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いいなづけ 第十ニ作目 - あとがき -

Category : SS( いいなづけ 【12】 )
漫画でもアニメでも律ちゃんと唯ちゃんが志望大学を決めたのは
学園祭の後ですが、その時は見てて「遅すぎない?」とか思ったものです。
アニメでは夏期講習は受けてるけど。

このシリーズでは一応律ちゃんは遅まきながらも澪ちゃんと同じ
大学受けてみようかな、とやる気を出してますがまだまだどうなるか
わからない状態です。

しかしこう寒いのに夏のお話書くってなんかやっぱ変な気分すw

いいなづけ 受験生の夏休み 平沢唯の場合」読んで頂き
ありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -12- 受験生の夏休み 平沢唯の場合

Category : SS( いいなづけ 【12】 )
「…てなことがあったんだよ~」
バスの窓から見える風景がだんだん山の景色に変わってきてた。
私たち軽音部五名と顧問のさわ子先生は、只今夏フェスに向かうバスの中。
今年の合宿はいつものムギちゃんの別荘じゃなくて夏の音楽の祭典、夏フェス!
「へえ、そう、なん、だ」
「うん」
さわちゃんが望んでたハプニングだよー。嬉しい?
さっき一度高速のドライブインでバスを降りてソフトクリーム食べたらすっかり車酔いも直った私は、隣で相変わらずタオルを顔に乗せてぐったりしているさわちゃんに、今までずっと夏休みに入ったときの話を教えてあげていた。
「どう、さわちゃん?」
「ハプニング、かもしれないけど、そんなに、深刻じゃあ、ないわねえ…」
まだ二日酔いが辛いのか、力無い声で途切れ途切れに感想を言うさわちゃん。
「ええー、そう?」
「だって、結局、二人は仲直りして、今は、あれでしょ」
さわちゃんがだるそうに指で左後ろ斜めの席を指した。
ちょっと顔を後ろに向けると澪ちゃんがりっちゃんになにか興奮気味に話してる。

このバンドとこのバンド、どっちも見る!
同じ時間だろ、どっちかにしろ。
体が二つ欲しい!

澪ちゃんいつになくハイテンションだなあ。
「そうだね~。でも仲直りはできたけど、代わりにりっちゃん夏休みの間のお約束をいろいろ澪ちゃんに決められちゃて」
「お約束?」
「うん。夜にメールか電話で今日どこまで勉強したかを澪ちゃんに報告するとか、最低でも週二回は一緒に勉強するとか、他いろいろー」

私に「澪と仲直りしたよ」と連絡をくれた時、りっちゃんはそれは嬉しそうだったけど、ちょっとだけげんなりした口調でその「お約束」なるものを私に教えてくれた。
「りっちゃん、もう尻に、しかれてるのね…」
「だよねえ。あと澪ちゃん以外の人に勉強教わっちゃ駄目とか言われたって」
澪ちゃん、やっぱろりっちゃんが自分以外の他の人に勉強教わったの、あんまり良く思ってなかったんだねえ。
「ちっ、ラブラブカップルなのは変わりないわね」
言葉が途切れる事無く吐き捨てるようにそう言った後、何かぶつぶとつぶやいているさわちゃん。
「まあ、いいけど。それより唯ちゃん、教師に向かって、お酒飲んで一晩騒いでた、なんて、言うのは、どうかしら…」
「さわちゃん、しんどいなら無理して話さなくても…」
てゆうか、夏フェス行く前の日にこんなに二日酔いになるまで飲んでくるさわちゃんに言われたくなーい。今のさわちゃんもお酒臭いよ。
「私は、大人、よ」
「計画性のない大人だよね~、だから合コンも…」
タオルを取ってすかさず鋭い視線を向けるさわちゃんに思わず話すのを止めた。
何か言った?唯ちゃん。
い、いえ、何も…。
タオルを戻してまたぐったりする山中先生。

