スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

君の側にある旋律 【18】 黒と白の世界の合間に (前編)-06-

Category : SS( 君の側にある旋律 【18】 )
それにしても父様だって、それはよく知っているずなのに…。

普段父は親族たちの律への態度を充分に理解しており、自ら本家の方へ律を呼び寄せることなど滅多にしない。だが今回は珍しく父からの直接の頼みであるらしいことを律から聞くと、澪は何かあったのかな?と思いつつも。
澪は父に対して何となく腹立だしい気持ちが沸き起こる。

「んじゃま、とにかくそう言う訳だから。授業のノート、よろしく。」
澪の内心の葛藤など気付いた様子もなく、部屋を出ようとする律。
「あ、律…」
「ん?」
「あの、…そんなお手伝いなんて行くことないよ、律」
澪はとりあえず出ていこうとする律を呼び止めた澪は、僅かに躊躇った様子を見せたが、すぐに顔をあげ明るい口調でそう言った。
「は?」
澪の言葉に、少し首を傾げる律。

「だから、そんなの行く必要ないって。今回行けません、て言えばいいよ」
律が言いにくいんなら、私の方から父様にちゃんと言っておくから、だから…。
澪が話している途中で、それを遮るようにスッと律の手が上がった。
「余計な事言わなくていいから」
「よ、余計な事!?」
「そ」
私自身でもう行くって決めたんだからさ、と律はそう言ってニッと笑った。

「澪が長…いや小父さんにそんな事言う必要ない」
「必要、ない?」
「そ。いやいや、心配はご無用ですぞ、澪しゃん」
ちょちょとやって、バイト代しっかり稼いできちゃうからさ、あったしー。
両手を頭の後ろに回し、能天気にそう言う律とは対照的に。
律の目の前に居る澪は顔を俯かせたかと思うと、プルプルと肩を震わせ始めた。

「な。だから澪は気にせずにノート…あ、あれ?澪しゃん?」
「…余計な事」
「あ、嫌。あの別にそれは、そのそんな深い意味で言った訳じゃなくて」
澪の様子に律は慌て始める。
「…そっか。必要ないんだ」
「え?いや、な、なんか澪しゃん、その誤解してない?」

いや、だからこれは私の問題であって。
澪が気にすることじゃないって事を、言いたかったと言うかですねー…。
目の前の幼馴染兼「主」の様子を見て、慌てて取り繕うように話す律。
しかし律の話を聞いているのかいないのか、相変わらず顔を俯かせたままの澪。
関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。