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先輩たちの事情【2】 -あとがき-

Category : SS( 先輩たちの事情 【2】 )
唯君の視点で話が続いた第二話です。

協力を拒否する文芸部の部長の真意を探ろうとする際。
彼女と軽音部唯一の三年生である先輩との仲を知った紬君。
部の為、引いては友のため。
先輩を笑顔で部室に招いた後、有無をも言わさず拘束する後輩二人でした。

尋問?の結果。
どうやら先輩の恋愛沙汰に、自分たちも巻き込まれたとわかり少々脱力する三人。
とりあえず問題解決の為、先輩への尋問?は続きます。

次は律君の視点でお話が続きます。
続きは一応もう書けていますので、また近々UPしまーす。ではー。

「先輩たちの事情【2】」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

先輩たちの事情【2】 - 07 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【2】 )
「ち、ちげーよ!その、いわゆる個人レッスンてやつでー」
慌てて取ってつけたような言い訳をする先輩。
「ええ、ええ。勉強以外のレッスンもありとは思いますよ」
受験生といえども、青春まっさかりの男子高校生ですからね…。
そう言った紬君は、ちょっぴり苦笑している。

「だがら違うって、紬」
「先輩、浮気はよくないですよ」
「浮気って決めつけるな、律!」
「で、その子とはどこまで行ったんですか、先輩?」
「話を飛躍させるな、唯!」
俺はまだ何もしてねーよ、と椅子をガタガタ揺らして興奮したようにそう言う先輩。

「まだって。…今後何かする気まんまんなんすか、先輩?」
「だから!…はー、なんか疲れてきた」
先輩は椅子を揺らすのを止めると、しばらく顔を深く項垂れさせた。
「で、それがバレちゃった訳ですか、文芸部の部長さんに」
「…誤解だっつーのに」
紬君の指摘に、先輩はもう誤魔化そうとはしなかった。

「ある程度はお互い受験生だから、遊びにいけなくなっちまうのはしょうがない」
それはもちろんわかってるんだけどさ。でも、たまーにちょっと会って遊ぶくらいはいいじゃないか、て言ってもあいつそんなの駄目!…てもう一点ばりで。
「でもそれはまあ、仕方ないとも思うんだけどさ。勉強ばっかてのもしんどいだろ。だからちょっとばかり息抜きしたかったんだよな、俺も」
そこまで話すと先輩は「はぁ」と大きな溜め息を一つ吐いた。

僕たち三人は先輩の大きな溜め息を聞きながら。
どうやら先輩の恋愛問題に、かなーり間接的ながらも巻き込まれてしまったことに、ようやく僕たちは理解した。
「やっぱり今回の問題解決は、先輩が鍵を握ってますね」
紬君がそう言ったのを聞いて、僕や律君は無言で顔を頷かせる。

「とりあえず、もう少し話し合いましょうか、先輩」
「…好きにしろ、ったく」
相変わらず微笑を浮かべながらそう言った紬君に、椅子に縛られたままの先輩は力無くそう答えるばかりでした。
おもしろくなってきたような、そうでないような。
僕は何となくそう感じながら、やっぱり恋愛ってめんどくさそうだなあーと思っていた。

…あ、そう言えば今日の晩御飯は何かな?
夕飯前にアイス食べたら、また憂が怒るだろうなー。

頭の片隅でどこかそんな逃避したことを考えながらも。
僕は先輩の方へ、笑顔の保ったままにじり寄る紬君をただ見つめるばかりなのでした…。

To be continued…

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先輩たちの事情【2】 - 06 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【2】 )
「先輩、浮気したんすか?」
律君が少し責めるような口調でそう言った。
現在某文芸部の女子に一途に片思い中の律君としては、彼女がいるのに浮気するなんて考えられないのかもしれない。

「バ、バカ野郎、してねえよ。ただ、ちょっと…」
「ちょっと?」と紬君。
「だからその、…ちょっと予備校で知り合った女の子が、俺の苦手科目が得意な子で。その子に勉強を教えてもらったりしただけだよ」
「はあ、そうなんですか。教えてもらうってどこでです?予備校で?」
「いや、予備校近くの喫茶店とか、その俺の家とか…」
律君の質問に、先輩は何となく口ごもりながら答える。

やや微妙な態度を取る先輩に、紬君が手を顎に軽く当てながら見ている。
「本当に勉強だけですか、先輩?」
「あ、あたりまえだよ」
「予備校があるときだけ会ってるんですか?」
「…ま、まあ」
「先輩に彼女がいるってこと、その女の子はご存知で?」
「え、さ、さあ」
「言ってないんですね、先輩」
「いや、言ったような、言ってないような…」
「微妙ですね、先輩」と言ったのは紬君ではなく律君。

「先輩」
紬君がまだ手を顎に当てながら、再度声を掛けます。
「なんだよ、もう」
「その子にメアドとか教えたりしてません?」
「へ?…あー、まあ、それくらいは」
「では携帯の番号は?」
「…あー、まあ、それくらいは」
「ちなみに今日予備校があるんでしたよね、先輩」

予備校が終わった後の、本日のご予定は?

