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-SummerTime -Ritu- あとがき

Category : SS(-SummerTime -Ritu- )
「SummerTime」律視点のお話でした。

澪編、律編どちらを先に読まれても問題はないと思われますが。
一応澪編が前編で、律編が補完の意味で後編になります。
なので澪視点「SS(-SummerTime -Mio- )」から読まれる事をお勧めします。

はー、しかし長いなー。もっとテンポよく短くまとめて書きたいのですが難しい!
りっちゃんはとうとう自覚しちゃいます、というお話。
みおちゃんは自覚してるよーな、してないよーな、というお話。

これは高2の夏の話なので、思いついたら今後の話も書きたいなーと思っています。

「-SummerTime -Ritu-」お読み頂きありがとうございました。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

-SummerTime -Ritu- 15

Category : SS(-SummerTime -Ritu- )
15

澪の宣言通り、残り少ない夏休みは口答え等到底不可能な厳しい看守役となった幼馴染の監視の元、宿題は順調に(やや強引にだけど)片付いていった。

その宿題も今日の午前中にようやく終わりを迎え、私は刑期を終え久しぶりに娑婆の空気を吸う釈放された人の気分を味わっていた。ま、例えがちょっと大げさだけど。
澪の家で昼食をいただいた後、私は彼女のベットの上で雑誌を読んでいた。
いつもなら「もうちょっと遠慮しろー!」と怒る澪も、宿題を終わらせたご褒美なのか、今日は何も言わずに許してくれた。
今、私の頭にあるカチューシャは澪の誕生日プレゼントの一つだ。
あの黄色いカチューシャは後輩にあげてしまったから、買いに行こうと思っていのだけど。
あいかわらずなんかタイミングがいい。

「そういえばさ」
「うん?」
ベットを背もたれにして同じように別の雑誌を読んでいた澪に、私は誕生日の日からずーと、言おうとしてなかなか機会がなかった事を言ってみようと思う。たいした事じゃない。
「誕生日のお祝いメール、澪が一番だったぞー」
…たいした事じゃあないけど、私にとってはそれこそ叫びたい程嬉しい事なのだ。

「何言ってんだよ、急に」
「んー、別に。ありがとって事だよ」
笑って私は礼を言う。もうしゃべっても口元は痛まない。まだ痣が少し残っているけど、新学期が始めるまでにはもう目立たなくなっているだろう。
「…どーいたしまして」
「それにしてももう夏休み終わるなー」
今年の夏休みはいろんな事があったなーと私は心の中でそう思う。

「急に話が変わるな。…そうだな」
「早いよなー。もっと遊びたかったよー」
「おまえは充分遊んだだろう、まったく」
確かに。あの日結局家に帰った私はごまかす事なく、怪我の理由を澪の時と同じようにありのままに母さんに話して。長い説教を喰らって最終的におこづかい1ヶ月抜き、夏休みの間は門限19時と決められた。
それには凹んだが「心配したわよ」と顔を曇らせる母さんに申し訳のない気持ちが募る。
おこづかい1ヶ月分抜きは辛いが…(泣)まあ、反省しないとね。

でもまだ遊び足りないよ。だって…、
「違うよ、澪ともっとどっか遊びに行きたかったんだよーん」
言った途端にさすがにちょっと私は恥ずかしくなって澪に背中を向けた。ハハハ。
て、鉄拳くるかー。
「…そうだな」
「へ」
思わず頭だけ振り返ってみると、澪が私を見る。
「私も律ともうちょっとどこか遊びに行きたかったかな」
わ、駄目だ。もう完全に顔赤いよな、私。
「め、珍しく素直だな、澪しゃん」
澪は何も言わず少し頬を赤くしながら艶やかに笑った。しかしすぐに雑誌をまた読み出した。

***

その笑顔に私は魅かれて見惚れ、私が泣きそうなくらい切ない気分になっている事など。
熱心に雑誌を読み始めた彼女は気付いていないだろう。

それでもいい。気付かなくていい。

ずっと一緒にいて隠し事など一度もした事がなかった幼馴染に今年の夏、私はたくさんの隠し事をした。
嘘も吐いている。このカチューシャの事もだ。
澪には少し割れていたから捨てたとごまかし、後輩にあげた事は言っていない。
なぜあげたのか、と問われれば答えられないから。
これからはもっと増えるかもしれない。
まるで今までしてこなかった分の帳尻を合わせるように。

