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スカイハイ【11】 - あとがき -

Category : スカイハイ【11】
悩み悩んで決断した(つもりの)律ちゃん。
でも律ちゃんの迷いを、誰よりも気付いている澪ちゃん。

互いを想う二人の気持ちは同じですが、でもすれ違います。
律ちゃんと澪ちゃんの今後は如何に?
それはまた次のお話でー。

「スカイハイ【11】」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

スカイハイ【11】 - 09 -

Category : スカイハイ【11】
「私も好きだ。大好きだよ、澪」
そう言って私はまた彼女にキスをした。

それは彼女に愛してるを伝える為の、長くて深いキス…。

***

目が覚めると、隣りには誰もいなかった。

「澪…?」
寝ぼけた頭で彼女の名前を呼んでみたが、返答はなかった。
私はベッドを抜け出し、適当に放り投げていた服を着るとカーテンを開いた。
眩しい光に目を細めながら、私はもう一度愛しい彼女の名を呼ぶ。

「トイレかな?」
さほど広くもない1DKのこの部屋を私は軽く見渡したが、人の気配は無い。
彼女は居なかった。帰った?まさかなぁ…。
そう思いながらも、今日は予定は無いと澪が言っていた事を思い出す。

時計を見ると七時を過ぎたばかりだ。こんな早い時間に帰ったりしないだろうし…。
そこまで思ってから、不意に嫌な予感が胸をサッとよぎった。
なにがどう不安なのかはわからないが、妙に落ち着かない。

私は改めて部屋をもう一度見渡すと、テーブルの上にある雑誌が目に入った。
その雑誌の下にメモらしき紙が一枚。
私はすぐに手を伸ばし、紙をひったくるように取り上げる。
書いてある字を見てすぐにわかった。これは澪が書いた字だ、と。
メモに書いてあった内容はたった一行。

ドラムの前にいる律が一番好き。

それだけ。たったそれだけが書いてあった。
でもその短い文章が、私の心に重く重くのしかかってくる。

私はメモを何度も読み直してみた。
この短いメッセージの中に込められた、彼女の気持ちを深く刻みこむように。
澪は、彼女はどういう気持ちでこれを書いて、この部屋を出て行ったのだろう。

「澪…」
メモを握りしめながら、私はしばらく呆然と立ちつくした。


…そしてその日からまた、彼女と連絡が取れなくなった。


To be continued…

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

スカイハイ【11】 - 08 -

Category : スカイハイ【11】
「何を選ぶにしても、何を捨てるにしても」
そうだ、答えは決まってる。
「澪からは離れたくない。澪を失いたくない」
これだけは心からの気持ち、本心なんだ。

「律…」
「澪とずっと一緒に居たいんだ」
そうだ。私がちゃんと就職して、それから仕事頑張ってお金を貯めて。
それで澪が大学を卒業したら一緒に住もう、て言うつもりだったんだ。
そうだ、悩む事なんてない。もう決めてたんだっけ。
なんだか妙にすっきりした気持ちになった私は、もう一度澪にキスをするとそのままベットの上に彼女を押し倒した。

「り、律」
「澪、愛してる」
まだ濡れている澪の黒い瞳を見つめながら私はそう言うと、彼女の首筋に唇をはわせる。
「あ、や」
少しだけ戸惑いを見せる澪を無視して、彼女の上着のボタンをはずし始めた。
「大丈夫、怖くないよ」
まだこういった行為に慣れないていない澪を安心させるようそう言うと、私はまたキスをした。

「ふぁ、あ、律、まだ、あ、話が…」
「もう話は済んだよ」
そうだ、もういい。私は澪から離れないし、離さない。
それがはっきり自分でもわかった、だって。
「澪、好き。愛してる」
すっかり口ごもる事もなくなった私は、滑らかに愛の言葉を紡ぐ。
だって本当の事だから。

「それとも澪は、私と別れたい?」
上から覗き込むように、澪の瞳を見つめながら私はそう聞いてみた。
こんな状況で、我ながら卑怯な聞き方だと思うけど、聞いてみたかった。
「…やだ」
「私と離れてもいいの」
「バカ律。そんなの嫌だ、やだぁ」
そう言ってまた泣きだした澪を見て、私は何とも言えない気持ちになる。
嬉しくて、嬉しくてたまらない。

