スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-SummerTime-Mio- あとがき

Category : SS(-SummerTime -Mio- )
「SummerTime」澪編でした。この次に律編を書いています。
律視点「SS(-SummerTime -Ritu- )」に置いています。

両方あわせて一つのお話です。
澪から見てわからなかった部分の、補完的お話が律偏になります。

それにしてもどんどん長くなって収集つくかどうか心配になりました。
律編も長いです。

「-SummerTime -Mio-」お読み頂きありがとうございました。

スポンサーサイト

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

-SummerTime-Mio- 11

Category : SS(-SummerTime -Mio- )
11

私は宣言通り、残り少ない夏休みを律の監視に費やしていた。
今日の午前中に夏休みの宿題を片付けた律は、ようやく解放されたーとばかりに私のベットに寝転んで漫画を読んでいる。いつもなら文句の一つも言うところだが、まあ宿題も頑張って終わらせた事だし今日ばかりは許してやろう。

律の頭にあるカチューシャは、私がこの間の誕生日にプレゼントしたものだ。
プレゼントはそれだけではないけど。あの時女の子が持ってきてくれたカチューシャは少し割れていたらしく、仕方なく捨ててしまったらしい。
ちょうど買いに行こうと思ってたから助かったー澪、サンキューとお礼を言われた。

「そういえばさ」
「うん?」
私も午前中は自分の勉強をしながら律の宿題を見ていたが、今はベットに背をあずけて雑誌を読んでいる。
「誕生日のお祝いメール、澪が一番だったぞー」
集中して漫画を読んでいると思っていたのに突然そう言われて、私はなんとなく体温が上がるのを感じた。頬赤いかも…。
「何言ってんだよ、急に」
「んー、別に。ありがとって事だよ」
笑って律はそう言った。律の頬のガーゼはもう取れていて、ほんの少し口元に赤いあざが残っていたけれどそれ程目立つはしない。

「…どーいたしまして」
「それにしてももう夏休み終わるなー」
「急に話が変わるな。…そうだな」
「早いよなー。もっと遊びたかったよー」
「おまえは充分遊んだだろう、まったく」
散々遊びに行って怪我までして、夜こっそり抜け出して遊んでたのをおばさんにばれて(とゆうか律が自己申告して)こってり絞られたのにまだ足りないのか。
「違うよ、澪ともっとどっか遊びに行きたかったんだよーん」
そう言うとプイと律は私に背中を向けた。…んん、もしかして照れてる?
「…そうだな」
「へ」
律が頭だけ振り返り私を見る。やっぱりちょっと顔が赤いような。

「私も律ともうちょっとどこか遊びに行きたかったかな」
「め、珍しく素直だな、澪しゃん」
私は何も言わず少し笑った。きっと頬は彼女と同じように、少し赤くなっているだろう。
私は明日にでもこのバカとどこかに出かける予定を立ててみようかと、雑誌をペラペラとめくってどこか目ぼしい所はないかと探してみる。
でもあんまりお金はかけられないし、近場にしないと。おこづかい1ヶ月分カットと夏休みの間は帰りの門限をおばさんに強制的に決められちゃったからな、バカ律は。

***

私は律を信じている。
子供の頃からよくからかったり、冗談で困らせたりする事はあっても、私の幼馴染は嘘や隠し事は一切しなかった。
それでも今年の夏、もしかして彼女は私に何か隠し事をしているのかもしれないと思う。
それがなぜなのか、どんな事なのか私にはわからない。
でもきっと何か訳があって、私を傷つけない為に言わないのだろうと思う。
だから私は律の話を全て信じたい。
それはもしかして彼女を苦しめる事なのかもしれないけれど…。

ねえ、律。

太陽のような笑顔を私に与えてくれる貴女の側にもうしばらくいさせて欲しい。
心からそう願ってる。

今年の夏休みももう本当に残りわずか。でもまだ終わってはいない。

end

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

-SummerTime-Mio- 10

Category : SS(-SummerTime -Mio- )
10

「でっ、ようやく収まって怪我の治療してもらって、慌てて家に帰ってきたわけ」
右手の怪我も、相手ともみあっている内にできていたらしい。
「はぁぁぁー」私は長いため息をついた。