でもそれでいい。
例えどんなに隠し事が増えても、嘘を積み重ねても、けっして澪を傷つける事はしない。
だから澪。もうしばらく私の側にいてさっきのように笑って欲しい。たまに私がからかって怒らせたり、泣かせても、最後には必ず笑わせるから。
その花のような可憐な笑顔を、私の目にいつでも映していたいんだ。
…こんな考えは間違っているのかもしれないけれど。

澪。

わがままでごめん。

でも心からそう願ってる。

夏休みももう本当に残りわずか。でもまだ終わってはいない。

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-SummerTime -Ritu- 14

Category : SS(-SummerTime -Ritu- )
14

澪のベットの上に座って、今朝までの流れを大体話し私が終えると澪は「はぁぁぁー」と長いため息を吐いた。
「み、澪しゃーん」
私は呼んでも、澪は何も言わず黙り込んでいた。

しばらくしすると、澪はプルプルと体を揺れ始めさせたかと思うと小さな声で何かを呟いた。
「え、何?」
「なんで律はそんなあぶない事ばっかするんだよー!」
わ、やっぱ怒ってる。
「い、いや、喧嘩するつもりは」
「なんで高校生にもなって男子ととっくみあいしちゃうんだよ!中学の時にそういうのもう絶対しないって約束したよなー!」
あ、澪もやっぱ思い出したか、あの冬の日の事。

「あー、うん。した。したね!したんだけどー、なんと言うか今回は不可抗力でー」
あの後、何度も泣きながら念押しされたんだよね。もう絶対喧嘩するなって。
喧嘩というか私的には、澪を守ろうとしたんだけどね。
もちろん澪が心配してそう私に約束させたのはわかってるけどさ。
「馬鹿!何が不可抗力だよ!」
キャー、そろそろゲンコツくるかしらーと思い手を頭の上に乗せて防御する。
しかし予想に反して、澪は私の包帯の巻いてあるの右手を取って静かに見つめた。
「律だって女の子なんだぞ。後が残ったりしたらどうするんだよ。」
また目に涙が浮かんできた澪に慌てて「大丈夫だってー」となだめるが、「大丈夫じゃない!!」とすぐに言い返された。
「はい、すいません!」
一喝されて思わずベッドの上で正座になる私。えらい迫力を感じるな。

はあ、ここからはお説教モードかなと思っていると。
澪がちょっとなにか言いにくそうに、さっきよりもずっと小さな声で聞いてきた。
「律、その…」
「はい?」
「さっきの女の子は今の話と、関係あるのか…」
んん、さっき。
「ああ、あの子はー、ほら今朝の話しで。庭にいた子だよ」
「あ」
「なんかあん時あの子いきなりそいつに告白されたみたいでさー。断ったら急に怒り出したらしいよ」
告ってきた男の方は、何度か遊んでいる最中に私は見かけた事がある…と思う。

さっき私の部屋で後輩から聞いた話では、あの男とは中学の時のクラスメイトだったそうだ。
高校は違ったが、久しぶりに会って何度か話しをしたが、いきなり告白されるとは思ってもいなかったそうだ。
あれ、つい最近どっかで同じ話があったよーな。
断られて怒り出さないだけ、まだ私に告白してくれた元中学のクラスメイトはましなのか。
てかそれが普通だよな。そいつ悪い奴じゃあないし、どちらかといえばいい男なんだけど。
そう思うと、なんか少し照れくさくも申し訳ない。
「そいで迷惑かけてごめんなさいって謝りに来てくれたんだよ。ま、あの子が悪いわけじゃあないけどさー」
拾って持ってきてくれたカチューシャは彼女にあげた。彼女が望んだから。
まだ私はいつものデコりっちゃんではなく、前髪があるりっちゃんなのだ。

「ご理解いただけたー、澪しゃん」
ジロリと私は睨む澪。ひえー。
「以上でございます、お代官様ー。寛大なご処置を~」
ペコペコと頭を下げる私。マジ怖いよー。
「それで」
「へ」
「それで今後はどうするつもりなんだ、律。まだ遊びに行くのか?」
…今後。そうか今後ね。
「いや、さっきも言ったけどもう誘われても断るよ。てゆうかもうこーゆーのないと思うし」
「え」
「昨日もめたのもあるし…。もうみんなそろそろ飽きたと思うよ。夏休みももう終わるしなー」
自転車に乗って家に帰る時もう気付いてた。
そろそろ遊んでばかりいた夏も終わるのだ。

「そっか」
澪がほっとしたように私には見えた。
ようやく泣き顔からほんの少し笑った澪に、私の心臓がまた軽快にステップを踏み始る。
「そ!それに残りの夏休みはこの怪我を治すのとー」
こらこら何を言い出す気だ、私。
「治すのとなんだよ?」
「澪と遊びたいなーと思ってさー」
「な、何言ってんだよ」
「やっぱ、澪といるのが一番楽しいよー。馬鹿騒ぎも悪くはないけどさー。うんやっぱこの部屋でだらだらしてるのが最高だな!」
ええと。これぐらいは普通だよな。言ってもおかしくない!

