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君の側にある旋律ⅩⅤ -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【15】 )
どこか窮屈で落ち着かない本家を出て、学園に戻ってきた二人。
すっかり本来の調子に戻った律ちゃんと家事に勤しむ澪ちゃん。
朝からイチャコラしています。

本家に居ようが、寮に戻ろうが唯ちゃんから言わせれば「やっぱりラブラブ」。
ちなみに本人たちに言わせると、そんな気はまったくないとのことです。
無意識でもイチャイチャすればいいと思う。

二人と時を同じくして海外から戻ってきたムギちゃん。
彼女のお城のような家にご招待され、喜んでやって来ましたが…。

中・後編は一応書けてますので、また近々UPします。ではー。

「君の側にある旋律ⅩⅤ 午後の紅茶はお城の中で(前編)」を読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律ⅩⅤ 午後の紅茶はお城の中で(前編)-07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【15】 )
「まあ、いいじゃん。それよりせっかく三人共学園近くに戻ってきたんだから、今度ちょっとセッションしようか」
律が陽気な口調で二人にそう提案してきた。
「あら、いいわね」
「へー、珍しい、律が自分から練習しようなんて言い出すなんて」
「いいだろー、最近練習してなかったからなあ」
秋山家に戻っている間は、律は護衛の仕事もあってドラムの練習どころではなかった。
澪もベースを持って帰らなかったので、しばらく二人共楽器に触っていない。
寮に戻ったらさっそく練習しなきゃ、と二人共思っていた処だった。

「唯も居れば良かったんだけど」
「そうね」
澪とムギが少し残念そうな表情を浮かべる。
ムギは唯ももちろん誘ったのだけど、残念ながら今日は欠席。
「…あれ?ところで唯は今、実家に居るんだっけ?」
澪はふと思い出したようにそう二人に聞いてみる。
「いいえ、今は法事で親戚のお家に居るって。ちょっとそちらで用事があってすぐにはこっちに帰ってこれないらしくて…」
澪の疑問にムギが答える。
「あ、そうなんだ」
「ええ」
「…そっか、ならしょうがないか。でも唯の奴、ちゃんと練習してるかなあ」
澪はそう言った後ですぐに、ちょっと疑わしそうな表情を浮かべる。
「唯ちゃん、親戚のお家にギターは持っていってるのかしら?」
「ま、持っていってたとしても、唯が自発的に練習しているとは到底思えないよ」
「うふふ。そうかしら」
ここに居ない唯をネタに、澪とムギはクスクスと笑って話をしていた。

二人の会話を聞きながらも、律は内心で数日前の事を漠然と思い出していた。
秋山本家がある町に、突然やって来た唯。
律が寮に戻る日に唯も「用事が出来た」と言って、律と共に数日寝泊りしていた道場から行き先は告げずに出て行った。

ムギには今は親戚の家に居る、と言っているわけか…。

もちろん律は、唯がムギに言ったその話を鵜呑みになどしてはいなかった。
唯の奴、さて、今頃何をしているのやら…。

「律?」
少し物思いにふけっていた律に、澪は怪訝そうな表情を浮かべながら名前を呼んだ。
「…え、ん、何?」
慌てて律は澪の方を見た。
「なんだよ、ぼーとして」
「いや、別に」
「まあ、いいけど。ちょっと私トイレに行ってくるから」
「案内するわ、澪ちゃん」
「ありがと。ムギの家広いから、トイレ行くにも迷ちゃって大変だよ」
澪は「じゃ、ちょっと待ってて」と律に言うとムギと二人で部屋を出て行った。
律はそんな二人にいってらしゃーい、とばかりに軽く手を振ると紅茶を飲んだ。

琴吹家のメイドさんが入れてくれた紅茶は、部室でムギがいつもいれてくれるものと同様に、とても美味しかった。

To be continued…

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君の側にある旋律ⅩⅤ 午後の紅茶はお城の中で(前編)-06-

Category : SS( 君の側にある旋律 【15】 )
「ようこそ、いらっしゃいませ」
車を降りてから執事さんに促されるまま屋敷に入るとすぐに、ドアの左右一列に並んだメイドさんたちが一斉に恭しくお辞儀しながら二人を迎えてくれた。
なんだかつい最近にもこんな風に大勢で迎えられたような気がする…。
と、内心で同時にそう思う幼馴染主従コンビ。

