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君の側にある旋律Ⅷ -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【8】 )
私が観た事がある平成ライダー「響」と「電王」
でもどっちも途中で観なくなってしまった…。他のは観た事ないす。
でもいろいろいらっしゃるみたいですね。ライダーサン。

律ちゃんは離れていてもいつも澪ちゃんの「護衛」には万全の準備を
怠りません。でも澪ちゃんは護衛なんて名ばかりだと思ってます。

唯ちゃんは真面目に「ギー太」と一緒に戦える方法がないか考えてます。
それと同じくらい真剣に二学期から販売予定の写真集の売り上げを
いかにして上げるかムギちゃんと話しあってます。
(あといかにして澪ちゃんにバレないようにするか…も)

「君の側にある旋律Ⅷ 私の帰る場所(後編)」を読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律Ⅷ 私の帰る場所(後編)-11-

Category : SS( 君の側にある旋律 【8】 )
「律」
「いやー、話あってやっと帰ってもらったよー」
心配しながら待っていた澪の目に、何事もなかったように平然として帰ってきた律の姿を見てホッと彼女は安堵のため息を吐いた。
「だ、大丈夫だった?」
「もちろん。やっぱり話し合いで平和に解決するのが一番だなー」
相手の後頭部に肘を落とした後で、爽やかにそう言い放つ律。
「ならいいんだけど…。律はいつ帰ってきてたんだ?」
「ん?ついさっき。裏口から入って庭の方に来てみたらなんか知らない奴がいて驚いたよ」
「…そう。バイトは無事に終わったのか?」
「イエース!ばっちり稼いできたよーん」
ピースサインで答える律。唯は先に寮に戻っているとのことだった。

「そ、そうか。うう、そう、…ううー」
ようやくさっきからの恐怖感から解放されたのにプラス。
あの強引なお見合い相手に何かされていないかと心配していた澪は、律が何事もなかったように無事に戻ってきたのを見ると、その安堵も加わって今頃になって涙がポロポロと零れてきた。
「わ、澪。今頃泣くのかー。よしよし、恐かったな」
そう言って泣き出した澪の頭を撫でながら、律はそっと優しく縁側に澪を座らせた。
「ほら、りっちゃんが来たからもう恐くないぞー。な、澪。もう大丈夫だから」
座っている澪の体を律は立ったまま正面から抱きしめて頭を撫でてやる。
「りつー」
「よしよし。澪しゃんは前よりずーと強くなったなあ。ちゃーんと帰ってくれって言ってたもんなー」
「う、グスうんグス」
両手で律のTシャツを掴み、顔を彼女の胸に押し当てながら澪はしばらく泣き続けた。

ようやく泣き止んだ澪の隣で律が座って、二人して夏の夕涼みを味わっていた。
「ほら、澪。これ、お土産」
「え」
リュックから取り出したそれを澪に渡す。
「旅館の中でガラス工芸の教室やっててさ。そこでみやげ物として売ってたんだ」
それはガラス細工で出来たクマのネックレスだった。
「可愛いだろ」
「…うん。ありがと」
ネックレスを手に取った澪の目はまだ少し赤かったけれど、その表情は明るかった。
「へへー。あ、でもお土産はそれだけじゃないぞ。温泉まんじゅうも買ってきたしー、他にも温泉卵ももらったんだ。けっこう美味しいんだぜー、あとー」
「律」
楽しそうに土産物を説明していた律の横から、澪がそっと彼女の手を取った。
「あ、…み、澪しゃん」
「バイトお疲れ様。それから…」

お帰り、律。

澪は律の手を握りまだ少し濡れている瞳で久しぶりに会った幼馴染を見つめながら、微笑みを浮かべてそう言った。
「澪…」
そんな澪の表情に律は胸がドキリと一つ音を立て、一瞬息が詰まるような気がしたと同時に心臓の動悸が少し早くなってきた。
内面の動揺にほんの少しだけ恥ずかしさを覚えた律は澪から目を逸らしてしまう。
「律?」
「あー、えーと、た、ただいま、澪。あ、あと、それとー…」
「ん?」

その、…ゆ、浴衣可愛い、似合ってる。

少しだけ頬を染め、澪の手を握り返しながらボソッと呟いた律の言葉を聞いて、澪はすぐ側に居る幼馴染と同じように少しだけ頬を染めた後、鮮やかな笑顔を彼女に向けた。

end

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君の側にある旋律Ⅷ 私の帰る場所(後編)-10-

Category : SS( 君の側にある旋律 【8】 )
「ね。だから、ちょっと僕とのことを…」
「帰って下さい!」
澪にしては珍しく大きな声で、自分の意思をはっきりと示した。
「む?まったくちょっと人が下手に出ていれば…」
澪の頑なな態度を見て、今までの紳士然としていた態度はポロポロと崩れはがれてきたように剣呑な雰囲気が浮かびあがってくるお見合い相手。

