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君の側にある旋律ⅩⅠ -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【11】 )
学園に雇われている「結界師」の一人。
さわちゃんこと山中さわ子先生もご登場です。

今回学園からしっかり特別手当を貰って意気揚々とムギちゃんの護るため、
別荘近くまで来ていたのですが。かなり職務怠慢なさわちゃんでしたw

しかしさわちゃんも一応注意はしていたのです。
それとなく別荘付近の動向を確認しながらも、夜はライブのハシゴしたり、
ついでに遅くまで飲んだりと、しっかり休みを満喫する一公務員。

ちょっと遊んじゃったけど。どうかそれがバレませんように。
特別手当の支給額を下げられませんように。
…と願うさわちゃん。

もし律ちゃんや唯ちゃんがそれを聞けば「ちょっと」じゃない!と即座に
突っ込みを入れることでしょう。

「君の側にある旋律ⅩⅠ 遅れて来た結界師(後編)」を読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律ⅩⅠ 遅れて来た結界師(後編)-10-

Category : SS( 君の側にある旋律 【11】 )
- 怪我しないように気をつけて。

さっき言った澪の言葉が律の頭の中に響き渡る。
どれ程気をつけていても、律が請け負う仕事はいつだって危険極まりないものだった。
命さえ助かれば多少の怪我は仕方ない、律はいつだってそう思っている。

- 私、いつも律に無理させてるような気がする。

「違うんだよ、澪」
小さな小さな声で、澪に向かって律は優しくそう言った。

澪は何も悪くないんだよ。私自身が勝手に好きでしているんだよ。
家の問題でも、誰かに強制されたわけでもない。
「田井中」の家をよく思わない秋山の親族連中が、姫君のすぐ側で護衛をする自分のことを苦々しく思っていることはよくわかっていても。
自ら望んで澪の、秋山家の一人娘である姫の『護衛』の任に就いたのだ。
たとえ誰に反対されても、邪魔をされても私は澪の側を離れない。
それは律が幼い頃に澪と約束した、彼女にとっては揺ぎない神聖な誓いだった。

だから澪は何も気にしなくていいんだよ。
律はそう心の中で澪に話しかけながら、彼女の髪に優しく触れる。
澪は普通に楽しく日々を過せばいい。律は心からそう思っている。
澪の言う通り律だって無理はしたくないし、怪我だってそれはしないにこしたことはないのだが。
澪の魔力を狙う者は後が絶えない。
今日の「鬼」を操る術者だけじゃない、あの黒づくめの男…。
彼女の周りにはいつだって危険が蠢き淀んでいるのだ。
「必ず護るよ、澪…」
律は静かに眠る澪を起こさないように、囁くような声でそう言うと彼女の手を軽く握った。

いつか必ず離れなければいけない日がくる。その日までは、この身を懸けて貴女を…。

律は澪の手の温もりを感じながら少し目を閉じてじっとしていた。
しばらくして律は澪の手を離し、ムギが起きていないか一度確認してから。
…そっと澪の頬に触れるか触れないかくらいの軽いキスをした。

キスした後、律はすぐに澪から離れ自分の布団に戻った。
心臓の動きがいつもより活発に動き出し、顔は体中の熱が集まったかのように真っ赤になっている。律は薄い夏用の毛布を頭からすっぽりかぶって体を丸めた。

だ、大丈夫です、長。これはちょっとしたスキンシップです。けっして不埒な真似などではなく…。

口元は笑っていても目が鋭いままの「長」の姿を思い出しながら、律は布団の中で弁解がましくそう呟いていた。

end

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律ⅩⅠ 遅れて来た結界師(後編)-09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【11】 )
「まあ、確かにー。この間怖いから眠れないってずーと私に引っ付いて、先に寝るなよって私に言いまくって寝かせてくれなかったのは澪だけどさー」
「そ、それはお前が私が嫌だっていったのに、怪談話始めたりするからだろ!」
二ヒヒと笑いながらそう言う律に、澪は恥ずかしそうにしながらも声を上げて反論する。
「澪、静かにしなくちゃ」
「あ…」
澪はハッとなってちらりと眠っているムギを見てみる。
「…大丈夫、起きてないみたい」
「そっか。ま、とにかく私は別に無理なんかしてないしー」
「それならいいけど。でも、なんとなく…」