「何のお話、唯ちゃん?」
後ろの席からムギちゃんがこちらを上から覗き込むように聞いてきた。
「ほら、この間話したでしょ。りっちゃんと私が一緒に勉強してたときの」
「ああ」
にっこりと笑うムギちゃん。
「あれですか」
あずにゃんもムギちゃんと同じようにこちらを覗き込む。
二人にもその時の話しちゃんたんだよね。後で澪ちゃんにちょっと怒られましたけども。
「二人が仲直りできて本当に良かったわ」
「ふー、律先輩にも困ったもんですね」
呆れたように言ってチラリと隣に座る二人を見る。相変わらずハイテンションな澪ちゃんと、それにちょっと引き気味のりっちゃん。
「いやー、私も悪いんだけど」
片手を頭の後ろに持ってきて反省する私。
「そうですね」
ん?あずにゃん、なんかちょっと声が冷たくない?
「あずにゃん?」
「勉強しにいったのにお酒飲んで騒いで、朝起きたら知り合って間もない中学時代のお友達のお友達に抱きついて眠ってた、なんて唯先輩らしいですよね」
「へ!?」
な、なんでそれ知ってるの?そこらへんは私、澪ちゃんにも、今、私の後ろの席に座ってこっちを覗き込んでる二人にも話さなかったのに。
思わず左斜め後ろに座席を見ると、澪ちゃんに肩をガンガン左右に揺さぶられてちょっと呆れ顔になってるりっちゃんの姿が見えた。

り、りっちゃん、まさか…。

「別にいいんですけどね。唯先輩が全然勉強しなくても、誰にくっついて寝てても」
視線を窓の方を向けて、なんだか拗ねたような顔をしているあずにゃん。
「まあまあまあ」
なんか嬉しそうなムギちゃんは放っておくとして。
「え、え。あの、あずにゃん!?」
「あの子とっても柔らかくて暖かくて抱き心地がよくってよく眠れたよ~、なんて次の日に律先輩に言ったなんて、別に私聞いてませんから」
りっちゃん!本当に尾ひれ、目ひれつけたの!そんな事言ってない!と思う。言ったっけ!?
てゆうかりっちゃん、もしかして実は怒ってた!?笑って気にするなー、とか言ってたくせにー!
「知らない、知らないよ、そんなこと!」
「別にどうでもいいです」
「誤解だよ~、あずにゃーん」
「バスの中なので静かにしてください、唯先輩」
「ふええええーん」
なんか取り付くしまもないあずにゃんに私が焦っていると、さわちゃんがぽつりと呟いた。
「これこそ、昼ドラ、ね…」
ムギちゃんはあずにゃんの隣でずっと微笑んでいるばかりだし。
「うふふ。早く焼きそば食べたいなー」
あずにゃんは呼びかけてもずっと視線は窓の外を見ていて全然こっち見てくれない。
りっちゃんたちは完全別世界だし…。

「み、みんな~。静かに、しなくちゃ、駄目よ~」
涙目になっている私の横でさわちゃんが力無く注意したけれど誰も聞いていなかった。
バスはそんな私たちに構わず、夏フェス会場に向かって山の中を走っていくのでした。

「あ、あずにゃ~ん」
「静かにして下さい、唯先輩」

end

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いいなづけ -11- 受験生の夏休み 平沢唯の場合

Category : SS( いいなづけ 【12】 )
私と和ちゃんは予備校まで一緒に歩いていくことにした。
「大丈夫かなあ」
「大丈夫でしょ、あの二人なら」
痴話喧嘩なんてしょっちゅうしてるじゃない。
和ちゃんはちっとも心配してなさそうだった。
「でも…」
「唯、そう思うなら少しは反省しなさいよ」
受験生とかより、一応未成年がお酒なんて飲むんじゃないの。
「へ、へーい。それは反省してるよ~」
ちょっとだけ怒った顔をする和ちゃんに素直に謝る。一杯くらいでやめとけば良かったんだけど、ついつい…。これも受験勉強からくるストレスかな?

