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冬の日 -あとがき-

Category : SS( 冬の日 )
偉大なる故藤子・F・不二雄先生のお言葉をお借りすれば
S(ちょっと)F(不思議)な物語…てこれは前にも書きやした。
以前澪ちゃんにいろいろ不思議体験してもらったので今度は律ちゃんに
体験してもらおうかと。
いろーーんな作品から影響を受けてるなあと思います。

しかし書き終えた後自分ではイマイチ満足いかなくてこのお話をUP
しようかなあ、止めようかなあと散々悩みました。
まあ結局UPしちゃいましたがw
それでもちょっとまだ納得いっていないのでどこかで一旦下げる
かもしれません。イマサラデスガ。
あともうちょい甘くと思っていたんですが。なかなか難しいす。

ところで「冬の日」の歌詞はどう聞いても澪ちゃんから
律ちゃんへのラブレターですね。イイ曲です。

「冬の日」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

冬の日 - 13 -

Category : SS( 冬の日 )
24日。クリスマスイブ。
もう絶対温暖化なんて嘘だ、と思わされるほどの寒さは「雪」という目に見える形で私達の周囲に降り注いでいる。寒いのは嫌だけど…、
ホワイトクリスマス。悪くないね。

私と澪は今、街で買い物をしていた。明日の部のパーティー用のプレゼントを買うためだ。
毎年二人で交換しているプレゼントの方は、今度一緒になにか記念になる物を買おうという事になった。もちろん二人がお付き合いを始めた記念ですよ、へへ。
「律、びっくり箱とか無しな」
「二度も同じ手を使うかよ、今年はもっと…」
「いいからまともなのを選べ」
デートと言ってもいつもとそんなに違わないかもしれないけど、私は楽しかったし、澪だって楽しそうだ。
プレゼントを買ってどこかで御飯を食べようとなって歩いていると、街の中央にあるイルミネーションでできた大きなクリスマスツリーが見えた。
日没が早い冬の日。周囲はもう真っ暗でツリーは夜の闇の中輝いていた。
「綺麗…」
「そだなー」
ボウと見ている澪の横で相槌を打ちながら「カップルばっかりだな」と周囲を見回す私。
「なに、きょろきょろしてんだ、律」
「別に」
まあ、皆二人の世界に入っているでしょうし…。
私はさりげなく澪の手を握る。
「り、律」
「いいじゃん、これくらい」
恥ずかしがり屋な澪はちょっと照れているが、まあこれくらいいいだろ。
だって今日はクリスマスイブでここはどうみてもロマンティック溢れる場所だろ。
澪はちょっと顔を俯かせたが手を振り払おうとはしなかった。
あいかわらず雪は降っていて少し幻想的な気持ちになる。

昨日澪に、喧嘩した日学校の帰りにあのコンビニに寄っていないかどうか聞いてみた。
「あの時は気が動転しててあんまり覚えてないけど、前は通ったかも…」
しかしコンビニには入っていないとの事だった。「それがどうかした?」と聞いてくる澪に「別になんでもない」と私は答えた。
私自身はあのコンビニにいってもう一度店の横を除いてみたが、そこには誰もいなかった。
たぶんそうだろうと予想はしてたので、私はさしてなんとも思わなかったが。
「…澪」
「何?」
少し紅くなった顔を上げて私を見る澪。私は少しだけ握った手に力を入れた。
「もし…」
もしこれからも私達がなにかの理由で喧嘩したり、それで澪が泣いたり、…なるべくそうはさせないつもりだけど、傷ついたりしてどうしようもない気持ちになっても、もう「一日を消してしまいたい」なんて思わないで欲しい。
「なんだよ、律」
「いや、別に。澪しゃん、好きだぞー」
「ななな」
澪が今度こそ顔を真っ赤にして下を向く。可愛いけどさ、部室でいきなりキスしてきたあの積極的な澪しゃんはどこに?

