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文芸部からの助っ人【後編】 - 02 -

Category : SS( 文芸部からの助っ人 【後編】 )
俺が風邪で休んだ日。
紬から「歌詞を書いて欲しい」と依頼を受けた彼女は、最初はすぐに断ったらしい。
しかし紬の巧みな説得が功を奏して、彼女は返事を一旦保留にしたようだ。
「一度うち(軽音部)の部室に来てくれませんか」
そこで部員全員と話し合って、それから結論を出してもいいのでは。
紬にそう言われた彼女は、悩みながらも結局それに承諾したのだ。

まあ、それで。現在彼女がここに来た事情はわかったけれど。
それにしてもだ。俺はついさっきまでそんな話、全然知らなかったわけで。
今日朝、学校来てからいくらでも言う機会があったはずなのに。
たぶんわざと言わなかったな、紬の奴。
そう結論づけた俺は、斜め前に座る紬を軽く睨みつけた。
俺の鋭い視線の意味を理解しているのか、紬はちょっと誤魔化すように笑みを浮かべていた。

テーブルの上には三人分のケーキと、四人分の紅茶が用意された。
紅茶の良い香りとケーキの甘い匂いが、俺たち四人を包んでいく。
「で、秋山さん。軽音部の曲作りに協力してもらえそう?」
僅かな沈黙の時間が部室に流れた後、ふいに唯が今回の本題へとあっさりと迫った。
「おい、唯。いきなり…」
「だってそれを聞かないとねー」
唯の性急な質問に俺はちょっと慌てたが、聞いた当人はさほど慌てた様子もない。

「まあ、確かにそうなんだけどね。…それでどうかな、秋山さん」
「は、はい」
「僕たち軽音部の曲に合わせた歌詞を、書いてもらえそうかな」
「は、はぁ…」
紬から改めてそう聞かれた彼女は、ケーキが先についたフォークを持ったまま固まっている。
「前にも言ったけど。学祭で発行された文芸部の同人誌の中にあった貴女の詩を読んで、僕はこれだと思ったんだ」
へ?そんなのあったの?
紬の言葉に俺は内心驚いていた。
さっき渡された同人誌を俺は手に取ってみる。えーと、どこだ…。

「そ、そうですか」
「貴女なら、『うちのバンドに合った』歌詞を書いてくれそうな気がしたんです」
「はぁ…」
ページをぱらぱらとめくりながらも、俺は紬が言うことが気になった。
うちのバンドに合った歌詞?なんだ、そりゃ?
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ジャンル : 小説・文学

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