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いいなづけ 第十八作目Ⅱ - あとがき -

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅱ】 )
てなわけで律ちゃんと澪ちゃん、二人きりで温泉にやってまいりましたー。
律ちゃんもそろそろ限界。でもまだちょっぴり迷いもあるよ、てな感じ。

ちなみに律ちゃんと澪ちゃんのママたちは、二人だけで旅行に行くと聞くと
「どうぞ、どうぞ!いってらっしゃい!」と諸手を挙げて賛成。

そんなママンズの様子を見て、ますます何かよくわからない不安が心を
よぎる律ちゃん。

お話はこのまま十九作目のⅠに続きます。
十九作目のⅠ・Ⅱは一応書けてますので、また近々UPします。ではー。

いいなづけ 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅱ」読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -07- 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅱ

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅱ】 )
「は?情緒?」
「いいよ、冗談、冗談」
「む、なんだよ、それ」
さっきまでの一杯、一杯の気持ちが澪が笑ったことでなんとなく殺がれた私は「うりゃ」と一声、お湯をかけてやった。
「や、やったな」
負けずと澪も私にお湯をかけてくる。
「へへー」
私は素早く体を離すと、また澪にお湯をかけた。澪はムキになって私に再度お湯をかけようとしてくる。
「へへー、ここまでおいで」
「こら、逃げるな、律!」
それ程広くもない露天風呂の中を水音がばしゃばしゃと響き渡る。無駄にしゃぎまくる私たち。なんかやってることは小学生の頃と大して変わらないよなあ。

「ぎ、ギブ、ギブ!」
いつのまにやら澪に後ろを取られて、首に腕巻かれてヘッドロックされてる私。
「うし、降参だな」
澪は満足気味にそう言って、私の首から腕を離れた。
「ったく、本気になるなよー」
「律が最初にお湯かけたんだ」
首元を手でさすりながら、何気なく後ろを振り返ってみるとすぐ目の前にお風呂で上記した澪の顔と、同じく上気しているけれど、それでも白くてその豊かな…。
さっきまでの小学生気分が一気に吹き飛ぶ。

「え…?きゃ!」
私の視線が見事に一点を示していたのに気づいた澪が、少し悲鳴を上げて慌てて体をお湯に沈めた。どうやら澪は半立ちになって私にヘッドロックをかけていたのを、忘れていたらしい。
…い、今さら。
「ど、どこ見てるんだ!」
お湯のせいなのか、はたまた別の理由もあるのか、澪は顔を真っ赤にさせてそう言ってくる。

この状況で他のどこ見ればいいんでしょうか、澪さん。

内心でそう思いつつも、今は反論する気力がない私。あー、マズイです、本当にマズイです。
ついこの間までストイックな受験生やってた身とあっては、もう本当にいろいろとマズイんです。

「り、律。なにか言え…よ」
急に無言になって顔を俯かせる私に、澪はどことなく心配そうにそう言ってきた。
「…なにか」
「おい!」
「澪」
私は静かに彼女の近くに寄っていく。
「律?」
月明かりの下、はっきりと互いの顔が見えるくらい側に寄り、お湯の中にある澪の腕に軽く触れた。

「…り、律」
「澪…」
体同士が触れ合うくらいに近づきながら、私は静かに彼女の名前を呼んだ。私が呼んでも澪は恥ずかしいのか顔を俯かせたままだ。
私は自分の額を澪の額に少し甘えるように当てて、顔を上げてくれるように促す。
しばらくして澪はお湯で隠していた口元をゆっくりと上げて息を吸った瞬間、私は自分の唇を彼女のそれに合わせた…。

やっぱりもう、小学生の頃とは違うよ、…澪。

澪の柔らかい唇を感じながら、私は心の中で目の前に居る『許婚』にそう呟いていた。

…It continues to 19.

