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君の側にある旋律Ⅴ -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【5】 )
四作目から続きです。

すっかり拗ねちゃった澪ちゃんに、律ちゃんはどうなだめようか悩みつつ、まあ
なんとかなるだろと持ち前のポシティブさを発揮して部屋に来たわけですが…。

律の鈍感さに和やムギが別の意味でいろいろ心配したり、唯も心配しながら
結構それを楽しんでいたりして。

では後半はちょっぴりラブコメ?…かどうかは微妙ですが。
もう書いてはいますので、また近々UPします。ではー。

「君の側にある旋律Ⅴ 私の『お姫様』(前編)」を読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律Ⅴ 私の「お姫様」(前編)-09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【5】 )
「ムギ、どこ行ったのかな…?」
そう口に出しては言ったものの、澪は本当はムギが今どこに居るかは大体わかっていた。
たぶん唯と…バカ律の部屋だ。
ムギのことだから律に直接会って仲直りするように話をしに行っているに違いなかった。
「別に喧嘩してるわけじゃないんだけどな…」
私が一方的に怒っているだけで。
澪は内心でそう呟く。澪だってそれくらいはちゃんと理解していた。
「…でもそれも律が悪いんだ」
しかしそうなった原因そのものは、自分の幼馴染兼『護衛』に全て押し付けていた。

あんな、教室の中で堂々とキ、キスするような、そんなことする律が悪い!
澪はあの時のことを思い出すと、怒りだかなんだかよくわからない感情が心の中に渦巻き、左手に持つシャープペンシルに無駄に力が入ってしまう。
この場に律が居れば「されたんだ、私からしたんじゃなーい!」と声高に主張していたに違いないが、あいにくあの場に居た澪の目からは律がいちごに顔を近づけたように見えていた。
律が自分以外の他の子とキスをした、という事実以外にも。
そのお相手があの「若王子いちご」であったことに、澪はさっきから湧き起こる怒りだかなんだかよくわからないイライラとした感情が微妙に量を増していくのを感じていた。

中等部時代。
律はたまに登校してくる若王子いちごに、最初に会った頃からよくちょっかいを出していた。
ちょっとうっとおしそうないちごの態度などまったく気にせず、嬉しそうに彼女に付き纏う律の姿は、始めて律に出会った頃の幼い記憶を澪に思い出させる。

幼い頃から人一倍の人見知りで恥ずかしがり屋な澪は、始めて出来た自分と正反対な性格をした「友達」に最初はちょっと戸惑っていた。
ちょっとしたことで澪が恥ずかしがったり、オドオドした態度を取っても律は少しも気にせず、楽しそうに自分の名前を呼んで困り顔の澪を強引にいろいろと遊びに連れ出したりした。
始めはそんな律の性格に慣れず、澪は困ってよく泣いてしまったものだったけれど。
すぐに律は本心から自分のことを好きで遊びに誘ってくれるのに気づいた頃から澪も律と一緒に居るのが楽しくなってきた。
時々律が家の「お稽古」で澪の家に遊びに来ない日が続くと、澪は寂しくてよく部屋で泣いたり、父親に「…今度りっちゃんいつ来てくれるの?」と何度も聞いたりしたものだった。

あの頃と同じように、律がいちごに構う姿を見ていると澪はなんだかとても複雑な気分だった。律が自分以外にもあんな風に誰かに興味を持ってつき纏うのが、澪は嫌だった。
それは独占欲といってもいい感情…。
「なんでよりによって若王子さんと…」
昨日から何度も我慢しようとしているけれど、またもや泣きそうになるのを堪えながら澪はポツリとそう呟いた。
ではいちご以外の他の人ならOKなのかと、誰かに問われれば澪は大慌てで否定するだろう。…しかしそれはそれ、これはこれ。

