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いいなづけ 第五作目 -あとがき-

Category : SS( いいなづけ 【5】 )
彼女はもちろん澪ちゃんのファンでもあるんです。
でも乙女心は複雑というお話です。たぶん。

澪ちゃんは広範囲でいろんな人にモテちゃいますが、
律ちゃんは範囲は狭いなれど深くモテちゃうという感じ。
どっちがよりやっかいか…どっちも大変。みたいな。

しかしこの二人が三年生になって「ロミジュリ」を観たら
さぞ感動して歓喜の涙を流す事は間違いないと思われます。
特に1組の彼女は。

ちなみに2組の彼女は会員ナンバー16番。
これを新しい友人に言おうかどうかちょっとまだ考え中です。

「いいなづけ 2年2組 クラスメイトの場合」読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

いいなづけ -04- 2年2組 クラスメイトの場合

Category : SS( いいなづけ 【5】 )
「ねえ、砂糖これくらいでいい?」
「いいよ。そこに入れてよくかき混ぜてね」

あの日一緒に帰った彼女と私はとても仲良くなった。
今日は「お菓子作りなんてした事ない!超ド初心者です」と笑って言う彼女と一緒に「秋山澪ファンクラブ 春のお茶会」に持っていくお菓子作りの真っ最中。
「はー。お菓子作りなんて始めてだよ~。結構体力いるー」
「ファンクラブ」という共通の話題があった私たちだけど、それだけでなく他にもたくさんの話に花がさいて、ちょっとお店によってアイスクリームを食べながら、とても楽しい時間を過ごした。
中学が一緒だったなんてまったく知らなかった。もったいない事したかな。

「大丈夫、代わろうか?」
大丈夫と笑っておりゃーと力を込めてクリームを掻き混ぜる。
「お茶会」は秋山さんは一人ではなく、軽音部全員でバンド演奏をしに来てくれると知ってファンクラブの皆は「まあそれはそれで良かった」といった感じだった。

「そういえばさー」
クリームを掻き混ぜる手を止めず、彼女が不意に何かを思い出したように言った。
「うん」
「始めて一緒に帰った日あるじゃん」
私は頷いて次の言葉を待ったが、彼女は何かちょっと考え込むように黙った。
「なに?」
急に黙ってしまった彼女に私は続きを促す。
「あ、いや、うーん。ちょっと思ったんだけど」
「うん」
「秋山さんと田井中さんて結構お似合いかもね」
「…」
「いやー、あの日放課後で二人が話をしてるの見てさー。なーんとなくそう思っただけー。
まあファンとしてはちょっーと微妙な気持ちだけどねー。」
だって学園祭のライブ、チョーかっこよかったもーん、と泡だて器で勢いよくボウルの中のクリームを掻き混ぜながらちょっと頬を赤くする彼女。うーん。さすが会員ナンバー30番。

秋山さんは「ファンクラブ」ができるのも無理がないくらい素敵な人だと私は思う。
クラスの友達に一緒に「ファンクラブ」に入会しない?と誘われたとき、私は何一つ迷うことなく了承した。

…彼女と同じ軽音部で一緒に演奏をしている姿を見るのが好きだった。

パックに入った苺をお皿に並べながら私が「ファンクラブ」に入っているのはもしかしてちょっとおかしいのかなと思ったけれど、まあいいかと心の中で少し笑った。
とにかく今度のお茶会は二人とも参加を表明しているのだ。
「ちゃんと渡せるかな~、てかその前にちゃんと作れるか心配」
「大丈夫、まかせてよ」
「先生よろしくお願いしまーす!」
人に何かを頼まれるのは、私は嫌いじゃない。
「りょーかい!」
私は笑いながら彼女にそう言うと、袖をまくって心の中で「よし!」と気合を入れた。

テーマ : 二次創作:小説
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いいなづけ -03- 2年2組 クラスメイトの場合

Category : SS( いいなづけ 【5】 )
1年生の時クラスの球技大会で実行委員に指名された私は、試合には出場しない代わりにボールの準備や得点の集計等に忙しかった。

「試合に出るよりはいいかな」
そう思っていたので、委員に選ばれた事は嫌ではなかったけれど、あいにくその日私は体調が良くなかった。私は他の誰かに仕事を変わってもらおうかと思ったが、仲のよい友達は皆なんらかの試合に出ることが決まっていて頼むのに気が引けたし、他のさして親しくもないクラスメイトに頼むなど私の性格からして無理だった。

少し痛む頭を押さえながら、体育館の中で選手のリストや先ほど終了した試合の得点結果の紙などを集めて動き回っているとだんだん足元がふらふらとしてきた。
これはまずいかも…。
そう思い体育館の隅で壁に寄りかかってしばらく動かずにいると、誰かが私の肩に触れた。

