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いいなづけ 第十八作目Ⅰ - あとがき -

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅰ】 )
とうとう受験も終わり、何とか合格してホッとする律ちゃん。
でもすぐに次の問題が出てきました。
それは今まで律ちゃん自身もわかっていて、なんとなく逃げていた事ですが。

意外な積極性を見せる唯ちゃんと梓ちゃんに影響されて、律ちゃんもそろそろ決め時です。

てなわけでちょっぴりアダルト風味の今回は十八、十九と律ちゃん視点で続きます。
十八も十九も共にⅠとⅡに分けて出す予定です。
まずは十八のⅠ。出だしは律ちゃんと唯ちゃんのガールズトークでした。

…アドルト風味とは書いたけど、けっして「そういう」のに過度な期待はしないでね!

いいなづけ 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅰ」読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -06- 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅰ

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅰ】 )
結局あの後唯の「相談」はうやむやに終わってしまい、そのままリビングで憂ちゃんと三人でゲームしてから帰ったんだけど。

- リッちゃんは澪ちゃんの事誰よりも大事にしてると思ってたのに。

唯のほんの少し怒りがこもったような声が、私の頭の中でリピートする。
してるよ。誰よりも大切だよ。だから…!
唯本人には言え返すことができなかった反論を内心でしながら、憮然とした気持ちで私は帰り道を歩いていた。

それにしても唯と梓がそんな感じになってたなんて。
さっきまでの唯の嬉しそうな顔を私は思い浮かべた。まあ、それはめでたいことだけど。
でも告白されたのがこの前だろ。…それでもう旅行とか行っちゃうのか。
うう。なんかちょっとうらやましい。

- ふーん、じゃあさあ。りっちゃんたちも旅行に行ったら?

また頭の中に響く唯の声。…旅行かあ。
うちの家と澪の家は家族ぐるみで仲がいいから、よく一緒に温泉とか行った事はあったけど。澪と二人っきりで行ったことはないよな。
「ヘタレかあ…」
まあ確かにそうなんだ、うん。小学校から『許婚』になっておいて、今更情けないのはわかってるんだけど。そう自覚しながらも、私はさっき唯に断片的にだけど話した自分の気持ちをもう一度考えてみた。

昔からずっと、私は本当に澪にふさわしいのかなあって気持ちが抜けなかった…。
澪が「そういう」のを敬遠しているのに気付いていたこともあったけど。
それも含めて私自身がまだそういう女々しい、というんだろうか?
どこかそんな覚悟が決まらないというか、どうしたって突き抜けることができない一面があった。
だから何となく澪とキスはしていても、それ以上のことをするのはいつもためらっていた。

「大学に受かったときは、少しは自信がついたと思ったのに…」
澪に受験まで二人きりで会わないようにしようと提案する直前の、あのネガティブな感情はかなり消えていたけれど。
私は「はぁ」と一つため息を吐いた。
春も近いとはいえ、日が落ちるのが早い夜はまだ少し肌寒かった。
私はジャケットの襟を少し立てて、そこに顔を隠すように下を向きながらトボトボと歩く。

- できれば私は律と一緒に居たい。

受験まで会えない代わりに毎日「お休みコール」する、そう決めた最初の電話で。
澪は少し恥ずかしそうな声で、でもはっきりとそう言ってくれた。それが将来目標の一つだって言ってくれたとき。

すごく嬉しかった、本当に。飛び上がりたいくらい。

すごく嬉しかったけど…でも同時にそれっていいのかなあとも思ってた。
高校に入ってから、いや、本当はずっと前から心のどこかで引っ掛かっていた。
私と一緒にいると澪の選択肢ってゆーか、可能性とか?なんだろ。
そういう澪にとって大事な何かが狭くなってしまうんじゃないかって。
それは受験前にも一度真剣に考えたことだった。
澪が模擬試験で成績がいつもより落ちた時。あの時もかなり凹んだけど。
大学に無事合格したらしたで、私はまたそんな考えに少しばかり捉われてきた。どうしてだろ?

「あー、もう」
なんとも納得できない気分になった私は、近くにあった小石を思いっきり蹴り上げた。
小石は小さな音を立てて、夜の道に消えていった…。

To be continued…

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いいなづけ -05- 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅰ

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅰ】 )
「そ、それはその。し、したくないわけじゃあないんですけども…」
なんてゆうか。澪がその、あんましまだそういうの望んでないような気がするし。それに、その。
「そういう事しちゃったら『許婚』として確実に責任取らなきゃいけないような…」
「え!りっちゃん、澪ちゃんと結婚したくなかったの!?嘘!?」
「ち、違う!そうじゃなくて!」
いやいや責任は取ります。いや取りたい、取らせて下さい!てな感じですけども…。

「その、澪にはまだ別にいい人ができるかもしれないし…」
つまり私なんかよりももっといい人は、この世の中にたくさんいるわけで。
いや、もちろん私だってただ手をこまねいて傍観なんて絶対しない。
そんなそこらへんのどこの馬の骨だかわからない相手に、澪を渡す気なんてさらさらないぞ!
それはないんだけど…。

