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君の側にある旋律 【19】黒と白の世界の合間に (中編)-08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【19】 )
「え…?」
律から急にお祝いの言葉を掛けられて、澪は戸惑う。
「よし、なんとか間に合ったな」
しかし律自身は目の前澪の戸惑いなど気にしていないかのように、「セーフ、セーフ」と言いながら壁の方を指で示す。
律の指を示す先に澪が顔を向けると、そこには丸いアナログ時計。
「まだ、今は十五日だろ」
彼女の言う通り、確かに時計の針はまだ一つにはなっていなかった。

「いやー、ぎりぎりセーフだよな、澪!」
律は片手を胸の上にあてて、ホッとしているようだった。
「え、ああ…」
「はー、もう間に合わないかなぁと思ってたけど」
澪がここに居てくれて良かったよ、と言って律は嬉しそうに笑った。
「律…」
「遅くなったけど誕生日おめでとう、澪」
もう一度、澪にお祝いの言葉を言う律の表情は、とても嬉しそうだった。

「…あ、そうだ」
律は不意に何かを思い出したように、下に降ろしていたリュックを開け、中に手を突っ込む。ガサゴソと音を立てながら、リュックの中から紙袋を取り出した律は、澪に押し付けるようにそれを前に突き出した。
「あー、大したもんじゃないけどさ。一応誕生日プレゼント」
「え?」
「だから、誕生日プレゼントだよ。なんだよ、欲しくないのか」
「え、違う…」
「あ、これは雪で濡れたりしてないから。ちゃんと濡れないようにリュックの奥に入れてさ。で、こうして体で隠すようにして…」
「律!」
リュックを手に持つ律の言葉を遮って、澪は雪も気にせず思いっきり彼女に抱きついた。

「え、え!?」
急に抱きつかれて、驚く律。澪の腕の中であたふたしてしまう。
「あ、あの澪しゃん!?」
「律、お帰り!」
誰も居ないロビーの中で、澪の嬉しそうな声が響く。
「え?あー、はい、ただいま…」
まだ自分に抱きついたままの澪に、とりあえず律はそう返答する。
澪はまだ律に抱きついたままで、ぎゅっと自分の体を抱きしめてくる。
律は澪の突然の行動にどうしてよいかわからず、多少狼狽しながらも。

とりあえず「主」のされるがままになる護衛だった…。

To be continued…
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