「どうしたの?」
声をかけてきた彼女は、同じクラスだけどあまり話をした事はない。
いつものカチューシャではなく黄色のヘアバンドで髪を上げていて、試合に参加する選手が着るクラスでお揃いのTシャツを着ていた。
「ちょ、ちょっとしんどくて。風邪かも…」
そういうと彼女は「どれどれ」と私の額に手をあててうーんと唸ると、急に額から手を離して今度は私の手を握った。

「あ、あの」
「ちょっと熱あると思うよ。保健室に行こう」
「で、でも」
私は手に持った選手のリストの紙や集計表を見せた。
「ああ」
私が実行委員である事に気付くとちょっと考え込んだ後、それぞれの紙を見ながら早口にこれはどこへ、誰に渡せばいいかと聞いてきた。私は訳がわからず聞かれるままに答えると、「ちょっと待ってて。しんどいならここに座ってて」と言うと私から紙を奪い素晴らしいスピードで走り去った。

「え?」
私が呆然として待っていると、しばらくして彼女は戻ってきた。
「さっきの言われた通りに渡してきたよ。だから保健室行こ!」
驚いた私だったが、委員の仕事はまだある。
大丈夫だからと言う私に最初は彼女は納得しなかった。

「じゃあ私も手伝うよ」
頑なな私に彼女はあきらめたのか笑ってそう言った。
「でも試合があるんじゃあ」
そう。所属している部は文化系だけど、運動神経抜群な彼女はバスケットボールの選手に選ばれていた。
「大丈夫!とりあえず座ってて」

その言葉通り彼女は試合が始まるギリギリまで、私と一緒に委員の仕事を手伝ってくれた。
試合ではコートの中を俊敏に動き回ってボールを奪い、すかさずゴールを決める彼女はクラスの勝利にとても貢献して大活躍だった。そして試合終了後も私の体調を心配して仕事を代わってくれたりした。

私はそんな彼女を、少し熱のせいでボウとする頭でずっと見ていた。

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いいなづけ -02- 2年2組 クラスメイトの場合

Category : SS( いいなづけ 【5】 )
先生にまとめた資料を持っていくと、とても喜んでくれた。
人に喜ばれるのはやっぱり嬉しい。でも今日は私だけ誉められるは間違ってる。
「田井中さんも手伝ってくれて…」
「あいつがか?どっちかっていうとおまえの邪魔をしたんじゃないのか~」
先生はそう言って笑う。私がそうではない事を説明しようとすると、先生は「ご苦労さん」と言って自分の席から離れて、別の先生と話を始めた。
少し釈然としない気分のまま、私は職員室を出た。

「待って」
廊下を歩いていると不意に後ろから呼ばれた。
「あなたも遅いんだね。今から帰るの?」
ショートカットで前髪をピンで留めている彼女は、時々お昼を一緒にしている同じ「秋山澪ファンクラブ」の会員だった。確か秋山さんと同じ1組だ。
「うん。ちょっと先生に仕事を頼まれてたの」
二人で少し話しながら靴箱に向かう。
一緒にお昼を食べているとはいえ、彼女とは親しく話をした記憶はあまり無い。

お互いいつもクラスの友達と一緒にまとまって食べているし、「ファンクラブ」の会員でなければ違うクラスの彼女と話す機会なんて無かっただろう。
「へー、大変だね」
「私はよく先生に頼まれるの」
けっしてそれが嫌な訳ではない私は、少し笑いながらそう言った。

…それにそのおかげで今日みたいな素敵なサプライズだってある。

もちろんそれは誰にも言わないつもりだけど。

それぞれの靴箱に向かい靴を履き替える。
当たり前だけど彼女とはクラスが違うので靴の置き場所は離れてる。
…1組ってそっちの方なんだ。
今まで気にも留めなかった事がふと目に入ってくる。

「ねえ、良かったら途中まで一緒に帰らない?」
帰りの挨拶をしようと手を上げた私は、突然そう言われて一瞬躊躇した。私はさっき作業を手伝ってくれた彼女のように社交的でもないし、とても明るいってタイプでもない。
気まずい思いをしないだろうか…。
そう思いながら誘ってくれた彼女を見るとその表情はちょっと不安そうだった。