「いらっしゃい、律ちゃん、澪ちゃん」
メイド達に案内された部屋には、夏らしい涼やかなドレスを着た琴吹家のお嬢様が二人を迎えてくれた。
「お、ムギ」
「ムギ、久しぶりー」
この宮殿のような邸宅に住む彼女は、二人にとって同じ部の仲間であり、澪には中等部からずっと寮で同じ部屋に住むルームメイトでもあった。夏休みの入ってからは寮を出て、実家に戻っていたムギと会うのは二人共久しぶりだった。
「お招き頂きましてどうもありがとう」
「どもども」
「いいえ、二人とも久しぶりに会えて嬉しいわ」
優雅な笑顔を浮かべながらそう言うムギは、いつもの倍は「大富豪のお嬢様」オーラが出ているように律は見える。
「この部屋くるの久しぶりだなー」
澪は西洋風の家具が並ぶ広くてゆったりした部屋を見回して、懐かしそうな顔をした。
「窓から見える景色も変わってないなー。つーか、やっぱ広いなここ」
律は部屋の隅にあるバルコニーに出て、外を風景を見ながら感心したようにそう呟く。
中等部時代、律と澪はムギの家に一度遊びに来た事がある。
室内プールまであるこの邸内は、一度来ているので二人共以前程の驚きはないけれど、何度来ようともここは、某ネズミの王国並みに非日常的な気分にしてくれる家だった。

そうやって二人がムギの部屋を見回している間に、メイドさん達が主人とその友人の為にお茶やお菓子をテーブルの上に用意してくれていた。
「お菓子も美味しそうだけど、もう少ししたら昼食の準備が出来るから、あまり食べ過ぎないでね」
「おおー」
「悪いな」
ここに来る前に「お昼は一緒に食べましょうね」とムギから言われていた。
「ムギはいつ帰ってきたんだ」
律は紅茶を飲みながら、何となくそう聞いてみる。
律は澪と二人秋山家の実家に行く前から、ムギは海外旅行に出掛けていた。
いつも二人が帰郷する頃は、ムギは日本にいないことが多い。
「一昨日よ」
「ふーん。今年はちょっと帰ってくるの早いんじゃないのか」
「ええ、家の用事で少し早目に戻ったの」
優雅な雰囲気でティーカップを持つムギは、穏やかな表情を浮かべながらそう言った。
「私も澪ちゃん達もまだ実家に戻っていると思ってたんだけど」
「…ああ、まあ、ちょっとね」
澪は曖昧な言葉で、いつもならもう少し滞在する予定の実家から早々に帰ってきた理由をぼやかした。

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君の側にある旋律ⅩⅤ 午後の紅茶はお城の中で(前編)-05-

Category : SS( 君の側にある旋律 【15】 )
同じ学園都市内にあるとはいえ、ムギの実家は学園から少し離れた場所にある。
律と澪の二人は寮を出てすぐに、学園都市内全体を走る電車に乗るために駅へと向かった。
「学園前」駅から電車に乗り込み、約二十分程かけて目的の駅に到着する。

「あ、あの人、ムギの…」
「ああ、執事さん…だっけ」
駅を出るとすぐに、二人は琴吹家の執事である初老の男性を見つけた。
その執事さんとは、二人共前に一度会った事があり覚えていた。
「お久しぶりでございます。秋山様、田井中様」
丁重に二人に頭を下げる執事さんに、二人も「お久しぶりです」と言って頭を下げる。
「お嬢様のお言い付けでお迎えに上がりました」
ここからは私がご案内させて頂きますが、よろしいでしょうか?
そう言って琴吹家の執事は、後ろで待たせていた黒塗りの車を二人に指し示す。
もちろんよろしくない訳がない二人は、喜んで車に乗り込んだ。
広いムギの家に徒歩で向かうのは、結構大変だからだ。
「それでは参りましょうか。お嬢様もお二人をお待ちしておられます」
品の良い笑顔を浮かべながら二人にそう言うと、執事さんは運転手に声を掛けた。
車はここから少し離れた琴吹邸へと向かう。

「…相変わらず宮殿みたいだな」
「…本当」
城門と言った方が表現的に正しいと思われる大きな門が開くと、二人を乗せた車は邸内に入って行った。車が走る広い中央の道の左右に西洋風の噴水があり、その周りに広がる庭園にはいくつか彫刻の像が配置されていた。
まるで日本を離れ、ヨーロッパのどこぞの宮殿にでも観光に来た気分だ。
駅から車で十分程かけ琴吹家の邸内に入った二人は、前に一度来た事があるのでその凄さを知ってはいても、改めて感嘆する思いだった。

