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君の側にある旋律Ⅲ -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【3】 )
また某少年漫画の…て「ネギま」なんすけどね。
今回はこのお話を書き出したときから、イメージぴったりと思っていた
若王子いちごちゃんを「不死の魔法使い」こと吸血鬼のエヴァちゃんに
なっていただきましょー、と考えてました。

だっていちごちゃんは公式でも「悪の帝王のつもりで」って声優さんに
要望があったって。あれ、違う?
しかしいちごちゃんの口調を「ネギま」のエヴァンジェリン風か、もっと
可愛い感じにするか微妙に悩んでやっぱエヴァちゃん風にしました。
なんせ「悪の帝王のつもりで」…だから。

ちなみにこのお話の梓ちゃんと唯ちゃんはまだそんなに親しくない
ちょっとした知り合いくらいなので、まだ口調がお互い固いです。

今回ページ数は【2】と同じくらいなんですが、前回一度にアップする
のが結構大変だったので、今回は前後編に分けました。
前回もそうすれば良かった。

では後半はほんのちょーっとだけバトル編です。ほんの僅かですが。
もう書いてはいますので、また近々UPします。ではー。

「君の側にある旋律Ⅲ 最強最悪の魔法使い(前編)」を読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律Ⅲ 最強最悪の魔法使い(前編)-08-

Category : SS( 君の側にある旋律 【3】 )
梓は唯と直接にはまだ一度しか会ったことがない。
ライブには一度観にいったことがある。そこでギターを弾いている唯を見て梓はとても感動した。そしてその人が憂の姉だと聞いたとき梓は驚きつつも喜んだ。

憂はお姉ちゃん大好きっ子で、よく高等部の寮に行っていた。
梓も何度か誘われたけど、姉妹の時間を邪魔するのもどうだろうと思って断っていた。
それでも梓はいずれはギターの話を平沢先輩としてみたいと考えていた。
どちらにしろ高等部に上がれば軽音部に入部するつもりだった梓は、そのときまでギターの腕をもっと磨いておこうと思っていた。

「一人じゃ危ないし、寮まで一緒に帰らない?」
「は、はい」
梓は憧れの「平沢先輩」と話が出来るいいチャンスだと思った。さっきまでの心細さもすっかり無くなっていた。
「じゃあ、早く帰ろう」
きっと憂、心配してるよ。
「そうですね」
そう答えながら梓はニッコリと笑う先輩の姿は憂とそっくりだなーと思っていた。

二人して並んで桜通りを歩いていく。
しばらく二人とも無言で歩きながら、せっかくのこのチャンスに梓は何から話せば、と考えても緊張のためか言葉が出てこない。そういえば、先輩はどうしてこんな時間にこの通りを歩いていたんだろう?何か用事があって、遅くまで学校に残っていたのかな?

「あ、あの」
「…梓ちゃん」
「は、はい?」
聞いてみようかと思ったところで、先に名前を呼ばれてしまった。
「いつも憂がお世話になっております」
歩くのを止め、突然そう言うと唯は深々と頭を下げる。
「え!?いえいえ、あの、私の方が憂には、あ、憂さんにはお世話になりっぱなしで!」
突然頭を下げられて梓は慌ててそう言った。
ああ、なんてことだ。こーゆうのは、まず年下の私から言わなきゃいけなかったのに!

「そうなの?まあ、私も憂にはお世話になりっぱなしだけど~」
「え?」
脳内で反省していた梓が唯の言葉を聞いて、まじまじと先輩の顔を見る。
「憂はとっても出来た子だから!」
私の妹ですから!フンス!
「はぁ」
なんだか我が事のように得意気な表情を見せる親友の姉に、ちょっと何か不思議な感じがして梓は首を少し傾げた。いや、先輩のおっしゃる通り憂は出来た子というか、なんでも出来ちゃうすごい子なんですけど…。