「み、澪しゃーん」
なんで…
「え、何?」
「なんで律はそんなあぶない事ばっかするんだよー!」
「い、いや、喧嘩するつもりは」
「なんで高校生にもなって、男子ととっくみあいしちゃうんだよ!中学の時にそういうのもう絶対しないって約束したよなー!」
そう。律は中学の時も一度男子と喧嘩して怪我した事があるのだ。
その原因は私なんだけど…。

「あー、うん。した。したね!したんだけどー、なんと言うか今回は不可抗力でー」
「馬鹿!何が不可抗力だよ!」
そこで言葉を切ると、私は律の右手を取って怪我を見つめる。
「律だって女の子なんだぞ。後が残ったりしたらどうするんだよ。」
律の怪我を見てまた涙が出そうになった。
「あー、大丈夫だって、これくらいでー」
「大丈夫じゃない!!」
「はい、すいません!」
正座して私に謝る律を見て私の興奮は少し下がったようだ。それにしても…。

「律、その…」
「はい?」
「さっきの女の子は今の話と、関係あるのか…」
私は律の話をずっと聞きつつも先程律の家に立っていた女の子の事を気にしていた。
結局あの子誰なんだ…?
「ああ、あの子はー、ほら今朝の話しで。庭にいた子だよ」
「あ」
律が聞いた話では、あの子は遊びに来ていた誰かの後輩で、先輩に誘われて何度か来たそうだ。(他にも何人かそんな感じで後輩や、はたまた誰かの先輩みたいな人も来ていたらしいが、律はよく覚えていないらしい。)

「なんかあん時あの子いきなりそいつに告白されたみたいでさー。断ったら急に怒り出したらしいよ」
告ってきた男の方も、何度かこの集まりに来ていたそうだ。
(これまた律はよく覚えていないらしい。「いたよーな」だそうだ。いつも誰と話をしてたんだ、お前は?)
「そいで迷惑かけてごめんなさいって謝りに来てくれたんだよ。ま、あの子が悪いわけじゃあないけどさー。」
カチューシャはたぶん揉めている内に取れて落としたのだろう。
律は治療後慌てて家に帰ってきて、こっそり窓から部屋に入って制服に着替えた。
そしておばさんと顔を合わさないように(怪我を見られたら困るので)「用事があるからもう学校行くよー」と声だけ玄関から投げかけて、逃げるように家を出てきた後、ようやく前髪がなんだか邪魔な事に気付いたらしい。

「ご理解いただけたー、澪しゃん」
ジロリと私は律を睨む。
「以上でございます、お代官様ー。寛大なご処置を~」
律はぺこぺこと頭を下げる。とりあえず私は律からひととおりの話を聞いたわけだけど…。
なんだろう。心のざわめきはちっとも消えない。それに加えてわけのわかならいもやもやも増えつつあるのを感じていたが、とりあえず私は律に聞いてみる。
「それで」
「へ」
「それで今後はどうするつもりなんだ、律。まだ遊びに行くのか?」
原因や理由はわかった。一応納得したが、それよりも今後の方が気になる。

「いや、さっきも言ったけどもう誘われても断るよ。てゆうかもうこーゆーのないと思うし」
「え」
「昨日もめたのもあるし…。もう皆そろそろ飽きたと思うよ。夏休みももう終わるしなー」
それは高校生の夏らしい、短い馬鹿騒ぎだったのかもしれない。
「そっか」
私は正直ホッとした。律がもうこれ以上危ない目にあうのも嫌だった。

いや、本当は律がこれ以上私の知らない誰かと遊びに行くのが嫌だった。

「そ!それに残りの夏休みはこの怪我を治すのとー」
そこで律は一旦言葉を切った。
「治すのとなんだよ?」
私が続きを促すと律は少し照れたようなように、怪我をしていない頬を指で掻く。
「澪と遊びたいなーと思ってさー」
さっきまでの「ざわめき」も「もやもや」も一瞬にして吹き飛ばすように。
私の心臓は急にドキドキと音を立てて軽快に動き始めた。

