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ロシアンチョコレート【前編】 -あとがき-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
バレンタインSS、前編でした。

今回設定を「いいなづけ」でいくか、それとは関係ない読み切り長編にするか。
そこでだーいぶ悩みましたが、結局「いいなづけ」の設定で。
なのでこのSSは「いいなづけ」の番外編となります。

本編の方の続きがなかなか書き終えられないので、気分転換にと思って。
毎年バレンタインでは苦労している律ちゃんのお話です。

後編も一応もう書けていますので、近々UPしまーす。ではー。

「ロシアンチョコレート 【前編】」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

ロシアンチョコレート【前編】 -09-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
「な、なんだよ、それ!」
「いいだろ、それくらい。大体毎年なんか澪、機嫌悪くなるけどさ。別にそれ私のせいじゃねーての。だいたいさー…」
何に対して怒っているのかわらかぬままに、私はどんどん苛々した気分になっていた。
てか、本当なら機嫌が悪くなるのは私の方じゃないか?
澪の方がなんだかんだ言って、毎年チョコ一杯受け取ってるんだからさ。

「ちょ、律ちゃん」
「澪ちゃん、落ち着いて」
だんだんとエキサイトしてきた私たちを、唯やムギが止めに入ろうとした。
しかしそんな二人の声も無視して、言い合う私たち。

「フリーダムって。り、律は貰えるなら誰でもいいのか!」
「あー、そうですよーだ。だってどれも美味しそうじゃん」
こんなにお菓子が手に入る日なんて、今日しかないんだからなー。
そう言いながら私は紙袋の中から、適当に一つチョコを取り出した。
綺麗な金色のリボンを強引に外すと、無造作に赤い包装紙を破いていく。
パカッと小気味いい音と共に上蓋を取り外す。
そうして私は中に入っていたトリュフチョコを一つ取り出した。

「これだってすげー、美味そう!」
そう言うと私はポイっと口の中にそれを放りこんだ。
「うん!美味しい!」
誰のか知らんが、なかなか美味しい。
私は満足したように満面の笑みを浮かべながら、澪に見せ付けるようにチョコを食べ続けた。
「律…」
「あー、美味しい、美味しい。こんなチョコ食べれるなんてバレンタインは最高だなー」

あー、もう駄目かも…。

チョコを食べながら、口では陽気にそう言いながらも。
頭の中ではこんなことして後でどうなるか、すでに重々理解していた私は、澪がいつ怒り出すかと内心びくびくしていた。
「すっごい、美味しいな、これ!」
しかし内心で後悔していても、止められない事もあるわけで。
私は中に入っていたチョコを一気に食べきってしまった。

ふー、でも本当に美味しいな、これ…。
適当に選んだチョコの思わぬ美味しさに、内心ちょっと満足しながらも。
私は恐る恐る澪の方へと視線を向ける。
立ち上がっていた澪はどこか呆然とした様子で、私を見詰めていた。

そんな彼女の視線に何とか耐えながらも。
これから始まるだろう恐ろしい未来図を予想すると、さっきまで充分味わっていたチョコの味が、私の舌から消えていくよう気がした…。

To be continued…

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ロシアンチョコレート【前編】 -08-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
「む…。で、律は」
「はい?」
「だから律はどれくらいチョコ貰ったか見せてよ」
「…」
なんだかちょっと不機嫌な様子を醸し出しながら、澪はそう言った。

そんな澪のちょっと怒っているような、不満そうな声が部室に何となく緊迫した空気が張り詰めさせた。梓に抱きついていた唯と、それを邪険そうに離そうとしていた梓、そしてなぜかどこか楽しそうなムギと、きょとんとした顔を見せる和…とここに居る全員が、不穏な空気を纏い始めた私たちを見詰めている。

そんな周囲の視線を感じながら、私はこの状況をどう逃げようかと頭をフル回転させていた。
「いや、そんなのどうでも…」
「見せて」
「え、でも」
「律」
澪のしつこさに思わず内心白旗を揚げる私。
まあ、いい。とりあえず澪のチョコが入っているかどうかはわからないが。
「ほら、これくらいだよ」
さっき適当にチョコを詰め込んだ紙袋を、私はテーブルの上に置いた。

本来私と唯、和の三人分のチョコ。
だけど先程慌てて詰め込んだそれらのチョコは、紙袋二つ分に無造作に入れられていた。
つまり三人分÷紙袋二つ=一、五人分。
和のチョコの分が入っているから、本来私が貰ったチョコの数より少し多いかもしれない。
紙袋の重さを腕に感じながら、私はそう思っていた。

「多いな…」
「いや、澪に言われたくない」
和の分のチョコが混じっていたとしても、見た目だけなら澪が貰ったチョコの数の方が多そうだ。
「私のは、そのファンクラブの人たちからとかで、そんなに深い意味は…」
「関係ないだろ、そんなの。数だけなら毎年澪の方が多いの事実なんだから」
「そんな事…」
「あるよ、あるある」
なんだか話が変な方向に行っているような、いや、これも毎年の事だったような…。
そんな微妙な気分になりながらも、何となく話を止められない私と澪。

「私は、別にそんなにチョコが欲しい訳じゃない」
太るし、とかブツブツと小声でそう呟く澪。
「だったら断ればいいだろ。なんだかんだ言って毎年私より多く貰ってるくせに」
「だ、だってそんなの!断るの悪いし…。大体り、律だっていつも何も考えないで、ホイホイと笑って受け取ってるくせに!」
「私は別に太るのなんて気にしてないもーん。それにチョコくらいなんだよ。ただのイベントで貰うお菓子くらい、フリーダムに受け取るよ」
すらすらと出てくる自分の言葉を耳で聞きながら、私はちょっと内心であれ?と思っていた。

…もしかして私、なんか怒ってる?

