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いいなづけ 第十七作目Ⅰ - あとがき -

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅰ】 )
前に後書きでちょろっと「…てのもアリかなと」と書いたのを
やっぱアリだな、と思って書いたお話です。
でもまた切ない系のお話になっちゃいました。

ちなみに律ちゃんと澪ちゃんは冬休みに入る前は放課後
ずっと「キック○フ」状態。…この漫画を知らない人はごめんなさい。
私もちゃんと読んだことないけどw

皆と一緒に受験勉強中ふと目があったら、しばらく無言で
見つめあう二人。互いの内心では「…澪」「…律」とあくまで
心の中だけで呼び合ってたり。

二人からハートマークが飛び交っているのが周囲に見えたりとかして、
そんなある意味、人目をはばからずいちゃいちゃしているカップルより、
もっとうっとおしい二人にムギちゃんと唯ちゃん以外の人は
「勘弁して下さい」とか思ってます。

始めは三作まとめて【17】として一つで上げようと思ったんですが、
ⅡとⅢがまあまあ長くなってしまったので、分け分けしましたー。
三作は続きものではありませんが、ちょっとはからんでます。

ⅡとⅢはもう書けていますので、近々アップしまーす。

いいなづけ 「私は知ってるよ」 平沢憂の場合 -Ⅰ」読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -05- 「私は知ってるよ」 平沢憂の場合 -Ⅰ

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅰ】 )
玄関で鞄の中にある家の鍵を取り出すために、仕方なく一旦荷物を下に置いて鞄を開こうとした私は、不意にその動きを止めて自分の手を見てしまう。
さっきまで和ちゃんと繋いでいた左手。

和ちゃんは一緒に帰る途中で、私が荷物の重さにちょっぴり手が痺れてきたかもと思っていても、けっしてそれは顔には出さずニコニコと笑って話をしていたことなんかにちっとも気づかない。荷物を右手から左手に移そうとしたら、握っている手を離さないといけない。

そう思って、…それが嫌で必死になんでもない風を私が装っていたなんて思いもしない。
さっきだってほんの一瞬「まだ、離したくない」と思った私の気持ちなんか全然気づかず、…それでも咄嗟についた小さな嘘を信じて、私の手を優しくさすってくれる鈍い人。
でもどうしてそんなに彼女が鈍いのかは、私はもう知っている。

「和ちゃんはいつもお姉ちゃんしか見てなかったもんね」

心の中だけで呟いたつもりのそれを、私は口に出していた。
それはもうずっと前から気づいていたことだけど。
じっと見つめる自分の手と一緒に、私の瞳に映る白い息。
ふと後ろを振り返ってみると、静かに家の庭に落ちて積もっていく白い粉雪。

それにしても和ちゃんは手が痺れなかったのかな?
私はここまでたくさんの荷物を運ぶのを手伝ってくれた和ちゃんの手は大丈夫だったかな、と今更ながらにちょっと心配してしまう。今度お礼しなきゃ。

和ちゃんのお陰で、帰り道はちっとも寒くなかったよ。

私は舞い落ちる雪を見ながら、ウフフと玄関前で少し笑った。
冬って寒いけど良いこともいっぱいある…よね。

空から静かに降りてくる雪を手の平に乗せながら、私はほんの少し目を閉じてみる。
頭が良くて真面目な性格。普段はクールだけど以外にノリが良い面もあったりする。
そんな素敵なあの人は…実はとっても自分の気持ちに鈍い人。

それは私だけが知っているの、…たぶん。

私は手の平に積もった僅かな雪をギュッと握り締めた。

end

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いいなづけ -04- 「私は知ってるよ」 平沢憂の場合 -Ⅰ

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅰ】 )
「まあ、唯やムギはそれを見て楽しそうだったけど。…あら、もうこんな処まで来てたんだ」
憂と話してると楽しいから、大きな荷物持ってても帰り道があっという間に感じられたわ。
私の家までもうあと少しといった場所で、和ちゃんがそう言ってくれた。
「うん、私も。ごめんね和ちゃん。荷物持ってもらっちゃって」
「本当にいいわよ、これくらい。ほらもうちょっと先まで付き合うわ」
「うん、ありがとう。あ、それよりせっかくここまで来たんだからちょっとうちでお茶でも飲んでいって、和ちゃん」
お姉ちゃんもきっと喜ぶよー。
私は和ちゃんの手と繋いでいる方の手に少しだけ力を入れながらそう誘ってみた。

