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君の側にある旋律ⅩⅡ -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【12】 )
実家に帰ってくると律がおかしく(あくまで澪ちゃん基準)なってしまう…。
なので澪ちゃんはいつも一緒に帰るべきかちょっぴり悩んだりしてます。

でも本音はやっぱり律ちゃんについてきて欲しい澪ちゃん。
そんな澪ちゃんの胸中を知ってか知らずか、別人28号の律ちゃん。

律ちゃんのあの丁寧な護衛口調は、お話のどっかで絶対書こうと当初から思ってました。
ネギまのせっちゃんみたいにするんだーと。本家に居る間は律ちゃんはこのままです。
このギャップがいい!…と私は思ってるですが、どすか?ケロケーロ。

中・後編は一応書けてますので、また近々UPします。ではー。

「君の側にある旋律ⅩⅡ 姫と護衛の里帰り(前編)」を読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律ⅩⅡ 姫と護衛の里帰り(前編)-08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【12】 )
「…お嬢様、お嬢様やないですか」
山上からの景色に見蕩れていた澪は、不意にそう声が掛けられ慌てて後ろを振り返った。
「あ、先生。お久しぶりです」
階段の一番上にある門前に立ち、澪と同じように長い黒髪を後ろでくくり箒を持って立っていたのは、初めて澪が律と会った日に彼女に付き添っていた女性だった。

「ああ、やっぱり澪お嬢様ですか。お久しぶりどすなぁ」
そう言ってニコリと優しく笑ったのは、律の武術のお師匠さんで澪もよく知っている人だった。
「お会いするのは何年ぶりやろかねぇ」
「そうですね」
階段途中で止まっていた澪も、話をしながら上にあがっていく。
「珍しいどすな、こちらにこられるんは」
巫女さんたちに止められたんやないですか。
そう言ってフフフと笑う武術の先生。
「…いえ、大丈夫です。ところで先生、律、居ます?」
「え、律ですか。いえ、今はおりまへんけど」
「え」
ついさっきちょっと出てきます、言うて出ていきましたよ。
律の武術の先生はのんびりとした口調でそう教えてくれた。

「てっきりお嬢様になんや用事でもあるんやと思っておりました」
「…」
朝から律はどこへ行ったんだろうと、澪はそう思いながらも久しぶりにあった先生の姿をちょっとだけ見つめてしまう。
なんか…小さい頃とちっとも変わってないような、すごく若く見えるというか。
「お嬢様?」
「あ、いえ、そうですか」
ならいいんです、と言って澪はそれなら仕方ないとばかりに、今登ってきた階段をまた降りようとした。
「すいません、お邪魔しました」
「ホホ。お邪魔もなにも、まだ門もくぐっておりませんよ、お嬢様」
少し笑ってそう言った先生は、お茶でもどうかと勧めてくれたが澪は遠慮して戻ることにした。
「…なら無理にお引止めはしませんが。ああ、そうそうお嬢様」
「はい?」
礼を言って振り返り階段を降りていこうとした澪は足を止めて、後ろを振りかえった。
「こんな所で簡単に申し訳ありませんが…」

いつも律が大変お世話になっているようで、心から御礼申し上げます。

白い胴着を着た先生の黒い髪が深々と澪に向かって下げられた。

「い、いえいえ!私もその、律に…あ、いえ、律さんにお世話になっておりまして」
突然丁寧にそう礼を言われた澪は慌てて自分もお礼を返す。
「いえいえ。あの子がいつもあんなにも生き生きと、楽しそうにしているのもお嬢様のお陰です」
「そ、そんな…」
なんとなく澪の頬が紅く染まっていく。
「どうか今後とも律の事、お見捨てなきよう心からお願い申し上げます」
「あ、はい…」
もう一度頭を下げる先生に、澪も同じように頭を一度下げると石畳の階段を降りて行った。

律の武術の師はそんな澪の後ろ姿を見つめながら、深い物憂げな表情を浮かべるとボツリと一つ呟いた。
「どうか本当にお見捨てなく…」
彼女がそう呟いた後、一陣の風が吹き抜けて彼女の髪を大きく揺らした。

To be continued…

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君の側にある旋律ⅩⅡ 姫と護衛の里帰り(前編)-07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【12】 )
「…律は来てませんか?」
朝食を済ませた後、身の回りを世話してくる巫女に澪はそう聞いてみた。
「いえ、今朝はまだお見えになってはおられないようですね」
他に二、三の言葉を交わした後、巫女は「昨日まではお忙しかったでしょうから、今日からはごゆっくりなさいませ」と言って澪の部屋から出て行った。