「人の部屋でだらだらするな!自分の部屋でしろ!」
「イテー!」
澪さん、ここで鉄拳ですか。まあでもいつもの私達らしいかな。澪も私が怪我をしてる事忘れて殴ってちょっと慌ててる。なんだかおかしくなって私はケラケラと笑い出した。
しかし、まだ笑うと口の中が痛む。思わずイテテと声に出してしまった。
「ふう、しばらくは大人しくしてなよ」
澪の口調は優しかった。確かに少し反省せねば。澪の言うとおり大人しくしよう。
「ま、とにかく律を暇にしておくのはよくない事が今回の件でよーくわかった」
「へ」
一応内心で深く反省している私に、澪が腕を組んでうん、うんと納得したように数度うなずいたかと思うと、声高らかに宣言した。
「これから二学期が始まるまで毎日どっちかの部屋に来て勉強するからな」
「えー!」
いきなりなんですか、それ!?

「えー、じゃない。大体律は宿題はもう終わっているのか?」
「えー、と」
で、できてません。ちっとも。
「はい、わかりました。まず宿題を終わらせよう。それが終わったら勉強」
「そんなー!」
「そんなーじゃ、ない!あと怪我治ったらドラムの練習もな。最近全然練習してなかっただろ、律」
「う」
「うん、勉強ばかりもよくないしな。残りの時間はドラムの練習!」
「えええ」
「よし今からスケジュール立てよ。それに沿って明日から進めるから。わかった、律」
なんだかとても嬉しそうに紙になにかを書き出す澪に「いや、あのちょっと、普通に遊ぶ時間も…」と提案したがあっさり却下。

「わかったか!」
「…イ、イエッサー!」
ベッドの上で正座していた私は背筋をピンと伸ばして敬礼した。トホホ…。

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-SummerTime -Ritu- 13

Category : SS(-SummerTime -Ritu- )
13

「ごめんくーださーい」
後輩を家の近くまで送っていった後、コンビニに寄っていく。
メールが来ていないか確認してみるが、やはり返信はなかった。
仕方なく適当に選んだお菓子やらジュースを買い込み、私は自分の家に戻らず澪の家に直行した。

「律?」
出てくれるかどうか心配していたが、澪は玄関に来てくれた。
「お邪魔しやーす、澪」
あーあ、やっぱり泣いてたな。目が腫れぼったくなってるぞ、澪。
私は勝手知ったる秋山家の階段を登って澪の部屋に入る。
ちょっと強引だったかもしれないけど。
「とりあえずジュースいる?」
私の後から部屋へ来た澪にオレンジジュースを手渡す。澪の好きなメーカーのだ。

「…いらない、てゆーか律。人の部屋に勝手に入るなっていつも言ってるだろ!あと来る前にいつもメールしろって「したよ」…」澪の言葉を奪う。
「えっ」
「さっきしといたよ」
慌てて携帯を確認する澪。
「返答ないから、適当に買ってきた」
私は袋の中から買ってきたお菓子のどれを出そうか少し悩んだ。
「わ、私が返信してから来いよ!だいたい…」
「澪」
文句はまた今度聞くよ。
心の中でそう思いながら、なるべく穏やかな声で幼馴染の名前を呼ぶ。

ずっと、いつも、いつでも一緒だった私の幼馴染兼親友。
時々からかったりして泣かせた事は何度もあるけれど。
やっぱり本当は泣いてなんて欲しくない。
「ごめん、澪」
謝りながら私の澪の頬にそっと触れた。
「り、律!?」
「やっぱ泣いてたな」
笑って欲しいよ。いつも笑っていて欲しい。
「む、な、泣いてない」
「ん。ごめん」
でもいつも泣かせてしまう。なんでかな。