「…」
逃がしませんよ、と言わんばかりの押しの強さで質問を続ける紬君に、先輩は思わず言葉を失っているようでした。
…先輩、今日も予備校終わったら、その子とお茶でもしにいくつもりだったのかな。

「浮気だ」
「浮気ですね」
「先輩、やるー」
とりあえずそれぞれ、思ったままのことを口にする僕たち。

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先輩たちの事情【2】 - 05 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【2】 )
「俺に非があるともう決まってるのか?」
「ないんですか、先輩」
「…いや、まったくないとは言わないけど、その、ほら、それなりに、ねえ」
何とも歯切れの悪い先輩。やっぱりこっちに非がありそう。

「先輩、その…よければ喧嘩の原因を聞いてもいいですか?」
このままでは事態が進まないと判断したのか、律君がそう聞いてみた。
「え?…いや、そんな大したことじゃねーけどよ」
「大したことないなら、教えてくださいよ、先輩」と僕も聞いてみる。
「ん、んー…」
「先輩。ちゃんと公平な気持ちで聞きますから、僕たち」
「…わかったよ、ったく」
さっきまで先輩に非があるように言っていた紬君の駄目押しが効いたか、先輩は渋々ながらに話し始めた。

「ほら、俺さ。今、受験生じゃないか」
「はあ」と律君
「なので勉強の為に部活も恋も我慢して、とりあえず勉学に励んでいるわけ」
「そうですね」と紬君。
「別に受験勉強始める前から、先輩あんまり部活は出てませんでしたけど?」
「そうなんだけどさ。ま、それはいろいろ事情があるんだよ。知ってるだろ、唯」
「まあ…」
三年生になってから、家の事情などで部活動に専念出来なくなった先輩。
先輩は僕たち三人が入る前は、部員が自分一人だけになってしまい、もう軽音部もおしまいだなと思っていたそうだ。

でも軽音部を愛していた先輩は、何とか廃部するのだけはまのがれたいと願い、新入生の部員獲得を頑張ろうと思っていたらしい。そしてそう思っていた矢先に、律君が部室へとやって来たのをこれ幸いとばかりに彼に部長職を押し付け…いや、任命したのでした。
「とにかく今はお互いの受験の為に、しばらくは遊びに行くどころか、なるべく会わないようにしようって二人で決めたんだよ」
だから最近は学校以外では、全然会ってねーしな。
そこまで話すと先輩は一旦口を閉ざした。

「なんだ、ならそれは別に問題ないんじゃないですか」
「それのどこから、喧嘩に発展するんです?」
律君と紬君が続けて質問する。
「あはは、先輩、受験のストレスから浮気でもしたんじゃないですかー」
僕はさして深くも考えず、適当に軽く笑いながらそう言ってみた。
すると先輩が、「う」とか小さな呻き声を上げ、体を僅かに揺らした。

あれ、もしかして大正解?

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先輩たちの事情【2】 - 04 -

Category : SS( 先輩たちの事情 【2】 )
「で、喧嘩の理由ですが、どちらに原因があるんですか」
「まあ、その。…ちょっと、な」
「先輩ですね」
同じ台詞を繰り返す先輩に、律君はそう断定する。
「いや、これにはいろいろ事情があって!」
「その事情とやらわかりませんが。とりあえず彼女と話し合って、さっさと仲直りしてもらえませんか」
言い訳を始めようとした先輩を、紬君が遮る。

「そうだね。先輩と文芸部の部長さんが仲直りしたら、秋山さんが軽音部に協力するのを認めてくれるかもしれないし」
これは名案、とばかりに僕はポンと一つ手を叩いた。
…それにしても再度疑問に思うけれど、紬君はどうやって先輩と文芸部の部長の仲を突き止めたんだろう?

「いや、だからそれが簡単に出来たら今頃…て、秋山?ああ、この間のあの子か」
「え?」
「あの黒髪ロングの子だろ。この間俺が探してた」
「え、先輩がなんで彼女を探して…」
思わぬ事実に律君が驚いた様子を見せた。
確かに彼は保健室でずっと寝てたから、僕たちが先輩に頼んで秋山さんを探しにいってもらったことを知らないはずだ。

「んー、まあ、俺だって。後輩の恋を応援してやろうかと思ってさ」
そう言った先輩の顔は、ちょっぴりからかい気味に笑っていた。
「な!?そ、そんなのいいんですよ…」
「はは、照れるなよ、律!いやー、でも確かになかなか可愛い娘だよな、あの子」
結構俺のタイプだなー、と何気なく先輩が言った瞬間、律君からの殺意が篭められた視線に気付いた先輩は、すぐに「冗談、冗談」と言って笑って誤魔化した。
どうやら先輩は縄で縛られている現在のご自分の立場を、まだちゃんとご理解されていないようです。不用意なことを言っちゃいけません。

「とにかく。今回は部の発展ももちろんですが、部長の恋愛問題も絡んでいるわけでして」
「…お、おい、紬」
「そうですよ、先輩。軽音部や可愛い後輩のため、先輩には一肌も二肌も脱いでもらわなくちゃあ」
「唯!?いや、だから…」
僕と紬君が先輩にそう言って迫るたびに、照れているのかなんだか落ち着かない様子を見せる律君。今さらだなあ。

「いや、そうは言ってもさあ」
「原因はわかりませんが、先輩の方に非があるならしっかり謝って仲直りしてください」
渋る先輩に紬君はあっさりとそう言う。

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Author:書き人知らず知らず
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いい言葉ですね。

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