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君の側にある旋律 【27】 -あとがき-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
ああ、なんとか最終章を書き終えました。(ー。ー)フゥ

前回のあとがきに次は最終章でー、とか書いちゃったもんだからですね。
なんとか今回でこの7章分まで続いちゃったこれを終わらせにゃ。
と、思って書いたらちょっち強引になったかも。

最終章でいれようと思っていた文章、全部は入れられなかったです。
説明が足りない状態で、わかりにくい部分もあるかもです。スイマセン。
でもまあ、次にそれは盛り込むとして。

幽霊に魔眼、そして退魔師と封魔師。
「神威の巫女」を中心に、今の桜ケ丘学園には「異能」の者が集い始めました。
少女の話を聞いた律ちゃんは、最初は僅かに取り乱してしまいました。
ですが今はもうすでに、静かに覚悟を決めています。
我が主のために…。

そろそろこのシリーズもクライマックスに入っていきたいのですがー。
まだ深くは何も考えていません!フンス
大まかな設定は最初からあるのですが、どうなるやらです?
それではまた。

「君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章」を読んで頂きありがとうございました。
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ジャンル : 小説・文学

君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -13-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
律は澪を起こさないように注意しながら、少し彼女から体を離した。
片腕に自分の頭を乗せて枕にし、もう片方の手でずれた毛布を掛け直すと、そのままその手で澪の体を軽く抱きしめた。
「澪…」

いつかは離れる時が来る。

それはわかっていた、もうずっと前から。それを承知で長にお願いしたのだ。
お嬢様の護衛をさせていただきたいと。

澪の力がいつ目覚めるのか?
それは幼いころはまだはっきりしていなかったが、常に彼女の側に居た律には、だんだんとわかってきていた。それはもう決して遠くないと。
その時が来れば、澪の眠る力が目覚めたその時は…。

「なあ、澪。明日はどこに行こうか…」
律は先程から隣で自分に体を寄せたまま、小さな寝息を立てている彼女にそう聞いてみる。

そういえば行ってみたい店があると澪が言っていたっけ。
よし、まずはそこだな。澪に似合う服は…まあ、何でも似合うけどな。
とにかく私が選んでやろう。…いや、それは要らぬお節介てやつかな。
でも澪は優柔不断だからな、最後は私の押しが必要なんだよな、うん。

他にもいろいろお店を歩き見てー、んでお昼だな。何がいいかな?
まあ、澪しゃんの事だからー、おっしゃれーなイタリアンとかがいいんじゃないかな。
カロリー高そうなのを選んだら、また太るぞってからかってやろう。
怒るかな、怒るだろうなー。

「あはは。…あー、楽しみだなぁ」
そう言った律の気持ちは、けっして嘘偽りのない気持ちだったけれど、その声はとても弱弱しかった。律はただ暗闇の中で目を開き、すぐ側で安心しきって眠る幼馴染であり親友であり、…そして我が唯一「主」をじっと見つめる。

たとえその時が来て、澪と離れる時が来ても。私はずっと君を守る。
どこに居ても、どんな時も。会えなくても澪の側に居るよ。
でも、澪。そうなる前に、あとほんの少しだけ澪の傍に居させて。
あと僅かな、刹那な時間を私はこれからもずっと覚えておくから。

「澪、好きだよ…」
眠る彼女に聞かれないように、小さな小さな声で律はそう呟く。
彼女が起きている時には言えない言葉、けっして言ってはいけない言葉。
何も知らなかった、無邪気な幼いころとはもう違うことを、律は誰よりも理解していた。
でも今だけは許して欲しいとばかりに、律は少しだけ手に力を入れると彼女の体を抱きしながら目を固くつぶった。

すでに時刻は草木も眠る時間をとうに過ぎている。
だが律の体は、少しも眠りの門を叩こうとする様子もなかった。

end

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君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -12-

Category : SS( 君の側にある旋律 【27】 )
「…でも、それは同時に、貴女にとっては悲しいことになるかもしれません」
「え?」
「それだけは申し訳ないと、おじいちゃんが言ってました」
少女はそう言うと、体を浮かせて律の耳許に口を寄せる。
そして彼女にしか聞こえないように、小さな声で短く何かを伝えた。

「これがおじいちゃん…いえ、この土地を守る土地神からの貴女への最後の伝言です」
「…」
「さあ、お仕事も終わったし。そろそろ行かないと…」
律に最後の伝言とやらを伝えた彼女は、満足そうにそう言うと、先程から少しだけ吹いてきた風に身を寄せた。
「あれ、もう行っちゃうの?」
「ごめんなさい、そろそろ」
それにしても寮に来たのは久しぶりで楽しかったです、と言う少女は本当に楽しそうだった。

「え、とゆうか、普段はどこに居るの?」
何となく姫子がそう聞いてみると、少女はえ?とばかりに首を傾げている。
「あれ、お気づきではなかったんですか?魔眼の持ち主である貴女が」
「普段は普通の目で、周囲を見てますから」
今夜は特別と、姫子が言うと「はぁ」と答える霊体の少女。

「そうですか、てっきり貴女も知ってて知らないフリをしてくれてたのかと」
「なんでよ。てか貴女も、て?」
「はい。若王子さんはそうしてくれてるから」
「いちごちゃん?」
姫子に代わって唯がそう言う。

「はい。彼女はすぐに私に気づいて、時折声を掛けてくれるんです」
でも彼女はあまり授業に出ませんから、なかなか会いませんけど。
少女がそう言った瞬間、唯と姫子がはっと顔を合せる。
「ま、まさか貴女、普段は…」
「はい、一年A組の生徒として、皆さんと一緒に勉学に励んでまーす」
霊体の少女はそう言うと、二人を見ながらふふふと笑った。

