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先輩たちの事情【3】 -あとがき-

Category : SS( 先輩たちの事情 【3】 )
唯君から律君視点へと話が続いた第三話です。

普段はヘタレな律君ですが、いざという時には男らしい一面を見せたりします。
どたばたの中で、なんとか先輩たちの仲直りのきっかけを作ったり。

彼女にも迷惑かけてはまずいと思い、すぐに依頼を取り消しました。
もちろん澪ちゃんを思ってのことですが、それが今回裏目に。
でも変な処で人一倍鈍い律君は、まだちょっと「なぜ?」状態です。

ラストは澪ちゃんの視点でお話が続きます。
続きは一応もう書けていますので、また近々UPしまーす。ではー。

「先輩たちの事情【3】」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

先輩たちの事情【3】 - 08 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【3】 )
なぜ、二人から謝罪されるんだろう?
どちらかといえば無理矢理拘束したこっちが、先輩に対して謝罪しなければならないだろうに。
…てゆうか、俺は先輩を拘束するなんてこれっぽっちも聞いてなかったぞ。

「なんかよくわからないすけど、別に気にしないでくださいよ」
「はは、お前はそういう奴だよ」
「じゃ、ごゆっくり」
呆れたように笑う先輩と、「本当にごめんね」と再度謝る部長さん二人を部室に残った。

「後は二人の世界、てやつだね」
「だな」
「お邪魔虫はさっさと帰りましょうか」
俺たち一年生三人組は、小声でそんなことを話しながらさっさと部室を後にした。

うまく仲直りして下さいよ、先輩。

俺は内心で先輩にそうエールを送りながら、部室のドアを静かに閉じた。

***

「じゃあね」
「また、明日」
「おお、またな」
先輩二人を部室に残して学校を後にした俺は、いつもの交差点で紬や唯と別れた。
それから家に帰るまでの間ずっと、俺は部室を飛び出して行った彼女の事を考えていた。

俺からハンドタオルを受け取った時に見せた、彼女の悲しそうな顔を思い出しながら…。

To be continued…

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先輩たちの事情【3】 - 07 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【3】 )
「え、え、あれ?」
急に出て行ってしまった彼女の行動が理解できず、俺は疑問一杯の表情を浮かべながら周囲を見渡した。するとそんな俺を残念そうに見つめる面々。
え、俺、何かした?

「律君、途中までは格好良かったのに」
「最後がちょっと…かな」
あはは、と乾いた笑いを浮かべる唯と紬。
「え?何が?」
わ、わからん。最後って何が?

「…おい、これ、いい加減何とかしろよ」
混乱する俺を尻目に、先輩は目で縄を解けと示す。
唯や紬が縄をはずすと、ようやく解放された先輩は一度うーんと声を出しながら背伸びした。
「ったく。エライ目にあったぜ」
手をさすりながらぼやく先輩。

「過激な後輩をお持ちね」
くすくすと笑ってそう言うのは、文芸部の部長。
「ああ、まったくだ。予備校にも遅れちまったしな」
「すいません、先輩」
俺がそう言って頭を下げると、唯や紬も一緒に頭を下げていた。

「ま、もういいけどよ。…おい」
「何よ?」
「ちょっと話があんだけど」
先輩がそう言うと、部長さんは少し迷っているような態度を取ったけれど。
結局最後は顔を頷かせた。
「悪い、ちょっとここしばらく貸してくれねえか」
「いいですよ、先輩」
俺はあっさりとそう言って、唯や紬と無言で顔を頷かせると、それぞれ鞄を持って部室を出ようとした。

「律」
「はい?」
「…悪かったな」
「へ?いえ、別に俺は…」
「田井中君」
「はい?」
「ごめんなさい」
「…?」
部屋を出ようとした際に先輩と部長さん二人から謝られて、俺は少し困惑した。

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先輩たちの事情【3】 - 06 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【3】 )
「悪い、すぐに返そうと思ってたんだけど。なかなか機会がなくて」
それはちゃんと洗濯して、アイロンもかけておいた小さなタオル。
俺が真面目にアイロンなんてかけてるから、弟の聡が「似合ねー」なんて言われちまったけど。
「ありがとな、助かったよ」
「…」
俺がそう礼を言うと、彼女は無言でハンカチを受け取った。

