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スカイハイ【9】 - あとがき -

Category : スカイハイ【9】
就活に苦労する律ちゃんを誘惑する?唯ちゃん。
なんだかんだいって律ちゃんの心情を鋭く読んでます。

結局(あっさり)誘惑に乗ってライブ、そしたらオーディション。ビックリ
そいでライブしたけど思ったより反応無し。アレレ?
思わず気が抜けてる処に社員のお誘いと。

状況の展開の早さに律ちゃんは流されまくってますw。
それでもようやく次の目処が立ってホッとしたところです。
さて律ちゃんは澪ちゃんとの薔薇色の未来に一歩近づけたのでしょうか?
それはまた次のお話でー。

「スカイハイ【9】」を読んで頂きありがとうございました。


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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

スカイハイ【9】 - 10 -

Category : スカイハイ【9】
「へぇ。それで?」
「いや、それでもなにも。その後音沙汰なしですから」
あれから一週間程たったけれど、次回も参加しないか等の連絡はない。
やはりチャンスとは、一回だけのものなのかもしれない。
私は店長と話しながら、しみじみとそう思っていた。

「うーん、そうか。ま、残念だったな」
「いえ」
言葉とは裏腹に、それ程残念そうな様子を見せるでもない店長を見ながら、私は「まあ、そんなもんだと思います」と言いかけて何となく口を閉じる。
「ふむ。まあ、それはそれとして。じゃあ、今の処まだ就活続行中なわけだ」
「そうですね」
連敗中ですけど、と再度内心で付け足す私。

「うん、じゃあちょうどいいよ。ほら、前にも言った事あると思うけど、うちはバイトから社員になる制度もあるって話したよね」
「は、はい」
店長の話の流れから、もしかしてこれは…と内心私は期待の芽が膨らむ。
「もし田井中さんが良ければ、卒業後うちにこない?」
表情は変えないものの、内心では「キタ―」とか叫ぶ私。

「え?あの、バイトじゃなくて、ですか?」
一応そこはきちんと確認しておかねば。
「もちろん社員としてだよ」
そう言うと、私の不安を払うようにニッと笑う店長。

店長のちょっと不気味にも見える(失礼だけど)笑顔を見て、私の心の中に期待の芽が鮮やかに花開いた。連敗中の私だったが、最後に逆転ホームランとなるのだろうか?
「どう?」
「よ、よろしくお願いします」
私はそう言って馬鹿丁寧に頭を下げた。

では一応再度社員としての面接はするけど、なーにそれは形だけだから、とか。
本社の人事との調整があるから、面接は来月になるけどいいかな?とか。

店長の次から次へと来る説明に私はいちいち頷きながらも、内心ではこの事を早く澪に伝えたいと思っていた。しかしまだ正式に決まった訳でもないし、言うには早いかもとも思い直したりと。
私の頭の中は珍しく、あっちこっちへと思考を巡らせる。

そうやって頭の中とごちゃごちゃとさせながらも、とにかく長かった就活に目処がついた。
そう思った私は、内心ほっと安堵していた…。

To be continued…

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スカイハイ【9】 - 09 -

Category : スカイハイ【9】
店の営業時間はとうに過ぎた時刻。
「田井中さん、今ちょっといい?」
「はい?」
シャッターは下ろした店内で商品の在庫チェックを済ませ、店の奥にある事務所に戻って来た私を店長がそう言って手招きした。

チェック表をいつもの場所に置いた後、私は店長が座る場所へと向かう。
店長に近づくと、少しだけ煙草の匂いが鼻に吐いた。
事務所内での喫煙は禁止されているから、また外で吸ってきたんだろう。
バイトとしてここで働きだして一年程たつので、大体店長の行動は把握出来るようになっていた。
まあ別に本日の営業時間も過ぎ、店も閉じて落ち着いた今、それぐらいは許されると私は思う。

「いつもご苦労さん、今日はもう上がってもらっていいんだけど…」
「ありがとうございます」
私は軽く頭を下げてそう言ったけれど、まだ話が続きそうなのでそのままでいた。
「急だけどさ、田井中さんは学校を卒業したらどうするの?」
もう就職先とか決まった?と店長が聞いてきた。
「いえ、まだ」
就活連敗中の身です、と内心で呟く。

「そうなんだ。あ、そういえばバンドの方はどうなの、まだ続けてるの?」
「ええ、まあ…」
そう言って頷きつつも、ただ就活が決まれば活動も控えていくつもりです、と私はつけ加える。
「それもそうだよなぁ。…あー、でもさ。この前言ってなかったっけ?」

あのライブハウスで、ライブすることになったって。

私の言葉に最初はうんうんと納得していた店長も、ふと思いだしたのかそう聞いてきた。
「ま、俺も昔はバンドしてたし、ちょっとはそのライブハウスの話は聞いているけどな」
「ええ。そこからスカウトされてデビューしたバンドもいるって…」
「そうそう。だからこの間話聞いたとき、内心俺もちょっと驚いてたんだけど」
で、結局どうだったんだ、と聞いてきた店長に、私は思わず苦笑いしてしまう。

