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短編「悪い夢より怖い現実」

Category : 悪い夢より怖い現実
短編です。「Summer time」の続きです。
前は夏でしたがこれは秋。秋の夜長のちょっとしたお話です。
律ちゃんがどんどん忍耐(我慢?)強くなっていってます。
律x澪でまだ二人は幼馴染で親友の関係です。

読んでやるぜーという方は下記よりどうぞ。


- 悪い夢より怖い現実 -

悪い夢を見ていたような気がする。だから起こされて良かった。
目が覚めてなぜかすぐにそう思った。
「律、起きた?」
「んん…澪?」
私を起こしたのは澪だった。あれ、なんで澪がここに…。
「りつー」
ああ、そう言えば今日うちに泊まりに来てたんだっけ。
「ふぁあ、どした」
私はベッドの上で大きな欠伸をした。
「…」
「ん?…ってちょ、ちょいちょい!」
「一緒に寝る」
「はあああ?」
「怖い夢見た」
そう言って私の布団に入ってくる澪。
「ええ、ちょっとちょっと澪!」
怖い夢なら私だって今さっき見てたよ!
心の中でそう思いながら澪の進入を阻止しようとする私。
「うるさい」
私の動揺など気にもせず布団に入ってしまった怖がりな幼馴染。
「すごく眠い」
「んじゃ、下で寝ろよ!下で!その方が広くて寝やすいだろ!」
ベットの下にいつも澪が泊まりに来たら出している布団がちゃんとある。
「怖い」
「いや…」
「でも眠い。だからこっち入る」
もしかしてちょっと寝ぼけてやしません、澪しゃん。
「意味がわからん」
「律は私が寝るまで起きとけ」
「なんてえらそうな」
「おやすみ」
「待て待て待て」
必死になって澪の体をどかせようとする私。
「律、動くな」
じたばたあがく私を止めようとしたのか、私に抱きついて動きを押さえようとする澪。
「な、なんか言ってる事とやってる事が危ないぞ、澪!」
ちなみに私も今かなり危ないぞ!何がって聞かれればそれはもうあれっすよ。
理性とか理性とか理性とか。
「おやすみ」
「聞いてねえ!」
いやいやまずいぞ澪。このままでは怖い夢よりも恐ろしい現実が、お前の身に降りかかるかもしれないぞ!主に私が原因で!
「澪」
スースー。
ねーるーなー!
「しかも抱きついたままで…」
泣くぞ。マジに久々に泣いちゃうぞ。

5分後。もうあきらめた私。
何をあきらめたかと言いますと澪の体を引き離す事とか、今日のこれからあったはずの睡眠時間とか、他いろいろ。
「あーあ」
やっぱり泊めるんじゃあなかったな。
澪に「今日もう泊まっていっていいだろう」と聞かれた時、一瞬躊躇したのに。
「嫌なのか、律」ってちょっと悲しそうな顔されて、あっさり承諾した数時間前の私よ。

見ろ!おかげで今こんな状況だぞ!
嬉しいくせにー。
うるさいぞ、数時間前の私よ。

「まあ、嬉しくないと言えば嘘になるけど…」
小さな小さな声で本音を吐く。
でも明日彼女が起きたらそんな本音は跡形もなく消える。
澪に向かって「もう大変だったんだぞー、甘えん坊の澪しゃん」ってちょっとからかいながら「もう入るなよー」って軽い口調で言うんだ。
…違う。忠告するんだ。澪に。
もう本当にこんな事はしてはいけないって。ちょっとおちゃらけた言い方をしながら。
傷つけないように、笑わせながら…。

「風邪引くだろ」
私がじたばたしたせいで毛布がちょっと澪の体からズレていた。
抱きつかれたままなので片手で毛布を掛け直す。今が秋で良かった。
毛布を直しながら暗闇の中、隣にいる澪の顔を見つめた。

やっぱりお前は私のこと何ともおもってないよな。

穏やかな寝顔はとても安心しているように見える。
だってそうだろ。ちょっとでも「そういう」風に思ってたら、こんな簡単に人の布団の中とか入ってこれねーもん。
静かに眠る彼女の髪をゆっくりと撫でる。
私だったら絶対できない。
別にやらしい気分がどーとか、そういう訳じゃない。ホントに。
さっきはちょっと理性の心配したけどさ。いや、こんな無防備に寝てる人をそんな…。
無理だよ。そんな事を私がしようなんて澪には思いつきもしない。
幼馴染だから。親友だから。
安心して「寝るまで起きとけ」なんて言えるんだ。
心配しなくても寝れませんから。

でも明日彼女が起きたらまた嘘をつく。
「よーく、眠れたさ。澪の胸を枕がわりにー」なんて冗談言って、いつもの拳骨をもらおう。
こんな切ない気持ちをいつものように隠すんだ。
もうだいぶ慣れてきたよ、澪。
今年の夏からずっと積み重なってきた嘘と隠し事はもう私の中で一杯だ。
一杯になるのがちょっと早すぎるくらいで笑えてくる。
でも大丈夫。全然大丈夫。

さっき見た悪い夢はどんな内容だったのか思い出せない。でもそんな事どうだっていい。
だって目が覚めたこの現実の方がもっともっと怖くて…泣きたいくらいに彼女が側に
いてくれるから。

end


でもまた次にこんな事があっても阻止する事はできない律ちゃん。
朝起きて申し訳なさそうにする澪ちゃんに気にさせまいとしてからかって
そして拳骨を受ける。痛々しいな。
ごめんね。律ちゃん。こんな話書いて。

短編「悪い夢より怖い現実」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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