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いいなづけ 第十七作目Ⅲ - あとがき -

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅲ】 )
スランプ脱出祈願作品三本、全部アップしましたー。

純ちゃんのキャラっぽくないかもしんない。
でもやっぱりこの三人組好きだなー。

いいなづけ ガールズトーク 鈴木純の場合-Ⅲ」読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -07- ガールズトーク 鈴木純の場合-Ⅲ

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅲ】 )
憂の家でケーキ作りをしているとき、私はなぜかその時のことを思い出していた。
噂は所詮、噂。それに一瞬でも振り回されるなんて私らしくなかったな、と。
それは今日梓に「澪先輩でしょ」と言われたとき、ドキリと一つ胸が音を立てて動いたように、僅かに心が揺れたのは学祭が始まる少し前のこと。

たとえ噂に振り回されたと形とはいえ、別に私は告白したその子たちを笑う気なんてさらさらない。それどころかちょっぴりその勇気ある行動を尊敬してたりもする。
…でもそうは思ってもやっぱり私は告白なんてしない。
絶対勝ち目のない勝負に挑むなんて、私の性分じゃない。

でももう卒業してしまう先輩に最後くらい、手作りのちょっぴり想いを込めた特別なチョコレートをあげるくらいはいいんじゃないかと思う。
私は何も言わないけど。私の半端な想いをチョコに込めて渡すくらいは悪くない行動だと思う。そう、それくらいは。
私の澪先輩への「想い」なんてそれくらい。そんなもの。

「だから、しなーい」
私は窓の外に向かって、囁くような声でそう呟いた。
呟いた途端ほんの少しだけ切ない気分になって、僅かに降る雪と共にどんどん過ぎ去っていく景色が少し潤んだ私の目にゆがんで映った。

end

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いいなづけ -06- ガールズトーク 鈴木純の場合-Ⅲ

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅲ】 )
「…怪しい」
「確かにね」
私は目をキラリと光らせると、取調室に居る容疑者さながらに梓と二人ジーと憂を見つめた。
「え、え?ほ、本当だよ」
「よし、次のガールズトークの対象は憂だ」
「意義なし」
すかさず私の提案に同調する梓。
「え、えー!?わ、私なにもないよ」
「これから尋問に入ります、いいですね中野検事」
「始めてください、鈴木警部」
「ええー」

結局その後散々問い詰めたけれど中々尻尾を出さない平沢被疑者に、ちょうどそろそろチョコレート作りも次の作業に入るため、私たちは自白させるのは断念した。
まあ梓に唯先輩への告白を炊きつけたられたことは成功したし(今更ながらにちょっと心配になってきたけど…)概ね満足した私は、短い休憩を終えて三人で再びキッチンへと戻りチョコレート作りを再開した。

「じゃあねー」
「バイバイ」
チョコ作りも無事終えて、暗くなる前に平沢家を出た私は、バス亭でちょうど良くやってきたバスに乗り込みさっきまで一緒だった梓に手を振った。乗車している客はそれほどおらず、私はすぐに空いている席に座って、膝に今日作ったチョコが入った袋を置いた。
まあまあ、うまく出来たと思う。
私は心の中で作り方を教えてくれた憂にお礼を言いながら、満足した気分で窓の外から過ぎ行く景色をボウと眺めていた。今日はいろいろ炊きつけた責任もあるし、今度のバレンタインには梓の応援しなくちゃねー、とかバスの中でそんなことを思う私。

それにしても梓の奴め、しっかり見てる。
一つだけ他のとはちょっと違うチョコを作っていたことにしっかりと気づいた梓。てまあ一緒に作ってるだからばれるか、そりゃ。
私だって梓が一つだけ特別感たっぷりのチョコを作っていることに、すぐに気づいたんだから。
それは当然としても、その一つだけ他と違うチョコを「誰に」渡すかを梓に当てられたのが、ちょっぴり私としては癪だった。
聞かれたら「内緒ー、うふふ」とか言ってミステリアスな雰囲気を出す予定だったのにー。
それが出来なくてちょっと残念な気持ちになる。まあ、いいけどさ。

告白しないの、だって?