今日はこうしてあげたいんだ。

そう言っていつも彼女の幼馴染が子供の頃からしてくれるように。
澪はゆっくりと律の髪を梳き始めた。

「…澪」
「た、たまにはいいだろ」
律の頭上に聞こえる少し恥ずかしそうな声。
「…ま、たまにはいいか」
今日の昼にだって膝枕してもらったけどな。今日は澪が私を甘やかす日なのかな?
律はそう思いながらも澪の胸に顔を埋めながら、手を彼女の背中に回してギュと抱きしめた。
澪がいつも大きくて嫌だ、とぼやく手で昼寝の時と同じように自分の髪を優しく梳いてくれると、律もウトウトとし始める。
少しぼやけてきた頭と、手に澪の温かい体温を感じて律はもうすぐにでも眠ってしまいそうだった。

「律」
「んー」
「…無理しないでね」
「だからしてないってー」
少し目を開き、眠そうな声でそう言う律。
「怪我しないように気をつけて…」
「…」
お願い。
そう言った澪の声は悲しそうだった。

「…気をつけます」
「…うん」
頭の上で澪の声を聞きながら、律は「おやすみ」と言ってまた目を閉じた。
澪も「おやすみ」と言いながら、手はまだ律の髪に優しく触れていた。
しばらくして律が静かな寝息を立てるのを聞くと、澪は手を動かすのを止めて自分も目を閉じるとすぐに眠りに落ちた。

遠くから聞こえる波の音が律の耳に心地よく入ってくる。
律の頭の上から寝息が聞こえてきた。澪が完全に眠ったことを確信すると、律は静かに目を開け抱きしめてくれていた彼女から少し体を離した。
自分のすぐ側で穏やかな表情を浮かべて眠る、大事な大事な幼馴染で親友で。
…そして己の唯一の「主」である彼女の寝顔を律はじっと見つめる。

ごめんな、澪。心配かけて。

律は眠る澪の頬にほんの少し手で触れながら、そう心の中で呟いた。

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君の側にある旋律ⅩⅠ 遅れて来た結界師(後編)-08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【11】 )
部屋には布団が五つ敷かれていたが、今その布団で眠っているのはムギと澪の二人だけだ。
律は音を立てないように静かに澪の隣に敷いてある布団に潜り込む。
「律」
体の力を抜き目を閉じようとした瞬間、耳元で小さな囁く声が聞こえてきて律はちょっと驚いた。
「…澪、起きてたのか」
「ついさっき目が覚めたんだ…」
「…そうか」
暗い部屋の中で二人の小さな声が零れ落ちていく。

「何処行ってたの?トイレ」
少し舌足らずになった、眠そうな澪の声。
「あー、うん。トイレ行ったらスタジオに唯が居るのを見かけてさ。ちょっと話してた」
「唯?」
澪は視線を後ろに向ける。確かにムギの隣で眠いっていたはずの唯がそこにはいない。
「…秘密の練習、かな」
「そう、だな」
話をしながらも二人は徐々に体を寄せて隙間を埋めていく。律は右手を少し伸ばし澪の髪を優しく梳き始めた。これはもう律の癖みたいなものだった。
澪が眠れない時や、ふと夜中に目が覚めた時。
律が側に居ればいつもこうやって彼女の髪を優しく触れて、また眠りに誘ってあげる。

普段は人一倍恥ずかしがり屋の澪も幼い頃からの慣れかこんなときは何も言わず、少し嬉しそうな顔をした後目を閉じ、じっと為すがままにされるのだが今日は違っていた。
「澪?」
澪は律の手をそっと取るとそれを優しく自分の髪から離した。
「…嫌だった?」
「違う…」
少し不安そうな顔をしてそう聞いてくる目の前の幼馴染に、澪は小さく笑いかけながらそう否定すると、さらに律に体を寄せてくる。
「お、おい、澪」
「今日は私が律を寝かしつける」
「はあ?」
どこか宣言するようにそう言った澪に、律はちょっと間抜けな声を出した。
しかしそんな律の様子を無視して澪は律の頭を抱えて、自分の胸に包み込むように抱きしめた
ちょ、ちょ、ちょ、ちょい!澪しゃん、澪しゃん!?
突然の澪の行動に律の脳内が完全テンパってしまう。
今日無数の「鬼」に囲まれたときでさえ、冷静さを失わなかったときとは比べ物にならないくらい動揺する律。しかし…、
やっぱ、む、胸が大きいですなー、澪しゃん…。
澪の腕の中で絶賛狼狽中の律だが、しっかり頭の中ではそんなことも考えていたりする。