「うー、律のバカバカバカ」
澪の持つシャープペンシルが持ち主の不当な八つ当たりからキシリと嫌な音を立てる。

- 今日の夜、楽しみにしてるから、律

若王子いちごの楽しそうな声が澪の頭の中に響く。
あれはどういう意味なんだろう。律は昨日の夜、若王子さんの家に行ったのかな?もし行ったとしたら…。
澪の脳内でいろいろ繰り広げられる妄想、ならぬ想像。しばらく机の前で呆然と固まっていた澪は、ハッとしたような顔をすると慌てて周囲を見回し誰も居ないことを確認する。
「ま、まさかね。まさか、そんな…」
ブツブツと呟く澪の頬は少し紅くなっていた。この場にムギが居たら目を輝かせて「何がまさかなの?」と聞いてくるに違いなかったが、澪にとっては幸い?なことにムギは現在不在。
「な、何考えてるんだ、私…」
思わず恥ずかしさを隠すためか持っているシャーペンにますます力を入れる澪。
もう後少しでシャーペンの耐久力に限界が、と思われたところでドアから控えめなノックの音が澪の耳に入った。

「おーい、澪ー」
その後ですぐに聞こえた自分の名前を呼ぶ声。澪にはもちろんすぐそれが誰だかわかる。
さっきまで散々文句を言っていた相手、…律だった。

To be continued…

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君の側にある旋律Ⅴ 私の「お姫様」(前編)-08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【5】 )
「それでね、律ちゃん」
「ん?」
律の手に部屋の鍵を渡すムギ。
「ムギ?」
「澪ちゃんがどうしても部屋に入れてくれなかったら、これ使ってみて」
「おいおい」
「大丈夫よ、律ちゃん」
本当は澪ちゃんだって律ちゃんと仲直りしたいと思ってるに違いないんだから。
ウフフといつもの優雅な笑顔を浮かべるムギ。

いつもならそんなムギの様子に多少心癒される律だったが、先程どこか胡散臭さを感じて仕方ない学園長ことムギの父親と対面したせいか、まだその気分を引きづっている律としてはその娘であるムギの言葉をそのまま受け止めていいものか微妙に悩み処だった。
しかし結局律はムギから鍵を受け取った。
学園長はともかく、律は用心しているとはいえムギのことを無用に疑いたくなかった。

「私はしばらくここに居させてもらうから。澪ちゃんとゆっくり話して仲直りしてね、律ちゃん」
「…了解」
「うまくりっちゃんと澪ちゃんが仲直りできたら明日は久々に練習しようね~、りっちゃん」
「おお、唯にしては珍しい発言だな」
「久しぶりにギー太弾きたいしねえ」
部屋の隅に置いてあった愛用ギター「ギー太」を取ってむちゅちゅーとキスをする唯。
「あと夕食は私たち今日は食堂に行って何か食べるわ」
律ちゃんと澪ちゃんの分も何か選んで部屋に持ってきておくから。
そう言ったムギはギターを愛しそうに頬擦りする唯を微笑みを浮かべながら見つめていた。
「サンキュ、ムギ」
さっすがムギは気が利くなあ、と律はつくづく感心する。

「それより、本当に大丈夫なの、律」
「ああ。拗ねた澪を元に戻すなんて子供の頃からよくやってるしな」
和がもう一度確認するように聞いてきた。
「なら、いいんだけど…」
「まあ、なんとかなるだろ。でもさー、今回は正直澪がなにをそんなに怒ってるんだかよくわかってないんだよねー」
「「「へ?」」」
律の言葉に部屋の中に居た三人は一斉に声を揃えて律を見つめる。
「何って…」
「それは…」
和とムギがそこまで言ってお互いの顔を見る。その顔は「本当にわかってないの、この人」と言いたげな表情。

