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揺れる図形 - あとがき -

Category : SS( 揺れる図形 )
ヘタレ具合に拍車をかける律君。
突然現れた紅いあいつ(当社比三倍)に彼女を連れていかれて呆然自失。
今朝からのもやもやがピークに達した澪ちゃん。
律君といちごちゃんとのやり取りを見て、内心ご立腹です。

そんな部外者二人(この場合、軽音部部員以外。澪ちゃんはすでに同じ部員扱い)も交えた二人の恋模様を見て、紬君と唯君は「我らが部長」を心から応援しつつ、かなり楽しんでもいるのでした。

***

「つ、紬君!これが噂の三角関係てやつなんだよね」
律君と自分の幼馴染を交互に見比べながら、興奮した様子で紬君に話す唯君。

「そうだね、唯君。でも若王子さんも加わった今、事態は三角どころか四角に…」
冷静に話しをしているように見えて、実は内心楽しんでいる紬君。
多少興奮しつつも、もちろん四人には聞こえないように小声で話してます。

「うわー、こういうの初めてみたよ、僕」
こんなのドラマだけかと思ってたら、リアルであるんだー。
…とは、唯君の素直な感想。

「唯君、僕は軽音部に入部したことを、今は心から喜んでいるよ」
こんな場面が見れるなんて。クラッシック同好会を選択しなくて本当に良かったよ。
…とは、紬君の率直な気持ち。

完全に人様の恋模様を、傍から見て楽しんでいる二人でした。
それでも律君の煮え切らない態度には友人として、いや男としてそれどうよとか思ってます。
その思いを形で現したのが、ホワイトボードのメッセージでした。

デートのお誘いがなかなか出来ない律君と。
いちごちゃんと仲の良い様子を見て、落ち込み気味の澪ちゃん。
二人の初デートはいつになることやらです。
映画のチケット二枚を無駄にしないためにも、律君にはもう少し頑張ってもらいましょう。

それはまた次のお話で。ではー。

「揺れる図形」を読んで頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

揺れる図形 - 12 -

Category : SS( 揺れる図形 )
「はー、ったくこうなったらしょうがねえな」
「そうそう。こうなったのも元はと言えば、部長として書類管理が悪かったからでしょ、反省しなさいよ」
「わかってんよ。もーぜってい忘れねーよ」
今日の事は本当に苦い教訓にするぜ、まったく。

あー、せっかく今日は一緒に帰れると思ったのになー。
てか、まさか。彼女、あの野郎と一緒に帰る気じゃ。
あいつの家の方向はえーと、唯の家の近くだったらあっちの方だから…。
つーか、い、一緒に帰ったりしてねえよな?

「ほら、律。早く行くわよ」
「わーてるよ、しつけえな」
頭の中で悪い想像が膨らむ中、いちごの声に我に返った俺。
悪態をつきつつも、鞄を持っていちごの後に続いて部室を出ようとした。

「あー、ほんじゃ、悪いけど今日は先に帰る…ん?」
ドアの手前で二人に先に帰る旨を伝えようとして後ろを振り向くと、そこには先程のメッセージがそのまま残ったホワイトボードが目に映った。
さらにそのボードの左右で、なんだかにこにこと笑って立っている二人。
二人の笑顔に、俺は内心ビクリと震えが走った。

「あー、えーと…」
「じゃあね、律君」
「また、明日」
なんと言っていいやらわからず言い淀んむ俺に、二人は爽やかな挨拶を口にする。
「お、おおー。じゃあまたあし…」
た、と俺が言う前に二人が勢い良くホワイトボードを裏返した。

ああ、今日は本当に何度も話を遮られる日だな…なんて俺が思うのも束の間。
一瞬で裏返された、ホワイトボードの裏に書かれた言葉を見て、俺はがっくりとうなだれた。
ボードには大きな文字で書かれたそれは、たったの三文字。

ヘタレ!!

「…ですよねー」
言葉短くとも、今の俺には充分に堪えるものだった。

ドアの向こうから聞こえてくるのは、軽音部の予算問題を救ったクラスメイト。
ホワイトボードを見つめる俺はその声を背中で聞きながら、力なく肩を落とすばかりだった。

end

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揺れる図形 - 11 -

Category : SS( 揺れる図形 )
「取りに行ってもらうなんて悪いよ」
そう言って俺の話を遮ったのは、絶賛片思い中の相手。
「え、別にそれくらい構わないけど」
「ううん、悪いよ。…だから私が一緒に生徒会室に取りに行く」
彼女はそう言うと、長椅子に置いてあった鞄を手に取った。

「え?」
え?とは俺の台詞だよ、生徒会野郎。
「一緒に行くから」
な、なんで一緒になんて、えぇ!?
「ほら、いこ。真鍋君」
「ああ、でもいいのかい?」
スタスタとドアに向かって歩き出す彼女の後ろ姿に、眼鏡野郎がそう聞いた。
そうだよ、秋山。まだ俺、歌詞見せてもらってないんですけど。
あと、映画のお誘いもー…。

「アイス食べに行くんでしょ。ならもう今日は軽音部の部活はないだろうし」
振り向きもせずにそう言った彼女は、「じゃあ、今日は失礼します」と言って部室を出て行ってしまった。
「あー、お邪魔しました」
彼女の後を追うように、生徒会野郎も部室を出て行った。
そんな二人の様子を、俺は呆然と見送るばかりだ。

