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君の側にある旋律ⅩⅢ -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【13】 )
律ちゃんの「対秋山本家用護衛モード」はまだ続いてます。
唯ちゃんと話す時は地が出てますけどw

澪ちゃんは秋山家の親族には訳もわからず嫌われている律ちゃんが、本家で働く巫女さん達には好かれている事に嬉しい気持ちもありますが、内心ものすごく複雑です。
でも律ちゃんの行動はいつも全て澪ちゃんのためですよ。フフフ。

後編もまた近々UPします。ではー。

「君の側にある旋律ⅩⅢ 姫と護衛の里帰り(中編)」を読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律ⅩⅢ 姫と護衛の里帰り(中編)-10-

Category : SS( 君の側にある旋律 【13】 )
律の死んだ両親の墓がどこにあるのか、澪は知らない。
ただここからさらに深い山奥の寺にある、といつか律から聞いたことがある。
険しい山道を登っていかなければいけないらしいそのお寺に、律は朝早くから出掛けて行ったと説明してくれた。

「…そうなんだ」
澪自身も実家に戻ったその日に、母の墓参りはすませていた。
「師匠にお伝えしておいても良かったのですが」
秋山家恒例の夏の神事が終わり、護衛の仕事も一旦は解かれた律はふと墓参りに行こうと思いついた。
「すぐに戻ってくるつもりでしたので…」
しかしそのお寺に行くには多少時間が掛かる。そして行けばいったでやはりお墓の状態を見て念入りに掃除したり、供え物を添えたり。
ついでに寺の住職とも話をしていたら少し遅くなってしまった。
あと朝唯に会っていたことで、行く前に少々時間を取られたこともあるが、それは澪に話す訳にはいかない。

「携帯も上の方では電波が悪くて気付くのに遅れました。申し訳ありません」
「あ、…う、ううん。別にいいけど」
律から事情を聞いた澪は、メールの返答がなくて苛々していた自分を少し恥じた。
「それでお嬢様。メールですが何かご用件がおありでしたでしょうか」
「え?あ、えと…」
別に急用があったわけじゃあないけど、しいて言えば浴衣を。あ、お祭り…。
「律、あの…」
「はい」
「えと、…なんでもない」
お祭りに行かないかと誘いたい澪だったが、さっき巫女たちと楽しそうに話す律の姿を思い出して澪は口を閉じた。
学園では私と律は対等の親友。でもここでは「お嬢様」と「護衛」になってしまう…。
そんな思いがますます澪の言葉を奪ってしまう。

「お嬢様」
少し沈黙が続いた後、律は不意に浮かない顔で黙りこむ己の主に声を掛けた。
「…なに?」
「お嬢様も今日は下の町で、毎年恒例のお祭りがあることはご存知だと思われますが」
「え」
さっき言えなかったお祭りの話が出て、澪の少しドキリとする。
「う、うん」
「今年はどうなさいますか」
「…」
「もしお嬢様がお祭りに行かれるおつもりでしたら、私もお供させて頂きたいのですが」
「え」
律の言葉に、思わず声を上げる澪。
「で、でも。律はあの、巫女さんたちと…」
「は?なんのことでしょう」
律が少し首をかしげる。
「私はお嬢様の護衛ですよ」

お嬢様がお祭りに行かれるのでしたら、私も一緒に付いていくのは当然です。

律はそう言うと、いつも学園や寮で澪に見せるいたずら小僧のような笑顔を浮かべる。
「…律」
「お嬢様、私を供にしてお祭りに行かれますか?」
「行く!」
澪は律に向かって笑ってそう答えた。

To be continued…

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君の側にある旋律ⅩⅢ 姫と護衛の里帰り(中編)-09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【13】 )
「ね。だから、今年はお姉さんと二人でゆっくり…」
「お姉ちゃんは、今年も実家には戻ってこないよ」
親友といえど、他人である自分が離れていた仲の良い姉妹の、久しぶりの二人きりの大事な時間を奪っていいはずがない。
そう思って再度断ろうとした矢先に憂がそう言って少し笑った。
「え。…あ、じゃあ先輩は?」
「今年は寮が閉まっている間は、お友達の家に遊びに行くって言ってるから」
嬉しそうだったよー、お姉ちゃん。
ニコニコとした顔でそう言う憂。

「…憂」
「この学園に来て出来たお友達からのお誘いだもん。きっとお姉ちゃん、すごく嬉しいと思うんだ」
合宿にも行くんだって。楽しそうでいいよね。
憂は笑顔を崩さず、こちらに来たばかりの姉が友達を作って楽しく過していることを本当に喜んでいるようだった。
「だから、梓ちゃんは気兼ねすることないんだよ」
「でも…」
「いいじゃない、今年も二人で楽しく過そ。あ、また純ちゃんも呼んで三人で花火しようねー」
「……………うん」