「…律は何を謝ってるんだ」
「んー」私は頭を掻いた。
謝る事。いろいろあるれけどとりあえずは…。
「澪に、嘘吐いてた事」
「…うん」
「後、唯たちにも」
「…うん」
「それに怪我してみんなに心配させちゃった事」
「…ほんとだ」
澪が私の頬に貼ってあるガーゼを軽くさわる。私の心臓が少し跳ねたような気がした。
「痛い?」
「いや、大丈夫」
…なんだか喉が渇いてきた。買ってきたレモンジュースを開けて飲んだ。

「本当の事、話してくれるのか」
本当の事。うん。話すさ。この怪我がなぜできたとか、そのあたりは嘘偽りなく。
「…うん。まあできれば怒らずに聞いて欲しいんだけど」
「内容による」
「ですよねー」
私は笑った。これはやっぱ怒られるの覚悟だな。

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-SummerTime -Ritu- 12

Category : SS(-SummerTime -Ritu- )
12

とりあえず、わざわざカチューシャを持ってきてくれた彼女を部屋へ通して飲み物を出した。
家に帰るなり私の怪我を見た母さんは「どうしたのよ、それ」と心配して聞いてきた。
「ごめん、後でちゃんと話す。大した事はないから」と少し笑って、なんとかその場を収めた。
いろいろあったせいか汗だくになったシャツを脱ぎ、ポロシャツとジーンズに着替えて私は部屋へ戻る。

「お待たせー」
彼女の正面に座り私も炭酸飲料を飲む。乾いた喉にそれはおいしかった。
「やっぱり急に来たの、よくなかったですね。…ごめんなさい」
さっきの澪とのやり取りを、彼女は気にしているようだ。
「いや、別におたくのせいじゃないよ」
それは本当の事だ。
「私が悪いんだから」
「でも…」
「あの後大丈夫だった?」
とりあえず気になっていたので聞いてみると、彼女は突然目を潤ませて「ごめんなさい…」と頭を下げた。

「勝手に帰ってすいません。…私怖くなって」
一緒に来ていた友達も、怖がってもう帰ろうって言われて。
逃げるように一度家に帰ってものの、このままではいけない。
会って謝らなくてはと一度メールしたが返信はない。
怪我がひどいのだろうかと心配になり、カチューシャの件も会って家に届けに来た。
涙声でところどころ詰まりながらも、彼女はそう話してくれた。

「あーあ。そんな泣かないで。怪我は全然大した事ないから」
本当に私の周りは泣いている女の子ばかりだ。それにしても…。
「私の家よく知ってたね?」
「…私、一度先輩の家に来てます」
「あれ、そだっけ?」
ああ、そういえば一度だけ。
風邪を引いた私に、部活の仲間と後輩が何人か見舞いに来てくれた事があったっけ。

「やっぱり、先輩覚えてないですね」
「ご、ごめん…」
いいんです。ハンドタオルで涙を拭う彼女は少し切ない感じで笑った。
「先輩」
「ん?」
「助けてくれてありがとうございます」
「…いや、どうなのかなあ。案外私があの場でしゃしゃり出なかった方が良かったのかもしれないよ~」
それはちょっと思っていた事だった。突然まったく関係のない自分が間に入った事で、あの男はますます頭をヒートアップさせたのではないかと。
…あの時もそうだったのかもしれない。今になって私はそう思うのだ。

「でも、私は怖かったから。」
先輩が来てくれたときは、すごく嬉しかったです。
はにかむような笑顔で彼女は言った。
しばらく私は俯いて何も言わなかったが、意を決して顔を上げた。
「ごめん…」
「……それは私の告白に対して、ですか」
「うん。ごめん。お付き合いはできない」
「…どうしてか、聞いていいですか。やっぱり変ですか」
「違う、違う」
女同士だからとかそんな事で断るんじゃあない。少なくともそこは問題じゃあないんだ。
今回に限ってはね…。

「……好きな人がいるんですね」
彼女の穏やかな声が、静かに私の心に染みこんでいく。
窓に目を向けるともう日は暮れ真っ暗になっていた。

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プロフィール

書き人知らず知らず

Author:書き人知らず知らず
ようこそお越しいただきました。
こちらはけいおん二次創作SSサイトです。

ジャンルは『けいおん!』律澪
律澪はジャスティス。
いい言葉ですね。

百合的要素を含みますので嫌いな方や都合の悪い方は見ないことをお勧めします。

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当サイトはまんがタイムきらら原作、アニメ「けいおん!」中心の非公式サイトです。
原作者様、出版会社様、制作会社様とは一切関係ありません。

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