「いや。そりゃあんな公衆の面前でキスしたのは、道徳的によくないってやつですかー?それはわかるけどさー」
何を言う気だとばかりに律を見守る三人。
「あんなのいちごのいつもの気まぐれ、もしくはいたずらみたいなもんでー。キスなんてあいつにしたら単なるいたずらの一つだよ。あいつはちょっぴりサド入ってるからな。私が焦った姿を見て笑ってやれーくらいに思ってしたんだぜー、きっと」
そう言ってケラケラと笑う律を無言で見つめながら、どこか肝心な処がズレていると思う三人。
「てゆうか私は不意打ちされた訳でー。どっちかっていうといちごのいたずらの被害者なんだよね、そう思わね?」
とにかくあんなのいちごのお遊びみたいなもんなのに、澪は何を怒ってるんだ?
真剣にわからんといった感じで、手を顎にあてて考え込むような律に三人は呆然としてしまう。

「ねえ、ちょ、ちょっと律…」
「ん?」
「澪がなんであんなに怒ってる…てゆうか不機嫌になっているというか、とにかく拗ねてる理由が本当にわからないの、貴女?」
「うん」
和がどこか恐る恐るといった様子で律に確認してみると、律はあっさりと頷いた。
律の答えを聞いてすぐに、三人は部屋の隅で円陣を組んで律に聞こえないようにひそひそと話始める。

りっちゃん、あれ本気で言ってるかなぁ~。
本気だとしたらちょっとびっくりね。鈍いとか、そういう問題じゃないわよ、あれは。
澪ちゃん、可愛そうね…。

「おい、なんだよ。いきなり三人でこそこそと」
急に自分から離れて聞こえないようにひそひそ話をする三人に、怪訝そうな律の声。
「こんな律を澪の部屋にやって大丈夫なのかしら…」
さっきより心配度が増した和が二人にそう言ってみるけれど、どちらにしろ行かせるしかないのは三人共わかっていた。
「えっと、律ちゃん。あまり余計な事はいわないで、とにかく謝った方がいいかもしれないわ」
微妙なアドバイスを送るムギ。
「とりあえず、いってらっしゃ~い」
そう言って律を部屋から出そうとする唯。その顔はどこか楽しそうだ。
「な、なんだよ、いきなり。押さなくても行くよ、おい、唯」

いってらっしゃーい。

三人に笑顔で送られた律はどこか釈然としないまま、澪とムギの寮室である「643号室」に向かった。

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君の側にある旋律Ⅴ 私の「お姫様」(前編)-07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【5】 )
寮に戻ってきた律は、澪の部屋に行く前にまず制服を着替えようと自分の部屋に入ると、ルームメイトの唯だけでなくムギや和が居た。
「お邪魔してるわ、律」
「お帰りなさい、律ちゃん」
部屋の中央のテーブルに三人分のすでに中身がなくなっているマグカップが置いてあるのを見て、二人が自分を待っていたことが律にはわかった。

「二人してどうしたんだ?」
制服から動きやすい私服に着替えた後、冷蔵庫から前に買っておいた炭酸飲料片手に座った律は、テーブルを挟んで正面に座るムギや和にそう聞いてみる。
「もちろん、澪の事よ」
「律ちゃんに相談に来たの、私たち」
まあ、そうだろうな…と思いつつ律はコップに注いだ炭酸飲料を一気に飲み干した。
「プハー。…で、肝心の澪は?」
「今は部屋に居るわ」
ムギが答える。
「とりあえず二人に仲直りしてもらわないことにはバンドの練習もままならないよねえ」
そう言ってムギが持参したクッキーを口に放り込む唯。
「別にそれ以前に練習なんてほとんどしてなかったろ、唯」
「え~、そだっけ?」
唯のいつものお惚けた口調に律は「そうだよ」とすかさず突っ込みいれる。

「とにかく。いつまでもこのままじゃ駄目でしょ」
和が心配そうな顔をして皆に向けて話している。
「わかってるよ、これから澪の部屋に行って話をするつもりだったんだから」
律も唯と同じようにクッキーを手に取って食べ始めた。
「でも澪ちゃん、律ちゃんを部屋に入れてくれるかしら…?」
律と唯の部屋にムギが来る前に、部屋でノートに向かって何か書いていた澪を誘ってみたがあっさり「行かない」と答えたルームメイト。
ムギが横からチラリと見た澪の表情は、不機嫌そのものといった感じだった。