「そういえば和ちゃんとこうして二人一緒に歩くの久しぶりだねえ」
「そうね」
私と和ちゃんは幼稚園からの幼馴染。それはりっちゃんや澪ちゃんと同じ。
「それにしても勉強は本当に大丈夫なの?」
「うーん、ぼちぼち」
心配ねえ、と言って少し笑う和ちゃん。
ただりっちゃんと澪ちゃんと違うのは、私たちが今後別々の大学を受けることは間違いないってこと。
「和ちゃん」
「ん?」
わかってるんだけど。
「…何でもない、受験頑張ってね」
やっぱり、ちょっと寂しいね。
「ありがと、…て。私のことより唯の方が頑張りなさいよ。夏期講習は受けるんでしょ」
「うん、皆で」
「そう。あ、じゃあ私行くから」
いつもまにか予備校近くまで来ていた。
「うん」
手を振って予備校に入っていく和ちゃんを私はずっと見えなくなるまで見ていた。

幼稚園からずっと一緒だったけど、とうとう違う学校に行くんだね、私たち。

それは寂しいけど、たとえ和ちゃんと大学が別々になってもきっと何も変わらないって信じてるから。澪ちゃんがりっちゃんを、りっちゃんが澪ちゃんを信じてるように。
和ちゃんは別に私の『許婚』さんとかじゃあないけどね。
でも信じる気持ちはきっと同じだと思う。

「私も勉強頑張んなきゃ」
あーあ、でもギー太も弾きたいなあ。
なんて思いながら家に帰った、太陽が照りつける暑い夏の午後。受験生の夏。

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いいなづけ -10- 受験生の夏休み 平沢唯の場合

Category : SS( いいなづけ 【12】 )
和ちゃんに聞かれて素直に答える。りっちゃんは夜には帰るって言ってたんだけど…。
みいちゃんの家はその日両親が二人とも不在で夕食とかも、コンビニで買ってきたやつ適当に食べたりして。
「途中までは皆ですごく真面目に勉強してたんだよ、本当だよ!」
ただ、さっきも言ったようにしばらくしてから「まあいいかー」ってちょっとお酒飲んだらなんだか皆ハイに…。勉強疲れもあったんだと思う。ストレス発散かなあー。
「何がストレス発散よ」
「す、すいましぇん」
あははーと笑って誤魔化そうとした私に、和ちゃんが呆れた声で突っ込んできたので思わず謝ってしまう。
「で、その後バカ騒ぎになって酔ってそのまま寝ちゃったと…」
「う、うん」
部屋の都合上二人はベッド、二人は床に敷いた布団で寝ることになってくじをしたんだけど。りっちゃんが私は下でいいよーってそのまま床で寝ちゃって。
それから私とみいちゃん、みいちゃんの友達であみだくじして寝る場所を決めたのだ。

「だからみいちゃんが下で寝たのは偶然で。しかもりっちゃんとは離れてたんだよ」
「唯、朝起きた時クーラー効いてた?」
「え?あ、うん。けっこう効いてた」
お陰で起きたばかりの時は気分が悪かったっけ。
何度も言うけど、私はとことんクーラーが苦手。
「暑かったから夜中に誰かがクーラーの温度下げたんでしょうけど。みいは寒がりなのよね。修学旅行の時だって私に抱きついてたのも「たぶん寒かったから」って言ってたし…」
その時も隣といってもけっこう離れてたのにね。
和ちゃんがその時の事を思い出してるのかしみじみとそう言った。
「だから別に、なんてゆうかそう、これは事故なの!」
力強く澪ちゃんにそう訴えながら、ああ、りっちゃん。最近よく事故に会うよね。
この間の後輩さんと映ってた写真とか。りっちゃん、今年は厄年なのかも。受験は来年で良かったね、とか思ったりして。
「まあ、そんな所でしょうね」
「…事故」
顔を俯かせて私たちの話を聞いていた澪ちゃんが、ちらりと視線を上に上げた。
「そう、澪ちゃん!お酒飲んじゃったのはまずかったけど、りっちゃん本当にすごく真面目に頑張って勉強してたよ、本当だよ!だって…」
珍しく真面目な態度のりっちゃんに「どしたの~」なんてちょっとからかって聞いたら、りっちゃん少し照れてたけど「澪と同じ大学行けたら、やっぱ嬉しいしなあー」って言ってたもん!
これは「澪には黙ってろよー」て言われたんだけど。ごめん、りっちゃん。許してー。