これからなにがあっても二人で一緒に一番いい方法は何かって考えて、二人して悩んで、そうして最後には二人して笑いあえるように努力していこうよ。

澪の手を握りながら私はやっぱり一分一秒でもこの瞬間を忘れたくないとあらためてそう思った。私の澪に対する気持ちがはっきりわかったのは無くなったあの「一日」のおかげかもしれないけど。まあもうどうでもいいや。今は幸せですしー。

「律」
「ん?」
「…愛してる」
「……………………………は?」
な、なにをいきなりおっしゃってるんですか、澪しゃん。
「昨日律が言ってくれたけど、その、私返答してないから…」
ものすごい小さい声ですがちゃんと聞こえましたよ。えええ。なんでこんな急に積極的になるの、澪しゃん!?ああ、なんか体温が急上昇中です。
寒さなんてもう感じない、雪?ああ、なんか白いね、これって感じ。
「そ、それはどうも」
「なんだよ、それ…」
そう文句を言いつつも澪は笑っている。その笑顔をみながら私は不意に澪の方に顔を近づけて、軽く触れるくらいのキスをした。
「りりりりりつ、こんなとこでなにを!?」
「いいじゃん、これでおあいこだろ」
もう顔だけでなく全身真っ赤になっているだろう澪から目を逸らして私は悪びれずに言ったが、内心はもうばくばくです。
「も、もう、行こう律!」
「はいはい」
うん、やっぱりもう絶対に一日をなくそうなんて考えるのは勘弁してくれよ、こんなのもう一回やれっていわれたって、そうはできないんだからな、澪!
澪に手を引っ張っられながら私は心からそう願っていた。

二人して歩く街は緑と赤をメインとした色鮮やかなイルミネーションの光。
その間をすり抜けるように夜の闇から落ちてくる小さな粉雪。
リボンのついた箱を持って笑いあう私達は、まるでサンタからプレゼントをもらってはしゃぐ小さな子供たちのようだったかもしれない。

end

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

冬の日 - 12 -

Category : SS( 冬の日 )
…全てを思い出してみると喧嘩とは少し違うような気がするな。
なんかものすごい喧嘩をしたイメージが残っていたのに。

「律、じゃあ…」
澪がおずおずとした感じで私に聞いてくる。
「まあ思ってもいない事言った私も悪かったけど、澪だって悪いよ。とりあえず話をしようと思ったのに」
「…だって、律が彼氏欲しいって。親友だから話聞くって」
顔を俯かせて恨み節っぽく言う澪はなんだか恥ずかしそうだ。
「いやいやいや。欲しいかなーみたいな曖昧な言い方だっただろ」
でも澪にはこれは肯定に聞こえたんだろうな。
…親友ってのも、でも普通あの場合はそう言うだろー。
「…パーティー気合入れていくって」
「それは澪が笑うから言っただけで!本当はもう最初から断ってるし…」
「…え」
頬を指で掻く私。最初からそういえばよかった。澪の反応がみたいなんて子供みたいだ。
「だから最初から行く気なかったの」
私の言葉にこれまたキョトンとする澪。
「じゃあ、なんで私を誘ったりしたんだ」
「え、いやー」
「何でだ」
澪が私に近づいてくる。もう泣いてはいないようだけど。
「ちょっと澪しゃんがどういうか聞いてみたくて…」
「なんで」
畳み掛けるように聞いてくる澪。うう、これはまずい状況かも。
「いやー、えーと」
「私を試したのか、律」
えええと。そう言われたらそうなっちゃうかもしれないんですけど…。
冷や汗をかきながら無言になる私。こんなに寒い日なのになんか汗が吹き出てきたよ。
「ごめんなさい」
ここは素直に謝っとこ。

「………まったく」
「ま、まったくってなんだよ。そもそも澪がいきなりキスなんて・・・」
「わーわーわーわーわー」
急に叫んでまたもや布団に潜り込む澪。やれやれ。
「いや、別にそれはいいけどさ…」
むしろ大歓迎ですが。
でもキスした後に「好き」だなんて、ちょっと順番が間違ってるぞ、澪。
「…」
「みーおー」
私が呼びかけても布団から出てこない。
「なー、澪、で、どうなんだよ」
「…どうって」
ちょっとだけ顔を出して私を見る澪。
「だからー、そのー」
つまり私達は両想いだったわけで。てゆうかこの後どうすればいいんだっけ?
私がちょっと考えていると澪がムクリと起き上がった。
「澪?」
「…律はどうしたいんだ」
わ、なんでこっちに丸投げなんだ。いやどうって、つまり。
「デートしよう!」
「へ?」
「あ、明日はちょうどクリスマスイブだ!その…お、お互いの気持ちがわかったわけだし、最初のデートの日としてはぴったりじゃないか!」
「律…」
「嫌か、澪?」
ここで嫌とか言われたらマジで暴れるからな。
そう思いながら澪の瞳から逸らさずじっとしばらく見ていると、さっきまで少し青白かった顔を鮮やかに紅く染めながら澪はやっと笑ってくれた。
「嫌じゃない。行きたい」
そう言った澪の表情があまりにも綺麗だったので、私は思わず言葉を失ってそのまましばらく見蕩れてしまった。