「な、何言ってんだよ」
「やっぱ、澪といるのが一番楽しいよー。馬鹿騒ぎも悪くはないけどさー。うん。やっぱこの部屋でだらだらしてるのが最高だな!」
「人の部屋でだらだらするな!自分の部屋でしろ!」
「イテー!」
思わずいつものお約束のゲンコツを頭に落としたした後、あっ、怪我してたんだったけと思い出して私は慌てたが、さして律は堪えている様子も無くケラケラと笑ってた。
が、すぐにイテテとまた口元を押さえた。
「ふう、しばらくは大人しくしてなよ」
まったく落ち着かない奴。そうあきれつつも。
この他人のために自分が殴られちゃうよーな、馬鹿でお人よしの幼馴染が私はけっして放っておけないのだ。

「ま、とにかく律を暇にしておくのはよくない事が、今回の件でよーくわかった」
「へ?」
「これから二学期が始まるまで、毎日どっちかの部屋に来て勉強するからな」
「えー!」
「えー、じゃない。大体律は宿題はもう終わっているのか?」
「えー、と」
目線があちらこちらに行くバカ。
「はい、わかりました。まず宿題を終わらせよう。それが終わったら勉強」
「そんなー!」
「そんなーじゃ、ない!あと怪我治ったらドラムの練習もな。最近全然練習してなかっただろ、律」
「う」
「うん、勉強ばかりもよくないしな。残りの時間はドラムの練習!」
「えええ」
「よし今からスケジュール立てよ。それに沿って明日から進めるから。わかった、律」
もはや有無を言わせぬ勢いで私は、嬉々としてスケジュールを紙に書き始めた。

「いや、あのちょっと、普通に遊ぶ時間も…」
「わかったか!」
「…イ、イエッサー!」
ベッドの上で正座しながら、律は私に向かって敬礼した。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

-SummerTime-Mio- 9

Category : SS(-SummerTime -Mio- )
9

「いや、最初は2~3人だったんだけどさー」
律は部活が自主練習期間に入った事もあって暇になり、以前からあった中学時代の友人たちからの誘いを断る理由もないしー、とばかりに遊びにいくようになったのだが。

始めは数人の集まりで誰かの家に行ってゲームしたり、時々カラオケ行ったりしている程度だった。だが友達が別の友達を呼び、さらに道で偶然会った律のクラスメイトの友人たちも巻き込み、最終的にはなぜか10数人くらいで常に遊んでます、みたいな感じになったそうだ。
さらに…。
「だんだん、友達の彼氏の、そのまた友達みたいなのもやってきてさー」
もう正直最近は誰が誰のツレなんかわかんねーってなってたよ、と律はお手上げのポーズを取った。

…誰かの彼氏。
律の話の途中で出たその言葉に、私の心に不安な気持ちが生まれるのを感じていた。
女の子ばかりじゃなかったのか…。

律自身もお祭り騒ぎは嫌いではないが、さすがにだんだんと疲れてきたそうだ。
「いや、最初は楽しかったけどさー。やっぱ知らんやつと話すのってめんどくさいよなー」
そろそろ軽音部の練習も始まるしなーと思い、今度からは誘われても断るようにしようと思っていたんだけど。
律はそこまで言うと、またレモンジュースを飲んだ。
勢いよく飲んだせいか、「イテテ」と痛みをもらして口元に手をやる。
私の顔が曇るのを見て慌てて「大丈夫、大丈夫」と言って笑った。

携帯にまた誘いの連絡があったのは昨日の夜21時頃。
私と電話してたのが20時頃だったっけ…。
夜も遅いしと、もう断るつもりで出た電話の内容は「皆で律の誕生日祝いするつもりで準備してるから絶対来てよー」との事。
明日が誕生日なんていつ言ったっけ?そう思いつつもさすがにお祝いしてくれるという友人達の好意を無駄にするのはどうかと思われた律は、まあこれが最後にと「眠いからもう寝るー」と下でゲームをしていた聡に声をかけ、部屋の電気を消しこっそりと出かけた。
「0時までには帰ってこようと思ってた」

