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君の側にある旋律Ⅹ -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【10】 )
ごく平和に合宿を楽しむ四人ですが、律ちゃんはちょっといつもより
神経を尖らせているせいか、やや疲れています。
事情はよくわからなくても、そんな律ちゃんの様子に澪ちゃんは心配。

唯ちゃんが寝てるのを言い事に(無意識に)ラブラブする二人。
しかし後編はちょっとそんな平和な雰囲気ではなくなります。

後編もまた近々UPします。ではー。

「君の側にある旋律Ⅹ 遅れて来た結界師(中編)」を読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律Ⅹ 遅れて来た結界師(中編)-07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【10】 )
「ちょ、ちょ、ちょ、澪しゃん!」
「しー。静かに。唯が起きちゃうだろ」
いわゆる膝枕状態になった律が思わずうろたえながら幼馴染の名前を呼ぶと、澪は人差し指を口に当ててそう言った。
「ちょっとだけだよ」
そう言って澪は律の茶色の髪をそっと撫で始めた。
「み、澪」
「…いっつも律は私が怖がったら寝るまで起きててくれるからな」

たまにはお返しするよ。

とても優しい感じでそう言った澪の声が、突然膝枕されて緊張していた律の体と気持ちをほぐしてくれた。
「別にそんなの…」
「いいから、ほら。目を閉じて、律」
幼馴染でもあるが、実は自分の唯一の「主」でもある彼女にそう「命令」されて仕方なく目を閉じる律。目を閉じた途端、少しずつ睡魔が彼女を襲ってくる。
澪の見抜いていた通り律は少し疲労していた。

琴吹家の人間がすでに施していた呪符による結界にプラスして、律がいつも使う式紙を別荘の周りに隙間無く配置していても。多数の結界師が在籍し、学園を覆う強固な結界などないこの別荘に来てから、律はいつも神経を尖らせ抜かりなく警戒していた。
夜も唯と交代で寝ずの番をしながら、昼間は何事も無いように振舞うことに多少体力が削がれるのも無理はなかった。それでも日々それなりに鍛えている律にすれば、まだまだ大丈夫と自分では思っていたのだが。
澪に気づかれて心配させるようじゃあ意味ないなー。
律はそう思い自嘲気味にそう反省する。

「…少し寝るよ、澪」
今は少し彼女の優しさに甘えて休ませてもらおうか。
そう思った律は体の力を抜く。
「ん」

おやすみ、律。

澪は静かな声でそう言うと、それからしばらく自分の膝で眠る幼馴染の柔らかい髪をゆっくりと梳きとかしていた。

To be continued…

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君の側にある旋律Ⅹ 遅れて来た結界師(中編)-06-

Category : SS( 君の側にある旋律 【10】 )
「だからこの合宿は遊びに来た訳じゃあ…」
「澪ちゃーん、私はちょっと遊び疲れたー」
またお説教モードに入ろうとした澪を、唯が力無い声でそう言って遮った。
「はあ?」
「なんか、さっきから眠いよー」
唯は目をゴシゴシとこすってひどく眠そうな顔をしている。
「大丈夫、唯ちゃん」
「うーん…」
唯の側に寄ってきたムギがそう聞いても、眠たげな返事しかしない唯。
「澪ちゃん…」
「…しょうがないな、ちょっと休憩しようか」
唯を気遣うムギの視線を受けると澪も折れた。
澪の言葉を聞いた唯は「じゃあ、おやすみ~」と言って別荘内にあるスタジオから出て行った。部屋でお昼寝といった処だろう。
「しょうがないなー、唯は」
「律、お前もちょっと眠れば」
「はあ?大丈夫だって」
「いいから、ほら」
「お、おい、澪」
「ごめん、ムギ」
「ええ。お休みなさい、りっちゃん」
「おい、ムギ」
「ほら、行くぞ、律」
ムギに一言断ってから、澪は律の手を取って強引に部屋を出て行った。

照明がほのかに灯る廊下を歩き、寝室として使っている部屋に入ると唯はすでに布団を敷いて眠っているようだった。
「はや、もう寝てる」
小声でそう呟く律。
「ほら、律も」
同じように小声で話す澪は、布団を用意すると律に横になるように促した。
「いや、だから澪、私は眠くないって…」
「嘘だ」
律の言葉をあっさり否定した澪は、強引に手を引っ張って律を座らせた。
「律、疲れてる」
「…」
すぐ側に座り、心配そうに自分を見つめてくる幼馴染。
「…律は時々なんか無理してる感じがするんだよな」
「なにが?」
「なにがって聞かれても正直よくわかんないんだけど。でも律ってなんか知らない間に怪我したりすることあるし、たまにしんどうそうにしてても誤魔化して無理して笑ってる…ような気がするんだ」
澪にそう言われて律の心臓が一つ大きな音を立て、さっきより少し早く動き出す。

「そ、そうかなー?怪我だって、…あ、前のあれか?旅館で怪我したやつか。いや、だからあれは本当に大したことなかったんだけど唯の奴が…」
「律」
「な、なに?」
「…いいからちょっと寝なよ」
そう言って澪は仰向けになるように律の肩を後ろから引き倒すと、自分の膝に彼女の頭をそっと乗せた。