長年の付き合いの幼馴染。美人だってことはずっと前からわかってたけど、なんかこれは違う。綺麗とか美人とか。そんなありきたりな言葉だけでは足りない、
他になんて表現すればいいんだろう。
「律?」
「…愛してる」
「………………………………はあ!?」
「いやいやいやいやいや、あの、その!」
何言ってんだ、私は!!飛びすぎだ、スキップしすぎだぞ、私の表現力!
「と、とにかく明日デートでいいよな、澪!」
「う、うん」
不思議そうに私を見る澪から目を逸らして、私は渇いた笑いを浮かべる。
まあ、これでとりあえず仲直りだ。いや、それ以上?

とにかくどうやら私と澪は「一日」を取り戻せたようだ。

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ジャンル : 小説・文学

冬の日 - 11 -

Category : SS( 冬の日 )
澪の力無いかぼそい声ながらも、あまりにも断定した言い方に私は一瞬言葉を失った。
「あ、…そうなんだ」
澪に好きな人!?誰だ、どこのどいつだ!?
さっきからもやもやとした感情が今にも爆発しそうな気がする。
私は必死にそれを抑えながら大げさに驚いたように声を上げた。
「そ、そっかー、りっちゃん、びっくりしましたー!」
「…」
「そうかそうか。いや、それはいいんじゃないか。うん、なんせ私ら花も恥らう恋せよ乙女な年頃だもん。いやー、いいんじゃない、うん」
気にはなる、ものすごく気にはなるけど、なぜかそれって誰!と聞くことができない。
正直言って聞きたくない。
「そうか、そうかー、アハハ」
残っていた紅茶を一気に飲んだが、味がまったくわからない。

「それは誰、とか聞いてこないのか、律」
「え」
そんなの…聞きたくない。聞きたくないよ、澪。
「べ、別にー。まあ澪がどうしても言いたいっていうなら聞くさ。ああ、そりゃもう。
親友だもんな!私は澪の心のふるさとだし!」
ああ、でも本当は聞きたくない!
澪は無言だった。その表情は能面のように動かないが、私にはそれが澪が好きな人を思ってときめく乙女のように見えた。
そ、そんなにそいつの事好きなのか、澪。どいつだよ、てゆうかどこで知り合った!
聞きたくない、けどさっきから自分でもなんだかよくわからない、けれど沸きおこって増え続ける凶暴さを含んだもやもやとした感情が、気になって仕方がない気持ちを膨らましていく。
なんなんだ、これ!
「な、なんだよ、さっさと言えよ」
「律」
「そんな、好きな人なんてさ。澪にいるとは思わなかったよ、なんだよ」
顔を俯かせてぶつぶつ言う私は澪の視線を感じていたが目を合わせない。
澪の好きな人とはどんな野郎だといろいろな想像が頭の中に湧いては消える。
どいつもこいつも想像の中では絞め殺したい気分だった。