西洋風の屋敷前には、数十台の外国製と思われる車が整然と並んでいた。
「なんか車より馬車の方がここでは似合いそうな…」
「うん、うん」
律の感想に、澪は顔を何度も頷かせて同意する。
車で入るより馬車で入った方が、学園に負けぬ広さを持つ宮殿のようなこの場所にはよく似合っているに違いない、と澪は思う。
「へへへ、澪しゃんはまたなんか乙女チックな事考えてるだろー」
車の窓から夢見がちな目で外を見る澪に、律はいつもどおりからかってくる。
「な、べ、別にいいだろ!」
澪はちょっと顔を紅くしながらも、目は相変わらず外を見ていた。

つい昨日まで居た澪の実家である秋山家の本家だって、広さも建物の重厚さもムギの実家であるここに負けてはいないのだが。秋山本家の家が完全な和な造りであるのに対し、こちらは完全に西洋風。あちらがお城なら、こちらは宮殿。
どちらもお姫様だが、澪が着物の似合う平安貴族の姫君なら、ムギはドレスの似合う公爵家のご令嬢と言った感じだ。
澪は着物が嫌いではないけれど、年頃の女の子なら大抵ドレスの似合う西洋風のお姫様の方が乙女心をくすぐるものだ。
ちなみに律は澪程に乙女チックな感動はなく「どっちも広いなー」と感心する程度だった。

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君の側にある旋律ⅩⅤ 午後の紅茶はお城の中で(前編)-04-

Category : SS( 君の側にある旋律 【15】 )
「へへー、そうかー?」
澪にそう言われてちょっと照れる律。
「そうだよ。ほら、ご飯粒ついてるぞ」
澪はヒョイと手を伸ばして、律の頬についていたご飯粒を取ってあげると、それをそのまま自分の口に入れてしまった。
「…え、み、澪しゃん?」
「ん?…あ!」
少し紅くなる律の顔を見て、どうしたんだろうと思ったのも束の間。
今、自分がした行為の意味に気付いて、澪は目の前の幼馴染以上に紅くなった。
「いや、これは、そのつい、いや、本当無意識で、その深い意味はなくて」
あわわとばかりに両手をバタバタ動かす澪。実際澪としてはまったく無意識での行動だった。
「い、いや、別にいいんだけどさ…」
律もそれ以上は気にせず、また食事を再開する。
澪もそれ以上は何も言わず、まだ顔を紅くさせながら黙って食事を取った。
しばらく二人の食事を取る音だけが部屋に響く。

無言のまま食事を終え、律は澪からお茶をもらうとそれをゆっくりと味わう。
「あーと、ムギの家には何時までに行けば良かったっけ?」
微妙な空気を払うように、律が時計を見ながらそう言った。
「え、ああ、約束は一時だけど。一時間くらい前には出た方がいいかな」
「そだな。しっかしムギの家に行くのも久しぶりだなー」
「言われてみればそうだな」
「まあ、あそこはそうほいほいっと簡単に行けるとこじゃあないからな」
「ふふ、そうだな」
さっきまでの微妙な空気もすっかり消えて笑い合う二人。
幼馴染で子供の頃からの長いつきあいがある二人だから、些細な事では気まずい雰囲気などそう長く続かない。

「とりあえずそれまでだらだらしとこ」
「まあ、いいけど。ところで律、宿題は終わってるのか?」
「…夏休みアニメ劇場見ようっと」
「…後で泣きついても知らないからな」
澪はちょっと呆れた顔をしながらも、TVの前に座る律にそれ以上は何も言ってこなかった。
澪は食べ終わった食器をまとめてキッチンへと持っていった。

サンキュー、と律は気軽に澪に礼を言いながらも内心ではおや、と思っていた。
いつもの澪だったら「今から出掛けるまで少しでもいいから宿題しろ!」と言ってくるに違いないと思っていたのに。
律は何も言わず、キッチンで洗い物を始めた澪をちょっと不思議そうな目で見たが、まあ、いいやとばかりに視線をTVに向けると、のんびりと再放送アニメを見ていた。
しばらくして洗い物が済ませた澪も律の隣に座る。
寮を出るまで二人して、澪の部屋でのんびり朝の再放送アニメを見て過した。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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