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「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」あとがき

Category : 【2】異邦人
他種族が住む星に、一人静かに暮らしていた澪ちゃん。
そこに宇宙(そら)から落ちてきたのが律ちゃんです。
律ちゃんは着陸した、とまだ言い張っていますが。

村や澪ちゃんの仕事を進んで行う律ちゃんは、村人たちからも信用されてきてます。
根が優しく結構繊細な面もあり、居候させてもらっている澪ちゃんにもそれなりに気を配ってたり。
長老曰く「けっして悪い人間ではない。善性の持ち主」。

その見方はけっして間違いではないのです。
ですが長老からすると、彼女にはそれ以外の何か危険な匂いが感じられます。
そしてそれは澪ちゃんも薄々気づいてはいました。ただ気付いてはいても…。

みたいな感じで、キャンペーン第二弾はSF物でしたー。
ああ、短編で行くと思います…なんて前回書いたのに。
やっぱり長くなっちゃった。トホホ
相変わらず短くまとめるのが下手な書き人です。
でもまだこれは起承転結の「起」の部分?いや、「起承」くらいかな?

どちらにしろ、もうすぐ磁気層(ゲート)が開きます。
律ちゃんは星を出ていくのか?
律ちゃんから発する「危険」とはなんなのか?
澪ちゃんの気持ちは…?
SFファンタジー「異邦人」以下乞うご期待!

…て、これ続くのでしょうか?わかんね。テヘペロ

「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」12

Category : 【2】異邦人
幼い頃、ここで村の子供たちと遊んでいた時も。
学校に入り、友人たち共に学んでいた時も。
村の皆の役に立ちたいと願い、一人この星に戻り過ごしている今、この時も。

いつだって決して嫌だった訳でもなく、ましてや辛かった訳でもない。
その時、その時を楽しく充実して過ごしていました。それでも。
どこか自分の居場所を見つけらずさまよっていた私の心に、彼女の温かさが確かに伝わってくるんです。

「澪、好きだよ」
だからもう遅いんです、長老。
「律…」
私は突然空から降って来た、この誰よりも優しくて…そして危険な異邦人を。
「私も好き、律」
ぎゅっと抱きしめてくれる律の温もりを感じながら、私は彼女の胸にそっと頬を寄せた。

…愛してしまったんです。


To be continued… ??


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「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」11

Category : 【2】異邦人
寒いバルコニーの上で私たちはしばらく抱き合っていた。

彼女の体温を全身で感じながら、私は以前長老と話した内容を頭の中で反芻していた。
あの時、長老にお前はどうだと問い返されたとき。
私は即座に信じている、とは言えなかった。
確かに律の話の中には、いくつかの疑問点があったからだ。

「私はこう見えても結構腕の良いパイロットなんだぜー」
以前、いつもの軽い口調でそう言った律の言葉を思い出す。
それは決して嘘ではないと思うけれど、いかに腕が良いからといって、彼女一人だけに宇宙での航行をさせるだろうか?この星の周囲には宇宙船の機器類を狂わせる磁気層がありかなり危険な宇域であることは、宇宙船乗りなら知らない者はいないはず。

ましてやこの宙域は、かなり広い範囲でこの星以外生物が居住する惑星はない。
つまりここらへんのルートを飛ぶ船は、基本この星に年に一、二度くるかどうかもしれない定期便だけだ。なのに彼女はどこへ行くつもりだったのか。
さらに彼女は現在磁気層の影響力が強くなっていたあの頃、それをどうやって乗り越えこの星に入ることが出来たのか?

「いや、エンジントラブルで爆発しちゃって」
屈託のない笑顔を見せながらそう言っていた彼女。
だが最初に私が見た、あの横倒れになっていた船の後部の壊れ方をみると、通常のエンジントラブルとは少し違う気がする。

あれは、あれは誰かに後ろからレーザー砲か何かで撃たれた後だ。
大学の研究室で一度見たことがあった。
もしそれが事実なら、彼女はこの惑星に入る前に誰かと交戦していた可能性がある。
…一体、誰と?

「澪」
そんな私の内心の葛藤を知らない彼女は、私の名前を優しく呼んだ後静かに顔を近づけてきた。
「律…」
私はそれに抗う事もなく、静かに目を閉じると程なく温かい感触が私の唇から伝わってくる。

さっきまでたくさんの疑惑で頭が一杯だったのに。
唇を触れあった瞬間、頭の中が一瞬で白くなったような気がした。
私を抱きしめる彼女の両手に、またほんの少し力が加えられるのを私は鈍くなった頭ではなく、体で理解していた。

ああ、申し訳ありません、長老。
貴方の忠告を忘れているわけではないんです。
私自身、心の奥では恐れにも似た疑惑が広がっているのに気付いています。

…でも。

でも何年もずっと誰かと寄り添う事もなく居た私の心の中に、彼女が今まで出会った誰よりも優しく触れてくれたんです。

テーマ : 二次創作:小説
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「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」10

