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風邪とライブと昔の君 【前編】 -あとがき-

Category : SS( 風邪とライブと… 【前編】 )
一年に一度の晴れの舞台で、見事に風邪を引いた律君。
しかしたとえ熱があろうとも、観客が俺を待ってるぜーとばかりに頑張ります。
彼が言う観客とは具体的かつ特定に絞ると、要は澪ちゃんの事ですがw
(もちろん律ちゃんは、他のお客さんも大事に思ってますけどw)ソレハソレ。

風邪を引いてるとばれたら、きっと彼女は私のせいだと自分を責めるだろう。
彼女にそんな真似はさせねーぜ、と気合入れる男前な律ちゃん。
でもライブ終了間際で、その気合と体力のHPが切れました。ザンネン。

紬君が家から車を回してくる僅かな時間。
保健室へとやって来た澪ちゃんから、HPを少しでも回復させてもらいましょう。
後編も一応もう書けていますので、近々UPしまーす。ではー。

「風邪とライブと昔の君 【前編】」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

風邪とライブと昔の君 【前編】- 09 -

Category : SS( 風邪とライブと… 【前編】 )
「唯たちには話をしてるから、ほら早く行ってやってくれよ」
「で、でも」
「俺、用事があるんでもう行かなきゃいけねーんだ。じゃ、絶対顔出してやってくれよ」
じゃ、と行って先輩はさっさと行ってしまった。
「…え?」
ど、どうして先輩が私にそんな事を?まったく訳がわからない。

…本当に訳はわからないけれど、今なら彼に会えるかもしれない。
先輩は平沢君たちにも話をしていると言っていたし、それに。
それに私は彼に会いたい。このまま何も言わずに帰るなんて絶対嫌だ。
とにかく一言でもいいから謝りたかった。
あんな所で待ち合わせなんかしなければ、彼は雨に濡れることもなかったのに。
そう思いながら私は少々フラフラとした足取りながら、彼が居る保健室の方へと向かった。

「はーい、申し訳ないけど律君は今は絶対…あ、秋山さん」
誰か来る気配を感じた平沢君は、最初は私を止めようとした。
でも私と気付くと、「どーぞ、どーぞ」と言って保健室のドアを開けてくれた。
「あ、あの、…いいんですか?」
「特別許可を頂いておりまーす」
ほんわりとした笑顔を見せながら、彼は私を中へと促がした。

「今紬…あ、うちのキーボード担当の琴吹君ね。彼が車を回してくれるよう手配してくれてるんだよ」
その車がくるまで、律君のお世話をよろしくお願いしまーす。
彼はそう言うと、ぴしゃりと音を立てて保健室のドアを閉めてしまった。

私はなんとなく落ち着かない気分になりながらも、彼が眠るベットの近づく。
ベットとベットの間を仕切る、白いカーテンをそっと開くと彼はそこに居た。
ベットの上で眠っている彼は、熱があるのか顔を紅かった。
呼吸も少し苦しそうで、額には汗が乗っている。

私は一度カーテンから出ると、持っていたハンカチを水に塗らして戻る。
眠る彼を起こさないように、私はそっと額や首元に浮かぶ汗をハンカチで拭い取った。
ごめんね、と言いながら私は彼の額にそっと手を当てた。
熱い。やっぱりかなり熱がありそうだ。
こんなに熱がありながら、ライブをこなすなんて…。

「ご、ごめんね…」
私はとても申し訳ない気持ちになって、何度も謝罪の言葉を口にした。
今は眠っている彼に謝罪してもしょうがないのに。

でも彼が起きていたらちゃんと言えるかどうか、私には自信がなかった。
そんな臆病な自分が嫌で、彼に申し訳なくて。
悪い癖だと思うけど、私はまた泣きたくなってくる。
大事なライブ前に風邪を引いてしまった彼の方が、本当は泣きたい気分だったろうに。
私が泣いてもしょうがないのに。