「なるほどね」
和ちゃんが少し笑ってそれから澪ちゃんの方を向く。
「まあ、私と唯の話はこれくらい。後は澪が許してあげるかどうか決めて」
話は終ったとばかりにアイスティーを飲み終えて席を立とうとする和ちゃん。
「ええ!?和ちゃん?」
「唯、私はもう行くわよ。予備校の時間だから」
「和」
「ごめんね、澪。後は律と話あって」
もうそろそろ律、ここに来るから。
にっこりと笑って和ちゃんがそう言ったので、私と澪ちゃんは驚いた。
「え、りっちゃんが?」
「律が?」
「ええ、ここに来る前に律に電話しておいたから、あと一時間くらいしたらここに来てって。」
「…」
無言のままの澪ちゃん。その表情は少し迷っているような感じ。

「唯も行くわよ」
「でも~」
こんな澪ちゃんとりっちゃん二人きりにしていいの~?
「いいから、いいから」
私の手を引っ張って立ち上がらせる和ちゃん。まだクッキーが~。
「わかった~。ああ、澪ちゃん、よかったらこれ食べて」
クッキーの残りを澪ちゃんに渡して立ち上がる。
「唯」
「澪ちゃん。ごめんね」
少し頭を下げる。やっぱりいろいろと今回の件は私も責任あると思うから。
「じゃあ、澪」
「ばいばい、澪ちゃん」
澪ちゃんを置いてお店を出ると、ちょうど道の向こう側を歩いてくるりっちゃんが見えた。
「ナイスタイミングね」
和ちゃんがりっちゃんを見てそう言った。
「和。なんだよ、急に呼び出して」
「もちろん澪のことよ」
お店の前で話す二人。用件は澪ちゃんの事とストレートに言われて少し驚くりっちゃん。
「今、中に居るからちゃんと話したら」
和ちゃんには何も答えず、隣に居る私をジロリと見るりっちゃん。
「ああ、あのあの」
りっちゃんの視線に思わずたじろぐ私。
「まあまあ。唯の説明だけじゃあ、ますます話がこじれるだけでしょ」
「…確かに」
和ちゃんが間に入ってりっちゃんをなだめてくれたけど。
うう、しどいよ、二人とも。まあそうだけどさ…。
「ほら、早く」
「ああ…」
お店に入っていくりっちゃんと思ったら、急に振り返った。
「悪いな、和。それから…唯も」
少しだけ照れくさそうな顔をして、そう言ってくれた。
「いいわよ」
「ごめんねー、りっちゃん」
バーカ、気にすんなって言ったろ、唯。
そう言ってりっちゃんは笑ってお店の中に入っていた。

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いいなづけ -09- 受験生の夏休み 平沢唯の場合

Category : SS( いいなづけ 【12】 )
次の日。
和ちゃんがいつも私とよく行く喫茶店に澪ちゃんを呼び出した。
「澪、こっちー。て、唯。何隠れてるの?」
お店に入ってきた澪ちゃんに手を振りながら、テーブルの下に隠れる私に和ちゃんがいつもの通り冷静に聞いてきた。
「お、お気になさらず…」
「なるわよ。早く出なさい」
「和。…唯も」
「ごめんね、いきなり呼びだしちゃって」
「こ、こんにちわー」
なんとなく澪ちゃんと顔をあわせるのはバツが悪い感じがして、思わずテーブルの下に隠れようとしちゃった。
「いいよ。…唯もちゃんと座りなよ」
澪ちゃんがそう言って私の手を取って椅子に座らせると、自分も椅子に座る。
私の隣には和ちゃんが座ってて、澪ちゃんは私たちの正面に座っていた。
しばらくお互い注文したジュースやクッキーを無言で食べたり飲んだりしていたけれど、おもむろに和ちゃんが喋りだした。
「なんで急に呼んだのかもうわかってると思うけど。昨日唯から半泣きで電話があってね」
どうしていいかわからないから助けてー、てね。
それで簡単には唯から話を聞いたんだけど…。

