スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

いいなづけ 第十四作目 - あとがき -

Category : SS( いいなづけ 【14】 )
和ちゃんが主人公だとちょっと文章が固くなるような気がするのは、
彼女のキャラのせい…にしたら駄目すね。でもそこが好きなんだけど。
軽音部メンバーならただのドタバタ劇になるのに彼女だとなんか
ちょっぴりシリアス?みたいな。

律ちゃん、澪ちゃんは相変わらずのバカップルですが、和ちゃんは
ちょっと切ない系に…。ごめんね、和ちゃん。でも大丈夫。
和ちゃんには唯ちゃんの愛する出来た妹さんがー!
…てのもアリかなと。

あと二人のママンズを怒らせてはいけません。(+聡君も)

いいなづけ 生徒会長 真鍋和の場合」読んで頂き
ありがとうございました。
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -11- 生徒会長 真鍋和の場合

Category : SS( いいなづけ 【14】 )
「律先輩、律先輩」
「はへ?」
「はへ、じゃありませんよ。律先輩もどうなんですか?澪先輩と同じですか?」
「え、な、何が」
律は後輩からそう聞かれても意味がわからないとばかりに聞き返す。
「だから。澪先輩が田井中家に嫁入りすることで…」
「な!?な、何言ってんだよ、梓!」
「はあ?今更何照れてるんです…。『許婚』なんだから当然でしょ」
「いや、だからそんな話はまだ早くて。わ、私たちはまだ高校生で。まだ未熟な年齢でありまして、…つ、つ、妻を迎えるにはまだどうだろうと思われまして、はい。」
いえ、もちろん将来的にはその考えで…い、いや!と、とにかくですね…。
澪の予想外の大胆発言に案外不意打ちに弱い処がある律は、何やら意味不明な言葉を吐きながらあきらかに狼狽していた。結構真面目に考えてるのね、律…。

「りっちゃん、照れなくても~」
「そうよ、律ちゃん」
「本当に今更ですよね」
三人から突っ込まれて何かの許容範囲が越えてしまったのか、律は突然立ち上がり「ト、トイレ行ってくる!」とだけ残して、慌てて部室を出て行った。
「あー。ちょっと皆、冷やかし過ぎよ」
「いや~」
「そうかしら」
「律先輩、情けないです」
反省のない三人。澪は律がなぜか急に飛び出して行ったことに最初は呆然としたようだったけど今は少し笑っていた。どうやらヘタレな発言をした律を怒ってはいないみたい。
律が帰ってきたらまた勉強を再開しましょ、と提案した私に唯以外は全員頷いてくれた。
「えー、もうちょっと~」
「駄目よ、唯」
「そうですよ、唯先輩。ちゃんとしないと」
私と後輩から言われて「ちぇー」と口を尖らせる唯は、「りっちゃん、しばらく帰ってきませんようにー」と友情の薄い願いを口にした。

それにしても二人のご両親も確かにちょっと気が早いような。さらにそれが原因で「許婚を解消ー!」なんて叫んだら本末転倒なのでは、と私は思う。
もしまた二人のお父さんたちが喧嘩するときがあるとすれば、今度は二人の子供の名付け親はどちらにするか、とかじゃないかしらと私はまた勝手な推測をする。
でも、本当にこの間から推測してばっかりだわ、私。
それが当たっていたのか当たっていないのか、どれもこれも微妙だった。
どれにもはっきりとした答えは簡単には出せない勝手な推測。
そう思うとなぜだかおかしくなってきて、私は少し笑ってしまった。
「どうしたの、和ちゃん?」
「あ、何でもないわ」
ムギに笑っている処を見られて、私は慌ててそう言って笑うのを堪えた。