「律」
「なんだ」
よ、は言えなかった。それを言う前に澪が自分の唇を私の唇に押し当てたからだ。
「私は、…律が好き」
…………………み、みみみ澪しゃん、いつのまにこんな近くまで来てたんですか。
てゆうか今何を??
頭の中が完全にショートした私は、澪をただ見つめるだけで何も言えなかった。
だんだんと顔に熱がこもってくるのが妙にリアルに感じられた。澪の頬にも赤みが差していくのが見えた。たっぷり一分は無言で澪と私は見つめあったのではないだろうか。
「み、澪」
ようやく私の声帯機能が復活したけど、あいにく脳の方はまだ停止状態でそれ以上何もいう事が思いつかない。
「ご、ごめん」
澪がそれだけ言って体を反転させて部屋を出て行こうとする。
「ちょ、ちょい待った」
私は澪の手を慌てて取る。
「離せ、律」
「いや、ちょっと待てよ」
「離して!」
私の手から逃れようと暴れる澪の手をなんとか握って離さない。
「いいよ、もう。律の答えはわかってるから!」
はあ!?なんでわかるんだよ。
少なくとも今の私自身が答えなんてまったくわからない状態なんですが。
「いきなりこんなことして悪かったよ」
なんて答えていいかわからずただ澪を見つめる私。
「ずーと言うつもりなんて無かったのに…」
澪は泣いていた。ぽろぽろと涙が瞳から零れ落ちていく。
「…ごめん、ごめんなさい。もう学校以外では会わないようにするから」
澪の震える声が私の耳に入ってきてはいるが頭は理解できてない。
会わないなんて、なんだよ、それ、そんなの…。
「な、何勝手なことばっか言ってんだ!」
思わず怒鳴ってしまった私にビクっと澪は体を震わせた。
「あ、いや、と、とにかくその・・・」
わあ、どうすりゃいいんだ。えーと。
「いいよ、もう!離して!」
「いや、だから…」
「律は彼氏欲しいんだろ、…それが正しいよ」
「正しいって…」
一瞬静かになった澪がまた暴れだして私の手から腕がはずれた。
自由になった手を目にあててこぼれる涙を必死にぬぐう澪。

「…澪」
不意にドアが開く音がした。
「やっほー、りっちゃん、みおちゃん」
「遅れましたー」
「こんにちわ」
この緊迫したムードを一瞬にしてぶち壊すのんびりした三人の挨拶する声。
「澪ちゃん」
「澪先輩?」
ムギと梓が澪の様子を見て驚いたように名前を呼ぶ。
「どうしたの~、みおちゃん。りっちゃんと喧嘩したの?」
唯まで泣きそうな顔でそう聞いてくる。
「澪、とりあえず落ち着いて…」
「律のバカ!もうなんで…」
なんでってなんだよ。それはこっちの台詞じゃあ。
「なんだよ、バカなのは澪の方だろ!い、いきなり」
「バカ!」
小さく叫ぶようにそう言うと澪は走ってドアから出て行った。
「みおちゃん!」
「澪先輩!」
唯と梓が澪を追いかけて部屋から出て行った。
「律ちゃん…」
「ごめん、ムギ」
とりあえずそれだけ言うと私は疲れたように椅子に座り込んだ。
結局唯と梓はしばらくして戻ってきた。澪は二人に謝りながらも足を止めず、そのまま帰ってしまったということらしい。
皆の視線を感じながら、私はとりあえず今日は部活は無しにして欲しいと頼んだ。

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ジャンル : 小説・文学

冬の日 - 10 -

Category : SS( 冬の日 )
「……………………へ?」
きょとんとした顔で私を見る澪。
「いや、だから」
「な、何言ってんだ、…律」
「な、何って…」
「だ、だってあの時、律彼氏が…」
うん。あの時ね。わかってます。えーと一言で言いますと…。
「嘘です!そんなこと思ってませんでした!」
「はあ!?」
澪がまったく訳がわからないと言わんばかりに私をまじまじと見つめる。
いや、でも無理もないかと思うんですよ。
だってさー。あれは急すぎだよ、澪。

三日前の放課後。
私と澪は部室で皆が来るのを待っていた。唯は日直で、ムギは掃除当番。
梓はクラスの用事で遅れるとの連絡があったので、澪と二人で優雅に紅茶を飲んでいた。
事の発端はクリスマス。
「あのさー、澪」
「んー」
正面の席で音楽雑誌を呼んでいる澪に話かけた。
「クラスの子にさ、今度パーティーにいかないかって誘われたんだけど」
「え」
それは昨日のお昼休みのことで唯やムギとお弁当を食べた後、ちょっとトイレに入った帰りクラスの子に引き止められて「律ちゃんも行かない?」と誘われたのだ。
その子とは唯やムギほどではないけどよく話をしていたし、漫画とかCDの貸し借りをしている仲だった。彼女の友達の彼氏が男の子のメンツを揃えるので、誰か女の子を誘って欲しいと友達から頼まれたらしい。
「クリスマスパーティーって事なんだろうけど」
「…へえ」
「なんかパーティーっていうよりノリはゴーコンだよなあ、それって」
「そ、そうかもな」
軽音部のメンバーで去年と同じ唯の家でするパーティーは25日だ。
誘われたのはイブの日。

