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スカイハイ【10】 - あとがき -

Category : スカイハイ【10】
思わぬ事態に頭を抱える律ちゃん。
もちろん律ちゃんだけでなく、ムギちゃんもいろいろ考える事があったりと。
事態の進展に、やや戸惑いを隠しせない二人です。

梓ちゃんは最初は戸惑いはましたが、それほど迷いはありません。
実は唯ちゃんも梓ちゃんと同じ気持ちなのですが…。

とにかく明日澪が来たらちゃんと話をしよう。
そう思った律ちゃんですが、最初何となく躊躇していました。
そいで澪ちゃんの手料理を楽しんだりなんかしてましたw

さて律ちゃんの今後の進路は如何に?
それはまた次のお話でー。

「スカイハイ【10】」を読んで頂きありがとうございました。


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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

スカイハイ【10】 - 10 -

Category : スカイハイ【10】
梓には申し訳のない気持ちはあるが。
ムギ同様あの場ですぐに結論を出せないのは私とて同じだった。
内心では、唯があそこで待ったを掛けた事に感謝すらしている。
そう感謝すると同時に、素朴な疑問も湧いてくる。唯がなぜ?
梓と共にプロを目指す事を決めたはずなのに…。

私はなんだか頭の中がぐちゃぐちゃとしてきたような気がして、片手で髪を掻きわけた。
就活に目処がついてホッとした矢先に、予想もしなかったデビューの話が舞い込んで、と。
どちらに対してもひどく嬉しい半面、どこか私は頭を抱え込むような気分で一杯だった。

明日は久しぶりに、澪がうちに泊りに来る。
それが楽しみでしょうがなかったのに。
今ではほんの少し憂鬱な気分になってしまうのはなぜだろう。

自分でもよくわからない感情を振り払うかのように、私は数度頭を左右に勢いよく振った。
視線を前に向けると、無言のままの梓に平謝りする唯が映る。
私の斜め後ろを見れば、少し思案気な表情を浮かべるムギがいた。

冬空の下。
私たち四人はいまだどこかの店に入ろうともせず、ただひたすら歩き続けていた。

To be continued…

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スカイハイ【10】 - 09 -

Category : スカイハイ【10】
「そう。なら来週までよく考えてみてね」
あ、そうだ。親御さんの承認もきちんと取っておいた方がいいわね。
スケジュール表を鞄に締まった彼女は、どこか事務的な口調でそう言った。

「でもけっして悪い話じゃないと思うから、前向きに検討してくれる事を祈ってるわ」
そう言った後、彼女は話は終わったとばかりにオーナーと何やら話を始めた。
これ以上はここに居ても無用だろう。
そう判断した私たちは、彼女とオーナーそれぞれに簡単な挨拶を済ませると、四人揃ってライブハウスを後にした。

***

「もう!どうしてあの場ですぐに承諾しなかったんですか!」
ライブハウスを出て直後に、梓が唯を非難するようにそう声を上げた。
私たちはどこかのカフェやお店に入る事もなく、歩きながら話していた。

「あ、あずにゃん」
「こんなチャンスなかなかないんですよ!まごまごしてたら逃しちゃうかもしれませんよ」
「落ち着いて、梓ちゃん」
「これが落ち着いていられますか、ムギさん!」
唯に食ってかかる梓をムギが宥めにかかるものの、梓はいまだ興奮気味だ。

「ご、ごめんね、あずにゃん」
それでもさっきから平謝りを続ける唯を見て、梓はやや落ち着いてきたのか「まあ、もういいですけど」と言うと、一つ大きく息を吐いた。

「でも確かに唯ちゃんの言うとおりだわ」
「ムギ」
「これはそんな簡単に決断していいことじゃないもの」
「ムギさん」
「ごめんね、梓ちゃん。でも私も少し考えなくてはいけない事もあるし」
そう言ったムギの表情は少し思案気だ。
ムギ自身も、まさか本当にプロの道が開かれるとは思っていなかったのだろうか。

「律さん」
「え?」
「律さんはどうなんですか」
「いや、私は…」
躊躇する私を見た梓は、少し焦れたような表情を浮かべたがそれ以上は何も言わなかった。

梓の気持ちもよくわかる。
私たちと同じようにバンド活動を続けていた彼女は、どこか遊び半分だった私や唯とは違う。
真剣にプロを目指して、これまでずっと音楽活動をしてきたのだ。
そんな梓には、今日の話は飛びついてでも受けたい話だったはずだ。
なのに他のメンバーがどうにも腰が引けている状態とあっては、歯がゆい気持ちで一杯だろう。

テーマ : 二次創作:小説
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スカイハイ【10】 - 08 -

Category : スカイハイ【10】
「そう、それは良かったわ。他のメンバーも同じ気持ちかしら」
そう言って私たち四人を見る彼女の視線が、今の私にはひどく落ち着かなかった。

この四人でバンドをして、デビューする?