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君の側にある旋律Ⅹ 遅れて来た結界師(中編)-05-

Category : SS( 君の側にある旋律 【10】 )
合宿の本来の目的である「バンド練習」は初日遊び呆けたせいかどうかはわからないが。
その後も澪の文句を華麗にスルーして昼間は見事に遊びまくり、練習時間は朝と夕食前の数時間のみと化し、すっかり只の海の旅行になりつつある軽音部初合宿。
ぼやきの言葉がすでに日常化してすっかり諦めた感のある澪に対して、他三名は高校生らしく夏の海を満喫していた。

「まったく…」
「いいじゃーん、練習だって一応してるし。澪だってなんだかんだいって一番楽しんでるくせにー」
「そ、そんな事ない!」
「まあまあ、澪ちゃん」
「冷たくておいしいねー」
いつも通り澪をからかってくる律に言い返す澪をなだめるムギと、どこか一人マイペースな唯。
一泳ぎした後、四人は浜辺に大きなパラソルを立てて、その下でカキ氷を食べていた。
「あはは、とにかくさー…ん?なんか空模様が怪しくなってきてないか」
「え?」
「あ、本当だね」
澪と唯が律の言葉に揃って顔を上に向けた。確かに青い海の上にかかるように、黒く染まり始めた雲が四人の目に映った。
「…一度戻りましょうか」
ムギがそう言うと全員が頷いて、早々に戻る支度を始めた。

ムギの判断に間違いなく、戻る直前でポツリポツリと雨が降ってきたかと思うとすぐにバケツをひっくり返したようなどしゃぶりの雨が地面を叩きつける。
「いやー、ギリセーフ」
「本当ね」
「まあ、元々水着だから濡れていもいいけどな」
「すごい雨だね~」
急いで別荘に帰ってきた四人はひどく降る雨を見ながらそれぞれ思い思いに話す。
「さ、とにかく中入ろうぜー」
律がそう言って皆を促し別荘の中に入った。
激しい雨はしばらく降り続け黒い雲に覆われた外は、昼間だというのに室内を暗く染める。
別荘に戻った四人は部屋には照明が灯し着替えてしばらく大降りの雨を窓から眺めていた。これでは海に遊びに行くことができない。
「いい機会だからみっちり練習するぞ!」と勢い込んでそう言う澪に、さすがに誰も反対はしなかった。合宿に来て始めてみっちりと練習できると思った澪は、ようやく念願叶い満足気な様子だ。だが練習が始まってしばらくしてから、ドラムの音に力が無くなってきたのに気づき不思議に思って律に声を掛ける。

「律、どうした」
「え、何が?」
「いや、なんかいつものパワーがないというか」
「へ、そうかなー?」と言った律の声にはおかしな感じはなかったが、ふと澪は何かに気づいたようで律の側に近寄ってくる。
「な、なんだよ、澪」
「いや。…律、目の下にちょっとクマが出来てるぞ」
それになんだか顔色悪そうだ、と澪が心配そうにそう言った。
「え、別になんともないけど」
「でもさっきからちょっとドラムに力ないし。…もしかして遊びすぎてちょっと疲れたか、律?」
「はあ?あの程度遊んだくらいで、この律様が疲れたりするかよ!」
本当はもっと遊びたいくらいなんだからなー。
律は胸を張ってそう答えた。

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君の側にある旋律Ⅹ 遅れて来た結界師(中編)-04-

Category : SS( 君の側にある旋律 【10】 )
「お、長」
「ん?何かね」
「い、いらぬちょっかいとは、その、どのような・・・」
背中に妙な汗を掻き始めた律が、さりげなくそう聞いてみる。
「ん?いや、娘の純粋な恋愛を邪魔する気は私としてもないんだが。でもまあ、まだなんといっても高校生だしね」

学生の身分でありながら娘に不埒な行為を求めてくる輩がいたりしないかと、普段なかなか会えない父親としては心配でね。

しみじみとした感じでそう言った長の口調は優しいものであり、その表情には笑みすら浮かんでいたが、どこか一点をじっと見つめる瞳は少しも笑っていないことに律は気づいてしまう。
「まあ、その点に関してもなにかあったら報告をお願いしますよ、律君」
「は、は、はい…」
ニッコリ笑ってそうお願いしてくる長に、律は体を強張らせながらも必死に顔を頷かせた…。

あれは怖かった…。
別荘の屋根の上で、「長」と会話した内容を思い出し律は真夏にも関らずブルッと一つ体を震わせた。
「まあ、別に私はいらぬちょっかいなんて出してないけど…」
どちらかといえば不意打ちくらった律に、その点罪はまるでないのだが。
しかし長にあの件がバレたらどうなるか、と思うと律は心から恐怖する。

ちゃ、ちゃんと私は自覚しております、長。けっして不埒な真似なんて・・・。

満天の星に願うように手を合わせ、心の中でそう呟く律の合宿中の警護はこれからが本番だった。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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