大学とか入ったらまたいろんな人と出会ったりして。
もともと澪は私なんかよりずっと頭が良くて美人で性格だって良くて。要はそんな澪にもっとふさわしい人が現れるかもしれない…んじゃないかと。
その時に『許婚』なんて形だけならいつでも解消できるかもしれないけど、やっぱりそういう事してたらその…。

「…りっちゃん」
私が独り言のようにポツリ、ポツリとそんな話をすると、唯にしては本当に珍しいことだけれど少し怒ったような表情を浮かべて私の名前を呼んだ。
「な、何?」
「ヘタレ」
「んな!?」
唯さん、グサリと心臓に何か刺さったよ、今!
「りっちゃんは澪ちゃんの事、誰よりも大事にしてると思ってたのに」
さっきまで照れて締まりのない顔していた唯が、急に真面目な顔をして悲しそうにそう言った。

「し、してるだろ!だから…」
「もういいよ、りっちゃん。とりあえず聞いてくれてありがと。あ、紅茶おかわり持って来るね」
「ゆ、唯」
必死に反論しようとした私を置いて、唯は空になった二つのコップを持って部屋から出て行った。

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いいなづけ -04- 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅰ

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅰ】 )
数秒の沈黙が唯の部屋を包む。…痛い、なんだか心が痛い。

「え、あ、…そうなの、りっちゃん?」
「そうだよ!悪いか!」
「え、だって…。りっちゃんと澪ちゃんて小学生からの『許婚』でしょ…」
「だ、だから何だよ!『許婚』だったらなにか、絶対そういう事してなきゃいけないのかよ!」
「いや、いけなくはないけど。…ホントに?」
「…本当に」
「マジで」
「うーーーー、マジで!」
何度も聞くなー!
「…澪ちゃんかわいそう」
「な、なに!」
「あ、いやいや。そうなんだ。ごめんね、私てっきりそうかと」
「てっきりなんだよ!」
「いやー。てゆうかー、…なんで何もしてないの?りっちゃん」
「え」
いや、なんでって言われても…。
それはその、つまり澪がそういうの嫌かなって…。いや、それだけじゃないんだけど、そのー。
…な、何でかな?

「澪ちゃんが嫌って言ったの?」
「へ?い、いや。そ、そうはっきりそんなこと聞いた訳じゃあないけど…」
でも、多分澪は嫌だと思うような…。
「じゃありっちゃんがイヤなの?」
「なんでーーー!?」
私が嫌なんて言うわけないじゃん!!…て、いやいやいや。それはともかく。

「い、いいだろ、別に唯には関係ないだろ。てゆうか今日の話は唯と梓の問題だろ!」
「そうだけど。…相談の意味がなくなっちゃったし」
「…すいませんねー、お役に立てずに」
なんなのでしょうか、この形容しがたい敗北感は。
「ふーん、じゃあさあ。りっちゃんたちも旅行に行ったら?」
は?なぜ急に旅行?
急な話の展開についていけず、私は少しきょとんとした顔になって唯を見る。
「えー、そこで二人の絆を深めるんだよ~」

私もあずにゃんとー。えへへへ。

両手を頬に当てて相変わらずクネクネと動いて照れまくる唯。
けっこう肉食系だったんだな、唯…。

「べ、別に」
「澪ちゃんとそういう事したくないの~、りっちゃん?」
「ななな」
案外草食系だったんだねー、りっちゃん。
唯は少しだけ呆れたような顔をしてそう言った。

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いいなづけ -03- 卒業する前に 田井中律の場合-Ⅰ

Category : SS( いいなづけ 【18-Ⅰ】 )
「いや、そのテの本でも読んだら…」
「えー、やだよーそんなの。実践が一番なんでしょ、りっちゃん」
そう言ってあっさり首を横に振る唯。
くそ、あいかわらずのマニュアル嫌いめ。
唯が本などほとんど読まずにギターをマスターしたことを今更ながらに思い出す私。

「いや、その、つまりだな、唯」
「何?りっちゃん」

ああー、なんかもう!!!

非常にやるせない気持ちになって、私は思わず両手で頭を掻き毟った。

「りっちゃん?」
「と、とにかく私に聞くな!」
「えー、なんでー。別に澪ちゃんに喋ったりしないよー」
「いや、そういう問題じゃなくて…」
さっきから少し挙動不審気味な私の態度を見て、唯はどうやら私が澪の事を気にしているからだろうと思ったようだ。
ここだけの話にするよ~、もちろんと唯がニッコリと笑ってそう言う。

「さあ、りっちゃんの豊富な経験を私に伝授して!」
「ほ、豊富な!?」
思わず体がプルプル震える私。ああもう私の中のなにかが爆発寸前だ。

豊富な経験?そ、そんなもんはなあー!

「…………………ない」
私は顔を俯かせながら、それはもう本当に言いたくなかったけど。
そりゃあもう悲哀を込めながら小さくそう呟いた。
「へ?」
唯がきょとんとした様子になって私を見る。
「わ、私はまだそんな経験無いんだよ!!」
もう破れかぶれな気持ちで叫ぶ私。

くそー、なんかこう、すごく負けた気分だー。あーもう!!!

「………………え?」
唯がポカンと間抜けな顔をして私を見つめた。

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Author:書き人知らず知らず
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律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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