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いいなづけ 第六作目 -あとがき-

Category : SS( いいなづけ 【6】 )
しかしもし、いざ律が別の人を連れてきたら母親と一緒になって猛反対する事
間違い無しの田井中家の長男。

律ちゃんのお母さんはもうどこまでも本気です。
もちろん澪ちゃんのママも。

「いいなづけ 田井中の場合」読んで頂きありがとうございました。




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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -03- 田井中聡の場合

Category : SS( いいなづけ 【6】 )
「何、あんた、まさかと思うけど…」
「へ」
「…他に好きな子でもできた、とか言うんじゃあないでしょうね」
「は?」
もうちょっとトンカツにソース足そうかな。
「あんた、そんな事この家で、お母さんの前で言い出したらどうなるかわかってるんでしょうね…」
「な、な。そんな事言ってないだろー!どうしてそういう方向に話が…」
「そうじゃないのね」
「ま、まあ」
「なら良いけど」
「いいのかよ…」
姉ちゃんが疲れたようにそう呟く。

「てゆうか私がどーとかよりも!」
「何?」
「その、つまり、み、澪の方が他に好きな人ができたり…するかもしれないじゃん!」
言いにくそうだな、姉ちゃん。それにしてもそろそろトンカツ食べたらいいのに。
箸で挟んだまま力入れたりするから、ぐちゃぐちゃになってきてるよ。
「ふーん」
「…母さん?」
「まあ、確かにその可能性はあるわね」
「おいおいおい。そっちの方はすんなり納得なんかい」
「そりゃあねえ。あんなに美人になっちゃって、頭も良くって、性格も優しくて可愛くて」
「へーへー、私は十人並み以下で、頭も大して良くなくて、性格も悪いですよー」
そう言ってようやくトンカツを口に放り込む姉ちゃん。
「そこを何とか努力で補いなさい」
「へーへー」
ふう。この話もそろそろ終わりかな。
いや、本当に何度もいうけど今の俺には関係ないんだけどさ。

「…でも確かに心配ね」
そう言った母さんは手を顎に当てて少し何か考えているようだ。
え、まだ続くの。
「もう、いいだろー。だいたい進路なんてまだ早いよなー」
他にもぶつぶつ何か言いながらも、ようやく落ち着いて食事を再開する姉ちゃん。
どちらにしろ今の二人の会話に俺が入る余地なんてあるはずが…。
「…仕方ないわね。律、いざとなったらもう既成事実を作っ「母さんソース取って」」
あった。ありました。
ああ、はいはいなんて普通に俺にソースを渡す母さん。
俺の正面では飲んでいたお茶を盛大に噴き出す姉ちゃん。

「な、な、何を言おうとした今!」
「姉ちゃん、はい、ふきん」
お茶を噴き出した姉にテーブルを拭くふきんを渡す。
「あ、ありがと」
まあそれは最終手段として…と呟くように小さな声で言う母さん。どんな手段だ。
「とにかく律。進路を考えておく事は早いに越した事ないから」
「…」
澪ちゃんと一緒に夏期講習行っとく?と聞く母さんに、パス!と一言で拒否する姉ちゃん。
これが今日の田井中家の晩御飯の風景。もちろんいつもはこんなんじゃないよ。
こんなんじゃあないはずだよね。

「ごちそうさま」
食器を流し台に持っていきながらそう言ってリビングから出る。
食事の挨拶は欠かさない。田井中家のルール。
二人はまだ何か話してるようだけどもう聞こえない。てゆうか聞く必要ないよね。

でもまあもし弟の俺から一応言わせてもらえるならば…うん。
俺もやっぱり澪さんがいいと思うよ。だから姉ちゃんには努力してもらわないとね。
まあでも母さんも姉ちゃんも、俺の意見なんて聞いてはこないだろうし。
例え聞いたとしても、あの二人にはなんの影響もないだろうし。

だから俺には関係のない話。

end

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ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -02- 田井中聡の場合

Category : SS( いいなづけ 【6】 )
まだ早いよー、とちょっと笑って最後のトンカツに手を出そうとした姉ちゃんを見ていた母さんは、持っていた湯のみを静かに置いて姉の名を呼ぶ。
「…律」
「な、なに?」
「私は別にあんたが大学へ行こうが短大へ行こうが、はたまた専門学校もしくは就職しようが。…まあどれにするにしても律が決めたのなら、それについては反対する気はお母さんないわ」
「…ありがとう?」
「なんで疑問系なのよ。とにかくそれはいいんだけど、どうしても、そう。これだけはいつかちゃんと言っておかないとって思っていたんだけど…」
「…な、何?」
母さんのいきなりマジな口調に、姉ちゃんも最後のトンカツを箸ではさんだまま身構えている。…俺は関係ないはずなんだけどなんとなく緊張するな。
「いい、律…」
「…」姉ちゃん。
「…」俺。
「将来何をするにしてもきちんと安定した収入を得られる職業について、いつでも澪ちゃんをお嫁さんにもらえる準備だけは絶対に怠っちゃダメよ!」
「…………」二人共。
だからニートなんてもんになった日には、母さん秋山のお家の人達に会わせる顔がないから絶対に駄目よ、律。いいわね。
言いたい事を言ってすっきりしたのか。
母さんはお茶をちょっと飲んだ後満足そうに息を吐いた。