「あ、あと傘も返さないとな。借りっぱなしで悪いな」
…せっかくあの時彼女から傘もタオルも借りたのに。
根が不精な俺は、その後の行動が悪くて風邪を引いてしまった。
だがどうやら彼女は俺が風邪を引いたのは、自分のせいだと思ったようだ。

ライブ終了直後にぶっ倒れて保健室に運ばれた俺は、その後の記憶をぼんやりとしか覚えていなかった。保健室のベッドの上でふと目を覚ますと、すぐ側に彼女が居た。
俺はそれがすごく嬉しかったが、彼女はずっと側で泣いていたような気がする。

彼女が泣いているのは、きっと俺のせいだろう…すぐに俺はそう思った。
泣いて欲しくなどないのに、いつも泣かせたり、困らせたりと。
ガキの頃から変わらない、馬鹿な俺…。
だからこれ以上、彼女に迷惑掛けるようなことはしたくなかった。

「…いいよ」
「そうだ、傘は今度家に持っていく…ん?」
そんな風に俺が考えている間にも、話している間ずっと顔を俯かせていた彼女がポツリと何か口にしたが、その声は小さくよく聞こえなかった。

「あ、ごめん。何か言った?」
「傘、なんていいよ」
「え?いや、よくは…」
「別にいい。あげる」
それだけ言うと、彼女は勢いよく踵を返してドアの方へ向かう。
「お、おい」
「お邪魔しました」
短くそう言うと、彼女は小走りになりながら軽音部の部室を出て行ってしまった。

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先輩たちの事情【3】 - 05 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【3】 )
「…え?」
彼女が零した小さな声が、俺に耳に軽く触れた気がした。

「り、律君?」
「おい、律…」
紬や先輩が呼ばれても、俺は何も言わず目で二人に訴えるだけだった。
「…そ、それで本当にいいの?」
「はい、結構です。お騒がせして申し訳ありませんでした」
部長の確認に俺は迷うことなくそう言うと、一度頭を深々と下げた。

「律君、本当にいいの?」
背中越しに唯が心配そうにそう聞いてきたけれど、俺は何も答えなかった。

…これでいい。軽音部の問題で、彼女に迷惑は絶対に掛けられない。

内心で俺は強くそう思っていた。
頭を上げると今度は文芸部の部長から彼女の方へと俺は体を向ける。
「無理言って悪かったな」
そう言って彼女にも一度頭を深く下げた。

「あ、それと部長」
再度顔を上げた俺は、事態の成り行きに少し呆然としている文芸部の部長に声を掛ける。
「な、何かしら?」
「俺から言うのも筋違いとはわかってるんですが…」
良かったら先輩と一度ゆっくり話しあってもらえませんか。
部長の側に行くと、俺は小声で囁くようにそう言った。

「え?」
「先輩、本当はちょっと寂しかったんですよ。部長さんがあんまり会ってくれなくて」
俺はそう言うと、少しだけ二ヒヒと笑った。
「え?あ、そんなこと…」
「先輩案外寂しがり屋なんで。受験頑張らないといけないのはもちろんなんですが、ちょっと甘えさせてやってくれませんか」
「おい、律!お前何さっきからこそこそと話してるんだよ!」
皆には聞こえないように小声で部長と話す俺に、先輩の少し慌てた声が聞こえてきた。

「あはは。別に何でもないですよ、先輩」
「嘘つけ!なんか余計な事言ってるだろ!」
縄でくくりつけられた椅子を揺らす先輩の顔は少し紅い。
まあまあ、と紬や唯が宥める様子を見ながら、俺はふとある事を思い出した。
部室にある長椅子に置いてあった鞄を手に取り、中身を確認する。…あった。

「秋山」
隣で少し顔を紅くしている部長を、ぼんやりと見つめていた彼女に俺は声を掛けた。
「え、なに?」
「これ、返すよ」
そう言って彼女に手渡したのは、この間雨の日に彼女が俺に貸してくれたハンドタオル。

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Author:書き人知らず知らず
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律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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