次の日の放課後。
「会長」
今日はいつものお下げではなく、長い髪をそのままにした風紀委員長が後ろから私に声を掛けてきた。
「もう引退したから会長じゃあないわよ」
「あ、はい。…あの、今、ちょっと良いですか?」
ええ、と答えた私に彼女はすぐには話出さず、何か言いにくそうに視線を下に向けている。
「あの、私…。すいません、実はあの噂は…」
「そうだ。ちょっとお願いがあるんだけど」
「…え、あ、はい?」
「これからも委員会頑張ってね」
それともし貴女さえ良ければ、来年生徒会に入って頑張ってくれると私は嬉しいわ。
何か言おうとした彼女の言葉を止めて、私はそう言って笑いかけた。
「ね」
「…」
彼女は最初少し戸惑っていたようだけど、しばらくすると顔を上げ少し笑うと「考えておきます」と答えた。
「ええ。そうしてちょうだい」
「か、…真鍋先輩」
「何?」
「…先輩がファンクラブの会長なんてちっとも気付きませんでしたよ」
彼女は少し考える素振りをした後、苦笑しながらそう言った。
「ごめんなさい」
私は素直に謝った。なんせ職権濫用?してますから。
「いいえ」
私もライブ観にいってしっかりTシャツ頂きましたから。
「とっても楽しかったです」
彼女ははにかむような笑顔を見せてそう言った。
「…そう。あ、そうだ、なんなら」
私は鞄の中に入れてある「秋山澪ファンクラブ会員№001」の会員証を取り出す。
「ファンクラブの三代目会長には貴女がなってみる?」
「え!?」
私は学園祭が終了してからこの会員証をどうしようか考えていたのだが、これはいい
機会かもしれない。昨日までは次の生徒会長に押し付け…譲ろうと思っていたのだけど。
「どう?」
少し驚いた様子の彼女に、私はニッコリと笑ってそう聞いてみた。
私の提案に戸惑ったような顔を浮かべる彼女を見ながら、彼女の話を聞かなかった
ことに申し訳なく思いつつも、もうそれを聞く必要はないと思っていた。

どれにもはっきりとした答えは簡単には出せないと思ってる私の勝手な推測。
でもそんな推測に完璧な答えを…なんていつだって求めてはいないの、私はね。

end

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -10- 生徒会長 真鍋和の場合

Category : SS( いいなづけ 【14】 )
学園祭も無事に終わり、私たちは本格的な受験勉強態勢に入った。
今日の放課後は音楽室で唯たちと一緒に勉強する約束をしている。
五人それぞれ真面目に勉強する傍ら、長椅子では梓ちゃんがギターの練習をしていた。
「それにしても和がファンクラブの会長だったなんてなー」
勉強の合間の休憩時間に、律がそう言って私をニヤニヤと見てくる。
「本当だよ」
澪も少し呆れ顔だ。私が会長になったことが納得いかない、といった感じ。
「まあ、曽我部先輩に強引にね」
私としても本意ではなかったのだけど。先輩たっての願いを断りきれなかった。

学園祭のライブで、さわ子先生が作ったTシャツをお客さんに配るというサプライズを企画し、さらにその時私がファンクラブの会長になったことを告げて驚かせようと思っていたから、それまでは澪たちにばれないようにしなければいけない。
だから抜き打ち検査で「秋山澪ファンクラブ会員№001」と書かれた会員証を風紀委員会に見つかるわけにはいかなかった。
生徒会役員といえども風紀委員会の決めた日程は知らされていなかったので、私はさわ子先生に頼んで検査の日を教えてもらっていた。先生も「生徒会長の真鍋さんなら別に良いでしょ」とあっさり教えてくれたのだけど…これは職権濫用だったかしら。
でもそのお陰で会員証は見つかることもなく、サプライズも成功した。

「ところで二人のお父さんは仲直りしたの?」
二人がいつも通りなのですっかり忘れていたけれど、そっちの方はどうなったんだろう。
「あれー、言わなかったっけ?」
「もうとっくに」
律と澪が二人してちょっと笑いながら教えてくれた。
「それは良かったわね。…そういえば結局喧嘩の原因はなんだったの?」
将棋かオセロかはたまたUNOか。ちょっと興味がある私。
「いや、それは…」
「た、大したことじゃあないんだ、和」
またもや二人して答えてくれたけど、内容は教えてくれないのかしら。
「ムギたちも聞いてないの?」
私が聞くとムギや唯が少しだけ人の悪そうな顔でニヤついている。
「教えてあげなよ~、りっちゃん、澪ちゃん」
「そうよ。和ちゃんだって心配してくれてたし」
唯とムギ、二人からそう言われ少し「うっ」となる律と澪。
「別にいいじゃないですか」
さっきまでギターの練習をしていたけど、今は私たちと一緒に紅茶を飲んでいる梓ちゃんも少し苦笑しながらそう言った。何かしら?

