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医学という名の魔法 -あとがき-

Category : 医学という名の魔法
ぽわぽわ頭シリーズ第二作目でした。

やっぱり長くなってなかなか文章を短くキュといい感じで
締める事ができません。

二作目では最初はミオちゃんにもベースを弾いてもらうつもりだったのに、
結局リッちゃんだけになってしまいました。

しかしこのシリーズでどこまで書けるだろうか。
元ネタの「はたらきもの」ではもうあと1話分しか残ってないですし。


「医学という名の魔法」読んでいただきありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

医学という名の魔法 -9 -

Category : 医学という名の魔法
「あの時はお世話になりました。まだお礼も言わず失礼しました…」
ミオちゃんが慌てて頭を下げた。「いえいえ、気にしないで」とメグミさん。
「いやー、うちのミオがお世話になりましたなー」
「うるさい!」
リッちゃんの頭にミオちゃんの鉄拳が落ちる。キレイなたんこぶが一つ。

「あのそれで今日は何か…」
「ええ、…あの突然で驚かれるでしょうけど」
たんこぶを手で押さえながら涙目のリッちゃんを介抱しながらメグミさんを見てみると、なんだか顔を赤くして手をもじもじさせてとても言いにくそうな雰囲気。
あ、なんかヤな予感。
「あ、あのミオさん!」
「は、はい!?」
「と、突然ですけど私と一緒にソガベ医院で働きませんか!」
は?
メグミさん以外の全員の声が揃う。
「というか、私と一緒になってソガベ医院をこの町で立派な医院にしていきませんか!」
的中だよ。あずにゃん。
思わず心の中でそう呟きながら可愛い相棒を見ると、ボフンと緑色の煙を立てて現れた黒猫ちゃん。あ、逃げた。

「な、何を言ってらっしゃるんですか!?」
「馬車の中で貴女に一目惚れしたんです私。私が医者で、貴女がソガベ医院の看護婦になってくれれば!…ああ、その姿はまさしく天使!」
早くも願望だか、妄想だかがだだ漏れのメグミさん。
こんなキャラだったんですね。理性と知性を兼ね備えた大人な女性と思っていたのに。
「どうでしょう、けっして後悔は…」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ったー!」
ミオちゃんの手を握って熱く語ろうとしたメグミさんに、それまで呆気にとられていたリッちゃんがチョップして二人の手を離す。
「さっきから何言ってんだ、あんた!ミオは私と一緒にいるんだ!」
「リ、リツ」
「ミオと私は魔法使いになって一緒にずっとセッションするんだ!」
「リツゥ」
嬉しそうにリッちゃんを見るミオちゃん。二人ともちょっと頬が赤い。
「魔法使いなんて、そんな非科学的な。ミオさん、一緒にこの町で暮らしましょう。ミオさんが看護婦さんになってくれれば、患者さんもいっぱい来てくれます。
きっと医院も大きくなります。いや、してみせます!」
いや、それはどうだろう。
どうでもいいけどミオちゃんが看護婦さんなのは絶対に譲れない所なんだね。きっと。
…非科学的って。メグミさん、ドラゴン見たじゃん。

「だー、ミオから離れろ!」
「リツさん、貴女には助けてもらって申し訳ありませんが今は邪魔しないで下さい。とても大事な話をですね…」
店先でギャーギャー騒ぎ出す二人。オロオロしているミオちゃん。
でもその顔はちょっと嬉しそうに、目はリッちゃんを見てる。
ああ、この状況どうすればいいのかな。今日の売り上げは期待できそうにないや。
まあ、いいや。
今日のところは好きなだけ騒いでもらおう。
ムギちゃんだったら今のこの状況を楽しんでいるかもしれないのに、見れなくて残念だろうなあ。いや、どっかで見てるかも。魔力は感じないけどムギちゃんなら…。
まあ、とにかくムギちゃんに連絡して二人には早々に帰ってもらおうっと。
いつまでもこれではお店の売り上げに響くしね。

