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追憶の紋章 【1】 -あとがき-

Category : 追憶の紋章【1】
15万HIT記念SS、まずはエピローグ的なお話でした。ドスカ。

いやー、このお話はブログを立ち上げたばかりの頃に、六割ぐらい書いてたんですけど。
なんかあまりにちょっと世界観が違うしー。
律ちゃんのキャラも違いすぎるかなー(オトコマエ過ぎる)とか思いまして。イマサラダケド。
しばらく放置していたんですがー。

私は騎士とか姫が出てくる物語が大好きなのでーす!ヽ(´▽`)/へへっ
そして私の中では騎士様は強くて格好良くないと嫌っす。サスガッス。
美しいお姫様を守るんですからー。
もちろん途中強くなるために、剣の修行とか頑張る姿も素敵す。
んでお姫様は一途に騎士様を想い祈りを捧げる…とかイイ!

だから「…なんかキャラが違い過ぎない?」とか言われても気にしなーい!
ここまで来たら思いっきり私の趣味に走るぜー!
…と、開き直って只今仕上げに入っています。テヘヘッ(*゚ー゚)>

とにかくこうしてお蔵入りしていたこのお話をUPすることが出来たので感無量です。
これも皆様のおかげです、ありがとうございます。
また続きも近々UPするつもりです。ではー。

「追憶の紋章 【1】 始まりの序曲」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

追憶の紋章 【1】 始まりの序曲 -07-

Category : 追憶の紋章【1】
「リツー!」
「さあ、行きましょう。あまり遅くなってはいけません」
他の騎士達も園長先生に一礼する。先生は騎士たちに向けて頭を深く下げた。
騎士の一人が丁重に、だが有無をも言わせぬ態度でミオの体を抱きかかえた。
「リツ!リツ!嫌です!行きたくない!リツー!」
「わがままは言ってはなりませんぞ、殿下」
「ミ、ミオ!」
私は痛みを堪えて立ち上がる。
騎士達が大股に歩きながら施設を出ていく。彼らはミオを連れて馬車へ乗り込もうとした。

「ミオ!」
「リツー!」
窓から手を出して私に掴もうとするミオ。私はミオの手を掴もうとして、咄嗟にずっと手に握っていたペンダントを出してしまった。
「リツ!」
泣きながら私の名前を呼ぶミオ。
私は馬車によじ登り、ミオの手を握ろうとしてペンダントを馬車の中に落としてしまった。
あっ。と心の中で小さく叫んだ時、騎士が強引に馬車の窓を閉めようとした。
「邪魔だ」
騎士の手が私の肩を押して私は馬車から落とされた。
うまく着地できず、私は道に転がってしまった。
「リツ!」
「いっつ…ミオ!ミオ!」
落ちた時にどこか怪我をしたのだろう。私が痛みを堪えて立ち上がった時には、もう馬車は動き出していた。御者の掛け声が響くと馬は勢いよく走り出す。私は痛む体を堪えて必死になって追いかけたが、馬車はあっという間に街の中に消えて行ってしまった。

小さな粉雪は道に落ちるとすぐに溶けて、水溜りをあちこちで出来ていた。
追いかける途中ころんでしまった私は、水溜りの中に落ちて服がビショ濡れなっていた。
私はしばらく傷みも寒さも忘れてその場に呆然と座り込み、ただ馬車が行ってしまった先をボゥと眺めていた。
すっかり日が暮れた頃、私はようやく立ち上がった。
馬車から落ちた時に出来た怪我の痛みと、水溜りで濡れた体を引きずるようにして私は一度施設へと戻った。

To be continued…

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追憶の紋章 【1】 始まりの序曲 -06-

Category : 追憶の紋章【1】
十歳まで私は施設にいた。
私はいつものように街になにか仕事はないかと探しに行って、その日は珍しく実入りのいい仕事に就くことができた。ポケットに大事にしまいこんだ金貨で、私はいつものパン以外に露店で小さな青い石がついたペンダントを買った。
もちろん本物のサファイアなどではなくガラス細工の安物だったけれど、私は嬉しくて手でぎゅっとそれを握りながら、園長先生や、彼女が待つ施設に急いで戻ってきた。
今日はミオの誕生日だった。

私は自分の誕生日を知らないが、ミオは亡くなった母親から園長先生が聞いていた。
冬の寒い日で、雪がちらほらと降り出した街はもう薄暗くなっていたが、私の心は明るかった。
大急ぎで施設に帰ってくると今まで見たこともない、大きくて立派な馬車が門の前に止まっていた。始めてみる大きな馬車に私はしばし目を奪われたが、すぐに手の中にある物を思い出して中に入っていった。

「ミオ!」
いつものベットが並んだ子供部屋にも、本が置いてある部屋にも彼女はいなかった。
不思議に思いながら探していると、園長室からミオと何人かの騎士の格好をした大人たちが出てくるのが見えた。
「ミオ!」
名前を呼びながら彼女に近づこうとしたが、急に側にいた大人たちが私の目の前に壁を作るように立ち塞がった。
「リツ!」
ウサギのぬいぐるみを胸にぎゅっと抱いていたミオは、大人たちに手を引かれている。
施設に戻ってきた私に気付いたミオは、彼女にしては珍しい大きな声で私の名前を呼んだ。
「ミオ!なんだよ、どいてよ!」
私は邪魔な大人たちの足元を潜り抜け、ミオの近くへと駆け寄った。
「リツー」
掴まれていた手を必死に上下に振って離すと、ミオが私の体に泣きながら抱きついてきた。