まだ残暑が厳しいながらも、山に囲まれたこの場所では午前中や夕方頃はずいぶん涼しい。
澪も部屋から出て長い廊下をしばらく歩き、ひんやりとした風が通る縁側に座って、何をするでなしボゥと庭を眺めていた。
一応本を持ってきてはいるが、なんだか読む気がしない。

「なんで今日は来てないんだろ…」
昨日までは朝早くに迎えに来て、神事が終わりここに戻ってくるまで少し離れた場所からとはいえずっと付いてきていたのに。
そう思いながらいつもは寝坊ばかりしている律が、ここではそんなのが嘘のように朝早くに澪を迎えに来てシャンとした姿を見せる。そんな彼女の姿を見ていると、澪はなんとも不思議な気持ちになっていたものだ。だが、
「それも三日~四日くらいが限度、か」
行事関係が終わって親族一同が居なくなった途端、朝姿を見せない律に澪は少しおかしくなった。まああんな真面目で馬鹿丁寧な口調で話す律など、どうにも居心地が悪くて仕方ない。元に戻っているならそれはそれで大変結構なことだと澪は思う。

「…にしても暇だなあ」
昨日まであっちこっちと振り回され、たくさんの人と挨拶を交わし神事を行っていた澪としては、なんだかそれらがなくなって急に手持ち撫汰でしょうがない。
「律、まだ寝てるのかなあ」
ここでだらだらとするのもなんだか嫌だった澪は、学園に居るときみたいにまた私から起こしにいってやろうと思いつき、勢いよく立ち上がった。
澪は一旦自室に戻り、鞄の奥にいれておいたくまのネックレスを取り出して胸につけた。
それは律がこの間のバイトに行った際のオミヤゲの一つ。
神事の最中につけることはさすがに出来なかったけど今はもういいだろうと澪は思い、胸の上にある小さなガラスのくまを軽く指ではじいた。

ちょっと散歩してきます。
澪は巫女の一人にそう言って外を出た。
この「本家」で律が寝泊りする場所は、敷地の外にある道場の中と決まっていた。
そこには律以外にも剣術や柔術を教える武術のお師匠さんや、そのお弟子さんたちが寝泊りしている。澪が素直に「道場に行ってきます」と言えば、巫女たちはやや渋い顔をするだろうと思い「散歩」と言って出てきた。
ここに昔から仕える巫女や神官、使用人たちは律のことを悪くは思っていないが、なぜか澪が道場へ行くこをいつもやんわりと嗜めていたからだ。
「お嬢様が軽々しく行く場所ではありません」と。
それでもすっかり律を起こしに行く気になっていた澪は、子供の頃からのそんな忠告を軽く無視して本家の敷地を抜け山を登っていった。

道場は澪が居る屋敷よりずっと上の方にある。
長い石畳の階段を澪は息を切らせて上がって行く。だいぶ上ってから後ろを振り向くと、山に囲まれた麗しい古都の街が一望できた。

…古来帝が住まわれていた歴史ある都。

噴き出す汗をハンドタオルで拭き、時折吹き付ける山の涼しい風に長い黒髪を揺らしながら、澪はしばらくその景色に見入っていた。

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君の側にある旋律ⅩⅡ 姫と護衛の里帰り(前編)-06-

Category : SS( 君の側にある旋律 【12】 )
本家に戻った次の日から澪は巫女姿となって、父の代理でこれから行われる大小さまざまな祭事が無事済む様にと祈願する、祈祷や儀礼等の神事に係わった。
それは毎年のことで、この千年の歴史を持つ古都の祭事に深く関わっている秋山家の人間として当然の責務だった。

澪自身はこれらの儀礼や形ばかりの祈祷等が、どれ程意味があるのかよくは知らない。
ただ今一つ理解はしていなくても、作法そのものはもう何度経験していることなので、迷うようなことはなかった。
本家の山を降りて、車でアチコチいくつかの神社を移動する。
根が真面目な澪は深い意味はわかりかねても、きちんとそれらの神事を父の代理として果たそうと努めた。

彼女の周りには常に誰かしら護衛や使用人が付いていた。
どうしてそんなに、と毎回澪が訝しく思うくらい、彼女の周囲を抜かりなく目を配らせる秋山家の眷属たち。
「祭事を行っている間の巫女に大事があってはならないからです」
そう説明されてはいたが、どこへいくにも(トイレにまで)付いてくる彼(彼女)らに澪はほとほと参っていた。そんな中、普段は彼女の最も側に居るはずの護衛である律は、澪から目を離さない程度の距離を保ち、静かに彼女につき従っている。