…するわけないじゃん。他の皆はどうか知らないけど、私はもうわかってますよ。
そんなことしても無駄なだけ。

澪先輩とはライブ以外ほとんど接点がない只のファンである私たちは、遠目から見る澪先輩と律先輩の関係は最初なんだか素っ気無いものに映る。
だからなんとなくまだ脈があるのではないか、そう思ってしまうのだ。
でもそれは本当に「遠目」から自分の願望という色眼鏡を通して見ているだけ。
もっとも私も最初はそう思っていて、七色の色眼鏡をしっかりかけていたから人の事はいえないけど。でも梓から色々軽音部であった話を聞かされるたびに、眼鏡がどんどん薄れて今ではすっかり裸眼になっちゃった。

それでもつい数ヶ月前に学校中で「秋山先輩と田井中先輩が『許婚』を解消した」という噂が流れたときは、ほんの少し私も動揺した。
私ですらちょっとばかり心揺さぶられたのだから、澪先輩に真剣恋しちゃってる子たちはそれはもう色めきたった。
しかし僅かに動揺した私も、登校中に見かけた普段と代わりの無い澪先輩や律先輩、それに軽音部の皆さん。そして噂に冷淡な態度を貫く梓の様子をみて、これがすぐに単なる根も葉もない噂だと、色眼鏡はとうにはずしていた私としてはすぐにそう理解できた。

しかし中にはそんなご本人たちや周囲の様子をみても納得できない子たちは居る。
無理も無い。すっかりあきらめていた処に、思いもしなかったことが起きたのだから。
事実を無視して、僅かな希望が芽生えてしまうのも仕方が無いことだった。
罪な噂だと思う。

でも「人の噂も七十五日」というのがあるけれど、そのときの噂はそれよりももっと早く消えてなくなっていった。今がチャンスとばかりに告白した子たちが、ことごとく玉砕していったからだ。
澪先輩だけでなく、律先輩に告白した子たちも含めて。

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いいなづけ -05- ガールズトーク 鈴木純の場合-Ⅲ

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅲ】 )
「ま、まあ、私の事はそれでともかくとして。…なんかさっきから私ばっかり」

ぶっちゃけのガールズトークなら純や憂も何か暴露しろー!

自分の話ばかりで不公平だー、言わんばかりに梓が両手を挙げてそう叫んだ。
「暴露っていってもなあ」
ちょっと梓から視線を逸らして逃げようとする私。
「純!純が作ったチョコだって一つ他のと違うのがあったのを、私だって見逃してないよ!」
ギク。
逃がさないぞ、とばかりにニンマリとした顔を浮かべる梓。
「軽音部の皆さんにお世話になったからー、なんて言ってー」
本当は純は澪先輩に渡したいだけでしょ!
梓はきっぱりとした口調で、私に人差し指を突きつけながらそう言った。
げ、鋭い!
「え、そうなの、純ちゃん」
「ち、違うわよ。軽音部の先輩たちには本当にいろいろとお世話に」
「それは嘘じゃないかもしれないけど。純の本命は澪先輩、でしょ」
「ナ、ナニイッテルンダカ」
そもそも澪先輩には『許婚』が居るでしょー。
私はそう言ってアハハと笑ってみせる。
「いや、それはもちろんそうだけど。でも他の子だってさ、それわかってていっつもバレンタインにはチョコ渡してるじゃん」
「そ、そうね」
「ましてやもう卒業しちゃうもんね。たぶん今年はチョコ以外にも告白される回数が増えると思うな、澪先輩」
梓の推測に私も完全に賛成です。いろいろ情報も聞いてるしねえ。

澪先輩にある意味恋人以上の、親同士が決めたとはいえ将来を約束している『許婚』が居るのだけど。皆それはそれとして、たとえフラれても最後にこの想いを伝えたい…とか思っている子は多いようだ。

「わ、私は別にそんなつもりないよ」
「純ー。ガールズトークでしょ。ぶっちゃけでしょ。本当の処はどうなのか今日こそ白状しちゃいなよ」
梓がそれはそれは楽しそうに聞いてくる。憂も気になっているらしくそわそわと体を動かしてる。
「本当の処って…」
「澪さんに告白しないの、純ちゃん?」
「オイオイ、もう私が澪先輩に片思いって前提で話しすすんでるの、憂」
「違うの、純」
「ち、違うわよ」
本当にー、とジト目で私を見つめてくる梓。