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いいなづけ -06- 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅱ

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅱ】 )
「メールなんだったんだ?」
「あー、たいしたことじゃないな」
とゆうか、私もよくわからん。
「唯たちも楽しんでるかな、温泉」
「ん、まあ、そうだな、楽しんでるだろ」
卒業してからすぐに唯と梓は二人して、ムギや澪にもお付き合いを始めたことを打ち明けていた。そのときの澪はそれはとても嬉しそうな顔をして、二人にお祝いの言葉をかけていた。ムギももちろん澪と同じくらい嬉しそうだったが、澪とは少し違う嬉しさを感じるのはなぜだろう…。

ふう、と一つ体内に篭った熱を発散するように一つ息を吐いた澪は、そのまま不意に立ち上がった。
「ちょ、ちょ、澪しゃん!?」
薄暗いし、お湯の中だったのではっきりとは見えていなかった澪の姿が、急に目の前に来て私はちょっと慌てた。
「ちょっと熱くなってきたから」
そう言って澪は石の上に座って、タオルで前を隠しながらも外の風に体を当てている。
確かに澪は私より前に入っていたから、いつまでもつかってたらのぼせてしまうだろう。
そうだろうけどさ、ちょ、ちょっと無防備過ぎませんかね、澪しゃん。
私なんて今入ったばかりなのにもう頭がのぼせてしまったよ、温泉に入るのとは別の意味で。
チラ、チラと視線を澪の、その、とにかく見てしまう訳で。にしても…。
「…白いなあ」
「え?何が?」
「……………ゆ、湯気が」
濛々と立ち上がる湯気をさっさ、と意味もなく手で振り払う私。もちろんそれは嘘です。

「い、いや、しかしあれだな。私たち以外誰も居なくて、まるで貸切状態だなー。あはは」
私はそう言って誤魔化すように笑う。本当になんで誰もいないんだ、ええ。早く誰か来てくれないかしらん…。
「本当だ」
ラッキーだな、と澪は楽しそうな顔をしてまた風呂に入ってきた。
いやいやいや、私としては誰か居てくださった方が。いや、しかし他の誰かに今の澪を見られるのもちょっと嫌だから、やっぱり貸切状態の方がいいか?

「律」
「へ?は、はい?」
気が付いたら澪が私のすぐ側まで来ていた。
「ずっと入ってたらのぼせるよ」
「い、いや、まだ大丈夫」
違う意味でもまだ全然大丈夫。たぶん、きっと。…て、うわあ、それ以上近づくのは止めなさい澪しゃん!
さっきはまだ暗いし、湯気があったから、あんましはっきりとは見えなかったけど、さすがにこんな至近距離だといろいろ見えちゃうよ!
私の内心の叫びにも気づかず、肩と肩が触れ合う位近くに来てお湯に浸っている澪。

「ほら、律」
「え、え?」
いろいろ一杯一杯な私だけど、どうにか返答する。
「月」
「え?」
言われて澪が指を指す方に視線を向ければ、木々に囲まれた露天風呂の空の上、丸いお月様がぽっかりと浮かんでいた。
なんだかお月様なんて久しぶりに見たな、と私は思った。またちらりと横に居る澪に目を向けると、ほのかな月明かりが彼女を照らしているように見えた。
綺麗…。

「…月が綺麗ですね」
澪が、私の方を見ながら妙に改まった口調でそう言った。
「ああ、うん、本当にそうだな」
月の光が照らす澪の姿に少し見蕩れてボゥとなっていた私は、慌てて目を逸らしてまた月を見上げた。そんな私の態度がどこかおかしかったのか、澪が隣でクスクスと笑ってる。
「な、なんだよ」
「ううん」
やっぱり律に情緒を期待するのは無理だったかな、と思って。
澪が少し苦笑いが交じったため息を一つ吐きながらそう言った。

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いいなづけ -05- 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅱ

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅱ】 )
散歩から戻ってくるとタイミング良く、部屋に仲居さんが夕食を運んできてくれた。
「律、大丈夫か。さっきのお菓子でお腹いっぱいなんじゃないか」
「ふ、まだいける。修学旅行の二の舞はしないぜ!」
そう言って私は不適な笑みを見せる。山で取れた野菜や大きな牛肉はどれもおいしかった。
しかし例えお菓子を食べてなくても元々旅館の御飯って量が多いものだ。しばらくすると澪も私も箸を止めてあっさりリタイヤした。
「もったいない」
「いや、無理だって、こんなに」
「…まあ、そうだな」
二人して膨らんだお腹をさすりながらしばらく休憩していたが、そろそろ温泉に行こうかとなって立ち上がった。

「行こうか」
「ん。あれ」
今より少し前にメールが届いていた。唯だ。
「あー、澪、ちょっと先行ってて」
「携帯か、誰?」
「唯だよ。大したことないだろうけど、ちょっと返信しとく」
澪はちょっと迷ったが「わかった、早くこいよ」と言って先に部屋を出た。
唯の奴なんだろ。メールを開いてみる。
------------------------------------------------------------
りっちゃんどう~。私は今あずにゃんと御飯食べてるよー。
見て見てこれおいしそうでしょ~
------------------------------------------------------------
メールには文章以外にも旅館の夕食の写真が送られていた。
「…何がしたいんだ、唯」
いまいち唯の行動が理解できない。いや、理解しようとしたら負けかも。
そんな風に考えていると、またメールの着信音が鳴った。
「ん?」
また唯だ。
-------------------------------------------------------------
今からあずにゃんとお風呂に行くよ~。はー、なんか緊張するね~。じゃあね。
-------------------------------------------------------------
えーい、ほんとに何が言いたいんだ!
「なんだよ、もう」
そう言って携帯を鞄に放り投げるように戻す私。
うう。さっきまでいつもと変わらないしお腹も一杯になって、なんか普段どおりだからなんとも思わなくなってたのに。なんかこっちまで緊張してきたわ!

唯のメールでどこか落ち着かない微妙な気分になってしまった私だったけど、しかし部屋でずっとこうしているわけにもいかない。とにもかくにも荷物を持って私は大浴場に向かった。
手早く浴衣を脱いで浴場に入ってみると、けっこう中は広く湯気がもうもうと立ち上がっていた。なんかちょっと硫黄くさい、さすが天然温泉。確か中に露天風呂もあるんだっけ。

簡単に一度体を洗って、さて澪はと探していると浴場の奥に「→露天風呂」の案内が書かれたドアがあった。ああ、多分ここだなと思った私はドアを開けて石畳みのちょっと急な階段を降りていった。
降りてすぐに暗い木々に囲まれ、いくつか置かれた灯篭によって仄かな明かりが灯る露天風呂が現れた。人工的な僅かな灯りと月の光が指す露天風呂の中央に、髪をタオルで結って上げた女性が一人だけで入っていた。

「澪?」
暗くてはっきり見えないので、一応私は声を掛けてみたが本当はわかってる。
「律、ここ」
やっぱり澪だ。私が間違える訳ない。
妙な自信を持って私はそう思いながら、澪と同じように露天風呂に入っていく。
けっこう熱いけどまあ、我慢できない程じゃない。
そのまま澪と二人、露天風呂の中央でお湯に浸かる。

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いいなづけ -04- 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅱ

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅱ】 )
卒業式。
あの梓があんなに泣き出すなんて思いもしなかったが、やっぱり結構ぐっときちゃったよ。
澪みたいに後で泣きはしなかったけどさ。

梓、一人にしちゃってごめんな。
でも梓なら私の100倍はいい部長になるのは間違いないからさ。
心配してないよ。ありがとう、梓。頑張れよ、新軽音部部長!

