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「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」あとがき

Category : 【3】スカイハイ
以前ちょっと「律ちゃんが浮気者」の妄想がよぎると書きましたが。
このお話の律ちゃんは浮気者というより、チャラ男?みたいなw。

律ちゃんと澪ちゃんは幼馴染でもなければ、友達でもない関係。
但し律ちゃんは澪ちゃんの事が好きで、卒業式に告白しようとして失敗。
それから何となくふらふらとしている…そんな状況です。
もちろんこの後、二人は再会していろいろあるわけですが。

前からちょこちょこ書いていて、7割くらいはかけているお話です。
二人が少しずつ仲良くなっていく過程を書きたいな、と思って代物す。

「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」07

Category : 【3】スカイハイ
もう一年の前のことなのにな。
寝返りうちながら、私は内心でそう呟いた。
いや、まだ一年しかたっていないと言った方が正しいかもしれないけど。

「にしても、やっぱり私はまだ彼女に未練があるわけなんだなー」
今度は口に出してそう呟いた後、私は少しうんざりとした気分になる。
別に恋人でも、ましてや友達ですらなかった彼女。
あの黒髪ロングの美人さんとは、高校を卒業してから一度も会っていない。

「あー、腹減った…」
いつまでもだらだらしていても仕方ない。
過去の思いを振り切るように、私は勢いよくベッドから起き上がった。
そして手早く着替えると、外に御飯を食べに行くために外へ出た。

いつもよくいくパスタ屋までの途中に、桜並木の道がある。
桜の蕾を見ながら私はふと、この季節だからあんな夢を見たのかなと思いあたった。
気付けば世間では今、どこも卒業シーズンだ。

もう高校を卒業してから一年が過ぎたんだ…。

すきっ腹を抱えながら歩く私に、ほんの少しだけ春を感じさせる暖かな風を頬に感じた。


To be continued… ??

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「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」06

Category : 【3】スカイハイ
***
「ん、んん…イテテ」
目が醒めた途端に、頭の中を駆け巡る痛み。
「…はー、やっぱ飲みすぎたかな」
それはいつも二日酔いした朝に呟く一言だ。

今、部屋には私しかいなかったが、ついさっきまでは誰かいた気配が残っていた。
私のすぐ隣には、少しだけくぼみが残っているベッドのシーツと、テーブルに置いてある無数の酒の空き缶。さらにその缶の下敷きになっている一枚のメモ。
ベッドから起き上がり、痛む頭を手で押さえながらメモも読んでみる。

今日はもう帰る、またね。
丸っこい文字でたった一行そう書かれていた。

「はー、誰だっけ?」
イマイチ、昨夜ベッドを共にした相手の顔が思い出せない。
間違いなく、ライブ後に一緒に飲んだ数人のファンの子の内の一人なんだろうけど。

「全然思い出せん…」
昨日一夜を共にしたいうのに名前どころか顔も朧気なのが、何とも我ながら薄情なことだな、とは思う。思うけれども、さらに私は薄情を重ねるようにメモを手でくしゃくしゃにすると、そのままポイっとゴミ箱に投げ捨てた。

ベッドの横の目覚まし時計を見ると、もう昼の12時を過ぎていた。
カーテンを開くと燦燦とした日が部屋に差し込んでくる。
部屋の中は酒と人の匂いでむせ返っていたので、窓を開けて少し換気する。

「はー、だるい」
まだ寝たりない気分だが、そういつまでもだらだらとはしていられない。
今日は学校は無いが、午後からバイトがある。
ふと空腹を覚えて食事を取ろうとしたが、作るのがひどく面倒くさい気分だ。
私はもう一度ベッドの上に寝っころがった。
どこかに食べに行こうかと考えつつ、私はさっき夢でみた高校の卒業式を思い出していた。

夢の中で断片的に見た記憶が、二日酔いで痛む頭の中に再現されていく。
ボタンが全てなくなった制服の上着。そこらじゅうで泣いている生徒たち。
私に告白してくれた女の子たち。一緒に卒業パーティーに向かう仲間たち。
そして…。

「ああー、なんで夢にまで見ちゃうわけ?」
なーんにも言えなかった情けない自分と、あの晴れ渡った青い空。

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「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」05

Category : 【3】スカイハイ
…結局、その程度なんだな。

唯たちが来ると、すぐに私から離れていった彼女の後ろ姿を思いだす。
別に私になんて興味ないんだよな、きっと。
告白とか以前に、ただの友達になる気もないみたいだね、あれは。
若干あきらめにも似た苦い感情が、濃いブラックコーヒーを一気に飲み干した後のように私の胸を締め付けた。