「…律、好き」
涙声でポツリとそう言った澪があまりにも可愛くて、もう我慢も限界だ。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

スカイハイ【11】 - 07 -

Category : スカイハイ【11】
そう言うと澪は私をギュッと胸の中で抱きしめた。
…こんな状況でなんですが、やっぱ澪しゃん胸大きいなぁー。

「そっか、ライブとか見てくれてたんだ」
内心で澪の豊満な胸を堪能しつつ、声は至って平静のままに私はそう言った。
「私はね、律」
「うん」
「まだまだ律のドラムを叩く所を見たいし、音も聞きたい」
「…」
「それが例え…すぐ側で、なくても」
澪のその声に涙が混じっているのに気がついた私は、ガバッと顔を上げる。

「澪」
「さ、さっきも、言ったけど」
話を続ける澪の表情は無理に笑っていたけれど。
「私はずっと応援するし」
その瞳には涙がどんどん溜まり、今にも落ちそうだった。

「澪、泣かないで。私は行かないから…」
「駄目、だよ」
「澪」
「それ、は駄目だよ、律」
だってこんなチャンスは、滅多に…とぐずりながら話す澪を、私はまた抱きしめた。

「澪がそう言っても私が駄目なんだ。私は一人じゃ…」
「大丈夫だよ、律は一人じゃないよ」
「澪、私は」
「バンドの皆いるじゃないか。四人でいれば頑張れるよ」
「そうだとしても、私は澪と離れたくない」
「駄目だよ、律。私のためなんかで、大事な、選んだら、駄目なんだよ」
涙混じりの声をそれ以上聞きたくなくて、私は言葉を塞ぐように澪にキスをする。
澪は一度ピクリと体を震わせたけど、抵抗する様子はなかった。

少しだけ長いキスを交わした後、私はじっと濡れた彼女の黒い瞳を見つめた。
「澪のためだけじゃない。私がそうしたいんだ。私は」
私は澪に会って変わったんだ。

澪が私を地上に降ろしてくれた。

ふわふわ浮いてばっかりで、何一つ本気にならなかった私を。
本当はただ臆病で、下に降りるのを怖がっていただけの私を、澪が迎えてくれたんだ。
怖くないよ、降りておいで…て。

テーマ : 二次創作:小説
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スカイハイ【11】 - 06 -

Category : スカイハイ【11】
「どっちも選んでもそれなりに悪くないと思う。でもどっちを選ぶにしても私は…」
「律」
「私には…澪が側に居てくれなきゃ、駄目なんだ」
私は澪の手をそっと離す。

「どっちを選ぶにしても、澪と離れるのだけは嫌だ」
そう言うと、私は正面から澪の体を抱きしめた。
「澪と離れるくらいなら、私はここに残る」
君が私から離れたら、私はまたふわふわして形を失って浮いてしまう。
それは嫌だった。心からそれだけは嫌だった。

「律…」
私の行動に澪は少しだけ驚いた様子だったけれど、すぐに両手を私の背中に回してくれた。
「本当にそれでいいの?」
背中に回していた澪の手が、あやすように私の髪に優しく触れる。
「いいよ」
「バンドを、…律の夢を諦めてしまってもいいの」
「……いい、よ」
澪に再度聞かれると、私はほんの少しだけ返答が濁った感じがした。

本当に?本当にそれでいいのか?田井中律。

澪を両手に抱きながら、私は深く考えてしまう。
これを逃せばデビューのチャンスなんて、きっともう二度とこないだろう。
バンドはただの趣味になる。それでもいいのか。
私はなんのために、渋る両親を説得してわざわざ音楽の専門学校に行ったんだ?

それに唯や梓は、私が今更行かないと言ったらどうするんだろう。
唯はわかってくれるかもしれないが、梓は?
梓はきっと悲しむだろう。彼女はずっとプロになる為に頑張っていた。
そう言えばムギはどっちなんだろう。
家の問題もあるし、そう簡単にはいかないのかもしれないが…。

「律」
深い思考の底に落ちていた私は、澪の声で引きあげられた。
「何?」
「私は高校の頃からずっと、律がドラムを叩いている姿を見るのが好きだったんだよ」
「…え?」
「ずっと見てた」
楽しそうにドラムを叩く貴女をずっと。

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Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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