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先輩たちの事情【4】 - あとがき -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
私が傘を忘れた日に彼が傘を持ってきていたなんて。
これは偶然、それとも……運命?(by澪ちゃんのその時の心情)

答え:いえ、策略です。(by紬)

…さて、毎度のその時の律君はですが。
今回は律君ではなく他三名の視点で。
二人が下駄箱で話している時の様子をお伝えしました。
律君?もちろん澪ちゃんと同じく、現在自分の部屋で喜びに悶えてます。

またもや友の恋のため、独自に動く軽音部の部員二人。
今回は文芸部の部長だけでなく、部員まで巻き込み二人の仲を応援する紬君と唯君。
ちなみにしばらく天気予報を確認するのに、余念のなかった紬君でした。

先輩たちの仲はどうなったかと言いますと。
まあ、後でわざわざ「軽音部に協力する」と部長が言いに来たくらいですから。
元の鞘に収まったのは言うまでもありません。
先輩が唯君のアドバイス通り。
かなり恥ずかしい台詞を言ったかどうかは、先輩と文芸部部長の二人だけの秘密です。

さて、ようやく軽音部に絡み始めた澪ちゃん。
はりきって歌詞を考え始めました。
ですがそれが軽音部の面々に気に入ってもらえるかどうかはまた別の話。
あと、律君と澪ちゃんはいかに部活以外でも接点を持てるようになるか。
そこらへんは今後のお話で。

いやー、それにしてもこのシリーズ、なかなか二人の仲が進展しないなぁー。
…ま、いっか。テヘペロ。

「先輩たちの事情【4】」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

先輩たちの事情【4】 - 11 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
「ふー、何とか一緒に帰ったみたいだね、律君」
「そうだね」
隣で安堵したようにそう言う唯君に、僕も内心ほっとしつつそう答えた。
下駄箱で話す二人を、少しだけひやひやしながら見ていた僕と唯君。
二人一緒に外を出て行くのを見て、なんとかうまくいったみたいだった。
「まあ、さすがにいつものヘタレは、今回ばかりは返上してもらわないとね」
「あはは、確かに」
僕がそう言うと、唯君は笑って同意してくれた。

「あ、今回は、ご協力ありがとうございました」
隣同士、傘を開いて並んで歩いていった二人に満足しながら、僕は後ろにいた女の子にそう言って軽く頭を下げた。
「いえいえ。お気になさらず」
にこにこと笑ってそう答えてくれたのは、文芸部所属の一年女子。
秋山さんとは同じ文芸部の仲間でもあり、クラスメイトである彼女。
そんな彼女に今回僕は、秋山さんが席をはずしている時に、こっそり彼女の鞄から傘を抜き取ってもらうようにお願いしたのだ。
最初はもちろん猛然と拒否した彼女だけど、事情を説明するとあっさりと承諾してくれた。

「澪ちゃんは真鍋君かな、と思ってたけど」
実は田井中君だったんだねー、と言ってくすくすと笑う気の良さそうな彼女は、今回の件について「絶対誰にも言わないから」と固く誓ってくれた。
「無理言ってごめんね」
唯君がそう言って謝ると、彼女はからからと笑いながら手を振る。
「友人の恋を応援するのは当然だしね。あと、それをぺらぺら他の人に喋るような真似はしないよ」
だからその点もご心配なく。
そう言って友人のために一肌抜いでくれた彼女は、信頼できる人でもあるようだ。
秋山さんはあまり友達が多いタイプではないけれど、親友には恵まれているようだ。

「うまくいけばいいんだけど…」
心配そうにそう言った彼女に、僕と唯君は「うちの部長を信じてください」と声を揃える。
「大丈夫、律君はいざとなったら頼れる男だから…多分」と唯君。
「きっと、そうだと思います」と付け足す僕。
「…なんだか心もとないわね」
今一つ信用できないような表情を浮かべる彼女に、僕たちはただ笑うばかりだった。

end

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先輩たちの事情【4】 - 10 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
「いや、ほら、あの、い、家もこうして近いしさ」
それにもう冬になるだろ、そしたら日が暮れるのが早くなるしさ。
そしたらまた変な親父が出るとも限らないし、危ないじゃん。後さ…。
少し早口になって話す彼の声を聞きながら、私は胸が一杯になるのを感じていた。

「だから、つまり…」
「一緒に帰ってくれるの?」」
「その、へ?あ、うん、もちろん」
「なら嬉しいな。最近日が暮れるの早いから、本当は少し怖かったんだ」
田井中君が居てくれれば、安心して帰れるし。
私は胸の内に広がる動悸を抑えながら、何とかそう言うことが出来た。

「そ、そうか!いや、そのほうがいいよ。最近は物騒だからな」
ボディーガードは任せてください、と彼は傘を持った手の方で力こぶしを作った。
「ほら、そんなことしたらまた濡れるよ」
私はクスクスと笑いながら、彼にそう言うと「大丈夫、大丈夫!」と彼も笑いながらそう言った。

「じゃあ、明後日待ってるから」
あ、紬にケーキとお茶用意させておくから、と付け足す彼。
「え、そんなの悪いよ」
「いいから、いいから。じゃあな!」
そう言うと、彼は歩いていってしまった。
雨のせいで視界が悪くなる中、私は彼の後ろ姿をそっと見つめていた。