「聞き分けのないお嬢さんだな、とにかくちょっとこっちに…うお!?」
ひどく不満そうな声で男性はそう言って、逃げようとする澪の手を掴もうとした瞬間、襟元を思いっきり引っ張られたかと思うと、そのまま背中から地面に叩きつけられた。
「ぐぉ!?」
背中をしたたかに打ち、痛みで声を上げる男性。
目の前に居た背の高い男性がいきなり視界から消えたと思ったら、その後ろから不意に現れ澪の瞳に映った相手は、今日彼女がずっと帰りを待っていた少女だ。
「り、律!?」
「ういーす。澪しゃん、なんかお困りのようですなー」
大きなリュックを肩にかけた律が、陽気な声でそう言った。

「イタタ…、誰だ、お前!」
律に足元掬われ、背中を地面打ちつけられた相手は、痛みを堪えながらも突然現れた小柄な少女に向かって怒りを露に睨みつけた。
「お前こそ誰だよ。ここは秋山家の邸内だぞ」
「俺は、その娘のお見合い相手だ!」
「お見合い『予定』だった相手だろ。しかも小父さんは断ってるはずだ」
「俺は」
「秋山の大叔父様からの推薦だがなんだか知らないが、小父さんの許可もなく勝手に入ってきたあんたはここじゃあ客人扱いはできない」
律の言葉に様子を伺っていた巫女たちが、うんうんと同意するように頷いていた。

「とりあえず今日の処はお引取り願いましょうか」
「なんだと、偉そうに!いったいお前になんの権利があってそんなことが言えるんだ!」
律と男性にはかなりの身長差があった。背中の痛みを堪えながら立ち上がると、上から律をじっと睨みつける。
自分より小さい相手を威嚇するつもりだろう。だが見下ろしていた少女の瞳の色が、一瞬金色に光ったのが見えたかと思うと頭が急にぼんやりとしてくる。
「お引取り願いましょうか…」
「あ、え。…ああ、そう、…しよう」
男性は急に毒気を抜けれたように大人しくなって、律の向かってそう言うと体を翻し門に向かって歩き出した。
「ちょっとお見送りしてくるよ」
「律…」
すぐ戻るよ、と言って律は男性の後ろについていった。

門を潜り外に出ると、澪を車で迎えにきた黒服の二人以外は周囲に誰も居ない事を確認してから、律は招かざる客人である「主」のお見合い相手に話掛ける。
「随分強引なお誘いだな。なんでこんな真似をした」
「…ギャンブル…出来…借金……親父にばれたら……あの娘…結婚……金が…入る……」
自白剤を打たれたみたいに、ぼそぼそと内心の本音を語る男性。
「やれやれ。聡の言った通りだ。あの爺の見る目はまったくなってない」
相手の家の格式とか、表面的な見た目でしか判断してないんだからな。
律はいつもながら呆れてしまう。

「…とにかく…あの娘を手に入れ……」
「まったく、そんな理由で澪に近づこうとしやがって」
「結構…可愛い…から…適当に遊んで……後は金を……」
不実なお見合い相手の話はここで終わった。
律が途中で思いっきり男性の股間を蹴り上げたからだ。声に鳴らない悲鳴を上げて前のめりになる相手の後頭部に、律はとどめとばかりに肘を叩き落とした。
男性はばったりと白目を剥いて地面に倒れた。律にしてみればこれでもかなり加減はしているつもりだったが。
「…申し訳ないですけど、こいつを家まで送っていってもらえますか」

こいつの家の前にでも転がしておいたらいいですよ。

門前に居た黒いスーツ姿の男性二人に、律は冷淡な表情のままそうお願いする。
黒服の二人は無言で頷き、倒れている哀れな男を車に放り込むとすぐに車を出した。

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君の側にある旋律Ⅷ 私の帰る場所(後編)-09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【8】 )
夕方頃と言ってたけどそろそろかな…。

夏の日差しが少し和らいだ夕刻。
澪は髪を結い上げ、深い青地に桔梗が施された浴衣を着て、庭が一望できる縁側に座っていた。秋山家自慢の庭は夏の暑さにも負けず鮮やかな花を咲かせていて、澪は内輪を片手で軽く仰ぎながら庭に目を向けつつ、時折門のあたりをチラチラと見ていた。

よく冷えた麦茶を飲みながらしばらく庭をぼんやりと眺めていると、表門の開く音が澪の耳に聞こえてきた。澪が門の方に目を向けると、数人の制止の声も聞かずどかどかと門を潜り家に入ってきた男性が一人。
「いやいや、ちょっとお話させてもらうだけですから」
「まだお館様の許可は頂いて下りませぬ。どうかお引取りを」
澪を最初にこの家に迎えいれてくれた古参の巫女を含む数人が、誰か澪の見知らぬ男性が家に入るのを止めようとしていた。
しかし男性はそんな静止の声を振り切って少し無遠慮に庭に入ってきた。

