スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

君の側にある旋律 【18】 黒と白の世界の合間に (前編)-04-

Category : SS( 君の側にある旋律 【18】 )
年も空け、学園も三学期が始まりすっかりお正月気分が抜けた頃。

休日の夜。秋山澪は寮の自分の部屋で、のんびりと雑誌を読んでいた。
そんな澪の許に、彼女の幼馴染兼(形ばかりのと澪は思っている)護衛でもある田井中律が、ふらりとやって来た。

「ういっす」
そう一声掛けて部屋に入った律は、部屋にあったクッションの上にゴロンと寝転がる。
律の行動はいつも事なので、澪はさほど気にした様子もない。
ルームメイトのムギが居れば、また違ったかもしれないが今は不在だ。
なので澪は「んー」生返事を返しただけで、そのまま雑誌を読み続けていた。
しかし律が不意に「あのさ、ちょっと明日からしばらく学校を休むから」と言うと、澪は思わず雑誌を読むのを止め、視線を上へとあげる。

「は?今、なんて?」
「だから、明日からしばらく学校休む」
すました顔でもう一度同じ事を言う、彼女の幼馴染兼護衛。
「何、バカ言ってんだか…」
澪はいつもの冗談か何かだろうと思い、それ以上相手をする気もなく先程から読んでいる本に視線をまた戻した。

「いやいや、冗談とかじゃないから」
「新年早々学校を堂々とサボります…なんて、何トチ狂ってんだ、律」
もはや律の方を見ることもなく、本を読んだまま呆れた口調で話す澪。
「いや、サボる訳じゃなくて、バイトなんだ」
「…は?」
律の言葉に、澪の頭に疑問符と一緒にその言葉が浮き上がる。バイト?

「中学三年生のまだ未成年のお前に、どんなバイトできるってんだ」
まあ、新聞配達とかなら出来るかもしれないけど、と付け足す澪。
「だからそうじゃなくて。ほら。いつものお手伝いでさー」
「…え?」
いつものお手伝いと聞いて、澪は持っていた本を床に下ろす。
律が言う「いつものお手伝い」とは、大抵…。
「小父さんに頼まれたんだ、ちょっと手伝ってくれないかって」
「父様に…」
澪がすぐに察した通り。
律の言うお手伝いとは、「秋山」家からの依頼によるものだった。

***

以前からたまにではあるが。
律は父や秋山家の親族たちから「お手伝い」と称して、呼び出されることがあった。
どのような事を「お手伝い」するのかは、澪ははっきりとは知らない。
律の話では「掃除とか、いろいろ祭事の手伝いとか。まあ、そんなもん」らしいのだが。
確かに夏に秋山の本家に帰ったときも、律は澪の祭事に付き従いなんやかやと仕事をしているのだけれど。
関連記事

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

Comment

非公開コメント

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。