スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

君の側にある旋律 【19】黒と白の世界の合間に (中編)-03-

Category : SS( 君の側にある旋律 【19】 )
平沢家。
彼ら一族は古来より魔を封じる不思議な術を持ち、数々の魔物退治を行ってきた。
律の属する全国にネットワークを持つ「協会」や他の団体とも一線を画し、独自の動きを見せる封魔の一族。過去には「協会」と協力関係を結び、共に魔物退治をしたこともあるが、反対に敵対関係になったこともしばしばあった。
それゆえに平沢家に協会は一目置きながらも、どこか懐疑的な目で見る傾向がある。

「久しぶりだね~。前に会ったのはうーん、何年前だっけ?」
能天気に持っている扇子で頭を突きながらそう聞いていくる彼女は、平沢本家の長女だ。
名前は平沢唯。
平沢家伝来の白と紅を基調にした狩衣(かりぎぬ)を身に纏う姿は、TVや映画でお馴染みの陰陽師を思わせる。違いがあるとすれば、彼女の着る服の胸部分に平沢家の家紋が縫い込まれているくらいだろうか。
「そうだな、あれは確か…て、そんな暢気に思い出話してる場合じゃないだろ!」
平沢家の少女の暢気な様子に、律は何となく今の状況を忘れそうになってしまう。

だが彼女も律同様、若くして魔物退治の実績豊富なこの世界では名の知れた「封魔師」である。東の結界を守っていた協会に属する結界師が、共に戦っているフリーの退魔師に話そうとしていた少女。結界師は律以外にも、若くして裏で名の知れた封魔師が居ることを教えようとしたのだが、「鬼」の攻撃にあって、それどころではなくなったのだ。

「あー、まあ、そうだね。じゃあ、とりあえず狗たちは私の方で全部封じておくから」
りっちゃんはあっちの魔族さんを、倒しておいてくれない?
ひどく気軽な口調でそう言う平沢唯に、律は少々呆れた。
「大変な方は、私に押し付ける気か?長い封魔の歴史を持つ平沢家の人間が、そんな手抜きでいいのかよ」
「えー、だって今回私はあくまでもサポート役として依頼されておりましてー」
あくまで主は「協会」の方々ですから。
済ました口調でそう説明する平沢家の長女。

「大物を私が倒したら、そちらの面子を潰してしまうかと思いましてー」
「は、そういう事ですか」
律は少し吐き捨てるようにしてそう言うと、大げさに一つ溜息を吐く。
「あ、でもりっちゃんがもう疲れてしんどくて、もどうにも無理ーて言うなら、私が代わりに…」
「いや、結構」
閉じた扇子を口元に添えながら、どこか楽しそうな様子で話す平沢唯に、己の「退魔師」としてのプライドをそこはかとなく刺激されたような気がした律は、彼女の話を遮って静かな口調でそう言った。

「じゃあ、狗たちの方は任せる、えーと…」
「唯でいいよ、りっちゃん」
「…じゃあ、唯。頼むぞ」
律はそれだけ言うと、唯に背中を向けて先程の「狗神使い」の魔族を追った。
関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。