「まあまあー。…お、あそこにおられるのがこの家のお嬢様でいらっしゃいますな」
巫女たちの制止を振り切って、男性は庭を突っ切って澪の方にずんずんと向かってきた。突然の出来事に咄嗟に反応できない澪は、縁側に座ったまま固まってしまった。
「やあ、はじめまして。お父上からお話は聞かれておられますかな」
澪の目の前に来た男性は気さくな感じでそう聞いてきたが、澪には何がなんだかさっぱりだ。
「写真みてもらってません?ほら、貴女の今度のお見合い相手ですよ」
「え?」
言われて見れば、と澪は父の手前チラリとだけ見た写真の男性の顔を思い出していた。あまり覚えていないが確かにこの人だったかも。
「いやー、返事が待ちきれなくてね。ちょっと申し訳ないと思ったんですが、こちらに伺わせていただきました」
「え、あの…」
大叔父が強引に連れてくるかも、と前にムギに言ったことがある澪だったが、叔父ではなくお見合い相手本人が強引にやってきたようだ。

「いやー、写真よりずっと可愛らしいお嬢さんだ。叔父さんの言った通りだな」
「あの、私、…お、お見合いの話はお断りさせて…」
「いやいや。一度会って頂いて僕のことを知ってもらおうと思いましてねー」
澪の言葉を遮って男性は陽気にではあったが、一方的に喋り始めた。
大叔父が推薦してきたこのお見合い相手は、自分では明るく悪意のない雰囲気で話をしているつもりだろうが、澪にとっては急な異邦者にただただ脅えるばかりだ。

「それでどうでしょう、お嬢さん。一度ゆっくり僕と一緒に食事でも…」
ムギが「イケメンさんかも」と評したように、男性は見た目はけっして悪くなかった。
口調もちょっと強引ながらも丁寧ではあった。
しかし澪の心のどこかでひどく警戒音が鳴り響く。それは見知らぬ年上の男性だからといった類のものだけではなかった。澪にも説明できないけれど、何かが警告する。

- …それを渡しなさい。

突然頭の中に聞こえてきた、あのいつもの夢の中の声。

「ねえ、どうです。なんならこれから今すぐにでも。僕いい店知ってるんで行きませんか?」
何と言っても反応のない目の前の少女に、男性はややジれてきたのかそう言って彼女により一層近づこうとする。
「こ、こないで下さい!」
「え?」
澪は立ち上がり、目の前にまで迫っていた男性から慌てて少し離れた。
「いや、そんなに警戒しないで下さい。僕はけっして変な意味で…」
「お、お帰り下さい。お見合いの話はお断りしております」
かぼそい声であってがなんとかそれだけ言うと、澪はじりじりと男性から距離を取ろうとする。
「つれないなあ。ちょっとくらいいいじゃないですか」
明快に相手から拒否されても男性は少しもめげず、苦笑を浮かべながら澪に近づこうとする。
「ちょっとだけですよ。話を聞いてもらえば貴女にもわかってもらえますよ。僕という人間の価値が」

それに貴女の家と僕の家なら、とても釣り合いの取れた名家同士の婚姻になるんですよ。

そう言って笑うこのお見合い相手の顔が、どこか作り物めいているように澪には見えた。
「お互いの家の為にも、このお見合いはけっして悪くないと思うんですよ」
「家の、ため…?」
そう呟きながら、澪は気分が悪くなるのを感じていた。前のお見合いでも似たようなことを誰かが言っていた。今度はお見合い相手当人からそんな話が出るなんて。
いかにもあの大叔父様が気に入りそうな人だ。
いつも彼女の親友であり護衛でもある幼馴染を悪く言う、あの大叔父の。

澪の胸に嫌悪にも似た感情が湧き起こる。

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君の側にある旋律Ⅷ 私の帰る場所(後編)-08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【8】 )
二人の姿はここ数日着ていた旅館の戦闘服?である仲居の着物でも、学生の正装たる着慣れた制服でもなかった。

律は学園で『魔』を刈るときに使っているパーカーとジーンズ。
唯は平沢家伝来の白と紅を基調にした和服姿で、服の胸中央には平沢家の家紋が施されている。
二人とも今は『魔』に向かう退魔師の装束になっていた。

「ではお二人さん、打ち合わせした通りで頼むよ」
漆黒の巫女装束姿の律の師匠は、深く暗い山の中に入っていく。二人もそれに続いた。
律の髪と瞳はすでに闇を照らす金色へと変貌しており、周囲に光を放っていた。
「おい、唯」
「なに、りっちゃん」
「いつもの勝負するか?」
「もっちろん」
短くそんな会話を交わした後、二人はそれぞれ暗闇の中に姿を消していった。

そう。絶対帰るさ、何があっても。どんな敵が現れてもそいつを倒して、私の「主」の元へ。

「…澪の側に」
律はそう強く思いながら、深い山の中を駆け抜けていく。闇の中に潜む『魔』の存在を徐々に感じながら…。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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