「さて、じゃあ私たちも行きましょうか」
「へ?」
「アイスよ、アイス。報酬は早めにもらいたいのよね、私は」
そう言っていちごも鞄を持ち直したかと思うと、さっきの彼女と似たような歩調でドアに向けて歩き出した。
「琴吹君たちも行かない?」
ついでにおごってもらったらいいわよ、といちごはまた淡々と話す。
て、勝手に俺が全部おごるような感じにしてんじゃねーよ。

「いや、僕は今日家の用事があるんで。遠慮しておきます」
「僕も、今日は妹に買い物を頼まれてるんで」
あっさりといちごの誘いを断る二人。
「あら、そう。残念ね。せっかくタダでアイスがゲット出来たのに」
「あー、そこらへんには未練が残るけどね」
「いいから、二人で行ってきたら。僕たち用事があるし」
アイスに対して未練を残す唯だったが、結局「また、今度ね」と言って俺たちに向けてヒラヒラと手を振る。…てゆうか、お前らにおごるとは一言も言ってねぇての。

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揺れる図形 - 10 -

Category : SS( 揺れる図形 )
「悪かったな」
俺は一応そう言っておく。借りは作りたくねえしな。
「構わないけど、今後は提出期限を守ってくれよ」
「わーてるよ、ほら、もうそれでいいだろ」
「ああ。お邪魔したね。じゃあ、唯。練習頑張れよ」
「ありがと、和君」
唯に軽く手を振って部室を出ようとした眼鏡野郎は、不意に体を翻して彼女の前に来た。
な、なんだ?

「そう言えば秋山さんが前に読んでみたいと言ってた本、今日持ってきてたんだけど」
は?本が何だって?
「え?そうなんだ。ありがとう、真鍋君」
「良ければ今から取ってくるよ。鞄、生徒会室に置いてるから、ちょっと待っててくれない?」
あー、何言ってんだ、てめ。彼女はこれから俺と歌詞の打ち合わせを…。

「ねえ、律」
二人を見ていた俺の横から、いちごが声を掛けてきた。
「へ?…あ、なんだよ」
「私、今日は部活もう終わったんだけど」
「はぁ…」
「今日はちょっと疲れちゃったのか、なんだか甘いものでも食べたい気分なのよね」
だからさっそくさっきのアイス、買ってもらえると嬉しいんだけど。
ほとんど無表情のままに、急にそんな事を言い出すクラスメイト女子。

「は、はぁ?そんなの今度でいいだろ」
「あ、そう言ってうやむやにしようとしてるでしょ」
「ちげーよ。とにかく今日はまだ部活が」
「いいじゃない、一日くらい。それにいっつも練習サボってだらだらしてるの知ってるわよ、私」
「い、いつもって訳じゃねーよ」
「でも時々はさぼってるて訳ね、その言い方は」
「いや、そうじゃなくて」
「別にいいじゃない、律。さっきのあれ、提出してなかったら軽音部の予算も悲惨な目に合うはずだったかもなのに」
「いや、それはもしかしてそうだったかもしれないけど…」
なんだよ、いちごの奴。今日は妙に押しが強いつーか。

「とにかく今日は「真鍋君」」
また話の途中で遮られる。なんか今日はそういう日なんだろうか。

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揺れる図形 - 09 -

Category : SS( 揺れる図形 )
「はい。生徒会に提出する書類でしょ、これ」
「へ?」
思わぬ間抜けな声を出しながらも、俺はいちごから受け取った。
いちごから渡された書類を見て俺は「おお」と声を上げる。

「そうそう、これだよ、これ。…てか、なんでいちごが持ってんだ?」
いちごに渡した覚えはないが。てゆうか今日これ持っていたことだってすっかり忘れてたのに。
「別に取った訳じゃないわよ」
あんたの机の下に落ちてたのよ。
普段からそうなのだが、いつもよりどこか素っ気ない口調で話すいちご。

「ええ、マジ?あれ、落としてたの、俺?」
我ながらなんて間抜けな…。
「見てみたら提出期限は昨日だったし。結構大事な書類みたいだからわざわざ持ってきてやったのよ」
「おおー、悪いな、いちご。いやー、助かったぜ」
わざわざ軽音部の部室にまで持ってきてくれたクラスメイトに、俺は心から感謝した。
「感謝しなさいよ」
「もちろん、もちろん。いちご様々です」
ま、口調がちょい偉そうで癪だが、本当に助かったからなんとでも言って下さい。

「御礼はアイスでいいわ」
「はぁ?なんだよ、それ」
「何よ、駄目なの?わざわざ持ってきてやった恩も忘れて…」
「いや、そうだけど。まあ、いいけどよ。にしてもお前もう冬も近いってのにアイスて。寒くねーのかよ」
「いやいや、律君。アイスは年中無休だよ!」
「いや、お前に聞いてないし、唯…」
夏場は人一倍アイスを食べるアイス星人の唯にかかると、季節感なんてどうでもいいらしい。

「とにかく御礼のアイス、忘れないでよね」
「ったく、わかったよ。但し一個だけだぞ」
「せこいわね…と言いたい処だけど、まあしょうがないわね」
「あたりめーだろ。…さてと。前にだいたい書いてあったと思うけど」
必要事項は以前書いておいたはずだが、一応再度チェックしてみる。
「…よし、ほらこれ持っていってくれよ」
ざっくりと見た後、俺は紅い眼鏡野郎に書類を渡した。

「ん、確かに受け取ったよ」
書類を受け取ると、目の前の恋敵(まだ俺の推測の範囲ではあるが)は軽く内容確認した後、クリアファイルに書類を収める。

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書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
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ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

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