***

室内は暗く、そして静かだった。
目の前の二段ベットの屋根をじっと見つめる律は、同じA組のクラスメイト?から聞いた土地神の言葉を思い出していた。
唯や姫子には聞こえないように、自分だけが聞いた伝言を。

「ん…」
隣で眠る澪が、ほんの少しだが体を動かした。
律は澪が動いた際にずれた毛布を直そうと、体を少し横に向ける。
穏やかな表情を見せながら眠る澪を見て、律は僅かに微笑みを浮かべた。

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君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -11-

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「いえ、それは別に。こうしろとか、そういう具体的なことは聞いていません」
ただ伝えればいい、と。
「秋山の一人娘…いえ、澪さんには貴女が必要だと。それだけは忘れないようにと…」
「私に一体どうしろってんだ!」
さっきまでの静かな口調とは違い、律はどこか悲鳴にも似た声を上げてそう叫んだ。

「そんなわかりにくい伝言なんか知るもんか」
神さまならもっと具体的な支持を与えてくれればいいじゃないか!
「りっちゃん…」
「ちょ、ちょっと、律」
唯と姫子が律の急な態度の変化に驚き声をかけても、律は二人を見ようとしなかった。

「ええ、どうなんだ、あんた。他に何も聞いてないのか!」
霊体の少女はやや悲しそうにしながら、視線を下に向ける。
「なんだよ、何が覚醒だよ、何が大きな力だ。どんなものだかさっかりわからない眉唾もんだよ。第一澪はそんなの望んでいない、そんなもの…」
話す途中で最初の勢いはなくなり、語尾がどんどん小さくなっていった。

「私はなんにも出来ないよ…」
ギュッと力を込めて右手を握る律の声は苦しそうだった。
いつもヘラヘラとして、どこか陽気な雰囲気を見せる彼女からは想像できない様子に、姫子と唯はどう声を掛けていいのかわらかなった。

「いいえ」
二人の後ろからスゥーと、霊体である少女が現れたかと思うと、静かに律の前で止まった。
「出来ます。いいえ、貴女にしか出来ません」

彼女の「人の世を震わす巨大な力」を、けっして迷わせないにようする事が。

「…え?」
人の世を震わすとは、一体…。

「その力、聖なるものなれど迷い多し」
「何、それ?」と唯が聞く。
「土地神さまたちがそう言っていたのを、私聞いたんです」
まだ何も知らない、黒髪の巫女。
彼女は自分の中にあるその力を知ったとき、大いに迷い…そして苦しむでしょう。
彼女がそう言った後、僅かに吹く風が三人の肌に感じられた。

「そこから導いていく人が、いつだって必要なんです。そして彼女にとってそれは間違いなく貴女です。だからどうか自信を持って」
少女はそう言うと、先程みた白金とは違う茶色の瞳をじっと見つめる。
だがしばらくして不意に、律から視線を逸らした。

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君の側にある旋律 【27】 西からの転校生/最終章 -10-

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「本来ならばいかに退魔を生業にしているとはいえ、人の身である貴女方にこの様な事態に巻き込むのは申し訳なく、また異例の事態だともおじいちゃんは言ってました」
「え、そなの?」
「ええ、そうですよ。魔封じの一族、名門平沢家の次期御当主様」
「あら、唯ってばそうなの?」
まあ、長女だしねと言う姫子に「まだわからないよー」と唯は笑ってそう言う。

「彼女の異常とも言える魔力の大きさ」
それが覚醒したとき、どのような事態になるかはまだわかりませんが…。
少女はそこまで話すと、先程からずっと黙って話を聞いていた律の方へと顔を向ける。

「もしかしたら彼女が巨大な魔力が持てあまし、暴走する危険もあるかもしれません」
もしそうなった場合、周囲に多大な影響を及ばすことなく、最小限に事を治める。
それには貴女の力がどうしても必要だ。
「…と、そうおじいちゃんは言ってました」
いつのまにか律の目の前に来た少女は、祈るように両手を合わせていた。
だが少女がそう言っても、律は相変わらず無言のまま、視線をぼんやりと下に向けていた。

「おじいちゃんは自分で貴女にそう伝えたかったんですけど、土地神たる自分が、そうそう人前に姿を現すことは出来ないって」
それで私が、貴女に彼女の覚醒が近いことを伝えに来たんです。
幸い彼女の、秋山さんの力が高まったお陰で、私の存在を確認してもらいやすくなってましたし、と少女は言った。

「それでもいざとなったら気配を隠せば、何かあっても大丈夫だろうと思ってたんですけど。まさか貴女みたいな人が居るとは思わなくて」
そう言った少女は姫子の側により、彼女の瞳を少し覗き込むようしている。
「不思議な、でも綺麗な瞳ですね」
「それはどうも」
少女の率直な感想に、姫子は素気なく答える。

「でもやっぱりおじいちゃんの言ってた通りです」
「何が?」
「彼女の覚醒前には、異能の持ち主たちがこの学園に集まると。貴女や平沢さんの様な人たちが、てことですよね」
「え、私も入っているの?」
「当然でしょ、唯」
えー、私は普通だよと不満気にそう言う唯に、姫子はどこがよ、と言って少し笑う。

「おい」
「はい?」
唯や姫子の様子を少し微笑ましく見ていた神の使いとも言える霊体の少女に、ずっと口を閉ざしていた律が不意に声を掛ける。
「その土地神さまは、私にどうしろって言ってるんだ」
伝言とやらはそれだけなのか、とそう聞く律の声はどこか渇いた感があった。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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