「律ちゃん、何かあったの?」
ムギがどこか落ち込んだ私の様子に気付いて、少し心配そうにそう聞いてきた。
「いや、何でもないよ…。よーし、パーティー行くかー!っとその前にあの子の話を聞かなくちゃな」
私は後ろで待たせていた子に近づくて、話を聞いてみる。
唯の予想した通り、それは私への告白だった。

「…ありがとうございました。卒業おめでとうございます」
私は申し訳ないけれど、その子の気持ちに感謝しながらも丁寧に断った。
涙目になってお礼とお祝いの言葉を言ってくれたその子を見て、我ながら情けない気分がますます募った。ああ、この子は断られるのかもしれないけれど、ちゃんと覚悟決めて告白したというのに私ときたら…。

「情けない…」
「え、なんか言った、りっちゃん?」
「うー、なんでもない!唯ー、今日は飲むぞー!騒ぐぞー!」
未成年にあるまじき宣言を堂々とする私。
しかしそれを注意する人間は、私の周りはいなかった。

「おおー!気合入ってるねー、りっちゃん」
周りは嬉しそうに「とんとん付き合うよー」と言ってくれる、心優しき?友人たちばかりだ。
ああ、にしてもこれが飲まずにいれましょうかー!

私こと田井中律は、本日桜ヶ丘高校を無事卒業!
ついで卒業兼失恋記念日だー!

心の中でそう叫びながら、手に持っている筒を一度空高く放り投げる。
唯やムギも私の真似をするように放り投げると、それをきっかに周囲の卒業生たちも次々に空へと卒業証書が入ったそれを高く上に放り投げ、澄んだ青い空に舞い上がっていく。

その日はとてもよく晴れていた日で。
仲間たちと放り投げた卒業証書の入った筒が、日の光をうけてきらりと光っていた。
卒業式の日にふさわしい、とてもよく晴れた一日。


だけどハートブレイクな私には、その青く澄んでいた空が目に痛かった。

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「Y・O・Iパロ」SS第三弾「スカイハイ」04

Category : 【3】スカイハイ
「こんなトコにいたの~」
そう言いながら後ろからじゃれついてくる唯。
それはいつものことなんだけど今はちょっと。
彼女に妙な誤解でもされたら…。

「律ちゃん。あの子、律ちゃんにお話があるって」
慌てて唯を引き離そうとする私に、ムギが横からそう言った。
唯やムギから少し離れた所に一人の女の子がたっている。後輩の子かな?
「多分、また告白だよ。律ちゃん、すごいね。今日だけでもう三人目だよね~」
そうだっけ?いや、それはいいけど、なぜあえて今ここでそれを言う、唯!
ますますややこしくなってきたじゃないか。

「あ、あの後で…」
とにかく今はこっちが大事で、すごく大事で、勝負な所な訳でして。
今はちょっと動けないと言いますか…。
「…じゃあ、田井中さん」
どこか素っ気ない感じでそう言った彼女の視線は、いかにも早くあっちに行ってあげたらとばかりに後輩の方へと向けられていた。

「え!?いや、ちょ!」
秋山さんは一度私に軽く手を振った後、唯とムギ二人にも軽く挨拶して離れていった。
「あ、あの、ちょっと…」
今しか、今しかないのに!
しかしそうは思っても、私は静かに去っていく彼女の後ろ姿を追うことができなかった。

「今の一組の秋山さんだよね」
「彼女と仲良かったの、律ちゃん?」
不思議そうに聞いてくる二人。
これから仲良くなる予定だったんだよ!
と、泣きたい気分で内心そう叫びながらも。
結局私は彼女を呼びとめることもせず、ただ呆然とその長い黒髪が揺れる背中を見ていた。

終った。私の青春…。

それにしてもこんな情けない結果だなんて。
私は全ての力を失ったかのように、がっくりと項垂れた。

「律ちゃん?」
「どうしたの、りっちゃん?ほら、早くあの子とお話して卒業パーティーに行こうよー」
ゆーいーぃぃぃ…。
人の気も知らず、能天気に私の肩を揺らす唯にやり場のない憤りを持っていこうとしたけれど。
「ふぅ。…ああ、そうだな」
私は大きな溜息一つ吐いた後、そんな気持ちをあっさりと捨てた。

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律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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