先輩は本当にお友達との約束を優先して、憂が居る実家には帰らないんだろうか。
まさかとは思うけど、私に気を使って帰らないようにしているのでは…。

そう疑問が湧く梓だったが、どちらにしろ憂が一人で実家に戻るというなら梓としても一緒に行きたい。彼女をあの家で一人にするのは梓だって心配なのだ。
結局「じゃ、そういうことでいいよね」と言う憂に押し切られて、梓は今年も誰も居ない平沢家に寮の閉鎖期間中、身を寄せることにしたのだった。

***

「ふーん」
「梓ちゃんは優しくていい子だよね~」
両手を頬に当てて、唯は嬉しそうにそう言って体をクネクネさせる。
律も一応話を聞いて、唯が梓に気を使って実家に戻らないようにしていることはわかった。
「ね。だから寮があくまでは、こちらにお邪魔させていただきまーす」
律の師匠にもう一度そう言って頭を下げる唯。
「ああ、全然構へんよ」
ゆっくりしていきなはれ。
鷹揚とした態度でそう答える師匠。

「…ま、いいけどね。どちらにしろ寮の閉鎖はもうすぐ終わるしな」
あと数日だけのことだ。律はそう思いしばらく唯がここに滞在することを了承する。
「但し、もう一度言うけど本家の方には軽々しく足を向けるなよ、唯」
「わかってま~す」
「あと、澪にはバレないように」
「はいはい」
気楽に承諾する唯に、律は少々心配になるがまあいいだろうと思う。
さっきカキ氷を食べながら思っていたことだが、何かあったらすべて師匠の責任に…。
「ん、なんや呼んだ、律?」
「いえいえ、師匠。お気になさらず」
道場の中を唯に案内しようと歩き出した師匠は、一瞬足を止めて律の方を見たが、またすぐに唯を連れて歩き出した。

律が両親の墓参りに出掛けたのは、唯が道場の中に入って行くのを見届けてからだった。

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君の側にある旋律ⅩⅢ 姫と護衛の里帰り(中編)-08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【13】 )
「…いや、だから。なんでそれで唯が帰れないんだよ」
なら三人で実家に住めばいいじゃないか、と思う律。
「えー、だって私が居たら梓ちゃん気を使うでしょ」
「はぁ?」

中学時代、唯はずっと実家から離れて別の場所で暮らしていた。
その理由は律も知らない。妹の憂ちゃんもどうやら知らないようだと律はすでに調べていた。
夏の休みにも年末にも実家に一切帰ってこなかった唯。
当然梓は友人に姉がいることを聞いてはいたが、唯が桜ヶ丘の高等部に上がるまで一度も会ったことはなかった。
「でもほら、今年は私がこっちに来ちゃったわけでしょー」
唯は自分で自分を指差して、ちょっと苦笑いを浮かべた。

梓は姉が同じ学校の高等部にあがったことを、それはそれは喜んでいる憂の姿を寮の部屋でずっと見ていた。だから親友がずっと会えなかったお姉さんと、今年の夏休みを実家でゆっくり過ごせることだろうと思うと、梓自身もなんだか嬉しくなるくらいだった。
そんな風に思っている彼女が、憂から「今年も一緒に帰ろうね」とにこやかな笑顔付きで誘われても、簡単にOKするはずはなかった。
「今年はホテルでも借りてそこで過すよ」と、梓なりに気を使って憂にそう言ったのは寮が閉鎖する数日前の事。

***

「一~二日は純の家に泊めてもらうけど」
うちの家にくれば?と誘ってくれる純には悪いが、家族が居る鈴木家に長い間滞在するのは梓としても気が引ける。二日程彼女の家に居候させてもらった後は気楽なホテル暮らしでも…と梓は考えていた。
「後は適当にどっかのホテルに…」
「駄目だよ、梓ちゃん!」
しかしそれを聞いた憂は即座に反対の声を上げた。

「え、なんで?…別にそんなに心配しなくても。お金ならちゃんとお父さんが送ってくれてるし」
「そうじゃなくて、その、…ひ、一人じゃ危ないよ!」
「そ、そう?…いや、でも前から思ってたけど、一戸建ての家に中学生の女の子二人だけってのも、安全の面でそれはそれで危ないような…」
非力な女二人でもし泥棒でも入ったらどうする?とか思う梓。
「うちは大丈夫だよ!」
「…なんでそんな自信満々なの?」
「う、うちはその、えーと…セ、セ○ムにばっちり入っているし!」
「そ、それは頼もしい…」
とにかく梓が一人でホテル暮らしするのを心配してか、いつものように家に招いてくれる憂の言葉に、梓は嬉しい反面申し訳ない気持ちにもなる。