それは私だって夢物語的な意味で想像したことは何回かあった。
でもそれが現実になるなんて、到底思っていなかった。あり得ないと。
なのに今、それが現実になりつつある。本当に?

もちろんそれが現実だったら、嬉しくないわけじゃない。もちろんそんな訳ない!
私だってドラムが好きで、バンドが好きで、音楽が大好きだ。嬉しくないわけない、けど。
でも、でもそうしたら…。
「どうやら皆同じ気持ちみたいね、じゃあ」
「あの!」
梓の時同様、また話を遮るように唯が声を上げた。

「は、はい?」
「とっても素晴らしいお申し出なんですけど。あのちょっとだけ皆で話し合っていいですか」
「唯さん!?」
唯の思わぬ言葉に梓が驚いたように声を上げる。
…唯?

「あの、すっごく嬉しいんです。本当に、二つ返事でOKしたいんですけど」
やっぱりこれは皆にとってもとっても、とっても大事な事だから。
口を挟もうとする梓に目で合図しながら、唯は話を続ける。
「やっぱり一度皆でちゃんと話し合いたいんです」
両手拳を握りしめたまま、唯はそう言うと私たちを見て少し力無く笑った。

「唯ちゃん…」
唯の言葉にムギも驚いている様子だった。もちろん私も驚いている。
梓と共にプロを目指す事を決めた唯の事だから、それこそすぐに承諾すると思っていたのに。

「それもそうね」
私たちをスカウトにその女性は、少し考えるような素振りを見せた後、どこか納得したようにうん、うんと頷づいている。
「確かにこれは貴女達の将来に関わる大事な話だもの」
ゆっくり四人で一度話し合った方がいいわね、と彼女はそう言って微笑んだ。

「と言ってもこちらもそれ程ゆっくりはしてられないの」
返事は来週末までには聞かせて欲しんだけど、それでいいかしら?
スケジュール表をさっと見た彼女がそう言うと、唯が「はい!」と元気良く返事する。

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スカイハイ【10】 - 07 -

Category : スカイハイ【10】
あれから四人でバンド練習もしていない。
ただ唯と梓は、二人で合わせて練習している事は聞いていたけど。

「でも一昨日いきなり連絡があって話があるから来て欲しい、て言われて」
それはまさに青天の霹靂てやつだ。
「その日はメンバー全員空いてたから、四人で行ったんだ」
そこにはオーナー以外、見知らぬ女性が一人私たちを待っていた。

「どんな話だったの、律」
途中から私の話を黙って聞くままだった澪が、静かな口調でそう聞いてきた。
もちろん私も今更それに答えないつもりなんてない。
「…スカウトされた」
「スカウト?」
「私たち四人で、バンドデビューしてみないか、て言われたんだ…」
それは確かに悪くない話だった。いや、バンドをしている者なら誰でも望む…。

***

私たちをスカウトしてきたのは、どこかの大きな不動産会社(名前忘れた)だった。
その不動産会社が、数年前に「音楽事業部」なるものを創設したのだそうだ。

「創設したのもはいいけど、まだこれといった実績はないんだけどね」
そう言って私に名刺を差し出した女性は、爽やかな笑顔を浮かべる。
「現在は若手の将来有望なバンドやシンガーを発掘している、て処なのよ。」
「はぁ」と曖昧に答える私。

「こちらのライブハウスにはたまに寄らせてもらっているんだけどね」
以前貴女たちの演奏を聞いて、ちょっといいかもと思ってね。
そう言いながら、彼女は眼鏡の位置を少し上げる。
彼女はスカウトマン(ウーマン?)兼マネージャーでもあるらしい。

「ま、まだまだ甘い処も一杯あるけど。それはこれからの課題するとしてー」
可能性に賭けてみましょうかー、て事で上の承認も得ることが出来たんでね。
「それでこうしてお話に来ました、てな訳」
「はぁ、そうですか」と私はまたもや曖昧に返答してしまう。
ちらりと周囲を見ると、唯たちもまだ少しポカンとした表情を浮かべていた。

それから彼女は私たちに音楽事業部の簡単な説明と、スカウトに応じた場合の今後の活動内容等を詳しく教えてくれた。
「…と、まあこんな処かしらね。それでどうかしら、貴女たち」
「へ?」
ちょっと間抜けな返事をしたのは私じゃない、梓だ。
案外今この中で、事態の成り行きに一番動揺しているのは梓かもしれない。
彼女が心から望んでいた事が、降って湧いたように目の前に差し出されたのだから。

「へ、じゃないでしょう。どう、私と一緒にプロを目指す気はあるの?」
「そ、それはも、もち…」
「あの!」
梓がややどもりながらも力強く肯定しようとする前に、唯の声が部屋に響いた。

「はい、何かしら?」
「あの、それはすごく嬉しいお申し出です、はい!」
唯が少し興奮したようにそう言ったのはいいが、普段言い慣れない言葉だったせいか、舌を噛んだようで顔を少し歪めている。

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律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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