一つの儀式を終え慌しく移動する中、時折澪は目の端に律の姿が映ることがある。
しかしこの盆も過ぎたとはいえまだ熱い昼の最中。
紺色のスーツを着込み、他の護衛や使用人たちと一緒につき従う律を見て、熱中症になったりしないだろうとかと澪は心配で仕方ない。
澪自身はつき従う巫女たちに日傘をさしてもらったりと、なにかと気を使ってもらえるので問題はないが、澪にはそれがなんだか申し訳なくて仕方ない。
暑い中外で立ち尽くす律や、他の使用人たちがどうしても気になるのだった。

そうして澪としては気が重いだけの行事関係もなんとか終わると、それなりに日々忙しい親族一同のほとんどが本家を後にし始めた。澪が本家に帰ってきてから数日もたてば、広大な敷地内はついこの間までのにぎやかさは息をひそめ、ひっそりとした様子になる。
それが少々寂しい感じもするが、子供の頃に残っている澪の記憶では、ここはいつもそんな場所だった…とそう思うのだった。

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君の側にある旋律ⅩⅡ 姫と護衛の里帰り(前編)-05-

Category : SS( 君の側にある旋律 【12】 )
「…久しぶりにお会いなさったご親戚の皆様から、何をお聞きになられたのかは存じませんが」
普段は感情豊かな方でそれが表情に出やすい律だが、今の彼女は能面のようでなんの感情も見て取れない。
そんな律の様子を見ていると、澪はますます悲しい気分になってくる。
「もし、それが。…私や、私の家に関することでしたらどうぞお気になさらないで下さい」
私自身はさして気にはしておりませんし。
淡々とした口調で律は顔を俯かせる澪に話している。

「それにどんなことがあっても、私はお嬢様の護衛の任を降りる気はありません」
「…律」
律の言葉に澪はようやく顔を上げて彼女の方に視線を向ける。
「まあもちろん、お嬢様もそうお望みなられるのでしたら…ですが」
そこまで言って律はほんの一瞬「ニッ」といつものいたずら小僧のような笑顔を見せたが、またすぐに表情を元に戻した。
「…の、望んでます」
少し照れながらも、澪は即座にそう返す。
「過分なお言葉、もったいなく存じます」
律はそう言って深々と頭を下げた。
「い、いえ、こちらこそ」とついつられて澪も頭を下げる。

「それではお嬢様。お疲れの処申し訳ございませんが広間に参りましょう。皆様お待ちかねでございます」
私も途中までお供しますゆえ。
顔を上げた律がそう言って立ち上がった。
「あ、…だ、大丈夫。一人で行けるから」
気は進まぬがやはり一度戻らなければならないだろう。
それは仕方ないと思い戻る決心はついたものの、律に付いてきてもらうわけにはいかなかった。
一緒に戻れば彼女に嫌な思いをさせることになるかもしれない。
澪はなんとしてもそれは避けたかった。

澪がようやく気を取り直し、立ち上がろうとした瞬間少しバランスを崩し横に倒れそうになる。
澪が「あ」と思った瞬間にはもう律が側で彼女の体を支えていた。
「大丈夫ですか、お嬢様」
「あ、は、はい」
律が丁寧な口調なので、ついつられて同じような口調になってしまう。
さっきまで部屋の入り口近くに距離を置いて正座していた律も、今はすぐ側に立ち彼女の体に触れている。
「…律」
自分の肩に触れる律の手にそっと澪は触れた。

…できればもうしばらくこのままで居たい。

そう澪が思っても、彼女の幼馴染兼護衛はすぐに離れて障子を開けると、ゆっくりと片膝を畳に降ろした。
「…ではお嬢様、私はこれで失礼させていただきます」
お嬢様にはご挨拶がお済みになられましたら、どうかごゆっくりとお休み下さい。
そうだけ言うと律は立ち上がり、頭を軽く下げて部屋を出ていこうとする。
「り、律」
「明日の朝、お迎えにあがります」

お休みなさいませ、お嬢様。

それだけ言うと、律は部屋を出て行った。
部屋を出ると春になれば桜の花が舞い散る、広間まで続く長い廊下がある。
今の時期は隅に置かれた灯篭の光だけが足許を僅かに照らすだけの暗い廊下を、律は広間とは逆の方へ歩いていく。

そんな彼女の後ろ姿が夜の闇の中に消えていくまで、澪はしばらくじっと見つめていた。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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