「でも憂は真面目でとってもいい子だから時々全部背負いこもうとしちゃうんだよね~」
う、それはあるかも…。
憂はどんなことでもソツなくこなしちゃうし、嫌な顔一つしないから最近家事はおまかせ状態になってたんだよね、私…。ついついギターの練習に没頭しちゃって。
「そうですね。…すいません」
「へ?なんで梓ちゃんが謝るの」
「いえ…」
「とにかくたまにはお休みさせてあげようと思ってね」
「そ、そうですね。そうだ、たまには私がやらないと…」
「うん、そうなんだ~…って梓ちゃん、何するの?」
しばらくは私が夕食当番になろう。えーと、他にも掃除とか…。
考えこんでいた梓は唯に聞かれても気づかなかった。

「まあ、いいや。だから、今日は私がね~」
「…そいつの護衛についている、というわけか」
「え?」
掃除は憂がいつもコマメに綺麗にしてくれてるから…、とそこまで考えていた梓がふと唯以外の女の子声が聞こえて、そちらに顔を向ける。
梓の視線の先には、黒いとんがり帽子と同じ黒い足まである長いローブを羽織った小さな女の子が街灯の上に立っていた。細い街灯の上に片足だけ乗せて立っている姿は、映画とかでよくある3Dの映像みたいだ、と梓は思った。

「え?え?え?」
「…貴女は誰?」
驚きのあまり?マークを連発される梓と違って、唯は落ち着いた様子で街灯の上に立つ少女に聞いてみる。
「フフ。平沢唯、クラスメイトの顔くらい覚えておけ」
「え?…あー、はいはい、今日来てた。えーと若…林さん、だっけ?」
「違うわ!」
街灯の上で少しずっこけたいちご。素早く突っ込みをいれるとロープを広げて、体重が無いかのように静かに地面に降りてきた。降りるとき両手を開き、広げたマントの形がこおもりの羽のように梓には見えた。あ、これがもしかして噂の吸血鬼?

「あ、ごめん。えーと、若…松木さん?」
「若王子だ!若王子いちご!」
「ああ、そうそう。苺ちゃん!」
おいしそうな名前だったことは覚えてたんだけど~。
「…言っておくが、私の名前は食べ物の『苺』って字じゃないからな」
「ええー!?」
「そこまで残念そうに驚くことか!ふざけた奴め」

まったく律は厄介な奴だが、お前はふざけた奴だな。

いまいましそうな表情でいちごはそう吐き捨てるように言う。
「ああ、いちごちゃんはりっちゃんと仲いいんだよね~」
「はぁ?ふん、仲が良い、ね。まあ、お前がどう思おうと勝手だがな」
「違うの?」
いちごはそれには答えず、唯を無視して梓を見る。
「ふ、やはりな」
「え?」
少女が楽しそうな表情を浮かべ、自分を見つめるその瞳はどこか獲物を狙う肉食獣のようなイメージを梓に連想させた。

寮まで続く桜の通り道。
本屋に寄っていて帰りが遅くなった梓の前に憂の姉と、街灯の上に奇術師さながらに器用に立っていた不思議な黒いマントの少女。二人の少女に囲まれ、梓は訳もわからずただ呆然としているだけだった…。

To be continued…

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君の側にある旋律Ⅲ 最強最悪の魔法使い(前編)-07-

Category : SS( 君の側にある旋律 【3】 )
昼間は憂を怖がらせまいと、純と一緒に笑っていた梓だったが。
いざ日が暮れて暗い夜道、誰も居ない桜通りを一人歩いていると段々心細くなってきた。

「やっぱり、憂に待っててもらえばよかったかな…」
今日は新しく発売された音楽雑誌を買いに本屋に行くから先に帰ってて、と一緒に帰ろうと誘ってくれた憂にそう言うと梓は一人、本屋に向かった。
お目当ての雑誌以外にも、他に前から欲しかった本を見つけてどっちを先に買おうか悩んだ梓だったが財布の中身と相談した結果、前から欲しかった本は立ち読みすることに決まった。