「ねえ、澪も暇なら行かない?」
「え?」
澪が雑誌を置いて紅茶を一口飲んだ後、「い、行かない…」とかぼそい声で答えた。
「だろうなあー、いや、澪は絶対そう言うと思ってた」
アハハと笑う私に澪は「じゃあ聞くな」とちょっと怒りながら紅茶をまた飲んだ。
「アハハ。ジョーク、ジョーク。あたしはどうしようかなあ」
なんて澪の前では言っていたけれど実はもうとっくに断っていた。
ただなんとなく澪の反応が見たくなったのだ。
「律は行くつもりなのか…」
「どっしようかなー」
両手を頭の後ろに回して私は考えるフリをした。もちろん単なる演技。
本音を言えば今の私には、見知らぬメンバーでのパーティーなんて正直面倒くさかった。
だからすぐに断ったのだけど。
「…行きたかったら行けばいいじゃん」
澪はまた雑誌を手に持ってページをぺらぺらとめくる。そんな澪の反応がなんとなくおかしくもあったけれど、どこか私の期待とは違っていたのが少し納得いかないというか、おもしろくなかった。
「じゃ、行こっかな!」
「…」
「もしかしてそこで彼氏とかできちゃうかもー」とニヒヒと笑いながら心にも無い事を口走る。
「ぷ。律に彼氏」
「あ、笑ったなー。よーしマジに気合入れて行ってやる!」
なんでい、なんでい。紅茶を飲みながら憤慨する私。

「…律は彼氏欲しいのか」
さっきまでちょっと笑っていた澪が少し私から顔を逸らしてそう聞いてきた。
「え」
もしそれが澪以外の、他の誰かがそう聞いてきたのであれば私はこう答えるだろう。
「まーねー」って。冗談ぽく、さも当然じゃんと言わんばかりに。
でもそう今私に聞いてきたのは他の誰かじゃない、澪だった。
「あー」
「どうなんだ」
えーと。彼氏ですか。
「ま、まあ。いたらいたらで楽しいだろうから、まあ欲しいかと聞かれれば欲しくも無くもないような、いやまあ欲しいかなあ?アハハ…」
目線をあちこちにやって、どこか曖昧にぼやかしたつもりで返答する。
「そうか…」
澪の顔が少し青ざめてきたような気がするのは私の気のせいだろうか。
「あー、なんだよ、澪。ははーん。私が自分より先に彼氏とか作っちゃわないか心配なんだろー」
なんとなく暗い表情をする澪に少し心配になって、おちゃらけて怒らせようとニヒヒと笑いながら言っても澪は無言のまま。
「あー、澪しゃん?」
「そうだな」
「へ?」
え、マジ。澪も本当は彼氏欲しかったのか!?
その考えが頭に浮かんだ途端、妙に私の中でなにか納得いかないというかもやもやとした気持ちが沸き起こってきた。
「な、なんだー。ならやっぱり澪も一緒に行くかー、そこでさ」
「律」
「な、なに?」
「勝手に行ってくればいいじゃん」
パーティーでもなんでもどこでも。
どこかぶっきらぼうに言う澪。
「なんだよ、その言い方。だから澪も誘ってるじゃん」
「行かない」
「なんだよ、それ。澪は固く考えすぎなんじゃねーのー。別にさー、行ったからって絶対に誰かと付き合えって言ってるわけじゃないしー、つーか好きな人もいないならいわゆる出会いの一環として…」
適当な言葉を並べながら私は自分でも何を言ってるだろうと内心突っ込んでいた。
澪に出会い?どっかの見知らぬ男と?なんか、それって…。
「…好きな人ならいる」
「え」

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

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