「…ま、まあ、いいけどさ」
律が観念したようにそう言うと、澪が少し頬を染めて顔を俯かせた。
「まあ、くだらない事だけどなー」
「あら、くだらなくはないわ」
「そうだよ、りっちゃん。大事なことだよ~」
「そうですね。家の問題でもありますし」
三人から一斉に反論され律は口を尖らせる。
「う、うるさいな。いや、つ、つまり…」

私たち二人、田井中家か秋山家のどっちに籍に入れるかってことで…。

「は?」
「だからー、澪が田井中家に来るか、私が秋山家の養子になるかのどっちにするかで揉めたんだと」
「…はあ」
なるほど。確かにそれは家の問題だわ。

律の話では律のお父さんは澪をぜひ当家の嫁にと望み、澪のお父さんはぜひ律を養子に(つまり秋山姓になって欲しい)と望んでいて、最初はさして深い意味もなく酒のツマミ程度の話だったのに、だんだん本格的な話し合いになり最後は喧嘩に至ったという事らしい。
「まあ、お酒が入ってたのもあるだろうけど…。つーかそんな話はもっと後でやれっての」
律が呆れた顔しながらそう言うと紅茶を一口飲んだ。澪は相変わらず顔を伏せたまま無言で紅茶を飲んでいる。
「まあ、将来的には話合わないとね…」
まだちょっと早すぎる気もしなくはないけど。
「はっ、別にどっちでもいいんだよ、んなこと」
「ど、どっちでもいいってことはない」
照れ隠しか投げやりな言い方をする律に、さっきまで沈黙状態を保っていた澪が、急に顔を上げ律の方を見た。
「は、なんがだよ?」
「…それは」
「澪ちゃんはどっちがいいの~」
クッキーを摘みながら唯が気軽な感じで聞いてきた。
「わ、私は…」
少し恥ずかしそうに手を口元に当てて私たちから視線を逸らす澪に、全員注目する。
「おい、澪」
自分の『許婚』が何を言い出すのかちょっと心配そうな律。
澪は律の方をチラッと見たあと、

私は…田井中澪の方がいい、かな。

と、そう言って顔を紅くしてまたすぐに視線を下に向けた。
澪の言葉に一瞬静かになる音楽室。
「おー、澪ちゃん!澪ちゃんはそうなんだね」ヒューヒュー。
「素敵よ、澪ちゃん!」キラキラ。
「澪先輩。最近大胆ですね…」タジタジ。
でもそれは一瞬の事。すぐに三人それぞれの反応を見て、今更ながらに自分の言ったことがかなり恥ずかしいことだったと気付いたか、澪はさっきより頬を真っ赤に染めながら深く顔を俯かせた。もう頭がテーブルにつきそうなくらい。
律はといえば澪の思わぬ発言に少し呆然しているようだ。
その顔は澪程ではないが紅くなっていた。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -09- 生徒会長 真鍋和の場合

Category : SS( いいなづけ 【14】 )
噂そのものは大した事ではないけれど。
もし私の推測が正しくて彼女が(多分故意にでは無かったんでしょうけど)私たちの話をドア越しにでも聞いてしまい、その話を彼女の都合の良いように解釈し他の誰かに話をした…としたらそれはやはり、言っておかなければいけないことだった。
「まあ、またこれも推測だけど…」
推測で行動を起こすのは前のムギの催眠術で反省したばかりなのに。
私はその時のことを思い出して少し笑った。
まさかあんなに物の見事に唯が催眠術にかかるとは思わなかったから。