それから夢中になって読み続けて、気づいた時にはもう外は真っ暗になっていた。
とりあえず今日買う予定だった本を買って慌てて本屋を出た梓は、今は咲いていない桜並木の道を歩いていく。「私も付き合うよ」と、いつもの優しい笑顔で聞いてきた憂に「いいよ、いいよ、すぐ帰るから」と言ったことを今更ながらに後悔する。
でも昼間純に言われた通り、最近お弁当でもなんでも憂に頼ってる処があってそれはちょっと申し訳ないかな、と少し反省していた梓にしてみれば当然の返答だった。

「あんなのただの噂、だしね!」
そう言って澄ました顔で歩く梓の後ろから、ヒタヒタと誰かが近づいてくる音が聞こえてきた。
さっきまでの心細さが、恐怖心に変わっていく。だ、誰!?
梓は怖くて後ろを振り向くことができない。こんな時間に下校してくる生徒はそうは居ないだろう。
だとしたら…。
さすがに吸血鬼だとは梓は思わないが、変質者の可能性は否定できない。
思い切って走ろうか、それとも…。
背中に嫌な汗を掻きながら、どうしようと悩みながら歩く梓の肩に不意に誰かの手が触れた。

キャー!!!

静かな通り道に女子中学生の悲鳴が響いた。
「キャー、キャー!!」
「きゃぁぁぁぁ!!…ってえ!?ちょ、ちょっと。梓ちゃん」
頭を両手で抱え込みうずくまった梓の耳に、最初は同じように驚いた声を上げた女の子の声が聞こえてきた。梓ちゃん、と自分の名前を呼んでいる。

「キャー、キャ…って、え?」
まだ少し叫びながらも恐る恐る後ろを振り返った梓の目に、同じ学園の高等部の制服を来た少女が立っていた。
「え、あれ…」
少し涙目になっている目でよくよく相手を見てみる。通りに備え付けられた街灯の明かりの下にいたのは…。
「平沢…先輩?」
「そうだよ~。どうしたの、梓ちゃん。そんなに驚いて」
すぐ自分の後ろに立っていたのは、梓の寮のルームメイトでもあり親友でもある憂の姉、確か名前は平沢…唯先輩。

「あ…」
「ご、ごめんね。なんだか驚かせちゃったみたいで」
唯はまだうずくまっていた梓の手を取って立ち上がらせた。唯の手のぬくもりを感じて梓は少し落ち着いた。
「あ、いえ」
梓は今更ながらに大げさに驚いて、あんな叫び声をあげたことに恥ずかしくなってきた。
「す、すいません。あんなに驚いちゃって…」
「いいよ、いいよ。ちょっとびっくりしたけど。私も先に声掛けようとしたんだけど、タイミング間違えちゃって」
「は、はあ」
えへへ、と笑う親友の姉を見て梓はようやくホッとした気分になった。

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君の側にある旋律Ⅲ 最強最悪の魔法使い(前編)-06-

Category : SS( 君の側にある旋律 【3】 )
律といちごが屋上で昼食を取っていた同時刻。
「ねえねえ。二人は聞いた、あの噂」
「何?」
「何の話、純ちゃん?」
中等部の3年A組で、平沢憂がいつもの友人二人と一緒にお弁当を食べていると、彼女の目の前に座る友人がパンを齧りながら自分と、自分のルームメイト二人に噂の内容を少し興奮した感じで話し始めた。

「知らないのー。最近、寮の近くにある桜並木の通りにさー」
友人達が知らなかったことに僅かな優越感を覚えたのか、噂の内容を喜々として二人に話すのは憂の友人の一人である鈴木純。ちょっと天パの髪を気にしている元気一杯の女の子。
「吸血鬼ー?」
「血まみれの?」
「そうなんだよー」
私たちと同じ中等部の三年生とか、高等部の先輩とか他にも数人が桜並木の側で倒れてたのが見つかったんだって。