中学時代の友人の家に自転車で行くと、そこはすでに盛り上がっているようだった。
「主役が来たよー!」と誰かが叫ぶと「おめでとー」とあちらこちらからお祝いの言葉をかけられる。パーティー会場となったその家は、家族が自分以外は皆田舎に帰っていて一人だから気にしなくていいと楽しそうに話しかけた。
(その子は塾の講習が1日残っていたので遅れていくのだそうだ)
けっこう広いその家で10人か15人くらいはいた男女が、グラスを片手に楽しそうに律にお祝いの言葉を口々に掛けてくれた。

「てゆーかー、私の誕生日明日だしー!」
訂正しつつも、あっりがとーと能天気に返しつつ近くにいた女の子が(多分中学時代の友人の今の高校の友達とか言ってたかな?と律も曖昧な感じだ)近寄ってきた。
「だからー、今日はオールナイトだよー。で、今は前祝いだよー!」
ハイな様子で律にグラスを渡す。
いや、私は0時前には帰るよーと言ってもまあまあとりあえず「カンパーイ!」とその子が言うと他の皆もそれに唱和して口々に乾杯の音頭を取った。
まあいいや、後でこっそり抜け出そうと思いながら飲んだそれは…。
「ジュースじゃなかっただよねー」
そう言って律は顔に手をあてて天をあおいだ。

だんだんハイな気分になってくる中で、さっきから飲んでいるのがどうやらチューハイらしい事に途中で気付いてはいたが、酔いが回ってきた頭は「まあいいかー」と判断し、そのままふと目を覚ましたらもう朝の5時。あたりを見回すとみんなそこらへんでザコ寝していた。
「あちゃー」
帰るつもりだったのに…。
そう思いつつ、少し痛む頭を手で押さえてしばらくボーとしていると、ハッと思い出して携帯を急いで開いた。
「ああ、来てる…」
軽音部のみんなからお祝いメール。一人ずつゆっくりとメールの内容を読む。
「なんかすっげー嬉しかった」
律はそう言ってはにかんだように笑った。本当に嬉しそうだ。

「朝5時だしどうしようかと思ったんだけど、やっぱ早く返信したくてその場でメール打ったよ」
全員にメールを返してホッと一息ついた律は、早く帰ろうと思った。
夏の朝は早い。もう充分外は明るくなっていた。
起こすのも悪いかと思って誘ってくれた子に「ごめん。先帰る」とメールを打って律は外に出ようとした時、庭の方から何か話し声が聞こえてきた。
なんとなく庭を見ると、1組の男女がなにやら話しているようだった。

おっと邪魔しちゃ悪いかなと、そう思った律が静かにその場を離れようとした時。
突然小さな悲鳴のような声が聞こえてきた。
「えっ」
慌てて庭に方を振り向くと、女の子が相手の男に肩をつかまれていた。
二人はなにやらいいあっているらしく、律は一瞬かけよる事に躊躇したが、男の手が肩より上にあがるのを見て庭に飛び出した。
「おい、何してんだよ!」
いいあっていた男女が驚いたように律を見た。
「なんだ、あんた関係ないだろ!」
「うっせ!なに女の子につかみかかってるんだ!」
ズカズカと律は二人の間に入って、女の子を自分の後ろにかばうように前に立った。

「うるせー、どけよ!」
「やだね!」
いいからどけよ!と言って律の後ろにいる子に手をやろうとして出した手が、その女の子をかばおうとして前に出た律の顔にイイ感じであたった。
「ツ!」咄嗟に顔に痛みが走ったが、まだ女の子の方に行こうとする相手ともみ合っている内に庭の騒ぎに気付いて起き出した他の子たちが大慌てで2人を止めた。

「ちょっ、何してんのよー!」静かだった家の中は途端に騒然となった。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

-SummerTime-Mio- 8

Category : SS(-SummerTime -Mio- )
8

どれくらいそうしていたのか、気付くと部屋は真っ暗になっていた。

泣き付かれて眠ってしまったのだろう。時計を見ると数時間程眠っていたらしい。
体を起こそうとして頭がひどく痛み、またベッドに体を沈める。
今日はママは遅いんだっけ…。確か友達と会うって言ってたし。
家の中に今は自分だけだとわかると、私は少しほっとした。
良かった、こんな泣き顔見られるずにすむ。