ああ、長。姫君はご立派に成長されておられます。…特に胸が。

「律」
「…へ、な、何?」
ちょっぴりよこしまな気分になっていた律は澪に呼ばれて、ちょっと間抜けな声を上げた。
だが澪はそんな律の様子には気づいていないようだった。小さなため息が律の茶色の髪を僅かに揺らす。

「…私、いつも律に無理させてるような気がする」
「…え?」
澪の胸の柔らかさを頬に感じて、顔を真っ赤にさせていた律がふと漏らした澪に言葉に少し冷静さを取り戻す。
「何が?澪が私に何かしたっけ?」
「…よく、わからない」
どこか不安そうな声でそう呟いた澪の顔は、少し悲しそうだった。

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君の側にある旋律ⅩⅠ 遅れて来た結界師(後編)-07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【11】 )
澪と違い、別にムギは魔力など持ってはいない。
しかしだからといってムギはノーマークで誰からも狙われない、という訳ではない。
大富豪の娘でもある彼女は幼い頃から誘拐される危険性などもあって、常に警護の人間がムギには気づかれないように隠れてついている。
「それと今の学園長もそうだけど、琴吹家は先々代からずっと『協会』の幹部の一人だものねえ」
さわ子はそれだけでも魔力があろうがなかろうが、「魔」に狙われる可能性はあるでしょうねと言った。

『協会』は「魔」の連中に取って目の上のたんこぶみたいなものだ。
膨大な魔力を持つとされる秋山の娘を狙ったついでに、昔から豊富な資金援助で『協会』を支援する琴吹家の娘も狙っておいて損はない。
だから只のSPだけでなく「人外の者」にも対応できる退魔師や結界師を、学園長は常に娘に気づかれないように配置していた。
今回はその「人外の者」にも対応できる「結界師」を学園長はこの別荘に派遣したわけだ。

「…まだ明日学園に戻るまで気を抜かないでくれよな、さわちゃん」
唯以上にのんびりした様子のさわ子に、律は一応そう言っておく。
「遠足は家に帰るまでが遠足だよね~」
「いや、それはちょっと違うような、…まあ、いいか。ところでさわちゃん、ヨットにいたあの術者は?」
「ああ。もう琴吹家の使用人たちが連れて行ったわよ」
これから尋問よ、尋問ー。
さわ子はどこか楽しそうにそう言った。

その尋問とやらで得た情報が、正確に私や唯に伝わるだろうか。
いつのまにか寝転がって星を見てきゃいきゃい騒いでいる唯とさわ子を見ながら、律はそんな風に考えていた。
どうしてもどこか信用できない学園長の、一見爽やかな笑顔が脳裏に浮かび上がったが、律はそれ以上考える事を止めた。
学園長に関しては「長」にまかせる。
それはこの間「長」と話し合ったときに決まったことだった。

それよりも今はあの黒服のアイツだ。

律は岩肌から突如現れた男の事を思い出していた。
あいつの目的はやはり澪なんだろう。
しかしなぜ奴は今回私に術者の居場所を教えてくれたのだろう?
「鬼」を操る術者のことをひどく嫌っているようだったが…。

「りっちゃん」
「ん?」
「そろそろ戻ったら。もう交代の時間過ぎてるし」
「ああ、そうだなって。…てちゃんと見張ってくれよ、唯」
唯の隣で一緒に星を見ていたさわ子は今はスヤスヤと眠っている。さわちゃんと一緒になって寝るなよ、と律は唯に釘を刺しておく。
「だーいじょうぶだよ、ほら早く戻らないと澪ちゃんがもし目を覚ましてたらきっと心細くなってるよ、律がいないよーって」
そんな心細くなってる澪ちゃんを律ちゃんは早く抱きしめてあげないとねー。
自分の両腕を体に回してギューと抱きしめているポーズを取り、あまつさえちゅちゅーとキスをしているようなジェスチャーを取る唯。

「だ・か・ら。…よーし、今日こそ話合うぞ、徹底的に話し合う。お前の、いやムギを含めたお前たちの誤解をだなー」
「いいからほら、早く戻って、戻って」
そんな唯の態度に、今日こそは誤解を解くと意気込む律の体を唯は強引に押す。
「わ、ちょっと押すなよ、落ちるって!」
唯に押されて律はヒラリと身軽く、屋根から飛び降りた。
「どっちにしろ少し眠ったほうがいいよ、りっちゃん」
- 明日もまた疲れた顔してたら、澪ちゃんが心配するよ。
念話でそう言ってくる唯に内心まだ納得いかない気分の律だったが、結局唯の忠告通り部屋に戻って一眠りすることにした。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
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