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スカイハイ【13】 - あとがき -

Category : スカイハイ【13】
澪ちゃんと別れて、東京に出てきた律ちゃん。
お仕事に関しては至って真面目。
なんだけど、私生活はすっかり以前のだらしない頃に戻ってしまいましたー。

ただ本人はこのままではいけないよなぁ…とかは思っていたりもするのですが。
二年たってもなかなかハートブレイクな心を癒す事が出来ない律ちゃん。
なのにすっかり諦めていた彼女の前に、思わぬ新人さんが入って来て!?

律ちゃんの心境や如何に。澪ちゃんとはどうなる?
てな感じで、それはまた次のお話でー。

「スカイハイ【13】」を読んで頂きありがとうございました。

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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

スカイハイ【13】 - 12 -

Category : スカイハイ【13】
「まぁ、いいわ。とにかく今後しばらく忙しくなるから、遊んでいる暇なんてないわよ、みんな」
少し気合いの入った声を出すさわちゃんに、四人揃って「はーい」と答える。
なんか教師と生徒みたいだなぁ。

「じゃ、さっきの続きだけど、ライブについては…」
さわちゃんがまた話を続けようとしたタイミングで、控えめにドアをノックする音が聞こえた。
どうやらさっき話してた新人さんとやらが来たのだろう。

「入ってちょうだい」
ドア越しにさわちゃんがそう言うと、「失礼します」との声と共にドアが開いた。
「皆、さっき話したでしょう。今度私の補佐として新しくうちに入った人よ」
いかにも新卒で入社しました、といった感じの紺色のリクルートスーツ姿のその子は、緊張しているのか両手を前に合わせ、顔を俯かせたまま少しおずおずとした様子で部屋に入って来た。

「そんなに緊張しなくていいわよ。ほら、こっち来て皆に自己紹介してくれる」
さわちゃんに軽く腕を引っ張られ、私たち四人の前に立ったその子は、僅かにためらう様子を見せながらも、不意に意を決したように俯かせていた顔を上げた。
「は、は、初めまして。今日からこちらで働かせていただく事になりました…」

秋山澪です。

「よ、よろしくお願いします!」
一気に自己紹介を終えるとその子、いや彼女はそのまま深々と頭を下げた。

「え、あれ!?」
彼女が自己紹介を終えたと同時に驚きの声を上げる唯。
だがすぐにその声をまるで掻き消すかのように、ドターン!!と何かが盛大に倒れる音が部屋中に響いた。
「り、りっちゃん!?」
「律さん?」
ムギや梓の驚きを含んだ声を耳にしながら、私は見事なまでに椅子ごと真後ろに倒れていた。
部屋に響いた音は、私自身が出したものだったわけだが、それはとにかく、背中を打った痛みすら忘れて、私はただただ頭の中を真っ白にさせていた。

な、な、な、なんで澪がここに!?


To be continued…

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スカイハイ【13】 - 11 -

Category : スカイハイ【13】
「それもどうだかねー」
まぁ、私も個人のプライベートな事に、あんまり干渉したくはないんだけどね。
そう言うと、さわちゃんは少し困ったように眉を寄せる。
「でもバンドメンバーの私生活が少々乱れていたしたら、感心はできないわけよ」
「乱れてる、て」
そんなことないよー、とか適当に言葉を濁しながらヘラヘラと笑って誤魔化す。

「それじゃ、一応聞くけど。昨日はどこでお体を休めていたのかしらん、リーダーさん」
「え?そ、そりゃ家で」
「へぇ。実は私昨日の夜、りっちゃんの家に行ったんだけど」
「え、嘘!?何時頃?なんで、また?」
「嘘よ。にしてもなんかえらく動揺してない、りっちゃん」
「…」
誘導尋問かよ。
まんまとひっかかった私は、内心で小さく下打ちする。

「ま、いかにも昔のミュージシャンよろしく、多少の火遊びもいいけどね」
どこか呆れたようにそう言うさわちゃん。
「いや、なんの事だか」
それでもとにかく私は、誤魔化すのを続けようとする。
でないとなんか梓の視線が痛いんだよね。

「でも、本当に自重してよ。バンドのイメージダウンなるような真似したら、ただじゃおかないわよ」
「だから何の事だかわからない、てば」
口ではそう言いつつも、私自身多少は反省しているのだ。
本当に、今後は多少自重しなくちゃなぁ、とはいつも思うんだけど。

忙しい日々の中、たまにポカと空いたようなお休みの日。
そんな日は、私は何をしていいかわからなくなる。
ドラムの自主練習はもちろんのこと、CDを聞きながらまったりするとか、普通に部屋の掃除とか(ま、それはたまにだけど)、することはそりゃあると言えばあるんだけど、どうにも何をすればいいかわからなくなることがあった。
まるで胸にポコと穴が空いたような、そんな気がしてどうにもじっとしていられなくなる。

それをどうにか、一時的な誤魔化しでもいいから埋めたいような気がして、それでふらふらと飲みに行って。そこで知り合った子たちと、なんとなく話して遊んで。
それだけで終わる時もあるし、そうじゃない時もあったりと。まあ、そんな感じ。
(但し私はうちのバンドのファンの子にだけは手を出さない、と決めている)

でもここ最近は忙しかったのもあったし、私自身こんなのいつまでも続けるのがいいとは思っていなかったのもあって、それなりに品行方正な生活を続けていたのだけど。
昨日はその久々のオフで、そんで久々にそういう事になりまして…。
でもあえて言い訳させてもらえるならば、私は今の季節がどうにも嫌いだからだ。
この頃になると、私は少し情緒不安定になってしまう。それがなぜか、なんて考えたくない。