昨日りっちゃんが帰った後、慌てて電話した相手は私の頼れる幼馴染の和ちゃん。
昨日あった事を説明して和ちゃんにどうしよーと相談したところ、和ちゃんが澪ちゃんに明日話をしてみるわ、ってことになったんだ。
和ちゃんの話を隣で聞きながら澪ちゃんの様子を伺うようにチラリと見てみると、その目は紅くなっていた。ああ、泣いちゃったのかなあ。なんだか申し訳なさがさらに募る。
昨日私は澪ちゃんに電話してもう一度話をしようと思ったんだけど、和ちゃんがちょっと時間をおいた方がいいから、今は電話しないようにって言われたんだよね。

「私が聞いていいかどうか分からないけど…。澪が嫌だったらこの話は止めるわ。」
「…別にいいよ」
力無い声で答える澪ちゃん。
「そう。じゃあ聞くけど、唯の家を飛び出してから律とはなにか話した?」
「…してない」
昨日から何度も電話やメールが来てるけど無視しているのだそうだ。
「まだ怒ってるの?」
「当たり前、だよ」
和ちゃんの質問にちょっと怒った顔になった澪ちゃん。
「だって、その、キ、キ、キスマークなんて…」と小さく呟くように言った。
それでその時の事思い出したのか急に涙ぐんできた澪ちゃんに私は慌てた。
その様子はもう怒っているというより悲しそう。
「ご、誤解なんだよ、澪ちゃん!あ、あのね。昨日は私の説明が悪くて…」
「はい、唯は黙ってて」
「和ちゃん…」
和ちゃんは昨日澪ちゃんに説明しようとした話をもう一度しようとした私を止めた。
「唯が話すとややこしくなるから。澪、一応唯からひととおり聞いたんだけど」
一旦そこで言葉を止めて、和ちゃんはアイスティーをストローで飲んだ。

「まず、みいの抱きつき癖なら本当よ。なんせ私も中学の時の修学旅行で被害に遭った一人だし」
「和が?」
アイスティーをテーブルに置いた和ちゃんは、その時のこと思い出してるのか苦笑してる。
「私も目が覚めたらみいがくっついてて、首筋にキスマークつけられちゃって」
そう。それは珍しくも和ちゃんが驚いてちょっと叫び声が上げた、修学旅行二日目の朝。
「後、彼女がすごく頭がいい子なのも本当。高校も有名な進学校にすごくいい成績で合格してるしね」
「和ちゃんと同じくらい頭よくて、それに優しいよ」
すっごく丁寧に私たちに勉強教えてくれたよ。
笑って私はちょっとばかりの友達自慢のつもりでそう言ったけど。
あ、これは今は余計な情報だったかな。ちょっと慌てて口を噤むためにジュースを飲む私。
「私なんかよりずっといいわよ。まあ、とにかく」
未成年だし、受験生が勉強しに行ってお酒飲んで一晩中騒いでたってのは確かに駄目だけど。コツンと軽く私の頭を叩く和ちゃん。す、すいません。
「でも唯の話をちゃんと聞いたら、律、お酒を飲む前まではすごく真面目に勉強してたそうよ」
そう!それが言いたかったんだよ!
「本当だよ、澪ちゃん!」
思わず体を前に乗り出して澪ちゃんに近づいて力強く断言した。
私の部屋で勉強してた時も、みいちゃんの家に居ってからも、りっちゃんはわからないトコみいちゃんに一生懸命聞いてたんだ。
「外で勉強しようって言ったのもりっちゃんで」
部屋でしばらく勉強していた私たちは数時間ぐらいして案の定飽きてきて少しだらけちゃって。
そのまま「ゲームでもする?」と聞いた私に、りっちゃんが一瞬喜んだ顔したんだけど、すぐにはっとした顔になって「いや、駄目だ。勉強するぞ、唯」って言って。
少しそれに渋った私に、家には誘惑多すぎるから外行くぞーってりっちゃんが言ったんだっけ。

「それで勉強してたら、偶然みいちゃんに会って…」
わからないトコがあるって二人して言ったらみいちゃんが家でゆっくり教えてあげるよ、て言ってくれたんだ。
「始めはりっちゃん、教えて欲しいけどやっぱりいきなり家に行くのは悪いよーって断ったんだけど、私の方がみいちゃんと会ったの久しぶりで、なんだかちょっとすぐに別れるのが寂しいなあって思ったから」
「それで律にお願いして一緒に行く事にしたのよね?」
「…うん」

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

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