「こら、離れなさい」
騎士の一人が私とミオを引き離そうとする。
「離せ、離せよ!」
「リツ、止めなさい」
園長先生が私の肩に手を掛けた。
「先生、こいつら何!ミオが泣いてるよ!」
「言葉を慎め。知らぬから無理もないとは言え、本来ならお前などが軽々しくお名前を呼んでよい御方ではない」

さあ、殿下。こちらへ。

騎士の一人が恭しく、しかし抵抗も許さないとばかりの強引さでまたミオの手を取る。
「リツ!」
「ミオから手を離せ!」
「リツ、駄目です!」
園長先生が私の体を後ろから抱き締めて動けないようにする。まるで年上の子と喧嘩した時の私を止めるように。
「離してよ、先生!ミオ!ミオ!」
「リツ!私行きたくないよ!」
園長先生の手から必死にもがいて抜け出すと、私はミオに抱きついた。
「ミオをどこに連れて行く気だ!」
「いいから、離れろ、このガキ」
騎士の一人が私の首根っこを掴んでそのまま放り投げた。
「わ!」
背中をしたたかに打って痛みで少し涙が浮かんでくる。

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追憶の紋章 【1】 始まりの序曲 -05-

Category : 追憶の紋章【1】
「わしにできる事は姫君付きの護衛の一人にしてやるよう、便宜を図る事で精一杯じゃった。それも一番下っ端のな」
「感謝しています」
私はそう言って一度深々と頭を下げる。暖炉の中で燃える炎の明かりで頬を照らす伯爵の横顔を見ながら、私は本当に心から感謝していた。

お陰でまた彼女と話をすることができた。

…まだ本当に少しだけ、ではあっても。
私が感謝の言葉を述べても、伯爵は何も答えずまた髭を無意識に触っていた。
「お前がさらに上を望むなら」
「望むなら…」
「誰もが、王ですら認めるような手柄を立てるしかあるまい」
「…」
伯爵はあいかわらず炎を見つめている。私に剣の基本や騎士としての戦い方をすべて教えてくれたこの人は私の恩人だ。軍に入隊し一兵士から騎士に叙勲されるには、後見人である伯爵がいなければ絶対に無理だったろう。

「リツよ」
「はい」
「…もしそのような手柄を立てる機会に恵まれたら、お前は志願するかね」
暖炉の炎を見ながら、確かめるように私にそう聞いてくる伯爵。
「はい」
「命の危険は省みないのか。いや、今までもそうだったが…」
「はい。だから伯爵」

そのような機会があったら必ず私に教えて下さい。

なんのためらいもなく私は伯爵にお願いする。
「お願いします」
「…そうじゃろうな」
わかった。
身動き一つせず暖炉の炎を見つめながらそう言った伯爵の顔が、なぜか急に老け込んだように私には見えた。パチ、パチと暖炉の中で燃える木の爆ぜる音を聞きながら、私たちはしばらく何も言わず黙って暖炉の炎を見つめていた。

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追憶の紋章 【1】 始まりの序曲 -04-

Category : 追憶の紋章【1】
「まあ、からかうのはこれくらいにして。一つ情報をやろう、リツ」
「なんでしょう?」
「お前にとっては悪い情報だろうがな。王女殿下の縁談が、アチラコチラから舞い込んできているぞ」
「…」
「とは言っても、今の王室がそう簡単にあの姫を他国に出すことはないがの」
要はいろいろと牽制させておるわけよ。言葉は悪いがセリ市みたいなもんじゃな。
そう言うと伯爵はどこか人の悪そうな表情で少し笑った。
「どこの国があの姫の価値を、最大限に評価してくれるか…というな」
私は無言で紅茶を飲んだ。

「それにあの王弟殿下の事もあるしな」
今の王には弟が一人いる。二人は表面きっての争いはないものの、かなりの確執があることは宮廷内では知られていた。すでに騎士となっている息子を持つ王弟は、次の王子を自分の息子にと思っていることは誰の目にもあきらかだった。
対して王には姫君一人と王位継承権を持ちながらも、まだ到底国政などまかせることはできない幼い王子のみ。
さらにこの国は唯一西側だけは海に面してしいるが、他三方は他国で囲まれている。
姫の嫁ぎ先によっては、周辺諸国の影響も受けることになるのは必然だった。
「陛下も頭の痛い処だろうよ」
そう言いながらも、伯爵はどこか人の悪い笑みを浮かべていた。

「リツ」
「はい」
「お前はどうする」
伯爵の言葉に私は少し考えた。どうする?そんな問いかけに一体なんの意味がある。
「…わかりません」
「じゃろうな」
伯爵は飲み干した紅茶のカップを静かに受け皿に置いた。
「お前には剣士としての才能がある、と最初に会ったときから思っておったよ」
「突然話が変わりますね」
伯爵は私の言葉には答えず、そのまま話を続ける。

「いくらわしが後見人だからといって、貴族でもないお前が近衛隊に入れたのはすべてお前の剣の成果だ」
「…」
「訓練兵と兵士見習いの二年間を抜いて、たった三年ちょっとでお前は数々の戦にもモンスター退治にも参加して、多大な戦果を上げてきた」
その結果が、王宮に自由に入ることを許される近衛騎士になった証だ。
しみじみとした声色で伯爵は呟くようにそう言った。
「その小さい体でな。大変だったろうよ」
「全て伯爵のお陰です…」
「それは違うぞ、リツ」
伯爵は椅子から立ち上がり、暖炉の近くの置いてあった椅子に座りなおした。
「しかしお前が平民である限り、これ以上の昇進は難しいだろう」
私も椅子から立ち上がり、伯爵の肩に椅子に掛かっていたショーツをかけた。
「おお、すまぬ」
そのまま二人でしばらく暖炉の炎を静かに眺める。

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Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
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