しばらくして家の中に入った私は、自分の部屋に戻った途端「キャー」と、小さく叫びながら制服のままベッドに飛び込んだ。
枕を胸に抱えこみ、私はしばらくベッドの上を転がりまわる。
自分でも何をしているんだろうと内心呆れつつも、どうにも止められない衝動。
「また一緒に帰れるんだ…」
そう思うと、ますます胸に抱えた枕をギュッと握り締めてしまう私。
それだけじゃない、これからは彼が居る軽音部にも行く理由がちゃんと出来たのだ。
軽音部が演奏する曲の、歌詞を書くという名目で。

「そうだ、歌詞…」
ようやくベッドの上での無駄な動きを止め、立ち上がった私は机の引き出しに入れておいたノートを取り出した。
それを見ていると、嬉しいのと同じくらいの恥ずかしさやプレッシャーが私の胸を襲う。
それでも今の私なら、なんだかいい歌詞がいっぱい書けそうな気がして、我ながら気合はばっちりだった

「頑張らなきゃ」
私は小さくそう呟くと、制服から部屋着へと着替え始める。
下にママが用意してくれているだろうおやつと、他にも温かいココアを用意して。
それから新しい歌詞をじっくり考えよう、とそう思いながら…。

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先輩たちの事情【4】 - 09 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
「んじゃ、さっそく明日にでもうちの部に来ないか」
「え、うん。あ、だけど明日は部活が…」
「そっか。じゃあ、明後日でもいいからさ。あ、でも無理はしないでくれよ。文芸部の方を優先してくれていいから」
「うん、わかった」
「紬も新曲つくるって燃えてるみたいだし、よーし新軽音部にあった曲をじゃんじゃん作ろうぜ!」
「協力してくれるんだよね」
「もっちろん!」
傘を振り回してそう言う彼に、私は「また濡れて風邪引くよ」と言って少し笑った。

***

「じゃあ明後日な」
「うん。書けた歌詞、持っていくから」
久しぶりに二人して家まで帰ってきた私たち。
前と同じく、彼は私の家まで送ってくれた。
「歌詞、期待してるぜ」
「あー、あんまり期待しないで欲しいかも」
私がそう言うと「謙遜、謙遜」と言って笑う彼。
そんな彼を見て、私はなんだか今頃になってプレッシャーを感じてきた。
それでもまた彼と繋がりが出来たことに私は嬉しさが、今の処はプレッシャーより勝っていた。

「じゃあ、また」
まだまだ話をしていたい気持ちはあるけれど。
いつまでも降り続ける雨の中、彼を引き止めたくはなかった。
今日は傘があるから、前みたいにずぶ濡れになることはないだろうけど。
「おお、じゃあな」
そう言ってうちの玄関から離れようとした彼の足がピタリと止まる。
「田井中君?」
どうしたんだろう、と思って私は彼に声を掛けた。

「…あー、あのさ」
「ん?」
「良かったらでいいんだけど」
「うん?」
「明後日、軽音部に来てくれるならさ」
「う、うん」
「あー、えーと、つまり。その、…また一緒に帰らねえか?」
「え?」
彼のお誘いの言葉に、私の心臓が一つ大きく飛び跳ねた。

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先輩たちの事情【4】 - 08 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【4】 )
「ちゃんと読んでここは良いな、て部分はちゃんと伝えるし」
「う、うん」
「でも、秋山の感性が出た良い部分を残しながら、俺たちのこーして欲しいとか要望をちゃんと伝えて互いに納得出来るようないい歌詞を作りたいんだ」
「…」
「秋山に歌詞をお願いするからって、おんぶにだっこって訳にはいかねーよ。俺たちも、出来る限り協力する」
「田井中君…」
彼の言葉に私は思わず足を止め、ボウとその場に立ち尽くしてしまった。
彼も私につられて、その場に立ち止まった。
二人して足を止めたここは、この間彼が私を酔っ払った小父さんから助けてくれた場所。

「普段はあんまし練習しないし、いい加減なバンドだけどさ」
「…うん」
「軽音部つーか先輩や唯や紬、四人で組んでる…まあ、先輩はもう卒業するから三人だけど。とにかくバンドの事は大事に思ってるつもりなんだ」
「うん」
「本当にいいバンドにしたいから、歌詞に関しても俺なりに口を出すかもしれないけど、それはいい加減な気持ちで言ってる訳じゃない」
「…」
「でも、そんな俺たちの大事なバンドに、秋山が本気で協力してくれるんなら…」

俺は本当にすごく嬉しい。ものすごく嬉しいよ。

彼はいつものあの、私にとっては太陽のように明るいと思える満面の笑顔を浮かべながら。
それはそれは嬉しそうに、そう言ってくれた。
「本当に…嬉しいと思ってくれるの?」
「ああ、すげー、最高!」
私がそう聞くと、彼は親指を立てながらまた嬉しそうにそう言った。

…ああ、今はこんなにも雨が降っていて。
頭の上ではパラパラと傘に落ちる水音がうるさいのに。
今の私はどうしてこんなに、青空が晴れ渡っているような気分なっているんだろう。

「…わかった」
「え?」
「歌詞、書いてみる」
「本当に!」
「うん。…というか、実はもう少し書いてあったから」
この間一度承諾してから、私なりにいくつか書いていたのもあって。
「本当かよー、サンキュ!すげー、嬉しいよ!」
「そ、そう。…なら、良かったけど」
とても喜んでいる様子の彼を見て、私もすごく嬉しくなった。
何度も何度も書き直して、次の日寝不足でしんどかったけれど遅くまで頑張った甲斐があったなあ、なんて思う。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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