Category : 【2】異邦人
そんなどこか憂いを帯びた長老の様子を見たのは、私は初めてだった。
しかし長老が私を心配してくれているのはわかっていても、納得いかない事もある。

「な、なぜですか?律は別に何も悪い事などしていませんよ。私や村の人たち皆に親切で…」
「それはわかっておる。もう一度言うが、あれは悪い人間ではない」
「なら…」
「だが、危険な人間だ。では聞くが澪よ、お前はあの者が言っている事の全てが真実だと信じておるのか」
「え」
「儂はそうは思えぬ。お前はどうじゃ」
「…」
私は思わず何も言えなくなってしまった。
この場合、無言は肯定を意味しているとわかっていても。

「…どちらにしよ、あと数カ月もすればポートが開くだろう」
長老が言う「ポート」とは、この星で唯一の宇宙船が寄港できる宇宙港のことだ。
磁気層が弱まる一時期だけ開かれる、普段は馴染みのない場所。
「そうすればあ奴はここを出ていくだろうさ」
長老の言葉が、私の胸に小さな石をパラパラと落としていく。
石は胸の中で弾けるたびに、小さな痛みを私にもたらした。どうしてだろう。
後数か月もすれば、律がこの星を出ていくことなんてとっくにわかっていたことなのに。

「だがそれでいい。いや、それがよいのじゃ」
あの者はここに留まれるような性質でもあるまい。
そう言うと、長老はゆっくりと椅子から立ち上がろうとした。
私は長老の体を支えて、立ち上がるのを助ける。

「長老」
「…許せ、澪。儂がもう少し早く気付いておればな。儂も年を取った」
何度も言うが、あの者は悪い人間ではない。それはわかっておる。
「お前や村の者を傷つけるような真似はすまい。それだけは間違いないはずじゃ。だが…」

けっして引きとめるような真似をするものではないぞ、澪。

「それがお前のためでもあるし、あの者のためでもある」
私の手をそっと触れた後、長老は杖をつきながらリビングを出て行った。

***

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「Y・O・Iパロ」SS第二弾「異邦人」09

Category : 【2】異邦人
「それは、わかっています。でも、それが一体…」
律とどんな関係があるというのだろう?
「だからよ、澪。確かに事故のせいだったかもしれんがな。あの者がここに降りて来た事が、最近ちと気になってのぉ」
しかもゲートがまだ活発に、星の周りを囲んでいるこの時期にな、とも長老は付け足した。
律が来る前に弱まっていた磁気層はまた活性化し、星はまた静かに外部の侵入を拒絶している。
次に外からのお客様を迎えるのは、あと約五ヶ月後。

「それが儂には何とも気になる」
そう言うと長老は、長く白い私からは只の毛なのか、髭なのか判断するのは難しい口の下辺りをせわしなく触り始めた。それは長老の癖みたいなものだったけれど、なんだかいつもと違うように見えるのは私の考え過ぎだろうか。

「そ、そうですね、確かにこの惑星以外の者で…まあ住むのは別としても、誰かが外から来るのは久しぶりですから」
思えばここ最近、以前は一年に二度の定期便も段々と減りつつあった。
外との交流が減っていた昨今、長老がやや神経質になるのも無理ないかな、と私は勝手にそう思い込み、さして問題なんてないよう振るまった。ただ磁気層(ゲート)については私も何とも答えることが出来なかったので、そこは話題に触れなかったけれど。
長老は何も言わなかったけれど、私の話をちゃんと聞いてくれているのは分かっていた。
その証に、両方の耳がピンと立っているからだ。

「澪や」
「はい」
「ゲートが開かぬ今は、あの者をここで世話するのはこの星に住む者として当然じゃ」
「…はい」
「だが次の、うむ…五ヶ月後じゃったかな。磁気の層が薄まれば、あの者には早々に出て行ったもらう方がよい」
「長老…」
「よいか、澪。あの者にこれ以上深く関わってはいけない」
突然の長老の言葉に、私は思わず息を飲んだ。

「なぜですか?いきなり、なぜそんな事…」
「あの者は決して悪い人間ではないが…だが、危険な人間ではある」
「危険?」
「そうだ。善性の持ち主じゃが…それだけではない」
「…」
「澪。このような辺境の星で、人たるお前が獣族である儂らとばかり関わるより、同じ人間と関わる事も大事だと常々儂はそう思っていた」
お前の両親も同じ想いじゃった。けっした儂らと関わりを否定している訳ではないがな。
だからあの者を、律をお前の許でしばらくは一緒に過ごすのも悪くはないだろう。

「…と、そう最初は判断したのじゃが」
じゃが、今となっては儂はそうした事に、少し後悔している。
長老はそう言った後、深い溜息を一つ吐いた。

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Author:書き人知らず知らず
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いい言葉ですね。

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