「ねえ、あずにゃん」
もはやなんの興味もない、とばかりにあずにゃんは窓の近くに置いてある椅子の上に乗ってこちらに背を向け、クッションの上で丸くなって眠っていた。

end

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医学という名の魔法 -8-

Category : 医学という名の魔法
「へえ、ミオちゃんはベースを使う魔法使いさんになったんだね」
「うん」
リッちゃんとミオちゃんはムギちゃんの了解も得て、しばらくうちの家に居候する事になった。
「リツさんはドラムですね」
「そうだぜー」
ベースとドラムかあ。ベースを使う魔法使いは一度だけ見たことがある。えーと誰だっけ?
「ジュンですよ。先輩」
ああ、そうだった。あずにゃんと同じ使い魔のジュンちゃん。
「貴女の妹の使い魔ですよ。忘れないでやって下さい」
「え、ユイって妹がいるの?」
「うん」
私の一つ下の妹。同じ魔法使い。もうずいぶん会ってないね…。
なんか悲しくなってきちゃった。
「うう、ウイ~。ウイ~」
「先輩、泣かないで…。アイスあげますから」
ちょっと泣き出した私にリッちゃんたちは慌てるけれど、あずにゃんは慣れたもので私の頭を撫でつつアイスを差し出す。
「うん!」
「え、もう立ち直った」
あきれる二人に気にせずアイスを食べる私。
それにしても。
ドラムとベースはバンド演奏ではリズムパートを担う。
リズム隊のコンビネーションがとても大事で、リズム隊はよく夫婦って例えられるんだよ。
まったく二人は選択する楽器からしてラブラブだなあ。
いずれ二人の「合わせた音」を聞かせてもらおっと。
「こんにちわ」
「あ、メグミさん」
先日正式に引退したお父さんに変わって「ソガベ医院」を継いだメグミさん。
今は町で只一人のお医者さんとして頑張っている。
「今日はどうしたんですか」
あずにゃんがお茶を出して尋ねる。
「ええ。今日はその…ミオさんにお話があって」
「へ」
ミオちゃんが驚いてメグミさんを見る。

あのドラゴンが現れて飛んでいった後。
うちの家に帰ってきてから聞いた話では、ミオちゃんはちょうど故郷に戻ろうとしていたメグミさんと一緒の馬車に乗ってやってきたらしい。
着いたその日にリッちゃんを迎えに行こうと私の家へ尋ねようとしたが、なんて言って迎えにいくか微妙に悩むし、その日はもう夜遅かったので宿にでも泊まって明日迎えに行こうと思った。が、宝石騒動で宿屋がどこも空いていない。
困っていたらメグミさんがうちの家に泊まればいいと誘ってくれたらしい。
その日はソガベ医院に泊まって、目が覚めるとすでにメグミさんは戻った事を町の人に伝える為集会場に向かっていた。
メグミはすぐに戻るよと言ってゆっくりしていくよう勧めるメグミさんの父親に丁重にお礼を言って医院を出て、さてどうしようかと町でしばらく考えていると「鉱山に怪物が出た」と町の人が騒いでいるのが聞こえた。
一応魔法使いのはしくれ、何かのお役に立てればと鉱山にやってきたというわけだ。
「へえー。怖がりのミオが怪物が出たって聞いてもくるなんて」
「う、うるさい」
すかさずリッちゃんがからかう。懲りないなあ、リッちゃん。
そうやってすぐにミオちゃんをからかうから「迷いの森」から追い出された事もう忘れてる。

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医学という名の魔法 -7-

Category : 医学という名の魔法
結局私とあずにゃん二人で演奏し、ドラゴンの気をそらしていると急にその大きな羽を広げて、ケホケホむせびがら飛んで行ってしまったドラゴン。
やたらと咳き込むあれは、リッちゃんの魔法が効いているのかな?
ふと気付くと崩れた石の隙間から、パラパラとたくさんの宝石が落ちてきた。
「あ、宝石だ!」
町の人達が驚いていると小人達の集団が突然現れて、一斉に宝石を拾って岩と岩の隙間に入って持ち去っていく。
「…ノームだ」とあずにゃん。
あーわかった。光りものが好きなドラゴンがこの山でノームから奪った宝石を溜め込んでいたんだ、きっと。

「ドラゴン、ノ、ノォム~」
カルチャーショックを受けているらしいメグミさん。両手で頭抱えてなにやらブツブツ言ってる。
「メグミさん」
「え」
「怪我人が出てるかもですよ。ここからは貴女のお仕事ですよね」
お医者さんなんですから。
私が笑ってそう言うと、彼女はようやく冷静になって周りをみて皆の安全を確認し始めた。
「いいお医者さんになりそうですね。メグミさん」
あずにゃんの言葉に「あったりまえだよー。だっていい人だもん」と答えた。
お菓子くれたしね!