「それが吸血鬼の仕業だって言うの?」
信じられないといった感じで少々呆れ顔になっているのは憂と同じ寮の部屋に住む、長く伸ばした髪をツインテールにしているギターが大好きな女の子、中野梓。
平沢憂は昼食はいつも、この二人の友人と一緒に食べていた。
「そう。なんでも倒れてた人みーんな、首筋にちっちゃい傷跡みたいなのがあったって」
「えー」
憂は素直に感心したように驚きの声を上げる。
彼女は高等部に所属する律のルームメイト、平沢唯の妹。

「なーんかちょっと恐いけど、見てみたいような…」
「純ってばそんな噂本当に信じてるの?」
夢見る少女風に目をキラキラさせる純に、ますます呆れ顔の梓。
「絶対嘘だよ」
「なんでよ、じゃあ梓。なんでみんな同じ場所で倒れてたのよ」
「わかんないけど。どっちかっていうと吸血鬼より変質者とか犯罪の方向で考えない、そういう場合。私はそっちの方が恐いよ」
そう言うと梓は玉子焼きを口に放り込む。
途端にさっきまでの呆れ顔から、おいしそうな幸せそうな表情に変わる。
「憂ー、この玉子焼きすっごくおいしい!」
「えへへ。ありがと、梓ちゃん」
憂は照れ隠しに少し笑って御礼を言う。

「あー、いいなー。梓また憂にお弁当作ってもらってるー」
「いいでしょー、寮の同室の特権だもんね」
「ずるいよー」
やいやいと言い合う二人に「今度純ちゃんにも作ってあげる」と、憂がにっこりとしながらそう言ったのでとりあえずその場は収まった。「わーい、楽しみー」と喜ぶ純。
「まー、しょうがないよね」
「なによ、偉そうに。梓もたまには自分で作ってくれば」
いっつも憂に作ってもらってさー。
「…う。わ、わかってるよ。純だっていっつもパンじゃん。純も作りなよ」
「わ、私はパンが好きなの」
「へー」
「ねえ、純ちゃん。それでさっきの話なんだけど…」
また言い合いになりそうになる二人を憂はさりげなく止めた。

「ああ。まあ、さすがに吸血鬼は私もないよねー、とは思ったけどさ。でも学園の生徒の間で噂になるくらいだから、ちょっと興味があってさ」
「そうだね」
「ま、あくまで噂だけどね」
この学園では一年の内に何度かその手の噂が流れるので、もう三人とも慣れっこだ。
「でも、噂にしてもちょっと桜通りを歩くときは気をつけた方がいいかも…」
少し顔を曇られて言う憂に、純と梓はアハハと笑った。

「憂は心配性だねー」
「そうだよ」
二人が明るく振舞って自分を心配させないようにしていると憂は気づていた。
「そうだね…」
「ま、自分で話振っておいてなんだけどさ、やっぱ嘘くさいよねー」
「だね。それに本当に何かあるなら学園の方で放っておかないって」
まだ曇りがちな表情を見せる憂に、純と梓が笑いながらそう言った。

「あ、そうだ。それより次の授業、私当たりそうなんだったー。憂、ノート見せてー」
「あ、うん、いいよ」
「駄目だよ、憂。いつもそうやって純を甘やかしちゃ」
「いつも憂にお弁当作ってもらってる梓に言われたくなーい」
「なにー」
二人してまたやいやいと言い合うのを憂は楽しそうに眺めながらも、内心で今の噂を姉の唯が知っているか確認してみようと思っていた。

