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追憶の紋章 【Last】 追憶の紋章 -13-

Category : 追憶の紋章【Last】
「私が島に行くと言ったら、ぜひこれをミオさんに渡して欲しいと」
「ムギが…」
ミオは手紙をギュッと両手で持つと、大事そうに胸元へと持っていく。
数年ぶりに聞いた懐かしい親友からの手紙をもらい、ミオはとても嬉しそうだった。

「ムギは元気にしてる?」
私がそう聞くと、アズサは「ええ」と言って顔を一度頷かせた。
「今は神官騎士のサワコさんのお邸で、メイド長みたいなことしてますよ」
「は?メイド?」
「ええ、楽しそうでしたよ」
「………へー」
何をしてんだか、ムギの奴。

「いつか必ず会いに行くわ、そうミオちゃんに伝えておいて…と」
「ムギ…」
「良かったな、ミオ」
「リツ、うん、うん!」
嬉しさからか、ほんの少し泣いてしまったミオの頬に優しく手で触れて涙を拭う。
彼女に笑いかけながら、私自身もいつかムギに会えるのが楽しみにしていた。
きっとそれは遠い日のことじゃない。

「そうさ、いつか五人一緒にうちでお茶を飲もう」
ミオが焼いたパンやケーキを食べて、皆で楽しくお喋りでもするんだ。
「きっと話すことが多すぎて、一日じゃあ終わらないぞ」
「本当だな」
「そうですね」
私の言葉に、ミオもアズサも笑って同意してくれた。

「さあ、とにかく今はうちで物忘れの激しい魔法使いの到着を待とうとしようか」
「あはは、そうだな」
「どうもすいません…」
猫の姿で恐縮するアズサを見て、私とミオはちょっと笑う。
そうだ、きっとそんな日はもうすぐ来る。

私たちはまたすぐに会える!

私とミオが住む家に、いつか五人揃ってお茶を飲みながら楽しくお喋りを交わす。
そうだ、その時はノドカも呼ぼう。そして町の人たち、ユイたち皆を紹介するんだ。
私たちの大事な友達です、て。
私はそう思うと、その日が楽しみでしょうがなくなった。

…気付けば空はもうだいぶ紅く染まってきていた。
太陽は海へと静かに沈んでいく中、私はひどく楽しい気持ちになりながら、夕日に染まる空を遠く眺めてみた。
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ジャンル : 小説・文学

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