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ロシアンチョコレート【前編】 -07-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
「そうですか。あ、じゃあ。良かったら後でゆっくり食べてみてください」
あの、私チョコを作ったの今回が始めてでして。
憂に教えてもらったから、たぶん大丈夫だと思うんですけど…。
「あ、でも美味しくなかったら無理して食べてもらわなくてもいいんで…キャ!」
「あずにゃーん!!」
梓が言い終える前に、唯は立ち上がって軽音部唯一の後輩に抱きついた。

「ありがとー、絶対、絶対何があっても全部食べるから!まかしておいて!」
「もー、わかりましたから!離れてください、先輩!」
纏わりつく唯を振り払おうとする梓の表情は、言葉とは裏腹に嬉しそうだ。
…てゆうか、唯。お前は完全に状況を忘れているな。
私は和と目を合わせると、周囲にばれないようにしながら二人で小さく溜め息を吐いた。

「律はその、もう食べたのか?」
「へ?」
仲睦まじい二人を見ていた私は、澪の言葉に思わず体を固くしてしまう。
「だから、私が渡したチョコ…」
「いや、まだ」
い、家でじっくり味あわせてもらおうかなー、なんて思っててさ。
私は平静装って、何とかそう答えた。

「そうか。…まあ、味はそんなに期待しないでくれよな」
「いやいや。澪しゃんのチョコは他では絶対買えない、プライスレスな一品ですからー。そりゃあもう、味わってさあ」
笑ってそう言う私。我ながら何を言ってるんだか。
「お、大げさな言い方だな」
「いやいや」
ふぅ、何とか誤魔化せたかな。
そう思い、内心で安堵の溜め息を吐く私。

「それならいいんだけど…。ところで律は、今年どれくらいチョコ貰った?」
「…………………はい?」
あら、どうしてそっちに話題が?
背中に嫌な汗が流れるのを感じながら、私は唯と同じように首を傾げる。
「だから、チョコ。…私もその、一杯貰ったけど」
そう言ってチラリと隣にある紙袋を見る澪。袋の中はチョコで溢れかえっていた。
「そ、そうか。それは良かったな。さすがファンクラブもある澪しゃんですこと」
相変わらずモテモテですなあ、とそう言ってにしし…と笑う私。

でもそうやって澪を茶化しながらも。
正直なところ私は内心では澪が貰ったチョコの量を見て、少し不機嫌な気分になっていた。
顔には出さないようにしてたけど。

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ロシアンチョコレート【前編】 -06-

Category : SS( ロシアンチョコレート 【前編】 )
「そ、それは確かに気になるところね」
そう言ってムギも澪と同じように、持っていたチョコをテーブルに置いた。
「じゃあ、とりあえず私も控えめにしておきます」
普段はそれほど体重を気にしていない様子の梓も、先輩たちに習って食べるのを控えた。

「はは、そうだぞ澪。何も製菓会社の陰謀にうかうかと乗って、これ以上体重を増やすことはな…イテ!」
「うるさい」
正面から飛んできた拳骨に、私は涙目になりつつも内心ちょっとほっとする。
よし、とりあえず話題をチョコから離して…。

「それにしても。律先輩と唯先輩も、またたくさんチョコ貰ってますね」
梓が私と唯の足元にあったチョコの袋をチラリと見てそう言った。
「え、いや、そんなことは…」
「そうだよ、あずにゃん。まあ、ほとんどがクラスメイトとかの交換で…」
私より少し慌てた様子で唯はそう言った。
やっぱり普段は能天気な唯でも、さっきの梓の声に含まれている何か冷たいものを、さすがに感じとったのだろうか。

「いいんですけどね、別に」
やっぱり何だか含む処があるような言い方をする梓。目が笑ってません。
「あ、あのね、あずにゃん」
とりあえず唯、頼むぞ。何とかチョコから話をそらしてくれよ。
「私にとっては他の誰からもらったチョコより、あずにゃんのチョコが一番だよ!」
私の願い空しく、唯がそれはそれは堂々とそう言い切った。

「ゆ、唯先輩…」
唯の言葉に感動したのか、はたまた照れているだけなのか。
少し頬を紅く染めて、顔を俯かせる梓。
「それはまあ、その…ありがとうございます」
「いやいや、当然のことだよ」
フンスと鼻息荒くそう言って笑う唯。唯さーん、君は何か忘れてないかね。

「あの、じゃあもう食べられましたか、あのチョコ?」
「へ?」
「あの、だから私が渡したチョコなんですけど…」
「…はい?」
ようやく先程までの状況を思い出したのか。
唯は少し体を固くしながらそう聞き返す。

「あ、まだ食べられてないですか、唯先輩」
「ひゃい」
落ち着け、唯。声が上ずってるぞ。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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