…そだね。誰だって最初は緊張するよね。
「うん!」
私は精一杯明るい声でそう答えた。

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いいなづけ -01- 2年2組 クラスメイトの場合

Category : SS( いいなづけ 【5】 )
「悪いな、じゃあ頼むよ」
先生はそう言って少し急ぎ足で教室を出て行った。

先生が出て行って教室に一人になった私は、目の前にある積み上がった資料を見て「まあいいか」と呟いた。それ程手間ではないだろうけど、やはり一人で全部片付けるにはちょっと時間がかかるかもしれない。
そう思いながらもとりあえず一番上にある紙を手にとって私は作業を始めた。
作業を始めてしばらくすると教室の後ろのドアが開く音がしたので、私は手を止めて首だけ後ろに向けた。心の中で「あ…」と小さく声を上げる。

「カ~レ~ちょっぴりライスたっぷ♪あれー、何してんの?」
彼女は小さな声で歌を歌いながら教室に入ってきた。ニコニコと笑って私にそう聞きながら自分の机に向かい、中から本を取り出して鞄にしまい込んだ。
「田井中さん…」
「なになに~」
人懐っこい顔で私の席にスタスタと近づく。
机の上に置かれたたくさんの資料を見て「おお」とちょっと大げさな態度で声を上げた。
「なにこれ、いっぱいあるな~」
彼女は一枚紙に手を取って内容を確認する。
「さっき先生に頼まれたの」
私は少し笑ってそう言う。

先生が困っているようだからちょっと聞いてみると、そのまま「よろしく」みたいなじでこの資料を渡された。私は人に頼まれると嫌と言えない性格だと思う。
でも別にそれがそんなに悪いとも思ってないし、案外人に頼まれるのは嫌いじゃない。
「ええ、これ全部集計してまとめるの!?めんどくさー」
作業の内容を軽く説明すると彼女は本当にめんどくさそうに顔をしかめたけれど、私はその顔がおかしくてちょっとだけ笑いそうになる。

「一人でするの?」
「ええ」
彼女は一瞬うーんという顔をしてちょっと何かを考えているようだった。
本当に表情が豊かな人だなあと思う。そう思っていると急にニッコリと笑って私を見た。
私は彼女が何を言うか少しだけ予測できた。
「よし、私も手伝うよ!」
予測は正しかった。それは別に私の勘が鋭いからとか、もちろん何か超能力みたいなものがあるからとかじゃない。

「い、いいよ、悪いよ」
「いやいや、これは一人じゃ大変だよ~。でも二人ならそんなにかかんないよ、きっと」
彼女は近くの机を持ってきて私の座っている机にくっつけた。自分が作業するスペースを作ったのだろう。
「ほら、貸して、貸して~」
「…うん」
申し訳ない気持ちもあったが、私は彼女の申し出を断る事はできなかった。
フンフン♪と鼻歌を歌いながら彼女は作業を手伝ってくれた。

「ほら、もうあとちょっとで終わるじゃん」
確かにもっとかかりそうだと思っていた作業はその半分以下の時間で終わりそうだった。
「うん、あとこれで…」
私が最後の紙にチェックをして紙の束をまとめる。
「よーし、終了~!」
腕を上げ背中を伸ばす彼女は私以上に満足した顔だった。
「ありがとう」
「いいってことさ~。おっとそろそろ行かなきゃな」
彼女は鞄を掴んで立ち上がろうとした。

「…田井中さん」
「へ」
そんな彼女に私は少しだけ気後れしながらも名前を呼んだ。
「え、と、ありがとう。すごく…助かった」
「んー、おお。いいって、いいって~」
「…1年生の時も」
「ん?」
「手伝ってくれたよね」
私が予測できたのは過去の体験から。1年生の時も私は彼女と同じクラスだった。

「え~、そだっけ?」
「うん」
はて、何したっけな?と思い出そうとする彼女の顔もちょっとおかしかった。
「あれれ。なんで笑うの?あちゃー私なんかした?」
「ううん。いいの。今日はありがとう」
「ああ」
「1組に行くんでしょう。もう遅いから早く行かなきゃ」
彼女がいつもHRが終わったら1組に行く事はこのクラスの人なら誰でも知ってる。
「おおー、そだった。んじゃな~」
彼女は慌てて立ち上がり教室を出て行こうとする。私はそんな彼女から目が離せない。

「あ、そだ」
出て行ったと思ったら不意にドアから半分だけ体をヒョコと出したので、私は
ちょっとびっくりした。
「ど、どうしたの?」
「あー、今度また仕事頼まれたら一人でしないで誰かに手伝ってもらいなよ」
誰もいなかったら私に言えばいいしー。じゃなー。
彼女はそれだけ言うとバタバタと廊下を走っていった。
「…」
教室にいるのが自分一人で本当に良かったと私は思った。だって今のこの顔を誰かに見られるわけにはいかない。

…きっと顔が真っ赤だろうから。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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