「…でも、ほら。今年は先輩がいらっしゃるわけだし」
「お姉ちゃん?」
「うー、その。やっぱり憂だって久々にお姉さん二人と、のんびり休暇を楽しみたいでしょ」
「え…」
梓に言われて憂は一瞬思案顔になってしまう。
「先輩がうちの学園に来る前は、お姉ちゃんに会いたいなってよく言ってたよね、憂…」
「…」
事情はよくは知らないけれど、離れて暮らす姉の身をいつも案じていた憂と、そんな彼女を側でずっと見ていた梓。その時の事を思い出せば、やはり今回ばかりは二人の邪魔をするわけにはいかない、と梓は思う。

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君の側にある旋律ⅩⅢ 姫と護衛の里帰り(中編)-07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【13】 )
茶屋を出た後、律は道場まで唯を連れて行き己の師と対面させた。
秋山の眷属たちの気配は消しているものの、隠しきれていない冷たい視線を律は背中に感じてはいたけれど。

「唯はん、よう来てくれましたなあ」
「へ…あ、お、お招きいただきましてどうもありがとうございます」
嬉しそうに自分を迎えてくれた、先月会ったばかりの友人の師匠にお礼を返しながらも唯はちょっと戸惑っていた。
「どうかしはった?」
「え、あ、いやあの。…なんか喋り方が前と違いますね」
「え。ああ、それは郷に入りては郷に従えいいますやろ。ここではこちらの言葉でなあ」
「…気にするな、唯。師匠のきまぐれだよ」
不思議そうにしている友人に、律が少し呆れた様子でそう言った。
ちなみに律の師匠は生まれも育ちもここで、れっきとした古都の人。

「まあ、とにかくせっかく来てくださったことやし、のんびりしていきなはれ」
にっこりと笑って歓迎の意を示してくれる道場主の言葉を、唯は言葉通りに受け止めた。
「そうですか。それではお言葉に甘えててしばらくご厄介にー」
「おいおい、いつまで居る気だ」
唯に社交辞令など効かないことをよく知っている律は、黙っていたら夏休み一杯まで居座られそうな予感がしてとりあえずそう聞いてみる。
「いやいや、そんなにはいないよ~」
とりあえず寮が開くまでご厄介になりまーす、と唯は楽しそうにそう言いながら頭を下げた。

二人が住む寮は夏の休暇の間、一時期だけではあるが閉鎖されることが決まっていた。
寮が閉鎖されている間、そこで働く人々も夏の休暇を取るのだ。
夏休みの間、大概の寮生は実家に帰っているので閉鎖してもそれほど問題はない。
ただ事情があって実家に帰れない、もしくは実家のない生徒は特別に学園内にある宿直室が貸し出されるが、毎年そんな生徒はほとんどいなかった。
友人の家に泊めてもらったりなどして、皆それぞれ寮に住めなくてもちゃんと住む所を見つけているようだった。

「なんだよ、実家に帰らないのか、唯は?」
「うん、ちょっと事情があってねー」
『魔封じの一族』平沢家の長女である唯がちょっと事情があって実家には帰れない、と言われれば律としては興味がある。
「なんだよ、事情って?」
「内緒ー…てのは冗談で」
唯はあっさりとその「事情」なるものを話してくれた。
現在唯の家には彼女の妹である平沢憂と、彼女の親友で寮のルームメイトである中野梓嬢が平沢家に居るから、ということだった。

「は?なんで二人が居るから唯は帰れないんだ?」
「今、家には憂と梓ちゃんの二人だけなんだよね。うちの両親も外に仕事に出てるし…」
唯の話では中野梓の両親は現在海外に居て、仕事が忙しく娘といえども中々会えないのだそうだ。幼い頃は両親が居ない間は、日本に住む祖父の家で暮らしていた梓。
しかし中等部に上がって寮に入り、平沢憂とルームメイトになってからは、寮が閉鎖される夏の一時期はいつも平沢家で過すようになっていた。
「うちの両親も仕事が忙しくて、家には誰も居ないから…」
そう言って憂は、梓が中学に上がる前に祖父が亡くなったこともあり、休み中行くアテのない彼女をいつも(半ば強引に)家に連れて行くのだそうだ。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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