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スカイハイ【13】 - 10 -

Category : スカイハイ【13】
「どんな子かなー」
「大学卒業したばかり、という事は私たちとほぼ年は変わらないですよね」
「仲良く出来たらいいんだけど」
そんな三人の話す内容を、私はただぼんやりと聞いていた。
別に誰だっていい。私たちの仕事の邪魔にさえならなければ。
その程度にしかなく、さして興味もなかった。

それにしても就職、か。
確かにこの時期は新卒が会社に入ってくる時期だな。
私だってほんの二年前にえらく苦労した事はまだしっかり覚えている。
いろんな会社を受けて、ことごとく落ちた記憶。あれってホント、凹むよな。

それでも私は最終的には、アルバイトをしていた楽器店で何とか職を掴んだわけだけど。
自ら掴んだそれを、私は自分から手を離してそれを捨てた。だからこそ、今この場にいるわけだ。
そう決断したことに、今さら後悔はない。
後悔はないけれど、あの時もし…、と思う事は時々ある。

…彼女は、澪はどうしているだろう。
他の大学生たちと同じようにどこかに就職しているのだろうか。
いや、彼女は卒業したら大学院に行くと言っていたっけ。

仮にそうではなく就職していたとしても、きっと地元のどこか大きな会社だろうなぁ。
もしかしたら、大学院でも就職でもなくて…もう結婚してるかもしれない、かもな。
その可能性だって否定はできないけど、でも今更それがなんだってんだ。
もう彼女とは住む世界が違うのだ。そんなのわかっているのに。

まだ少し雑談気味に話す三人の声を聞きながら、私はまた窓の外をぼんやりと眺めた。
生まれ故郷から離れたここ東京でも、この時期の抜けるような青い空は私を少し感傷的にさせる。

「ちょっと、りっちゃん聞いてるの?」
さわちゃんの声に、私はハッとして視線を前に向ける。
「き、聞いてるよ」
いけね、ちょっとボーとしてた。私は慌てて姿勢を正す。
「本当かしら。まだ寝ぼけてるんじゃないの」
まさかまたハシゴして飲んだ後、そのままここに来たんじゃないでしょうね。
さわちゃんはそう言うと、やや鋭い視線を私に向けてくる。

「ま、まさか。昨日はしっかり体を休めて充電してたよー」
鋭い、とか内心思いながらも慌てて否定する私。そのまさかですけどね。

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スカイハイ【13】 - 09 -

Category : スカイハイ【13】
「そうですね。事務的な事とか、他にもさわ子さん一人で全部されてるし」
梓が少し申し訳なさそうにそう呟くと、ムギはまた心配そうにさわちゃんの方を見る。

「大丈夫なのか、さわちゃん」
「あ、私の事ね。それならご心配なくー」
私たちの心配を余所に、さわちゃんはあっけらかんとした様子で軽く笑い飛ばした。
「確かに最近は本当に忙しかったんだけどねー。あ、実は今日その事でも後で報告するつもりだったんだけどね。実は今度うちに新人さんが入ったのよー」
さわちゃんは満面の笑みを浮かべながら、嬉しそうにそう言った。

「新人さん?」
「そ、私の補佐としてね」
梓の言葉を引き継ぐように、さわちゃんが付け足す。
さわちゃんの話では、いわゆるこの新卒採用として一人、零細事務所と言っていいこの会社に今年新人社員が入ったのだとか。

「いやー、こんな小さな会社の、しかも給料だってまぁそこそこの、そこそこの…ね」
給料面で口を濁すさわちゃん。うんうん、要は薄給なんだね。
「薄給で悪かったわね。将来性があるのよ、うちには。たぶん…。ま、とにかくそんなうちに来てくれる新卒さんが居てくれると思わなかったから今年はラッキーだったわね」
思わず口に出ていた私の呟きはしっかりさわちゃんには聞こえていたみたいだ。
とにかくどうやらうちの会社の人材不足問題は、多少改善する兆しが出てきたわけだ。

「良かったですね、さわ子さん」
「ありがとー、ムギちゃん。うん、本当に嘘みたいに良い子が取れちゃってねー」
地方だけどいいトコの大学出だし、大学での成績も良くてね。
「それに素直で良い子なのよ」
そう私たちに話ながら、ご満悦な様子を見せるさわちゃん。

「へー、よくそんなハイスペックな奴がうちみたいな零細会社に来てくれたもんだ」
私は多少皮肉を交えながらそう言ってみる。
そこにはちょっと、専門学校卒のひがみ根性があったかもしれない。
「りっちゃん、零細は余計よ。…まあでも確かにその通りなんだけどね」
でもその子はうちが第一志望だって言ってたのよね。
確かに大学を出た若人が、第一志望として選ぶ会社ではないことくらい彼女も承知の上だ。
さわ子さん自身もそれには多少不思議がってるような節があった。

「でもとにかく新しい人が入ってくれたお陰で、さわ子さんも助かりますよね」
「そうだねー。でもすぐに現実を知って、その子あっさり辞めちゃわないといいけど」
梓が前向きに話を持っていこうとしたのに、唯があっさりとそれを後ろに戻した。
「うう、それだけはないようにしないと…」
「大丈夫ですよ、さわ子さん」
唯の言葉にやや動揺するさわちゃんを、労わるように微笑むムギ。

「そう、そうよね。と、とにかく今日は今後のスケジュール確認とか諸々あるけど、その新人さんの紹介もするつもりだったのよ」
今、ちょっと社長と話してるけど、もうじき来るわよ。
さわちゃんがそう言うと、私以外の三人は少し浮かれた様子を見せた。

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Author:書き人知らず知らず
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律澪はジャスティス。
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