「あー、そうさせて欲しいのは山々なんだけど。私これから家で用事があるのよ。もう、帰らないと」
それに私が来たらこれ幸いとばかりに、唯が勉強をサボる口実にするわよ。
荷物を受け取りながら笑ってそう言う和ちゃんに私は内心で「ごもっとも」と呟いた。
さすがは和ちゃん。お姉ちゃんの行動を読んでます。

「そっかあ」
「せっかく誘ってくれたのにごめんね、憂。また、今度寄らせてもらっていい?」
「もちろん!その時は私何か和ちゃんの好きなお菓子作るよ」
「わあ、ありがとう。憂の作るお菓子本当においしいもの、楽しみだわ」
「うん、期待してて」
「ええ、じゃあ…」
そう言って和ちゃんが私から手を離そうとした。
和ちゃんは家に帰ろうとしているのだからそれは当たり前のこと。
…なのに私は思わず離すまいとまた自分の手に力を入れてしまった。

「憂?」
「…あ、ご、ごめんね。ちょ、ちょっとかじかんじゃってて」
和ちゃんに名前を呼ばれてすぐにハッとなった私は、慌てて手を離して誤魔化すようにそう言った。
「あら、大丈夫?」
本当に今日は寒いわね。
そう言いながら和ちゃんはしばらく両手でそっと私の手を撫でてくれた。
寒さで冷たくなっていた私の手を少しでも温めようと、優しく両手でこすってくれる。

「さあ、早く家に入って体を温めた方がいいわ、憂」
「…うん。ありがとう、和ちゃん」
「どういたしまして」
じゃあね、憂。唯によろしく。
「勉強サボっちゃ駄目よって言っておいて」
「うん」
軽く手を振って私に背を向けた和ちゃんは、少し降り始めた雪が舞い落ちる中を歩いていく。
私は両手一杯の荷物を持ったまま、和ちゃんが角を曲がるまでずっとその後ろ姿を見ていた。

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いいなづけ -03- 「私は知ってるよ」 平沢憂の場合 -Ⅰ

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅰ】 )
「…軽音部の皆と同じ大学に行けたら唯は喜ぶでしょうね」
私に話しているというより、どこか一人言のようにフイにそう呟いた和ちゃん。
その後すぐに和ちゃんがほんの少し表情が暗くなったことに、私は「また」気づいてしまった。
私はもうずっと前から気づいている。

「うん。お姉ちゃん、今日も勉強頑張ってたよー」
「そうなの?なんだか想像できないわ…。さっきも言ったけど年末年始の平沢家はだらけた唯の姿しか思い出せないから」
…ご両親の姿を見たことあったかしら、とまた視線を上に向けてなにか思い出しそうとしている雰囲気の和ちゃん。
どうだったかな?と曖昧な言葉を返しながらも、私は内心では別のことを考えていた。

あのね、和ちゃん。お父さんもお母さんもいつも旅行行ってるわけじゃないんだよ。
「今年のお姉ちゃんは一味違うよー」
もちろん私だっていつも居たよ、そこに。
「本当かしらね、憂が帰ったらこっそりギターの練習してたりして」
でも、和ちゃんは…。
「だーいじゃうぶ。ギー太は私が預かってます」

…和ちゃん自身は気づいているのかな?

私は和ちゃんと笑って楽しく話をしながらも、頭の片隅では全然別のことを彼女に問いかけていた。

「あら、そうなの。唯も本気ね、てもう受験間近なんだからそれが当たり前なんでしょうけど」
まあ、この間までちょっと受験勉強さぼり気味だった律だって今は真剣にやってるみたいだし、唯もさすがに真面目にやってるでしょ。
そう言って私の隣でクスクス笑うお姉ちゃんの親友さん。
「律さんも?」
「ええ。澪に聞いたんだけど。お互いの受験勉強に集中するために、受験が終わるまで二人っきりでは会わないようにしようって律が言ったんだって」
「ええー!?」
和ちゃんの話に私はとてもびっくりした。あの仲の良いお二人が。
「まあ、冬休み前までは学校で会ってたわけだから、全然会わないって訳じゃあなかったけど」
冬休みに入ってからは、本当に二人きりでは全然会ってないんだって。
和ちゃんはそんな二人の行動に少し感心しているようだった。
「そうなんだ…」
それはきっとお二人にとっては辛いだろうな、と思い私は少し顔を曇らせた。
「私としてはそこまでしなくても良いと思うんだけど…。まあ、二人がそう決めたのならね。でもねー」
和ちゃんは話の途中で急に、ちょっとうんざりといった感じの表情を浮かべた。
「何かあるの?」
「うーん、冬休みに入る前に何度か音楽室で、唯やムギも含めて五人で一緒によく勉強したんだけど」