この学園に流れる噂を、頭から否定することは憂には出来ないのだった。

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君の側にある旋律Ⅲ 最強最悪の魔法使い(前編)-05-

Category : SS( 君の側にある旋律 【3】 )
「お前は学園長に結界の強化と、情報を提供してもらおうと思っているのだろうが」
あまりあの学園長に期待しないことだな。
フフフと笑いながらいちごは淡々と話している。
「…どういう意味だ」
「別に。さて、なぜ結界に綻びが出来たか、知りたいなら教えてやらないこともない」
「もったいぶらずに教えろよー」
「おいおい、ここからが今日のメインだ」
「え?」
結界の綻び。その原因を教えてやる代わりにお前は私の今後の行動を邪魔しないこと。
「まあ、いわゆる取り引きってやつだ」
「今後の行動?」
律は訝しげに久しぶりに会ったクラスメイトの様子を伺う。
「心配するな。お前の主の血もまだ諦めてはいないが、今はそれ以上に興味ある対象ができたのでな」
そう言ってどこか楽しそうな表情を浮かべるいちご。
ふと、ついさっき持ち主の胃袋に納まってすっかり空になった弁当箱がいつの間にか消えていることに律は気づいた。
「何する気なんだか。…てか弁当箱をわざわざ魔法で返すなよ」
「うるさいな。早く返してやらないと、弁当箱を洗う使用人が大変だろう。とゆうかそんな話はどうでもいい。とにかく、律 」

今度の満月の日が過ぎるまで私に関わるな。

「…」
「別に構わないだろう。さっきも言ったが今回はお前の主にはなんら関係ない」
他の人間がどうなろうと、お前は気にしまい。
「お前は、あの長い黒髪の女だけ守れればいいんだろう、違うか?」
僅かな冷笑を顔に浮かばせながら、いちごは決めるけるようにそう聞いてくる。

律はそれには返答を避け、質問を続ける。
「…誰かの血を狙っているのか?」
「そうかもしれんな、まあ、一種の愛の献血みたいなものだと思ってもらえればいいがな」
「献血なら提供者の意思もあるが、お前のは無理矢理だろー」
「ふふん。とにかくどうなんだ。今度の満月まで私のすることに目をつぶるんだな」
「…まあ、いいよ」
「いい子だ。では満月の夜の次の日を楽しみしておくことだ」
その日に私の家に来るがいい。お前が知りたいことを教えてやろう。
言いたいことは言い終えたとばかりに、いちごは屋上から降りようと階段に通じるドアを開けようとした。

「待てよ、いちご」
「なんだ?」
「この間寮近くの桜通りの中で高等部の二年生が倒れてたのが、朝になって発見されたって聞いたけどな」
「それがどうした?」
「お前の仕業だろ」
「だから愛の献血だよ、献血」
あえて否定せず、不適に笑ういちご。
見た目は可愛らしくても、本当は危険極まりない存在。

「いち…」
「律、私が本気を出せばお前など一瞬にして消しさることだって出来るんだぞ」
ニヤリと笑ういちごの口元にある尖った牙が律の目に映った。
「…だが慈悲深い私は以前の借りもあって、わざわざこうして取引材料まで持って話をしにきてやったんじゃないか。ええ、律。本当なら別にお前なぞハナから無視しても良かったんだがな」
「…」
律は彼女の、いちごの強さをよく知っている。
彼女は普通の人間じゃない。学園内の噂の一つであるIQ200以上であるとか、そう言った意味の「普通」とかとは全然違う。

彼女はヴァンパイア。人の血を欲する真祖の吸血鬼。

不死の体と闇の魔法使うこの学園で最も危険な存在。
律は無言のまま、わずかに細められた目でじっと危険なヴァンパイアを見ていた。

律の様子を余裕を持って見ながらも、内心いちごは律の力を警戒していた。
こいつの能力は侮れないからな。
もちろんそれを口に出すことはしなかったが、一応中等部からの付き合いがあり、ある意味お節介な処があるこのクラスメイトに今度のことを邪魔されないためにも、釘を刺しておくに越したことはない、といちごはそう思っていた。

「まあ、今回は大人しく満月の夜は部屋でゲームでもしているんだな」
そう言っていちごは、ドアの向こうに姿を消した。
屋上に一人残された律は、足元に転がっているペットボトルを拾い上げた。
「ちゃんと、ゴミ箱に捨てていけよ…」
後でゴミの分別はちゃんとしろと言ってやろう、といちごが聞けば「だからそんな事はどうでもいいわ!」と怒って言い返してくるようなことを、律は思っていた。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

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