「もし、幼馴染が絶対に付き合うみたいな法則があるなら…」
私は笑いを納めて、なんとなくそう呟いた。
それなら今頃とっくに…。
そこまで考えて私は考えるのを止めて、また少し笑った。
遠くから明日の準備をしているのだろうと思われる声や物音が、わずかに聞こえてくるだけの静かな生徒会室に私の、どこか渇いた笑い声だけが響く。
しばらくすると少し恥ずかしくなってきて私は笑うのを止めて、誤魔化すように一つ咳き払いをした。さっき一度取り出して元に戻したダンボールの中にある一枚の写真をまた手に取る。
ギターを持ってとても楽しそうに笑っているのは、私の幼稚園からの幼馴染。
私はじっと写真を見つめる。

…私は気付くのが遅すぎた。

只一緒にいるだけなら、他の誰よりもあの子の側に居たのに。
自分の気持ちにも彼女の気持ちにも、何もかも遅すぎた。
気付いた時にはもう彼女は別の人を見ていたのだから。
「今さらだわ…」
自嘲気味にそう呟くと、写真を元の場所に戻して私は椅子から立ち上がった。
「うーん」と一つ背伸びをした後、自分自身を納得させるように一人呟く。
「まあ、もう今回の噂も収まるでしょうし。押収品は明日持ち主に返すとして。
後は次の生徒会長にまかせましょうか」

今日クラスの皆と力を合わせて成功した劇の「ロミオとジュリエット」。
ロミオとジュリエットはたった二週間で恋に落ちて、お互い死んだと勘違いして毒を煽り亡くなってしまった。たった二週間でそこまでお互いを愛し合った二人は、それまでの人生で他の誰にも心奪われることなく、そのままその恋に突き進んだのだ。
「…やっぱり時間だけじゃあないのかしらね」
まあ、これは只のお芝居、物語だけど。
内心でそう思いながら私は一枚の紙をもって生徒会室から出た。向かう先は音楽室。

…きっと今日は部室で唯たちが徹夜で練習するに違いない。宿泊許可の手続きなんて律は忘れているでしょうから、申請用紙を持っていってあげなきゃね。
少し薄暗くなってきた廊下をゆっくりと歩きながら私はそう思っていた。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -08- 生徒会長 真鍋和の場合

Category : SS( いいなづけ 【14】 )
「二人が幼馴染だから、親同士が決めたから今みたいに一緒に…恋人同士になったわけじゃあないと私は思うわ」
「そ、そんなの!」
「だってそれだけが理由なら、世の中の幼馴染同士は全員『許婚』…はともかくとして、恋人同士になるということになるんじゃない。でもそうではないでしょう」
「そ、それは・・・」
…例えば。
「澪も。そりゃあ確かに律の事は子供の頃から知っているから気心知れてるのもあるでしょうけど。でもそれだけで、そんな理由だけでずっと『許婚』のままで居るとは私には思えないわ」
…私と唯みたいに。
彼女と話ながら私は内心で幼稚園からの幼馴染を思い出していた。
「…」
「それに律もね。ただ付き合いが長いからってだけで、澪の心を捉えたわけじゃあないはずよ」
「じゃ、じゃあ何が!」
「さあ…、それは澪にしかわからないでしょうけど。少なくともただ、他の人より長く一緒にいたっていうだけで、澪が律を好きになったわけじゃあないわ」
もちろん律だってそうでしょうし。
「時間だけじゃあないわ…。律も澪もお互いがずっと相手のことを想って、その想いを積み重ねてきたから今があるんじゃないかしら」
まだ手に力を入れて何かに耐えているような彼女から私は一旦目を逸らし、テーブルの上に並べた資料を束ねるクリップを一つ手に取った。

