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文芸部からの助っ人【前編】 - 02 -

Category : SS( 文芸部からの助っ人 【前編】 )
それ以外にもなんやかんやと話しかけられて、その都度時間を食ってしまい。
気付いた時には、いつのまにやら唯たちはいなくなっていた。
二人は俺を置いて、さっさと部室に行ってしまったのだ。

「あはは、それはそれは大変だったね」
唯がちっともそうは思っていない口調で、苦笑交じりにそう言う。
「ま、心配してくれるのはありがたいんだけどさ」
正直女の子たちから「大丈夫」と何度も聞かれる度に、「只の風邪だから」と毎回説明するのは面倒くさい限りだった。
でもそれは、ライブ中にひっくり返った俺が悪いんだろうけどね。

「罰当たりだなー、皆律君の事を心配してのことだよ」
先にはケーキが付いたフォークを少し揺らしながら、嗜めるように言う唯。
「わかってるよ、感謝はしてますよ、ホント」
「まあ、とにかく大した事なくて良かったよ」
そう言った紬は、唯に紅茶のお代わりを確認している。

「まあ、そうだな。でも一日学校休んだせいで、ノートを映すのが面倒くさかったぜ」
紬は「そうだね」とニコニコしながらそう言うと、唯にお茶の味はどうかと聞いている。
「最高だよ、紬君!」とは唯の返答を聞いて、紬は満足そうな様子だ。
紬は家では執事さんから紅茶を入れてもらっているような、お金持ちの家の息子なのに。
なぜかここでは、いつも自分が「執事」のように振る舞いたがるから不思議だ。

ちなみに俺は唯とは違って、甘い物はそんなに好きじゃない。
なので普段はケーキは遠慮して、紬が家から持ってきてくれた非常に高価(なのだろう、味がすごくいいから)紅茶のみをじっくりと堪能させてもらうばかりだ。
俺たち三人は一旦席に着き、午後のお茶の時間を楽しむことにした。
学祭ライブを終わった今となっては、無理して練習しようとも誰も思わず、ひたすらだらだらと部室で過ごす若き男子高校生三人組。

そんなある意味怠惰で贅沢な時間の途中。
紬が何かを思い出したように、「ああ、そうだ」とふと声を上げた。
「律君にちょっと言い忘れてたことがあったよ」
ティーカップを優雅に皿に戻した紬は、また鷹揚とした様子で笑顔を浮かべながらそう言った。
「は?なんだよ?」
「いやー、僕としたことが。失敬、部長には真っ先に言っておくべきだったのに」
「そうだね、紬君」
唯は紬の言わんとすることが理解できたのか、俺を置いて二人してうんうんと頷きあってる。

「だから、何だよ」
もったいぶる二人に、俺はちょっと苛々してしまう。早く言えよ。
「いや、実はね…」
そう言って紬は、俺が一日休んでいる間にあったことを教えてくれた。
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ジャンル : 小説・文学

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