「ごめんなさい、ごめん」
それでも私は泣き止むことができず、こぼれる涙を手で覆いながら何度も彼に謝った。

To be continued…

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ジャンル : 小説・文学

風邪とライブと昔の君 【前編】- 08 -

Category : SS( 風邪とライブと… 【前編】 )
「ねえ、律は大丈夫なの?」
「彼は風邪でも引いてたの?もしくは何か他の病気で…」
保健室の前に集まったファンの女の子達に、ドア近くにいた平沢君と琴吹君は質問責めにあっていた。

「大丈夫でーす!律君は大したことありませんからー」
「今は安静にさせておいてください。大丈夫、僕達ちゃんと見てますから」
二人はそう言って、ファンの女の子たちを保健室から遠ざけようとしていた。
女の子たちは納得いかない様子ながらも、二人にそういわれて渋々保健室を後にしていく。

私は少し離れた場所から、保健室前の様子をずっと見ていた。
私もあの女の子たち同様、彼が心配だったし何よりも直接に会って謝りたかった。
多分だけど、私のせいで雨に濡れて風邪を引いてしまい、そのせいでライブ終了後に倒れてしまったのだと思うから…。

それでも相変わらず臆病な私は、なかなか足が前に出ようとしなかった。
今行ってもきっと平沢君たちに止められるだろうし。
それに大事なライブ前に風邪を引く原因を作ってしまった私に、彼はもしかして怒ってるかもしれないし…。でもこのまま彼の事を放っておいて、帰る気になんて到底なれない。
どうしよう…。

「おい、ちょっと」
「へ?…あ、は、はい!?」
どうしようかと悶々と悩んでいた私は、急に後ろから声を掛けられて驚いた。
慌てて後ろを振り返ると、そこには肩に楽器を背負った男子が一人が立っていた。
て、あれ、よく見てみるとこの人さっきライブに出てた…。
「えーと、おたく…」
「は、はい、あの、その…」
急に三年生の先輩に声を掛けられて、私は少し焦ってしまう。
「いや、ちょっと落ち着いて。あんた、秋山さん?」
「へ?あ、はい。そう、ですけど…」
急に名前を聞かれて私は驚いた。なぜ、この人は私を知っているだろう…?

「ちょうど良かった。あんたを探してたんだ」
「え?」
探してた?私を?
「律の奴、ライブでぶっ倒れた後、今は保健室で寝てるんだけどさ」
「…」
ええ、それはよく知っていますけど…。
「秋山さん、あんたちょっと律の様子を見てきてくれよ」
「え!?あ、あの私が、ですか?」
な、なぜ私がこの人、多分軽音部の先輩からそんな事を頼まれるんだろう?
急なことに何がなんだかわからなくて、内心私は軽くパニックになっていた。
それに今行っても平沢君たちに、絶対安静と言われて断られると思うんだけど…。

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風邪とライブと昔の君 【前編】- 07 -

Category : SS( 風邪とライブと… 【前編】 )
今日は俺たちのライブを観に来てくれて本当にありがとうー!!

平沢君が右手を高く上げてそう言うと、他のメンバーも観客への感謝の声を上げる。
観客席からも、それぞれのメンバーの名を呼ぶ声がステージにこだました。
観客の声に応えて、軽く演奏したり手を振るメンバー。

…やっとライブが終わった。
私は無事にライブが終わったことに、内心で安堵した。
しかし私の安心した気持ちも束の間。
- 律ー!かっこよかったよー!
- 田井中、こっち見てー!
観客席からの声援を受け、彼は軽くドラムを叩いてリズムを刻む。
その後、立ち上がって声援に応えようとして手を振ろうとしたその時。

急に立ち上がろうとしたのがいけなかったのか。
スティックを持つ手を高々に上げながら、飛び上がるように立ちあがった彼は、そのまま真後ろにばったりと倒れた。ドン!と大きな音が、体育館に一つ響く。
先程までとても騒がしかった体育館の中が、一瞬静かになったかと思うと、すぐに聞こえてくる驚きの声や悲鳴。

