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君の側にある旋律 【29】-あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
このまま何事も起こらない、という甘い判断は律ちゃんはしていません。
だからこそ今だけは…と思い、澪ちゃんと二人きりの時間を作る律ちゃん。
そんな律ちゃんに、珍しく真面目に意見する唯ちゃんでした。

学園外では姫君の「力」の覚醒が何なのか、と気を揉む協会。
娘の心配をしつつも、律に全てを託す協会の長であり澪の父。
それが最善だと、彼は心から信じているからです。

外野の声をことさら流そうとする姫子(でも興味はある)
あの夜、屋上で会ってからなぜか一度も姿を見せぬ「霊体の少女」。
それぞれの想いや思惑が交差していく中、静かに日々は過ぎて行きます。

寮では現在、学園祭前の定番のお祭り「ハロウィン」の準備真っ盛り。
「魑魅魍魎が跋扈する」不思議な夜は、もうすぐに迫っていました…。

***

て、なんか意味ありげに書いちゃったけど、まだ何も考えてません。
時期的にいいかなーと思っただけすwテヘ
とにかく続きはまた次のお話で。ではー。

「君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)-12-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
それは彼女の期待していた答えとは少し違っていたけれど。
「…それもいいかもな」
けれど今はまだこれでいい、と澪は思う。

そんな幼馴染の、そして己の唯一の「主」である彼女の心情を知ってから知らずか。
「そーんなに怖がらなくても。澪しゃんはいつまでも子供ですなー」
そう言ってからかってくる護衛。
「な…」
「しー、静かに」
人差し指を口元に当てて、律は怒る澪を黙らせる。

「まったく…」
「まあまあ、落ち着いて澪しゃん」
そう言いながら律は澪の手を取った。
律に手を握られたことに気付いた澪は、さっと僅かに頬を紅く染める。

「怖くなんてなーいさ」
澪の手を優しく握ったまま、律は子供の頃聞いた歌を口ずさんだ。
それは子供の頃、しょちゅう泣いていた自分に律がよく歌ってくれた歌だ。
澪はフッと安心したように息を一つ吐くと、少し笑う。
幼い頃を思い出しながら、澪は律の子供の頃から変わらぬ手の温もりを感じていた。

…そのまま映画が終わるまで、二人はずっと手を握ったままだった。

end

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君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)-11-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
ハロウィンの夜、生徒たちが思い思いのいわゆる「コスプレ」をして楽しむ…のだが。
「魑魅魍魎が跋扈する夜」に相応しく、生徒たちは吸血鬼とか狼男、もしくは定番のカバチャのお化けに扮し、照明をいつもより抑えた寮内を徘徊するのだ。
それが人一倍の恐がりである澪としては、なんとも勘弁して欲しい代物だった。

「大丈夫だって」
そんなに恐けりゃ、私の側に居たらいいよ。
律はそう言った後、少し照れくさくなったのかぷいと視線を澪から逸らした。
「…律」
「あー、でも私も今年はなんかまたコスプレしよっかなー」
恥ずかしさを誤魔化すように、律はわざとらしくそう言う。

「へー、どんなの?」
「そうだな…。やっぱ狼男、いや私の場合は狼女かな?」
そう言うとガオーとふざけたように吠える振りをふる律に、静かにしろと澪はたしなめる。
「結構いけると思うんだけどな」
「そうかな?律の場合狼というより、ただの雑種犬だな」
「なんだとー」と文句を言いながらも、律はワンワンと言っておどけてみせる。

「ほらほら、やっぱり。そっちの方が似合ってる」
「るせー。よーし、今年は狼男でいこう」
見てろ、ムギにお願いして無駄にリアルな狼男のコスプレを用意してもらって…。
と、そこまで言ったところで、映画の始まりを告げるブザーが鳴った。
「ほら、律。始まるから静かにしろ」
「へいへい」
ブザーと共に徐々に劇場の照明は落とされ、周囲が暗闇の染まっていく。

「律」
本編が始まる前のCMの途中で、澪は小さな声で隣り座る幼馴染に声をかけた。
「んー」
何?と律は聞き返す。
「…側に居てくれるの?」
小さな小さな、それこそ隣に居る律になんとか聞こえるくらいの声で、澪はそう聞いてきた。