「…想いを重ねる時間が、確かに彼女たちには他の人より多くはあったかもしれないわ」
でもその想いだって、きっととっても繊細で脆いもので、今に至るまでに急に壊れたり、何かささいな事で消えてしまったりする可能性だってあった。それだけじゃない。自ら清算してしまうことだってできた。でも彼女たちはそんなことはしなかった。
「そうは思わない?」
「…」
律が澪にとってさっき彼女が言っていたような、ただ子供の頃からの付き合いで親がたまたま『許婚』にしただけの相手なら澪だってとっくの昔に他に好きな人でも出来て、いえ、出来なくてもそんな関係解消していたかもしれない。気が弱くて押しに弱い所もある澪だけど、彼女だってちゃんと意思を持っている。本当に嫌ならもっと前に解消していたに違いない。でも彼女はそうはしなかった。
だから今も澪の隣には律が居る。

「ファンクラブのこともよ」
「…え?」
急に話を変えた私に彼女は不思議そうな顔をしていた。
「ファンの人が応援してくれたり、プレゼント渡してくれたりするのが恥ずかしいとは思っているでしょうけど、でも別に嫌がってる訳じゃあないわ」
本当はすごく感謝しているのよ、彼女。ファンの人たちに。
「で、でも!いつも声を掛けられたり、プレゼントもらったりしている時、とても困っているご様子、でしたし…」
顔を少し俯かせながら、そう言う彼女の声は段々と小さくなっていった。
確かに澪なら嬉しさより恥ずかしさの方が、顔に出てそうだけど。
「本当に嫌なら止めて欲しいって言うはずよ」
もう一度言うけど澪にだってちゃんと意思があるのよ。
私はまとめた資料をそれぞれクリップで留めていきながら、彼女を見ずに話していた。
「貴女には認めたくないことかもしれないけど…」
私は彼女にあきらめろ、なんて言う気はなかった。でもそこにある事実に対して故意に目をつぶって欲しくはないと思う。
「…失礼します」
彼女は少しだけ考えるような素振りをみせたけれど、しばらくして挨拶一つ残して生徒会室を足早に出て行った。資料に目を通していた私には、彼女がどんな表情をしていたかはわからなかった。
彼女が出て行った後、資料をまとめる手を止めて私は椅子に座った。
深く椅子に座り視線を窓の方に向け、もう日が暮れた暗い外をぼんやりと眺めた。

『許婚』なんて曖昧で、今の時代に全然そぐわないと私は思う、でも。
きっと律と澪はその「曖昧」なものを一生懸命壊さないように、消さないように…ずっと二人で大事に育ててきたのだ。小さい頃に出会ってからずっと。
早く出会ったとしてもそうしない人だっている。むしろそちらの方が多いんじゃないかしら。
そして遅くに出会ってもそれからの時間を大事にする人達だって居るわ、だから。
もう少し出会いが早ければなんて、考えても仕方がない。
「…彼女にはちょっと酷な事実でしょうけど」
でも風紀委員の…生真面目な彼女がそう思ってしまうことは理解できなくもない。だから私は今回の噂を広めたのが彼女だろう、と最初から推測していたが何も言わなかった。
彼女の気持ちがまったくわからない訳ではないから。

あの日、軽音部の部室で皆で律と澪のお父さんの喧嘩の話をしていた時。
私は忘れ物を思い出して一度生徒会室へ戻ろうと音楽室を出た階段の下で、風紀委員長の彼女と会った。私が生徒会室を出た後、まだ残っていた副会長が私に忘れ物を届けてくれようとして、たまたま私のサインが必要な書類があって生徒会室に来た
彼女に「会長は軽音部の部室に居るからついでにこれを持って言ってくれないかしら?」
と頼んだ。その話を私はこの間副会長から聞いていた。

- ちょうど今、音楽室へ行こうとしていたところです。

淡々とした口調で忘れ物を渡してくれた委員長。
その後、書類の確認をお願いしてきたことを私は覚えている。
もちろんそれだけで彼女が噂を流した本人かどうかは断定は出来ないけれど。
それは断定できないけれど、彼女の先日の下駄箱での澪に会ったときの反応や、ファンクラブへの対応を見ていてわかったことはある。
彼女は澪が好きなのだ、ということ。
「ふぅ」
私は一つ溜息を吐いた。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。