梓の前では必死に泣かないように堪えていたけれど、学校を出た途端泣き出した澪を皆して宥めながら、私たちは学校を後にした…。

田井中律以下軽音部三名、今日桜ヶ丘高校を卒業します…。

「お世話になりましたー」
学校の門をくぐった後、私は少しだけ振り返り学校を見ながら、皆には聞こえないように小さな声でそう言った。

そうして四月から始まる新しい生活にちょっと期待と不安な気持ちでいながらも…そんな気持ちを吹き飛ばす日がきましたよ。
「律、忘れ物ないかー」
「大丈夫」
すこし大きめのバックを肩にかけて向かう先は家からさほど遠くもなく、だけどそれほど近くもない、ここらへんではちょっと有名な温泉街。
澪がこの間見ていた雑誌に載っていた宿で、手頃な値段でこの間まで高校生の私たちでもなんとか都合できる額。
軽音部で行く卒業旅行は来週だ。しかしさすがに旅行が重なると出費が痛い。大学に入ったらすぐに何かバイトでもしなくちゃ…。

電車とバスに揺られる事三時間。私たちは見回す限りの山に囲まれた場所に着いた。
山にはまだほんの少しだけ雪が積もっているけれど、最近はずいぶん暖かくなってきたのでもうすぐ溶けてなくなるだろう。空気が済んでいておいしい。
「律、ここだ。へー、思ったより綺麗だな」
「そ、そうだな」
澪が探して、私が電話で予約した宿は値段の割には結構綺麗な和風旅館だった。
エントランスで帳面に名前を書き、部屋に案内される。
「へー、結構部屋も広いし悪くないな」
「そ、そうだな」
確かに思ったより広いし、畳の匂いがなんとなく気分を落ち着かせてくれる。
澪は部屋の奥、小さなテーブルと椅子が二つ置かれている窓の側に行く。
私も行って見てみると窓から見える山並みが綺麗だった。
「自然がいっぱいって感じだな」
「そうだな」
「…なんだよ、律。さっきからそうだなとしか言わないで」
「だって、まあ、そうじゃん」

…てゆうか普通だね、澪しゃん。私だけかな、ちょっと動揺してるのは。

素っ気無い感じで応えながらも、私は内心そう思っていた。
宿に入ったときから、これからのことを想像していけない気持ちになっているのは、やっぱり私だけなんだろうか。普段通りの澪を見ているとそう思ってしまう。
いや、けっしてそれ目的で来たわけではないですが。ええ、受験という苦労を乗り越えた私たちは温泉で心身の疲れを癒そうと思ってですね…。
「まあ、いいけど…」
内心で誰に言い訳してるんだかわからない私を、澪は不思議そうに見ていた。

夕食までにはまだ少し時間があったので二人して近くを散歩する。
さして何があるわけではないけど、自然はやっぱりいいもので。
のんびり歩きながらちょっと買い食いしたりする私に「もうすぐ夕食だぞ」と澪がやっぱりちょっと怒ったり。
いや、ほんと普段とかわんないですよ。これ、どーでしょー唯さん。
朝出かける前に届いた唯からのメールを思い出しながらそう内心で呟く。

- 行ってらっしゃ~い、りっちゃん。頑張ってねー。私も頑張るよ~、なんてね。

そう偶然だがたまたま唯と梓も今日、同じ日に別の温泉に旅行に行っているのだ。
「…あいかわらず緊張感ってのがないな、唯は」
ライブの時もそうだけど、本当に緊張感のない奴だな、唯は。ある意味大物だ。
まあ、いいんだけどさ。別に私はそういうのを期待して来たわけじゃない。
ただ、ちょっと澪と二人で旅行とかしてみたかったんだよ。いやホント、本当だってば。

「律?」
「へ、何、澪?」
「そろそろ戻ろう。もう夕食の時間だし」
「あ、そうだな」
本当だぞ!…て誰に言い訳してるんだか私は。

テーマ : 二次創作:小説
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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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