「そうね。このままノコノコ行っても律の話を聞く気あるかしら、澪」
そう言って心配そうな和とムギ二人に、律はちょっとおかしくなる。
「何、笑ってるのよ、律」
「いやいや。二人にそこまで心配してもらっちゃって悪いなあ…って思ってさ」
「あら、なんか余裕あるわね、律」
和がちょっと不思議そうに律を見ている。

「いや、確かにちょっと困ってるけどさ。まあ、なんとかなるって」
幼馴染の強みか。律はそれだけ言うとまた能天気にクッキーを一つ口に放り込む。
「大丈夫なの、律ちゃん?」
「まかせなさーい」
「…」
気楽に答える律に、どこか心配そうなムギ。

「だから、そんな心配しなさんなって、ん…?」
そんなムギの表情にどこか「純粋に友達を心配している」以外の何かが含まれているような、そんな疑惑が律の心に広がっていく。
「…一応聞くけど、ムギはどっちに食券何枚賭けたんだ?」
「えへへ。実は…澪ちゃんに二十枚」
律のなかなか鋭い指摘に、ムギはちょっと舌を出しながら首をかしげて可愛らしくニッコリと笑いながら、右手の人指し指と中指だけ立てた。
そんなムギの姿に律はがっくりと肩を落とす。

…さすがお嬢様。二十枚とはなかなかはりこんでますな…て!それか、それが目的か!!
「だって澪ちゃんは私の大事なルームメイトだから…」
「それが賭けに参加した理由になるのか!」
完全に脱力気味の律だが、突っ込みだけは忘れない。
「いちごちゃんだって可愛いよ!ねえ、りっちゃん!」
「…唯はいちごの方に賭けたわけか」
同じ部の仲間の行動にちょっぴり涙目になる軽音部部長。

「…私は別に賭けてないわよ」
ジト目で見つめてくる律に、すかさず否定する和。
「とにかくこのままじゃまた新聞部の号外が発行されちゃうわよ、律」
二人には早いトコ仲直りしてもらわないと、クラスの皆も浮き足だったままだしね。
委員長らしい和の言葉を律は不承不承ながらも認める。

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君の側にある旋律Ⅴ 私の「お姫様」(前編)-06-

Category : SS( 君の側にある旋律 【5】 )
元々信用していたわけじゃあないけどな。
律は学園の寮に戻る道すがら、先程の学園長と交わした会話を思い出していた。

いちごの言う通り、学園長は学園の電力システムにおける魔力補助の話は律にしてこなかった。古参の術師たちを建前上は文句のない形で全員体よく追い払い、自分の周りを都合の良い側近だけで固め、魔力を電力で補うシステム密かに開発していた現在の学園長。
信用はできない。
だが今の段階ではこちらに「秋山家」に不利な行動を起こしているわけでもなかった。
魔力だろうが、電力だろうが。律にしてみれば結界の防御だけ完璧してくれればいいだけで、別段どっちでもいいのだ。

昨日いちごも話していた通り、結界師なんてアナログな存在は現在どんどん人手がいなくなっているのが実態だ。いずれ何らかの形でそれを補う方法を考えなくてはいけない。
あの学園長がそれを理解し、早めに手を打っているだけに過ぎないかもしれないじゃないか。
律の頭の中にいつものあの穏やかでニコニコと笑う学園長の姿が浮かび上がる。それは律が子供の頃から変わらぬ、悪意などは微塵も感じられない雰囲気。
「だけど、どこか胡散臭いんだよねー」
それは律が子供の頃から感じ、どうしても拭い切れない学園長への警戒と疑惑。
「フー。ま、いいや。とりあえずそれは今後ちょっと調べてみるとして」
律は一つ息を吐きながら気持ちを切り替えるように口に出していく。