さしてなにもしたくはなかった。食欲もない。ただじーと何もしたくない。動きたくない。
何も…見たくないし、知りたくもない。
私は貝のようにじっと毛布の中に隠れていたかった。
何もしたくはないけれど、何かは考えてしまう。どうしても先程の光景を思い浮かべてしまう。

なんてゆうか…可愛い子だったな。
背も律より小さいし、ポニーテール似合ってたし、「先輩」って…後輩なのか、あの子?
うちの高校の後輩かな?みかけた事はないけど…。いやわかんないけどさ。
律の事見てすごく照れてたような…、てゆーか!
「そ、そこが問題なんじゃない!」
私は毛布を捲り上げて膝立ちで起き上がった。
「やっぱり嘘吐いてたんだ律。私に…嘘吐いてた…」
せっかく起き上がったのに、いっぺんに力が抜けてベットの上にペタンと腰を降ろす。
グス。なんだかまた涙が出てきそうになるのを私は堪えた。

いつもからかったり、冗談言ったりしても律は私には子供の頃から隠し事はしなかった。
本当に「そこまで言わなくてもいい」という細部にまで身振り手振り、いつものあの「ニカ」という音が本当に聞こえてきそうな、明るくて楽しそうな笑顔で私に教えてくれた。
なのに!

カチューシャがあるという事は、やはりあの怪我もころんだ訳ではないのだろう。
どう見てもあれは…誰かに殴られたのではないだろうか?
そう思うと堪えた涙が少しこぼれてくる。誰に?どうして律が?
それに昨日みんなからのメールをすぐに返信しなかった律は家にいたのだろうか…?
頭の中で?マークが次々と浮かんでくるのを私は止められない。
「グス、フウ」
いつまでもそうしていても仕方ない。とりあえず私は何か飲もうと思い部屋から出た。
泣き疲れて喉がからからだった。

「ごめんくーださーい」
律の声が聞こえた時、ちょうど私は飲んでいた麦茶を盛大に拭いてしまった。
「律…?」
玄関に行くと家で着替えてきたのだろう、薄いピンクのポロシャツにジーンズ姿の彼女が立っていた。怪我していない左手にはコンビニで買ったのであろう袋。
「お邪魔しやーす、澪」
ちらりと私を見てそう言うと、律は勝手に階段のぼって私の部屋に向かった。
「ちょ、ちょっと律!?」
人の部屋に承諾も無しに勝手に入ってくるのはいつもの事だけど、今日はさらに強引だ。

部屋に入ると律が私のベッドに座って、コンビニの袋からごそごそと中身を取り出した。
「とりあえずジュース入る?」
取り出したオレンジジュースを私の前に差し出した。
「…いらない、てゆーか律。人の部屋に勝手に入るなっていつも言ってるだろ!あと来る前にいつもメールしろって「したよ」…」
「えっ」
「さっきしといたよ」
私は慌てて携帯を見た。確かに律から「今から行く、何かいる?」とメールが来ていた。
「返答ないから、適当に買ってきた」
袋の中にはジュース以外にもお菓子が入っているのが見えた。

「わ、私が返信してから来いよ!だいたい…」
「澪」
急に律の声のトーンが変わったので、私は文句を言うのを止めた。
一瞬の沈黙の後。
「ごめん、澪」
謝りながら律は、私の頬にそっと手を触れた。
「り、律!?」
驚きながらも突然の事にびっくりして、私は思わず固まってしまう。

「やっぱ泣いてたな」
「む、な、泣いてない」
「ん。ごめん」
「…律は何を謝ってるんだ」
んー、と言って律は言いにくそうに頭を掻いた。
「澪に、嘘吐いてた事」
「…うん」
「後、唯たちにも」
「…うん」
「それに怪我して皆に心配させちゃった事」
「…ほんとだ」
律が私の頬を触ったように、私も律の頬に貼ってあるガーゼを軽く触った。
「痛い?」
「いや、大丈夫」
律は頬に触れる私の手をそっと離し、袋から買ってきたレモンジュースを取り出して飲んだ。

「本当の事、話してくれるのか」
私は律にそう聞いてみる。
「…うん。まあできれば怒らずに聞いて欲しいんだけど」
「内容による」
「ですよねー」
ニヘラーと律は笑った。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
けいおん時計
リンク
ランキング

FC2Blog Ranking

RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。