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文芸部からの助っ人【後編】 - 04 -

Category : SS( 文芸部からの助っ人 【後編】 )
「そう、ですね…」
だが紬の言葉にも、彼女はまだ少し思案顔だった。
顔を俯かせ紅茶の底を見詰めているようだった彼女は、ふと顔をあげる。
彼女が顔をあげれば、当然視線は目の前の俺と合ってしまう。
彼女の黒い瞳が俺の目に映る。なんだろう、何か言いたそうな…。

「あの、田井中君…部長さんもそうなんですか」
「え」
「軽音部の部長である田井中君も、私の書いた歌詞でいいと思ってる…のかな?」
「はい?」
突然名指しでの彼女の質問に、俺はちょっと間抜けな声を出してしまった。
え、俺?えと、俺は、その…、えーと。

「いや、その…。あ、秋山が良ければでいいんだけど。あ、無理なら別に…ツッ!」
話の途中で、隣に座る唯が俺の足を思いっきり踏んづけたきたせいで、俺は変な声を上げてしまった。
「え?」
「あー、何でもないよ、秋山さん。部長も是非お願いしたいそうです」
ね、そうだよね、律君。
笑ってそう言いながら、テーブルの下では俺の足をぎりぎりと踏みつける唯。イテーよ!

「あ、まあ、そう。もちろん、お願いしたい」
足の痛みで額に微妙な汗を浮かべながらも、俺はなんとかそう言うと痛みが止まった。
「軽音部の部長からのお願いつーことで。是非歌詞を書いてもらいたいんだ」
ようやく痛みから解放された俺は、なんとか落ち着いてそう言うことができた。

確かに今のうちの部では、歌詞を書ける奴がいない。
どちらにしろ、いずれは誰かに依頼するつもりだったし。
「よろしく」
俺は彼女に向けて軽く頭を下げる。
「じゃあ、…とりあえずいくつか書けたら、持ってきます」
その書いてきた歌詞を見て、それで良いと思えるなら…。
少し顔を紅くしながらも、彼女はそう言ってくれた。

「やったね」
「うん」
唯と紬が嬉しそうに互いに頷きあっている。
「ありがと」と俺も軽く礼を言う。
「ううん、あの、こちらこそ」

私の詩を気に入ってくれてありがとう。

御礼を言う俺に、彼女は照れくさそうにしながらそう返した。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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