「だ、大体ね。さっきも言ったように澪先輩には律先輩っていうれっきとした『許婚』がいるんだからさ」
そんな相手に告白したってむなしいだけじゃん。
私は腕を組んでうん、うんと頷く。
「私は勝負は何でも勝てることにしか手を出さない主義だからー」
「だったらほとんど勝負なんてできないじゃん、純」
ちょっぴり胸を逸らしてそう言った私に、梓が笑いながら突っ込みいれてきた。
「なにをー!」
「まあ、確かに。誰が告白しても相手が澪先輩じゃあ悲しい結果しかないけどさー」
梓が紅茶片手に評論家よろしく澄ました顔でそう言う。わーってるわよ、そんなこと。

「…でも。やっぱり本当に好きなら駄目もとでも言ったほうがいいかもしれないね」
「憂?」
隣に居る本日のチョコレート作りの師匠である憂が、ほんのすこしばかり名前と同じ憂い顔になったのを見て、梓が心配したように声を掛ける。
「ううん、あ、私のことじゃないよ。でも、そうかなって思っただけ…」
私達に見つめられて慌てて両手を振って否定する憂。

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いいなづけ -04- ガールズトーク 鈴木純の場合-Ⅲ

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅲ】 )
「うん、梓ちゃんなら」

…私が知りもしないどこぞの馬の骨よりも、ね。

憂の静かな口調で語られたその言葉に一瞬で沈黙した私と梓は思わず、それはそれはニッコリとした笑顔を見せる憂を凝視してしまった。
「う、憂…?」
「ぶ、ぶっちゃけ過ぎる…」
「え、何?二人とも?」
何事もないようにそう聞いてくる憂に、私と梓はアイコンタクトでこれ以上は何も聞いてはいけない、と確認しあった。

「…でもおねえちゃんはシャイだから、あまり急に迫られるようことされたら」
笑顔から一転、心配げにそう呟く憂の目が一瞬キラリと光って梓を見たように私には見えた。
「い、いえ!もちろん私は健全なお付き合いを!いや、その…」
もちろん梓も気づいたようで、慌てて取り繕うに何か言ってる。
「え、どうしたの、梓ちゃん?」
冷や汗かいて慌てている梓の様子に、憂は不思議そうに首を傾げる。
「…梓、落ち着け」
気持ちはわかるけど、と私は内心でそう付け足しながら友人をなだめた。

「まあ、それはともかくとして。梓、これは友達から聞いた極秘情報なんだけどー」
「え?」
何となく重たくなった雰囲気を変えるべく、私は前から梓にどこか良いタイミングがあったら教えてやろうと思っていたこと話始めた。
「なんか前にさ、…ほら一年生の時。梓に一人で唯先輩の好みはなにかと聞いてきた子居たじゃない」
「え、…ああ」
「そういえば」
梓と憂がその子のことをぼんやりと思い出したようだ。
「その子がとうとう今度のバレンタインに二年越しの片思いに決着をつけるかも…て聞いたんだよねー」
「え!?」
「そうなの!?」
私の話を聞いて一様に驚いた二人だけど、ちょっと顔を曇らせた梓とは対象に、憂の方はなんか嬉しそうだ。梓には悪いが姉が人気者であることは妹としては嬉しいらしい。
しかしさっき馬の骨がどうとか言ってたよね、憂。
同じ桜ヶ丘高校の同級生は憂の許容範囲なのかしら?でも、なんか矛盾してる…。

「だからさ。まあ、ここは梓も腹くくった方がいいんじゃない?」
「…」
私がそう言っても梓は黙り込んだままだ。
「こ、告白はするしないしろ、梓ちゃんがチョコあげたらお姉ちゃんはもうそれはそれは喜ぶと思うよー」
ちょっぴり顔を下に向けて無口になっている梓をフォローするつもりか、憂がそんな事を言ってきた。
「そ、そうかな」
「うん!お姉ちゃんは梓ちゃんのこと大好きだもん!」

家でいっつも話してるよ、梓ちゃんのこと。

憂はその時の姉の様子を楽しそうに梓に話している。

「…ちょっと、考えてみる」
「うん。頑張って、梓ちゃん」
「おー、頑張れ、梓!」
憂の話を聞いてようやく腹をくくる気になってきたのか、梓はぐっと右手に握り拳を作ってそう言った。私としては唯先輩が梓にまったく脈がないとは思っていないのだけど。唯先輩ってイマイチ読めない人だから。
自分で焚き付けといていざ梓が考え出したら、なんとなく心配になる私。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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