澪の言葉を聞いた律は一瞬、ほんの一瞬だけ目を閉じた。
目に見えぬ、何か鋭いナイフみたいなもので胸を刺されたかのような痛みを堪えるために。

「ハロウィンの事?もちろん。このりっちゃんにまかせなさい」
そうだ、澪は狼男に捕らわれた赤ずきんの格好でもする?
そう言ってククッ、と律は声を殺して笑った。

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君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)-10-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
「だってもうすぐ学園祭なのに。あんまり練習してないような」
「ちゃんと部活の時間に皆で合わせてるじゃん」
「うん…そうなんだけど」
根が真面目な彼女は、部活の練習だけでは心配なのだ。
なにせ練習といっても、圧倒的にティータイムの時間の方が多い部のことだ。

「ちゃんと寮の部屋でも練習してるよ」
「本当か」
「ああー。唯だってそうだぞ。今日は珍しく早起きしてギターの練習をしてたくらいだよ」
「え、本当に?」
「あー、マジマジ」
あの唯がねー、妙に感心したように澪は呟く。

「じゃあ、律は」
「もちろん雑誌を相手にリズムを刻んでますよん」
そう言いながら、律はドラムを叩く真似をする。
「ふーん。まあ、ならいいけど」
私ももっと部屋で練習しておこう、と澪は二人に刺激を受ける。
もちろん部室でもちゃんと練習させよう、とも思う彼女だが。

「律、学園祭頑張ろうな」
「おお、もちろんだぜ」
ビッと親指を上げると、律はニカッと笑った。
その笑顔は子供の頃からまったく変わらなくて。
今からもうすでに緊張気味の澪をいつだって安心させてくれる笑顔。
澪は律のその笑顔が大好きだった。

「でもさ、学園祭前にまだイベントあるよなー」
今日は帰ったら練習しなくちゃ、と思っている澪の耳に、律の声が届く。
「イベント?」
「ほれ、あれだよ。十月のさー」
「…ああ。またあれやるんだ…」
「当たり前だろ、毎年の恒例じゃないか」
げんなりとする澪とは違い、楽しそうな律。

それは澪からしたら十月の最終日、中・高両方の寮で一斉に始まる恒例の、悪ノリはなはだしいバカ騒ぎの一つ。学園が主催するものではなく、生徒たちが自主的に始めた行事の一つであり、今ではすっかり毎年の恒例イベントになっているものだった。

ハロウィンパーティー。

「なんだよ、あんなのがまーだ恐いのか、澪」
「う、うるさい」
律の軽口に文句を言う澪。

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君の側にある旋律 【29】 嵐の前の静けさ(後編)-09-

Category : SS( 君の側にある旋律 【29】 )
「嫌な女だな、私…」
律はただ皆と仲良くしているだけなのに。
本家の巫女さんたちが律に良くしてくれる方が、彼女に冷たい視線を送るばかりの自分の親族たちよりずっといいことなのに。
転校してきたばかりでまだ学園に慣れない立花さんに優しくするのは、クラスメイトとして当たり前のことなのに。

それがわかっていても、澪の感情はいつだって気分が良くない。
律が誰かと仲好くしていると、なんだかとても嫌な気分になる。
お前は私の護衛なんだろ。
いつもなら家と家の関係なんて関係ないと思っているのに、ついそんな事を考えて彼女を縛ろうとする。そんな風に思う自分が、澪は心から嫌だった。

「みおー。買って来たぞ」
自分の思考にはまっていた澪は、律に声を掛けられハッとする。
「飲み物、コーラでいいだろ」
「あ、…うん。ありがと」
さっきまでの考えを振り払うように、澪は一度左右に首を振ると律に礼を言う。

「ん。澪、なんかあった?」
「え?」
「いや、なんか雰囲気暗いぞ」
あ、もしかしてこの僅かな時間にまたナンパでもされちゃったかー。
律はそう言うとまたニヒヒとからかい気味に笑う。

「バカ、違うよ」
「あら、そう?澪しゃんはモテるからなー。てっきりそうかと私は」
「いいから、ほらもう行くぞ」
「ほいほい」
さっさと歩き出した澪の後を、ポップコーンとコーラを両手に持った律が追いかけてくる。

予約した席に律と二人並んで座ると、澪はホッと息を一つ吐いた。
澪は携帯の電源を切る前に、時間を確認する。
映画が始まるまでには、まだ時間があるようだ。
「律」
「んー」
「なんか最近遊んでばかりみたいな気がするよ、私」
「そっか?」
「うん」
澪がそれが嫌な訳では毛頭ないけれど。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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