「準備って…」
「いくらあちらが今は律を気に入ってくれているとはいえ、奥さん一人食べさせていけない甲斐性無しに大事な一人娘をあげるわけにはいかないでしょう」
「甲斐性無し…」
さて、早く食べてゲームの続きしよ。俺には関係ない話だしー。
「…てゆうか、私の将来は澪基準なんだ、母さんにとって」
「当たり前です」
断言する母さん。それってどーなの。いや何度も言うけど俺には関係ないけど。
「私が澪を養う事はもう決定事項なの?」
「だってあんたが自分で「澪ちゃんの旦那様になるのー」って「だーーー」」
母さんの言葉を途中で止める姉ちゃん。
「そ、それはもういいから!」
「どちらにしろ澪ちゃんを不幸にするような選択をあんたがした場合は母さん、親子の縁切るからね。そう思いなさい」
「なんで、そーなるんだよ!」
「当然でしょう!」
どうでもいいけど今日の味噌汁はいつもよりちょっと濃いかな。まあ、おいしいけど。
「だ、だいたい」
「何よ」
「まだ…澪と…その結婚するって決まった訳じゃあ…」
「律、あんた何言ってるの!?あんたが子供の頃あんなにも堂々と断言…」
「こ、子供の頃の話、何回もするなよ!」
「今は立派に『許婚』でしょうが。今さら何言ってるの」
「そ、それはそうだけど…。でもそれはあくまでで…」
それに澪はどう思ってるか…何か小声でごにゃごにゃと口篭る姉ちゃん。

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いいなづけ -01- 田井中聡の場合

Category : SS( いいなづけ 【6】 )
俺の姉には『許婚』なるものがいる。
小さいの頃から聞いていたので、それに対して今さら疑問とか違和感は無い。
姉の『許婚』である澪さんとは小さい頃から一緒によく遊んでて、大きくなってからは優しい綺麗なお姉さん、てな感じで俺とも仲がいい。
だから反対する、なんて気持ちもさらさらない。
ただ何ていうか知ってはいるし別に反対もないけれど、あまり自分には関係ないよなーって。
そんな感じ。

最近晩御飯はよく姉ちゃんが作ってくれていたけど、今日は久々にパートが休みの母さんが作った。俺としてはどっちが作ってくれても構わない。二人とも料理は結構うまいから。
残業で遅くなると父さんから連絡があったので母さんと姉ちゃん、そして俺と3人で先に食べる事にする。

田井中家では「いただきます」と食事前の挨拶はきちんとする。
姉ちゃんと俺が食べながら今やってるゲームの攻略方法を二人してあーだこーだと話していると、それまで黙って食べていた母さんが急に口を開いた。
「…ところでね律」
「だから、あのアイテムだけじゃ…ん?」
さっきまで俺が苦労してレベル上げをしたキャラクターのアイテムについてあれこれ言っていた姉ちゃんが、話を中断して母さんの方を見た。
「何?」
「まだちょっと早いとは思うけどね」
「むぐ、うん?」
今日のメインのおかずであるトンカツを一切れ取ってバクバク食べる姉ちゃんに母さんは一旦箸を置いて、ちょっと真面目な顔をして聞いてきた。
「あんた、進路はもう考えてるの?」
「んぐ。はぁ?進路?」
「そう。高校卒業したらどうするか決めてるの?」
姉ちゃんと同じようにトンカツを食べていた俺は急になんか真面目な話だなあ、と思ったが、さして自分には関係ないので気にせず食べ続ける。

「な、なんでいきなり?」
「今日、澪ちゃんのお母さんとお茶してたんだけど」
秋山のおばさんは俺も知ってる。
何度か家のおみやげを持って行って御礼を言われた事がある。
「澪のおばさんがどーかした?」
「澪ちゃん、夏休みは夏期講習行くって聞いてね」
母さんは湯のみを持ってお茶を一口飲む。
「…それが?」
「まだ二年生でしょう。なのにもう夏期講習に行くのねって聞いたら、澪ちゃん卒業後はもう大学に行くって決めてるからってお母さんが言ってて」
「ああ、澪は…確か推薦で大学行こうと思ってるって一度言ってたような」
大学か。澪さんならそうだろうなあ。頭良さそうだから。
「それで、なんで澪の話?」
「だから澪ちゃんは大学で、あんたはどうすんのって事」
「どうって…」
姉ちゃんはそこまで言って味噌汁をズズと飲み干す。
「ゴク。そんなのまだ考えてないよ」

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いいなづけ 第六作目 - はじめに -

Category : SS( いいなづけ 【6】 )
リズム隊 律x澪パラレルストーリー
『いいなづけ』シリーズ第六作目です。
二人が子供の頃からの『許婚』というトンデモ設定。

今回は田井中家の平和な晩餐の風景を、律ちゃんの弟である君の
目線でお届けします。

そのトンデモ設定を全然OK!読んでやるぜという方は
「いいなづけ -01- 田井中の場合」からどうぞ。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

当サイトはリンクフリーですのでリンクをしていただけると嬉しいです。相互リンクもよろしければ大希望です。

当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

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