学校以外では会えないのがやっぱり寂しいのかどうかはわからないけど、時々あの二人何かの拍子に目が合ったりしたらすぐに「キッ○オフ」状態になっちゃって…。

ちょっと呆れたような顔で和ちゃんはそう説明してくれたんだけど、キック…何?
「ああ、ごめんなさい。昔の漫画よ」

サッカー部に所属する主人公とそのヒロインが、メインのサッカーシーンを無視してひたすら見詰め合うだけで一ページを費やしたという、ちょっと極端なラブコメ?漫画で…。
「…てまあそんなことはどうでもいいんだけど。とにかく本人たちが無意識にラブラブな雰囲気を出してきちゃって困ったわよ」
「へ、へえ」
なんか、想像できない…。特に澪さんがそんな風になるなんて。

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いいなづけ -02- 「私は知ってるよ」 平沢憂の場合 -Ⅰ

Category : SS( いいなづけ 【17-Ⅰ】 )
「どういたしまして。ところで、憂。いつまでそんなしゃちほこばった話し方してるの?」
「え?」
「ここは学校じゃないのよ。いつもみたいに話せばいいじゃない」
「あ…」
確かにそうかもしれない。最近は学校でしか和ちゃんと会う機会がなかったから、この喋り方が癖になってた。
「うん。そだね、和ちゃん」
「そうそう」
私はなんだかちょっとおかしくなってきて、照れ笑いしながら口調を崩した。
「それにしてもこんなにたくさん買って、本当に一人で持って帰るつもりだったの?」
「うん」
「お家に電話して誰かに来てもらったら良かったのに」
「あ、今は家にはお姉ちゃんしかいないから…」
「あらそう。ご両親、また海外に出てるの?」
幼い頃からの幼馴染であるだけに、和ちゃんは我が家の事情に詳しい。
「そう。今年はえーと、どこへ行くって言ってっけ…?」
「相変わらずねえ、小父さんたち」
幾つになってもラブラブ夫婦の友人の両親に、ちょっぴり呆れつつも笑みを浮かべる和ちゃん。

「まあ、夫婦円満なのはとても良いことだけど。とすると、いつものごとく年末年始の家事その他モロモロは全て憂がするってことね」
まあ、これも毎年のことよね。
そう言った和ちゃんは何かを思い出すように視線を上に上げて、眉間に少し皺を寄せている。
「どうしたの?」
「いえね。昔はよく年末年始にそちらの家に遊びに行かせてもらったけど、唯のだらけた姿しかなんだか思い出せなくて…」
そういえば小学生の頃はよく和ちゃんが家に遊びに来てくれた。三人でいつも一緒に遊んで。それでいつのまにか私とお姉ちゃんは遊び疲れて眠っちゃって。
「…そうそう。で、二人ともいつも私にくっついて寝るんだもの。私身動きできなくて苦労したわ」
ちょっと笑ってそう言う和ちゃん。
「姉妹揃ってご迷惑おかけしました」
今更ながら反省する私。本当に和ちゃんにはお姉ちゃん共々いろいろお世話になってます。
「それくらいいいわよ。それに憂に迷惑かけられたことなんて何一つ思い出せないわよ、私」
「そ、そう?」
「ええ。唯ならもうそれは今すぐにでもレポートにまとめて提出できるくらい、迷惑かけられた覚えがあるけど」
「…そ、そう」
ついこの間も家でお姉ちゃんの勉強を見てくれていた和ちゃんだけに、真実味のあるお言葉。

「まあそれでも高校に入ってからは、だいぶしっかりしてきたわよね、唯は」
「そうでしょー!」
私はお姉ちゃんのことを誉められてとても嬉しくなった。
「あはは、憂がそんなに喜んでどうするの」
「だって嬉しいだもん」
「相変わらずお姉ちゃん子ね、憂は」
商店街の中を一緒に歩きながら、やっぱり私たち二人の話の中心はお姉ちゃん。
でもそれは無理もないんだ。

「それにしても唯は受験大丈夫なのかしら…」
心配だわ、とちょっと顔を曇らせる和ちゃん。
「大丈夫。私頑張ってお姉ちゃんに栄養のあるものいーっぱい食べさせてあげるんだ」
受験までの体調管理は私がしっかり見てるから。
私はちょっぴり胸をそらしてそう断言した。
「うふふ。その点は憂がいれば何も心配いらないけど」
和ちゃんはちょっと笑いながら優しい雰囲気でそう言ってくれた。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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