結界の強化に学園長の疑惑。
どれも今すぐに解決できることではなかったが、とりあえずそれは律は頭の隅に置いておくことに決めた。とにかく今はそれ以上に厄介で、さらに早急に解決しなくてはならない事が律を待っていたからだ。
「…先に解決しなきゃあならないのは澪の方だしー」
トホホな気分で律はそうぼやいた。
…それにしてもなんで学園長にまであんな訳のわかんないこと聞かれなくちゃならないんだ!
ついさっきのいつになく真面目な表情で律に聞いてきた学園長の姿を思い出して、律は憮然とした気持ちになる。

「なんか澪の奴、完全に拗ねちゃってるしなぁ…」
律が幼い頃から命を賭して守っている誰よりも、何よりも優先される大事な我が『主』。
その主は昨日の朝、いちごが律にしたいつもの気まぐれみたいないたずら(と律は思っている)のせいですっかり臍を曲げて、昨日はHR前に学校を出て寮に戻りそのままお休み。
今朝は一時間目が過ぎても登校してこなかったので今日も休む気かな、と心配していた律は教室に入ってきた澪の姿を見てホッとした、が。
律が登校してきた澪にさっそく話しかけようと近づいても、そそくさと和やムギに話しかけ律から逃げるように目を逸らす。
お昼休みも逃げられて、結局今日一日そんな感じで「悪いけど今日は部活休む」とムギに簡単に告げると澪は授業が終わるやいなや、さっさと寮に帰ってしまった。
どちらにしろ律も今日の放課後は学園長に会いに行く予定だったので、部活は休むつもりだったけれど。二人が休むなら、とムギも唯も今日は部活を休みにしようと律に提案し、軽音部部長はそれに同意した。

「はぁ…」
とりあえずこれから寮に戻って澪とどうにかして話をしないと。
「…澪の奴、絶対部屋に立てこもって篭城するだろうなー」
昔から澪は何か嫌な事(例えば律と喧嘩したり、誰かにからかわれたり)があると、自分の部屋やもしくはベッドの中に潜り込んでカメのようになって何も見えない、聞こえないと言わんばかりに塞ぎこむ癖があった。律は子供の頃から何度もそんな澪を宥めすかして部屋やベッドから出してきたのだが、それはなかなか骨の折る作業だった。
やれやれ、今朝と同様律は内心で大きくため息を吐いた。

それでも律は昔から落ち込んだ澪を宥めたり笑わせたりして元気にさせるのは好きだったし、それは自分の役目だとも思っている。それを嫌だと思ったことなど一度もない。
しかし今回はいつもと勝手がちょっと違うような気がして律としても微妙に考えてしまう。
「高校生にもなって子供の頃みたいに髪の毛あげてパイナップルだぞー…じゃあ誤魔化せないだろうしな」
そう言ってハハ、と力無く笑った律だったが、すぐにどこか真剣な表情へと変わる。

とにかく律としてはいつまでも澪にそんな態度を取られるわけにはいかなかった。
このままでは通常の『護衛』業務に差し障りが出てくる。
結界の問題もあって、学園内でもけっして油断出来なくなった現在。こんな状態を長く続けるわけにはいかないのだ。
「とにかくお姫様のお怒りを静めないとなぁ」
天の岩戸のごとく部屋の中の女神様と話するには「さてどうしようかなー」と、どこか他人事のように苦笑いする律。

…にしても、そもそもあれは私の意志でもなんでもなく、いちごの気まぐれみたいなもんで。
澪もそんなんでイチイチ怒らなくても…。つーか、そもそも何をそんなに怒ってるんだろ?

「あんなの冗談みたいなもんなのに」
どこか世の理不尽さと澪の心情を理解できず律はブツブツ呟きながら、この間いちごと唯が対決した桜通りの道を寮に向かって歩いていった。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

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