「律!?」
「律君!?」
ステージ上では、メンバーがすぐに彼の側へと駆け寄っていた。
観客席は突然の事態に、誰もが呆然としている。
最初は立ち上がった時の勢いでバランスを崩して倒れたかと思われていたが、どうやらそうではないらしいとわかると、心配からかざわざわとした雰囲気が体育館の中を包んでいった。

「と、とりあえずライブはこれまでー!今日は本当にありがとうー!」
只一人の三年生である先輩がそう言うと、三人は倒れた彼を抱えてステージ奥へとすぐに引っ込んでしまった。先程までライブの熱気に包まれていた体育館の中も、急な事態に徐々にその熱を引いていったようだ。

…とにかくライブは終わった。
そう思い釈然としないままに、誰もが体育館を後にした。

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風邪とライブと昔の君 【前編】- 06 -

Category : SS( 風邪とライブと… 【前編】 )
私は軽く周りを見渡した。
誰も彼の様子がおかしいとは思っていないようで、皆楽しそうにライブを観てる。

私の気のせいかな…。
何となく私は彼の様子に違和感を抱きつつも、ライブは順調に進んでいく。
新曲を加えライブは大いに盛り上がっていた。

***

その後、時間が来たメンバーたちは挨拶をしながら、一旦奥へと引っ込んでしまった。
もちろんすぐに鳴り響くアンコールの声。
その声に応えてメンバーたちは、また元気にステージに飛び出してきた。

「あ、やっぱり…」
私の小さく呟いた声は、会場を包む大きな歓声で掻き消されて、隣に居る真鍋君にも聞こえなかったようだ。周囲が盛り上がる中、私はじっと彼を見詰めていた。
あきらかに体調が悪そうだった。必死に笑って隠しているつもりみたいだけど。
なぜ?どうしたんだろう、顔が少し紅いかも。風邪でも引いたのかな、…風邪?

「あ!」
「…え?何か言った?」
「あ、ううん、別に」
今度は私の声が聞こえた真鍋君は、すぐにこちらを向いてそう聞いてきたけれど、私は慌てて誤魔化した。少し顔を俯かせる私を、気遣うように一言、二言声を掛けてくれる真鍋君には申し訳ないけれど。今の私は、この間の雨の日の事で頭が一杯なっていた。

そうだ、きっと風邪を引いているんだ。
あの日濡れたから、それでもしかして彼は風邪を引いてしまったんじゃあ…。
私はもう一度よく彼を見てみる。力強くドラムを叩き、周囲には笑ってみせる彼。
でも本当はしんどいんだ。だって時折苦しそうな顔をしてる。

…ああ、昔もこんなことがあったような気がする。

私が上級生の男の子にからかわれていたのを、助けようとしてくれた時。
体格差がある上級生に何度投げられても、彼はすぐに立ち上がって向かっていった。
先生が来た時には服は泥だらけ、膝も擦りむいてちょっと血が出ていたけれど、彼は私の前ではずっと笑ってた。私の前では一言だって「痛い」とか弱音は吐かなかった。

ずっと泣いていたのは私の方だ。そんな私に彼は「大丈夫だよ!」て言い続けて。
彼が…「りっちゃん」が実はその時足をひどく捻挫していて、病院に行ったことを後から聞いた私は、ひどく申し訳ない気分になってまた泣いちゃったっけ。
「大丈夫」と言うりっちゃんが、一瞬とても辛そうな顔したのを、私は見ていたというのに…。

今もそうだ。きっととってもしんどいけれど、それを隠して必死に演奏してるんだ。
もう私の耳には周りの歓声も、演奏すら聞こえてこなくなっていた。
ただひたすら苦しい表情を隠してスティックをふるう彼の姿を、私はハラハラしながら見ているのが精一杯だった。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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