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追憶の紋章 【Last】 追憶の紋章 -11-

Category : 追憶の紋章【Last】
「二人に会いに行くって言って、ノドカさんの家を出て行ったらしいんです」
ユイが、私たちに会いに?
「もう着いているだろうと思ってたんですけど。…まだ、みたいですね」
私たちの様子を見て、アズサはすぐにユイがまだここに来ていないことを理解したようだ。
「てっきりもうここに来ていると思ってたけど」
まだどこかで道草くってるのかなあ、ユイさん。
アズサは少し呆れ顔になって、軽くため息を吐きながらそう言った。

ユイが、ここに来る。
呆れた様子のアズサを見ながら、私は内心でゆっくりとそう呟いた。
なんてタイミングなんだろう。
私が願った途端に、アズサがやってきてそう言うのだから。

ユイ。お前はやっぱり私の願いを叶えてくれる、偉大な魔法使いだよ。

私はそう思うと、嬉しい気持ちが胸一杯に広がっていくのを感じていた。
…しっかしユイの奴。やっぱり今まで私たちの事、忘れてたな。

「仕方ないですね。私、ちょっと島の入り口に戻ってみようかと思います」
お邪魔しました、と言って私たちから離れようとするアズサの肩に、私は優しく触れた。
「リツさん?」
「大丈夫だよ、アズサ」
ユイは必ずここに来るよ。
不思議そうに私を見るアズサに、私はそう言って笑いかけた。

「でも…」
「ユイのことだから、もう少ししたら『お腹減ったー、リッちゃん』とか言って姿を見せるさ」
私は確信していた。ユイがここに来ることに。
「だからアズサは、私たちと一緒にのんびりと待ってればいいんだよ」
私がそう言うと、ミオも嬉しそうにアズサを見ていた。

だって、私が願ったから。
会いにきて欲しい…と。
彼女と「契約」を交わした私が、心からそう願ったのだから。

「ユイは必ず、私の願いは叶えてくれるはずだから」
「…リツさんの、願いですか」
「そう」
だからここでしばらく待っていればいいよ、アズサ。
そう言いながら、私はアズサの肩を一度ポンと優しく叩いて手を離す。
「とりあえずここまで来るの大変だったろ。ちょっとうちで休んでいきなよ、アズサ」
さあ、と言って私はアズサの背中を軽く押した。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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