「ごめん。でも来てくれて本当に嬉しいよ…」
「まったくリツはいっつも私が迎えに行かなきゃダメだな…」
「うん。来て欲しいのはミオだけだよ」
「リツ…」

ちょっと忘れてたけど思い出して二人を見てみると、もうすでに見詰め合って甘い雰囲気を周囲に巻き散らすお二人さん。
…ねえ。本当にここに何しに来たの、二人とも。

結局あのあと、鉱山からはまったく宝石が出なくなった。
町長さんや、町の人が持っていた宝石もいつの間にやら消えていた。たぶん、ノーム達がこっそり取り返したのだろう。
町は前のように平穏を取り戻した。お店も再開され、畑も元通り。ヒゲも伸びなくなった。

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医学という名の魔法 -6-

Category : 医学という名の魔法
リッちゃんが満足そうに一曲弾き終えると、急に鉱山の入り口から煙が勢いよく噴き出し、ズズズ…と山の奥から振動が聞こえてきた。
「ユイ先輩!」
あずにゃんが山の方を指差した。町の皆や町長さん、メグミさんもそちらを見つめる。
岩だらけの山に亀裂が入ったかと思うと、いきなり山の上から石がパラパラと飛んでくる。
何かが崩れて出てくるようだ。山が崩れるのに呼応するように大地が揺れる。

ゴゴゴゴゴゴゴ。ドカーン。ゲホ、ゲホホ!!

石を崩して、ちょっと咽びながらも?火を吐き出しながら出てきたのは…。
「ド、ドラゴン!!」
驚いて声をあげる町長。ワーワーキャーキャーと逃げまどう町の人達。
「あぶない!」
魔法のドラムから離れたリッちゃんは、自分の体でかばうようにメグミさんを覆いながら横に飛び、彼女に石にあたるのをふせいだ。そのまま勢いで倒れる二人。
「ふー、あぶね。大丈夫かー」
「あ、ありがと」
あー、見ようによってはリッちゃんがメグミさんを押し倒したように見えるね。
メグミさんちょっと赤くなってるし。
ミオちゃんが見たらまた怒り心頭に…。
「リツ!!」
「え、ミオ!?」
…なんで居るの、ミオちゃん。お約束だね。

「え、なんでミオ、ここに?」
慌ててメグミさんから離れて立ち上がるリッちゃん。
「追い出しちゃたのを謝ろう思ってとわざわざ迎えに来たのに…。
い、いや、ムギの言いつけでだから。と、とにかく何やってんだ!」
リッちゃんと同じようなローブを腰のベルトで絞っている。こちらは深い青色。
濃紺のストッキングに紺色の革のブーツ。手に持っている小さなポショットを握りしめて怒りつつ言う台詞は本音駄々漏れ。
バレバレのツンデレさんが他にもいたとは…。
「なんか変な事思ってません、ユイ先輩」
「別に~」

ギャオー、ゲホゲホ。ボー!

それ程大きくは無いけれど、火を吐きまくるドラゴン。
ワーワーキャーキャーと逃げまどう町の人達。
「し、心配したのに。グス、う、浮気者…」
「な、違う違う!今の見てなかったのか!事故だろ、人命救助だろ!」
「リツのバカ!」
「ええ!?」
…ああ、別にいいんだけど。状況を完全無視して二人の世界に入っちゃってる。
まあもしミオちゃんが冷静になって状況を確認して、あのドラゴンと目でもあった日にはソッコー卒倒しちゃうだろうけど。
「…はあ、ユイ先輩」
あずにゃんがため息をつきながら私を見た。うん。そうだね。二人は放っておこう。
「あずにゃん!」

セッションしよう!

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Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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