「いや、それが別に」
「別に、て?」
「ライブはするにはしたんですけど…」
そう、私自身も他のメンバー達も多少緊張しながらも、全員その日の演奏には満足出来るものがあった。お客さんの手ごたえも、それなりに感じたような気がしていたのだけど。

でも結局お客さんのアンケートで決める、本日の「ベストバンド」賞には選ばれなかった。
まあ初出場でいきなりそれは望むのは、ちょっと欲張りすぎかもしれない。
ただ悔しい気持ちがまったくないわけもない。

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スカイハイ【9】 - 08 -

Category : スカイハイ【9】
四人でステージに上がって演奏したのはたった二度だけ。
でもその二度のライブが、夢にも思わなかった大きなチャンスを運んできた。

私たちが誘われたライブハウスはここらへんではすごく有名な所で、そこからプロデビューしたバンドやシンガーがたくさんいる。だから地元のバンドマンなら誰もが一度はそこでライブをしてみたいと思っている、そんな場所だった。

「すごい、すごいよ、りっちゃん」
「なんだか夢みたいですねー」
「驚いちゃったわね」
近くの深夜までやってるカフェで、それぞれコーヒーや紅茶を飲みながら、私たちは興奮気味に話していた。もちろん私だって嘘みたいだと思わずにはいられないし、嬉しさだって人一倍だ。
ただ純粋に喜び合う三人とは違い、私は内心ひどく複雑な気持ちだった。

「ここに出場したバンドは、一種のオーディションを受けるのと同じだって前に聞きました」
そう言った梓の様子は、いつものちょっと冷静な感じではなく、少し興奮しているのがわかる。
「オーディション?」
「そうなんです」
隣に座るムギに顔を向け、梓は話を続ける。

「一日四つのバンドが演奏して、その中から選ばれたバンドはデビューのお話がくるかもって」
「そうなの」
「すごいねー」
「唯はさっきからすごいしか言ってないな…」
私は皆と同じように興奮しつつも、どこか醒めたもう一人の自分が居る事に気付いていた。

「とにかくこれは大チャンスだよ、あずにゃん!」
「そうですね」
「とりあえずライブの日までもうあんまり時間がないし。早くいろいろと決めないといけないわね」
ね、りっちゃん、と私に正面に座るムギがそう言っても、私は少しぼんやりしていたせいか反応が少し遅れてしまった。

「律さん?」
梓の声にハッとなる私。
「…あ、ああ。そうだな。演奏する曲とか決めないとな」
「よーし、ここは頑張らなきゃだね」
「はい」
「日本帰国早々いろいろあって、なんだかワクワクするわね」
楽しそうに和気あいあいと話が進む中、私一人がどうにもその波に乗れず、ただひたすら曖昧に顔を頷かせるのが精一杯だった…。

***


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スカイハイ【9】 - 07 -

Category : スカイハイ【9】
「とりあえず、私は一度様子見だからな。そこんとこ忘れないでくれ」
一応三人にはそう言っておきながらも、私は内心気付いていた。
何かわからない、しいて例えるなら大きな期待や高揚感と言ったところだろうか。
それが自分の体の内側から湧きおこるのを、もう止められないようになっている事に。

***

それから私たち四人は、二度ステージに立って演奏をした。
一度だけと言った私の決意空しく、再度ライブを決行した訳ですが。
そのたった二度のライブが、私たちのバンドに大きな転機をもたらした。

二度目のライブが終了した後、黒いサングラスをつけた男性が私たちに声を掛けてきた。
「バンドのリーダーは誰?」
いきなりそう聞かれて、私たちは戸惑った。
リーダーが誰か、なんて別に考えていなかったからだ。
僅かな時間での話し合いの結果、とりあえず私がリーダーとなってしまった。
単純に高校時代、私が軽音部の部長をしていたからというだけの理由だ。

「あー、一応私です」
「そう。ちょっと聞きたい事があるんだけど」
そう言った目の前の男性は、それから矢継ぎ早に私に質問の矢を飛ばしてきた。

今のメンバーで結成してからどれくらい?
ベースはいないの?
オリジナルの曲はどれくらいあるの?…等々。

急な質問責めに私はちょっとたじろぎながらもなんとか全て答えると、その人は少しだけ何か考え込むように片手で顎鬚をしきりに触っていた。

「OK、大体わかったよ。ところで君たち今度うちで演奏してみないかい?」
そう言って私たちの前に出した名刺を見て、私は思わず「あっ」と声を上げた。
他の皆は声はださなかったものの、私と同様に驚いた表情を浮かべる。
その名刺には、ここらへんでは有名なライブハウスの名前が書かれていたからだ。

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いい言葉ですね。

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